大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

スンジョの日記

そして一年が過ぎて 6

EP.2 注射が怖い

皆より2年遅れての看護学部に転入。
その年齢差が気にならないわけではないけど、気にならないのは私だけで他の人たちは私に話をする時は敬語で話してくる。

「そりゃぁ仕方がないだろう、一応年上なんだから。」
「スンジョ君は途中から医学部に入っても、困ったりしなかったから判らないんだよ。」
最近はベッドに入ってから、ハニとはこんな会話で一日の出来事を話していた。
「スンジョ君は私より先に卒業して働くんだね。」
「お前・・・・・・・知らないのか?」
「何が?」
まさか本当にハニは知らないのか?ここまで無知だと・・・・・・・

「医学部は6年だ。ハニが今年、看護学部の2年でオレが医学部の4年。一緒に卒業できるだろ?」
眉間に皺を寄せて計算でもしているのか、唸るように数えている。
それでもパッと明るい表情になって、嬉しそうに笑ったかと思うとオレの方に向きを変えて抱きついてきた。

「一緒に大学生活を過ごせるんだね。」
「そうだな。でも、今度は単位を落とすんじゃないぞ。」
「うん!がんばる。」
ハニとこんな風に話せる自分はどんな顔をしているのか・・・・・、自分の顔の表情までは判らないが、ハニからキスをして来たということは隙だらけの顔なんだろうな。

甘えてすり寄ってくるハニに応えるように、目を見つめ合って小鳥のように啄むキスを何度も繰り返していた。
明日の実習が何をやるかを知らないはずがないのに、ハニは看護師なら出来なければいけないことに悩むとは思わなかった。


「一通り説明をしましたので、向かい側の席の人と実際に練習をしてください。」
忘れていた・・・・・。
今日が注射の練習の日だと。
昨日の夜、スンジョ君とキスをしないで注射の打ち方を教えてもらえばよかった。
「ハニ?何をボケッとしてんだ、サッサと腕を出せ。」
同じグループのギョルと何かと実習のコンビになることが多い。無愛想で言葉が冷たく怒っているみたいで少し苦手。
無愛想で冷たい言い方をするのはスンジョ君で慣れているはずなんだけど、スンジョ君みたいじゃなくていつも私をバカにして怒っている。

「痛くしないで・・・・・・・・・。」
顔をしかめて、ギュッと目を瞑って腕をギョルに差し出した。
「バカかお前。注射をされる患者の気持ちを知らないとダメだろう。目を瞑ってないでしっかり見ろ!」
気持ちは見ていようと思っているけど、怖いんだもの・・・・・注射が・・・・・。

ギョルが射した栄養剤の入った注射は痛みもなく刺さった。
なぁ~んだ。今の注射は痛くないんだ。

私は、そう思った。


そして一年が過ぎて 7

「早く刺せ!!イライラする奴だなぁ。」
スンジョのような怒鳴り声とは違う、ギョルの声にハニはビビっていた。
「待ってね、今ちょっと深呼吸をするから。」
一・ニ・三
よしっ!


直前で止まってしまった。
「ハァー。」
医学部と合同の休憩室で独り深いため息を吐いて、テーブルに突っ伏しているといきなり冷たい缶コーヒーがハニのオデコにつけられた。
上目づかいにその冷たい缶コーヒーを見ると、スンジョの好きな銘柄の商品だった。
「何をため息を吐いているんだ?」
「スンジョ君・・・・・実は・・・・・。」

今日の注射の実習の事を話した。
判っていた。スンジョ君がそんな私に優しい言葉を掛けないことくらい。
「辞めちまえば。」
静かな休憩室に響くスンジョの冷たい言葉。
「お前はオレが医者になるから看護師になるんだろ?注射が打てない看護師なら必要が無い。看護師を辞めて、お袋について料理をしたり家事でもしてればいいだろ。」
判っている、ハニはオレに優しい言葉を掛けて欲しいことくらい。
だけれど、それではハニのためにはならない。
ハニは困難が大きければ大きい程、乗り越えようとする力がバカみたいに発揮するんだから。

帰る車の中でもハニの落ちこみようが酷かった。
ハニが注射が嫌いなのは判っている。
幼いころに病気で亡くなったお母さんを思い出すんだろう。

風呂から上がって寝室のドアを開けようとした時、ハニが誰かと話をしているのが聞こえて来た。、
「ジュリ?明日はお店が休みでしょ?」
ハハーン、自分の腕で練習じゃなくて友達だのみか。
オレには頼めないって事か。
頑張れよ。

その日は夢の中でも注射の実習の夢でも見ているのか、ずっとうなされていた。
うなされているだけならいいが、オレの腕をとんでもないくらいに強い力で握りしめていた。
駆血帯でも縛っているのだろうか。
締め付けた後には、血管を探すように叩き始めた。

散々オレの腕で夢の中の練習が終わったと思って、抜き取って枕元のスタンドのスイッチを入れると、人には見せられない程に腕が腫れ上がっていた。

そして一年が過ぎて 8

「ハニ~!」
「ミナァ~!」
看護学部に行ってから久しぶりにハニはジュリと会った。
ジュリも美容師の試験に向けて、毎日忙しくしていたから休みのこの日にハニに会えて嬉しかった。

「ハニ、看護学部はどう?大変でしょ。」
「まあね。二年からの転入だし、もともと覚えが悪いから、ほら一年生の勉強をやってないから・・・。」
「いいじゃん!ハニ、あんたには天才ペク・スンジョが付いているんだから。」
スンジョ君にはそんなに教えてもらえないんだよね。
ジュリにそんなこと言っても仕方がないけど、スンジョ君だって医学部は途中に編入しているし、殺人的な量の勉強を毎日こなしているから・・・・・・・
殆ど疲れ果てて眠ってるみたいなんだもん。

「ところで、話って何?」
「ジュリ、これ食べて。今日は仕事は、休みなんでしょ?」
「わぁ・・・・・このクッキー大好物なのよく覚えていたわね、ハニ。」
ハニはジュリの言葉に苦笑いをした。

そう、言えるはずがないよね、ストレートに。
注射の練習台になって欲しいなんて・・・・・・・
「ジュリさ・・・・・私達・・・友達だよね・・・・・」
「当たり前じゃん!何を今更言ってるの・・・・・私とミナとハニは、何があってもずっと大切な親友に決まってるでしょ。もっと食べていい?」

クッキーを美味しそうに頬張るジュリから見えないように、カバンの中から練習用の注射器を取り出した。
「ジュリ!お願い!!腕を貸して!」
注射器をミナの前に差し出して腕を取ろうとすると、ジュリは後ずさった。
「ハニ!それだけは、いくら親友と言っても・・・・・・・・。」
「本当にお願い!!ずっと友達だって言ったじゃない。私を信用して・・・・・・。」


血相を変えて逃げ出すジュリを追いかけるが追いつかない。
走るのはジュリよりも自分の方が速いが、なぜか今日は追いつかない。

「ごめんね、ハニ・・・・・・・。親友だけど・・・・・ハニを信用しているんだけど・・・・ごめんね。ミナに頼んで・・・・・。」
やっぱり駄目なんだ。
私って信用が無いんだな。
スンジョ君もお母さんもいつでも協力をするよって、言ってくれたけど・・・・・・。

お母さんは私を信用してくれているから、こんなに出来そこないの看護学生だなんて思われたくないし・・・・・
スンジョ君は・・・・・・スンジョ君の腕にだけは恐れ多くて・・・・・・・

ジュリがダメなら、ミナに頼んでみようかな?

「もしもし・・・・・ミナ・・・・会えるかな?」

そして一年が過ぎて 9

ジュリに拒否され頼める人はミナしかいない。
ミナは親友なのに何故か待っている間ドキドキとしていた。

「ハニ~。」
何時もならうれしいミナの自分を呼ぶ声も、今日はすごく緊張している。
「お待たせ!」
何時ものようにハニにニッコリと笑ってミナは、正面に座った。
その横の椅子の上に、ミナと似つかわしくない大きなクマのぬいぐるみがデンと座った。

「大好きな友達に、お願いがあるんだけど・・・・・・・。」
「腕を貸してほしいんでしょ?」
「良くわかったね。」
良かったミナなら協力してくれそうだわ。
「あたり前でしょ。友達じゃないの・・・・・・・はい!」

ミナがデンと出したのは腕ではなくて、同伴していたクマのぬいぐるみだった。
「ジュリからメールが届いたの。」
「ジュリから?」
「ゴメンね、この私の華奢な腕に針を刺して練習するなんて・・・・・ウエブ漫画のファンも増えてきているから休めないのよ。」

親友ってこんな薄情なのかとハニが思った瞬間だった。
どんな時も相談にのってくれて、スンジョとの結婚もミナとジュリの応援が無ければ実現できなかった。

大きなクマのぬいぐるみを背負って、街中を歩いても恥ずかしいどころか惨めな気分になっていた。
親友から貰ったクマのぬいぐるみをベッドの上に置いて向かい合っても、ため息しか出て来ない。いっその事、ジュングに頼んでみようかな?
ジュングならきっと断らないよね。
ううん・・・・・
ジュングに頼んだらスンジョ君が嫌な気分になるよね。
私だって、スンジョ君が私の代わりにヘラと・・・・・・

いくらなんでもスンジョ君の腕に針を刺して傷を付けたら・・・・・

よし!!
クマさんこれから私の練習相手になってね。

駆血帯を結んで・・・・違う違う・・・
まず患者さんに挨拶をして・・・・・声掛け・・声掛け・・・・・・
「今から注射をしますね・・・・・・大丈夫ですから、痛くないですよ・・・・力を抜いてくださいね。針が刺さりやすいように、少し縛りますから我慢してくださいね。・・・・・・・・・・きつくないですか?今から針を刺しますね・・・ちょっとチクッとしますよ。・・・・・・・どうですか?痛くないでしょ?ホラもう終わります。」

そんなハニのぬいぐるみ相手の注射の練習が始まった。

そして一年が過ぎて 10

「ただいま・・・・・・」
「ハニちゃんお帰り・・・・まぁ!どうしたの、大きなぬいぐるみを持って。スンジョに迎えに来てもらえばよかったのに。」
ハニはママにに何も言えずただ苦笑いをするだけだった。

不思議そうに二階に上がて行くハニの姿を眺めていた。
ハニが部屋に入るとスンジョがすでに帰宅していて、パソコンに向かって座っていた。
「お帰り・・・・・遅かったな。」
「うん・・・・ただいま・・・・・・・・。」
沈んだハニの声に振り向くと、大きなクマのぬいぐるみを抱えてハニは、ベッドにトスンと腰を下ろした。
「どうした?」
元気のないハニに特別心配をした風でもないようにスンジョは聞いた。

「友達って・・・・・・どこまで・・・・ううん・・いい。」
スンジョ君に言ったって、帰ってくる言葉は判っている。
友達なんてそういうもんだろ・・・・・・・

スンジョはスンジョでハニが沈んでいる原因は察しがついていた。
どうせ、また失敗でもしたんだろ。

「随分デカイぬいぐるみを持って来たな。」
「うん・・・・・・・。」
「そンなデカイのを持って歩いて、恥かしくなかったか?」
「うん・・・・・別に・・・・・・・。」
反応の鈍いハニにこれ以上聞いても無駄だと思って、またパソコンに向かってキーボードを叩き始めた。

夕食の時間もいつもならグミとハニの賑やかな会話が今日は無かった。
「お母さん・・・・ご馳走様でした。」
殆ど残したままの食器を見て、グミは心配そうに尋ねた。
「食べていないけど・・・・どうかしたの?またお兄ちゃんが苛めたの?」
「なんでオレが苛めるんだよ。」
「あら!お兄ちゃんがハニちゃんを苛めるのは日常茶飯事でしょ?」
そんなグミとスンジョのやり取りにも、気にも留めないでいた。

「明日、食べますから・・・・・・・ちょっと胃の具合が悪いので、休みます・・・・・・・・。」
胃の具合が悪いという言葉にグミは目をキラキラと輝かせた。
そんなグミに気付かずに、ハニは二階に上がって行った。
「お兄ちゃん聞いた?ハニちゃんったら、胃の具合が悪いんですって!」
「お袋の言いたいことは判るが、残念だが無いからな。」
「いいから!ハニちゃん元気がないから、慰めてあげて・・・・ホラ・・・ご飯なんて食べなくていいから・・・・・。」
食事をしているスンジョの食器を、サッと取り上げて澄ました顔をしているグミに呆れながら、深いため息を吐いてスンジョは二階に上がって行った。

寝室に入って行くと、学校から帰って来た時と同じようにベッドの上でクマのぬいぐるみと向かい合って座っていた。
「具合が悪いのか?」
スンジョの優しい言葉に、情けない顔をしてハニは見上げた。
「・・・・・うん・・・・。」
本当にハニは元気が無くて、その情けない顔が可哀想に思えて来た。
「実習が上手くできなかったのか?教えてやろうか?」
「ううん・・・・・スンジョ君だって大変なんだから・・・・・明日・・もう一度頑張ってみる。」
ハニはオレが弱気になると怒ると思っているんだよな。
オレに嫌われたくない・・・・

スンジョはハニのそんな思いが判るからなのか、愛おしくて思わずフッと笑みがこぼれた。
「気を取り直して、明日頑張れ。ハニなら出来るから。」
抱きしめたハニが、自分の胸の中で頷くのが判った。
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