眩しくて目を逸らせなかった。
スンハに『アッパ、オンマのオッパイを見るのが恥ずかしいの?診療所に来るおばさんのオッパイは平気で見るのに、おかしなアッパだね。』と聞かれて、そうじゃないとは言えなかった。
そういう言葉を言えるようになった娘が、この一年で成長した事のだと思った。
一年の間に色々な事があり、逢いたくて仕方のなかったハニとこうして家族になり、逢えなかった日々を埋める事は出来ないが幸せだった。
「スンジョ君・・・・今日、出生届を出したのでしょ?」
「行って来たよ。名前は・・・・」
出生届を出しに行って帰るまでハニには子供の名前を教えないでいた。
届出と一緒に基本証明書を発行してもらって来たスンジョはそれをハニの前に出した。
「ペク・スンリ・・・・・・スンリ・・・・」
「気に入らないか?」
ハニの表情を見ていれば気に入らないはずはない。
高校生の時に出会ってからずっとハニの表情を見ていたから、涙を流しているのを見られないように顔を隠している時は、嬉しくて仕方がない時だったから。
「ううん・・・・嬉しい・・スンハの時は、スンジョ君にもう会えないと思っていたから、自分が大好きだった人の子供を産んだからスンジョ君の名前から貰ったの・・・・ひとりで名前を考えて、独りで届けを出して・・・凄く寂しかった。」
「そうだな、名前を付けるのは大変だったよ。スンハと兄弟だと判る名前を付けたかったから。」
これからは、ハニが一人で苦しむ事がないようにずっと見守るから。
姉弟がいる事に憧れていたハニが、母となって二人の子供の母親になり幸せな笑顔でいる姿は、本当にまぶしくて顔をそらせたくなるけど、その姿もずっと見て行くから。
来年にはこの島を離れる事になるけれど、仕事で忙しくてかまってやれなくなる日もあるけれど、ずっとハニが幸せでいられるように、ハニの気持ちを大切にするよ。
「スンリ・・・・あなたもスンハと同じように、スンジョ君と似てくれると言いな・・オンマに似たら頭がよくなくて苦労するから・・・・」
眠っている幼いスンリを見ているハニは、キラキラと輝いていた。
スンジョは、そんなハニの言葉を聞きながら、自分よりもハニと似て欲しいと思っていた。
「兄弟のいるスンジョ君は羨ましかったけど、今は姉弟のいる母親になれて幸せ・・・」
ハニが望むのなら、スンハとスンリの姉弟が沢山いてもいいのかもしれないな。
逢いたくて仕方のなかったハニの、幸せそうな顔を見られるのなら、苦手な言葉だって言えるよ。
「ハニ・・・・」
「ん?」
「愛してるよ・・・・」
スンジョはハニを抱きしめて、その柔らかな唇にキスをした。
高校生の時のいたずらにした子供じみたキスも、今では遠い日の思い出になったけど、あれがなければこんなに幸せなキスをする事はなかっただろう。

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スンハに『アッパ、オンマのオッパイを見るのが恥ずかしいの?診療所に来るおばさんのオッパイは平気で見るのに、おかしなアッパだね。』と聞かれて、そうじゃないとは言えなかった。
そういう言葉を言えるようになった娘が、この一年で成長した事のだと思った。
一年の間に色々な事があり、逢いたくて仕方のなかったハニとこうして家族になり、逢えなかった日々を埋める事は出来ないが幸せだった。
「スンジョ君・・・・今日、出生届を出したのでしょ?」
「行って来たよ。名前は・・・・」
出生届を出しに行って帰るまでハニには子供の名前を教えないでいた。
届出と一緒に基本証明書を発行してもらって来たスンジョはそれをハニの前に出した。
「ペク・スンリ・・・・・・スンリ・・・・」
「気に入らないか?」
ハニの表情を見ていれば気に入らないはずはない。
高校生の時に出会ってからずっとハニの表情を見ていたから、涙を流しているのを見られないように顔を隠している時は、嬉しくて仕方がない時だったから。
「ううん・・・・嬉しい・・スンハの時は、スンジョ君にもう会えないと思っていたから、自分が大好きだった人の子供を産んだからスンジョ君の名前から貰ったの・・・・ひとりで名前を考えて、独りで届けを出して・・・凄く寂しかった。」
「そうだな、名前を付けるのは大変だったよ。スンハと兄弟だと判る名前を付けたかったから。」
これからは、ハニが一人で苦しむ事がないようにずっと見守るから。
姉弟がいる事に憧れていたハニが、母となって二人の子供の母親になり幸せな笑顔でいる姿は、本当にまぶしくて顔をそらせたくなるけど、その姿もずっと見て行くから。
来年にはこの島を離れる事になるけれど、仕事で忙しくてかまってやれなくなる日もあるけれど、ずっとハニが幸せでいられるように、ハニの気持ちを大切にするよ。
「スンリ・・・・あなたもスンハと同じように、スンジョ君と似てくれると言いな・・オンマに似たら頭がよくなくて苦労するから・・・・」
眠っている幼いスンリを見ているハニは、キラキラと輝いていた。
スンジョは、そんなハニの言葉を聞きながら、自分よりもハニと似て欲しいと思っていた。
「兄弟のいるスンジョ君は羨ましかったけど、今は姉弟のいる母親になれて幸せ・・・」
ハニが望むのなら、スンハとスンリの姉弟が沢山いてもいいのかもしれないな。
逢いたくて仕方のなかったハニの、幸せそうな顔を見られるのなら、苦手な言葉だって言えるよ。
「ハニ・・・・」
「ん?」
「愛してるよ・・・・」
スンジョはハニを抱きしめて、その柔らかな唇にキスをした。
高校生の時のいたずらにした子供じみたキスも、今では遠い日の思い出になったけど、あれがなければこんなに幸せなキスをする事はなかっただろう。

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