大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

あなたに逢いたくて

逢いたくて 最終話

眩しくて目を逸らせなかった。
スンハに『アッパ、オンマのオッパイを見るのが恥ずかしいの?診療所に来るおばさんのオッパイは平気で見るのに、おかしなアッパだね。』と聞かれて、そうじゃないとは言えなかった。
そういう言葉を言えるようになった娘が、この一年で成長した事のだと思った。
一年の間に色々な事があり、逢いたくて仕方のなかったハニとこうして家族になり、逢えなかった日々を埋める事は出来ないが幸せだった。

「スンジョ君・・・・今日、出生届を出したのでしょ?」
「行って来たよ。名前は・・・・」
出生届を出しに行って帰るまでハニには子供の名前を教えないでいた。
届出と一緒に基本証明書を発行してもらって来たスンジョはそれをハニの前に出した。

「ペク・スンリ・・・・・・スンリ・・・・」
「気に入らないか?」
ハニの表情を見ていれば気に入らないはずはない。
高校生の時に出会ってからずっとハニの表情を見ていたから、涙を流しているのを見られないように顔を隠している時は、嬉しくて仕方がない時だったから。
「ううん・・・・嬉しい・・スンハの時は、スンジョ君にもう会えないと思っていたから、自分が大好きだった人の子供を産んだからスンジョ君の名前から貰ったの・・・・ひとりで名前を考えて、独りで届けを出して・・・凄く寂しかった。」
「そうだな、名前を付けるのは大変だったよ。スンハと兄弟だと判る名前を付けたかったから。」

これからは、ハニが一人で苦しむ事がないようにずっと見守るから。
姉弟がいる事に憧れていたハニが、母となって二人の子供の母親になり幸せな笑顔でいる姿は、本当にまぶしくて顔をそらせたくなるけど、その姿もずっと見て行くから。
来年にはこの島を離れる事になるけれど、仕事で忙しくてかまってやれなくなる日もあるけれど、ずっとハニが幸せでいられるように、ハニの気持ちを大切にするよ。

「スンリ・・・・あなたもスンハと同じように、スンジョ君と似てくれると言いな・・オンマに似たら頭がよくなくて苦労するから・・・・」
眠っている幼いスンリを見ているハニは、キラキラと輝いていた。
スンジョは、そんなハニの言葉を聞きながら、自分よりもハニと似て欲しいと思っていた。
「兄弟のいるスンジョ君は羨ましかったけど、今は姉弟のいる母親になれて幸せ・・・」
ハニが望むのなら、スンハとスンリの姉弟が沢山いてもいいのかもしれないな。
逢いたくて仕方のなかったハニの、幸せそうな顔を見られるのなら、苦手な言葉だって言えるよ。

「ハニ・・・・」
「ん?」
「愛してるよ・・・・」
スンジョはハニを抱きしめて、その柔らかな唇にキスをした。
高校生の時のいたずらにした子供じみたキスも、今では遠い日の思い出になったけど、あれがなければこんなに幸せなキスをする事はなかっただろう。



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逢いたくて 99

キム・ジョンスが書いた記録は細かく丁寧に書かれていた。
きっと彼はスンジョに渡す時に、その場にいなく分かるようにしたかったのだろう。
二冊目のノートに、その記録を参考にしながら最後の記録を書き終えた。
この一年はあっと言う間で、その一年の間にハニと結婚をして家族三人の生活を過ごし、この手で産まれたばかりの自分の子供を抱けたことは、ハニと初めて会った高校生の時に想像ができただろうか。

「アッパ・・・・赤ちゃんの名前決まった?って聞かれたよ。」
「決まったよ。」
「本当?」
目をキラキラさせて自分を見るスンハは、ハニもギミさんもスエさんもオレに似ているというけれど、オレからすればハニとよく似ている。
「まだ教えないよ。」
子供相手に大人気ないが、少し意地悪をしたらまたハニとよく似た表情をする事は知っている。
「アッパはオンマが好きだから、オンマにだけしか教えないの?」
「違うよ。」
そう・・・ハニにだけ教えないのじゃない。
少しだけ待っていてもらうだけ。

「スンハが産まれた時に、オンマはアッパに教えなかったから、オンマにも今は教えないよ。」
「アッパは意地悪だ。」
そうだよ、スンハのアッパは意地悪だよ。
でも少しだけ待ってもらうだけで、夕方には教えてあげるよ。
「今日はオンマと赤ちゃんと一日過ごすんだよ。夕方には帰って来られるから。」
スンジョは上着と鞄を持つと、まだ早朝の診療所を出て行った。
今日は週に一度半島に買い出しに行く日。

今まではハニがまとめて買いに行っていたが、ハニが船に乗る事が出来なくなってからは、直接自分の目で確認をしなくてもいいものは、インターネットを通じて届けてもらっていた。
今日は自分の目で確認するという理由を付けて、産まれた息子の基本証明書を見せてあげたかった。
サプライズなんて柄じゃないけれど、普通の結婚とは違う結婚だが、それくらいのサプライズをするのは何とも思わなかった。



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逢いたくて 98

「スンハの時は大変だった。」
楽観的にハニはそう言いながら、吐き気を耐えていた。
スンジョは冷静にしているように見えるが、前回のハニの妊娠の時に傍に付いていてあげられなかった負い目を感じていた。
「悪いな・・・明日は定期健診なのに付き添う事が出来なくて。」
「仕方がないよ。スンジョ君は今は服務を全うしないといけない時期だから。それにおばあちゃんが付いているから大丈夫。」
助産婦のギミがそばにいるのだから心配する事はないが、ギミが自分の助産婦としての知識は古いからと言って、定期健診に半島まで行く事にしていた。

本当の理由はそうじゃない事は、スンジョには気が付いていたが、そのギミの想いをありがたく受け入れる事にしていた。
「少ないけど・・・ギミさんと一緒に選んでくるといい。」
財布から数枚紙幣を取り出すと、それをハニの手に握らせた。
「何を選ぶの?」
「その・・・」
ハニでも分かるくらいに顔を赤くしているスンジョが、コホンと咳ばらいをしてボソッと言った。

「服だよ・・・・体に負担のない服を着る時期に来ているんじゃないか?」
「スンジョ君・・・・」
最近はいつもゆったりとした服を着ているが、考えてみればハニはソウルにいた事と比べて、新しい洋服を買っている様子がない。
お金に困っているわけでもなく、仕事をしている事を理由に常に看護服でいる事が多かった。
「オレ一人で大丈夫だから、これからは受付だけでいいよ。」
優しく微笑むスンジョは、逢いたくて仕方のなかったハニとの生活に、今以上に幸せでいつまでも一緒にいられるのなら、自分らしくない事も気にならなくなっていた。

診療所に来る患者は、ソウルの小さなクリニックよりも少ない。
受付の窓越しに、診察とは無関係に島の人達がハニと話をしている。
時間の流れがゆっくりで、ここに来る患者は穏やかな人ばかり。
あくせくした生活の都会人とは違い心が広く温かく、心配事とは無縁に見えるが本当にそうだろうか。

「ハニ・・・」
「なぁに?」
「服務期間が来たらソウルに帰るけど・・・・またいつかここに戻ってこようか?」
この島がもしかしたら、スンジョがずっと探している夢が見つかる場所かもしれない。
ハニに逢いたくてずっと探していた場所がここで、ここに探している夢も見つかるような気がしてきた。


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逢いたくて 97

診療所のドアを開けると、スンハが何かを言っている声が聞こえて来た。
「ただいま・・・・」
スンハが起きてハニと何かを話しているにしては、涙声で何かを言っている声しか聞こえなかった。
スンジョはまたスンハがハニを困らせて叱られたのだろうと思っていた。
診療所の待合室の窓を開けていると、スンハが奥にある居間の方から走って来た。

「おはよう・・・またオンマを困らせたのか?」
「困らせていない・・・困っているのはスンハなの・・・オンマが病気になっちゃった。アッパ助けて・・」
朝から顔色が悪かった。
それ程仕事がキャパオーバーになるほどではないが、疲れが取れないとここ数日言っていたな・・・
「ねえ、オンマを助けて・・・・」
「オンマはどんな様子?」
スンジョは鞄を受け付けの前に置くと、スンハに付いて今の方に向かいかけたが、トイレの中でハニが吐いている様子に気が付いた。

トイレのドアノブに手を掛けると、鍵がかかっていて開かなかった。
「ハニ・・・ハニ大丈夫か?鍵を開けてくれ・・・」
ドアが開くとハニは心配そうな顔をしているスンジョに、手にしている物をそっと見せた。
スンジョはその瞬間、今までに見た事のないほどの笑顔でハニを抱きしめた。

「ハニ・・・おめでとう。そして、ありがとう。」
「スンジョ君・・・・」
スンジョはハニに新しい命が宿ったことを知り、スンハが出来た時に感じることがなかった幸せに涙が滲んだ。
「スンジョ君・・産んでもいい?」
「当たり前だろう。オレとハニの子供で、スンハの兄弟だ。」
スンジョの顔を見上げると、ハニのオデコにポトンと滴が落ちた。
何だろう・・・・不思議な感情だ。
その不思議な感情は初めてで、でもとても幸せな気分になる。

「スンジョ君・・・・泣いているの?」
「あぁ、男なのにみっともなく涙が・・・・嬉しくて・・・・・スンハが出来た時は何も知らなくて、ハニが一人で苦しんでいたんだと思ったら、オレが自分の本当の気持ちを表さなくてバカな事をしたと思って後悔している。でも、これからはハニとスンハのように嬉しい時は嬉しい、悲しい時は悲しい・・・そうやって行くことにしたんだ。」
嬉しい事や悲しい事を表現できる感情が初めての事で、その感情が不思議な気分になったのだと知った。



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逢いたくて 96

やっと本当の家族として一緒に暮らせるようになり、家族としての生活に慣れた春からスンハは半島の幼稚園に通い始めた。
スンハの為に半島までの船の便を幼稚園の時間に合わせて出すわけにはいかないが、島の漁師が交代で舟を出してくれた。
まだ薄暗い朝早い時間に、スンジョは診察治療に必要な用意をしていた。

「スンジョ君・・・・起こしてくれればよかったのに。」
「準備くらいできるよ。」
「誰の具合が悪いの?」
陽が上がる前に電話が掛かって来ていたのを、ハニは知っていたがスンジョが誰と話しているのかはわからなかった。
「雑貨屋のおじいさんだよ。喘息の発作が出て、最近診療所に来ていないから薬がないと連絡があったんだ。」
鞄を持ってハニの方を振り返ると、いつもと違い何か苦しそうな表情をしていた。

「具合が悪いのか?」
「ううん、大丈夫・・・スンジョ君が診察室にいるのに気が付いて急いで起きたから、少ししたらよくなるから。」
朝早いからもう一度ハニは眠ればいいのに、きっとスンハを半島の幼稚園に送るためにそのまま起きているだろう。
診療所に来る人が少なくても、半島の幼稚園に通うスンハの送り迎えをして、家の事や診療所の仕事をしていれば疲労も溜まるはずだ。

「今日はオレがスンハを半島の幼稚園に送って行くよ。」
「でも・・・・・」
「雑貨屋のおじいさんの治療はすぐに終わるし、電話で話している様子からもそんなに重篤な状況でもないから7時頃には戻れるよ。」
ハニはよく頑張っていると思う。
ギミさんやスエさんの年齢を考えれば、仕事と子育てがあるから家事は出来ないとは言えない。
いい妻いい母親でいたいと思うハニは、自分が限界に来ていてもさらに頑張るだろう。
体調を崩している時に無理だけはさせたくなかった。




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