大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

鏡水(きょうすい)

人生は紆余曲折 89

「ハァニちゃん!正直に言ってもいいのよ。お兄ちゃんが口止めしているのなら、ハニちゃんから聞いた事を内緒にするから。」

ハニはグミの事をよく知っている。
高校時代から看護大学に入ってしばらくは実の娘のようにかわいがってくれ、どれだけハニのスンジョに対する想いを知って努力をしてくれていたか。
あの時は片想いで、スンジョ君にいじめられたりからかわれても、どんな理由でもスンジョ君に自分を見てもらえるだけでも嬉しかった。
その時だけはスンジョ君が見ている女の子は私だけだったから。

「ハニちゃん?」
でも、あの時と違うのは、スンジョ君の瞳に映る光が怖くなく、私に対して真剣な気持ちで守ってくれる事が伝わって来た。
スンジョ君を信じよう。

「おばさん、私とスンジョ君は・・・・」
「うん うん。」
グミは子供のように瞳をキラキラと輝かせて、ハニの話を待っていた。
「また昔のように同居人になりました。体調は良くなったのですけど、まだ仕事をする体力は戻っていないので家でのんびりとしていよう。のんびりとするのなら、スンジョ君が帰って来たらすぐにご飯が食べられたり、家事をしていようと思って・・・」

「それなら、いっそのこと結婚をしてしまえばいいじゃない。そういう関係なんでしょ?」
「い・・・い・・ただの同居人です。」
「隠さなくてもいいのよ。ハニちゃんの部屋とスンジョの部屋を繋ぐ扉が開いているじゃない。未成年でもないし、お互い大人で決まった相手がいるわけじゃないのなら結婚すればいいじゃない。同棲しているだけなんて、何か合っても法律的には何も約束されないのよ。スンジョはハニちゃんの事が本当に大切で特別な人だって気が付いているのよ。」

もう・・・・これ以上、私にはおばさんに対して誤魔化す事なんて出来ない。
どんな言葉を使っても、おばさんの方が私よりも何十倍も上。

「あの・・・・・」
ハニがそう言いかけた時、ハニを見ていたグミの視線はその後ろに目を向けた。
「ハニと結婚するよ。」
「まぁ!まぁ!やっぱりそうなの?いつ?」
「仕事が軌道に乗ってから。ハニのお父さんにもまだ話していないから、余計な考えはするなよ。」
そう言って素直に従うグミではない事は、スンジョは充分分かっていた。
グミが事を起こす前に、ギドンに結婚の許しを貰わなければいけない。
ただ、今はこの部屋からグミを帰したい気持ちが一番だった。

「それだけ聞いたら、私は帰るわ。ふたりの中をお邪魔したくないから。」
スンジョの言葉を聞いたグミは、予想以上にあっさりと私物を持って鼻歌交じりでハニの部屋の玄関から帰って行った。



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人生は紆余曲折 88

エレベーターの中では、ハニとグミの表情は正反対だった。
いつも以上に嬉しそうな笑顔のグミと、いつも以上に緊張しているハニ。
何かを聞きたそうにしながらグミはハニの顔をチラチラと見ていた。

「ハニちゃん、疲れていない?」
「少し・・・」
「そう?」
グミの顔はさらに嬉しそうな表情に変わった。
「ハニちゃん、お兄ちゃんの部屋の鍵は持っている?」
「いえ・・・あの・・・・」
グミはバックの中からハニにカードキーを出して渡した。

「これ、私がたまに部屋の掃除に来るから持っていたけど、ハニちゃんに渡すわね。」
「い・・いら・・・・」
いらないですと言いかけた時にエレベータが止まりドアが開いた。
ハニはグミの視線を避けるように先に降りると、自分の部屋までの廊下を急いで歩いた。
急いで歩くからそうなるのか。それともグミに何かを感ずかれたからそうなるのか、ぎこちない歩き方を見てグミは『くすっ』と笑った。

「荷物・・・ありがとうございました。」
部屋のドアを開けると、ハには振り向いてグミが持っている荷物を受け取ろうとした。
「ハニちゃんの部屋で話してもいいかしら?」
いけないとも言えないし、むしろ家賃のことなどの話をしないといけないから、ハニはコクンとうなずき来客用のスリッパを置いた。

内心はドキドキしていた。
スンジョとハニの部屋を仕切っていた扉は開けたまま。
あの扉の存在を知ってからお互いの部屋を行ったり来たり自由に出入りできるようになってから、開けたままにしてある。
急いでリビングに入って閉めようとしても、グミの方が先にリビングに入り、扉が開いていたことを知っているように、最初からそちらの方を見ていた。

「お兄ちゃんと・・・・したの?」
「したの?」
グミが言っている意味は、ハニにはわかっていたが惚けるしかない。
実際に二人の関係は、いつか結婚しようという口約束だけで何も変わっていないから。
「いいのよ、知っているから。」
「し・・・・・知っている?」
スンジョがグミにハ二と結婚する約束をしていることを話したのだろうか。
話すはずはない、話さなくても何か知っているから聞き出そうとしてそう聞いているのか。
言葉を選ぼうと考えていると、突然グミに抱きしめられた。

「結婚するのね・・・よかった・・でも、早いうちにお式を挙げてね。お腹が大きくなってからでは、ドレスを選ぶのが大変だから・・・」
あぁ、やっぱりグミは勘違いをしている。
どうしてどのタイミングで勘違いをしたのか分からないが、このグミの勘違いを説明するのは並大抵の考えではできない。

スンジョ君・・・・どうしよう・・・



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人生は紆余曲折 87

専業主婦になると言うのは私に向いているのか分からない。
スンジョのクリニックから一人で帰宅する途中、スーパーで食材の買い物をしていると周囲の人を見る目も変わる。
夕食は何にしようと思い、レパートリーが少ないから食材も選べない。
他人のかごの中をチラリとみて、ふぅ~んと一人で納得していても、それでどんな食事ができるのか考えが付かない。

「やっと追いついたわ。」
肩を叩かれて振り向くと、グミが息を切らして立っていた。
「スーパーに入るハニちゃんを見かけたから、車の窓を開けて呼んだのに気が付かなかったから追い掛けて来たのよ。」
「おばさん・・・」
「ハニちゃんが外に出られるようになって良かったわ。ベッドで眠っているハニちゃんを見ながら、このまま起きなかったらって・・・・ずぅっと心配で不安で、スンジョに何とかならないの?って聞きたかったけど・・・・あの子の顔を見ていたら、あの子に任せてもいいと・・・・それよりも、今夜は何を作るの?」
「レパートリーが少なくて、まだ何を作るのか決められていなくて・・・・」
「じゃあ・・・・」

グミはハニが元気になって、外出をしていることが嬉しいが、それよりも数日前にスンジョとハニの部屋を隔てていた壁の隠し扉が開いていたのが嬉しかった。
念願の娘と夕食の相談をしながら買い物をする楽しみと、何かこれからスンジョとハニの関係も含めて全てが変わって行く前触れのよう名そんな空気が漂っている気がした。

たくさん買ったわけではないが、グミの車に買い物した品物を丁寧に乗せると、何かワクワクとした気持ちが沸き上がって来た。
「そう言えば・・・数日前にハニちゃんの部屋に行ったのよ。」
「そうなんですか?いつですか?一昨日はパラン大病院に辞表を持って行ったので・・・」
グミは正面を向いて運転をしながら驚いた声で聞いた。
「病院を辞めたって・・・・それじゃあ・・・・」
「しばらく家でのんびりして、体力が付いたら仕事を始めようかと・・・」
「そう・・・・」

期待をしていた答えとは違って少し残念そうにしているグミは、ハニには病院を辞めたことでこの先の事が心配になっていると思えた。
「借りているお部屋の家賃は、今まで蓄えていたお金があるので心配しないでください。」
「いいのよそんなのは・・」
「え・・ででも・・・・」
「で・・・いつにするの?お式は・・・」
「軌道に乗ったら・・・てスンジョ君が。」
グミがハニに聞いたのは違う意味を含めての事だった。



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人生は紆余曲折 86

「何はともあれ、ハニはしばらく自宅療養をした方がいいよ。ペク君が一時もそばに置いておきたい気持ちは分かるが、背中だか前だか分からんくらいに痩せた看護師が受付におったら、患者は来んだろうからなぁ。ワハッハッ!」
息子のスヨンも看護師として数年一緒に仕事をしていたハニも、ペク老医師が大きな声で笑ったのを初めて聞いたような気がした。
何があったのかは知らないが、ペク老医師が楽しく笑いよく話をしているのを見ると、スンジョが引き継ぐこのクリニックで仕事をして見たい気持ちになった。

まだオープン前までに行わなけれなばいけない事が残っているからと、スンジョとスヨンがその場から離れて行くと、ペク老医師の表情は真面目な顔に変わった。
「パラン大病院は辛かったか?」
「先生・・・」
「ワシがこのクリニックを閉めるつもりでいたから、信頼できる人を介してハニは若いから、もっと条件のいい所で看護師として成長してもらおうと思った。大学病院は出身大学や派閥がある事は分かっていたけど、乗り越えられると思っていた・・・・人の心は誰にも分らんことは知っていたつもりだったけどな・・・・・」

ペク老医師と真剣な話を今までした事はあっただろうか。
いつも真面目なのかふざけているのか分からず、ひょうひょうとしてどう考えたらいいのか分からない事が多かった。
今目の前にいる老医師の表情は、経験豊かな医師の顔ではなく、成長した息子を見守る親の顔だった。

「いつまでも息子は小さな子供のように心配でならないと言う考えを変えないといけない事は分かっているけど・・・・難しいなぁ・・・・スヨンが、このクリニックを自分にまかせてくれ。新しい機材を入れてもっと患者が来るようにしたい、と言って来た時は内心は考え直した方がいい。だが、先代の院長の目指していたクリニックにするのは、今の時代には難しいのかもしれないな。医師と患者の関係はどういうのがいいのだろうな。」

時代が違えば人とのつながりも変わる。
どれが正しいのか、何が違うのかは人とのつながりで正解はない。
「最近はここに座って、あの二人が肩を並べて話し合っている姿を見ると、こうやって親は子供が巣立つのを見送るのが一番政界に近いのだと思うようになったよ。ハニももう少し体調が戻って来るまで、自分が一番痛い場所がどこなのかゆっくりと考えればいいよ。」


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人生は紆余曲折 85

「別にハニがここでアルバイトをするのが嫌ならいいし、体調が戻ったと言っても原因はここだからしばらくは家でのんびりしていればいい。」
スンジョが【ここ】と胸を刺した時、ハニは自分の体調不良はそれがそれが一番の原因だと知った。
「あの体調不良は・・・・思い込み?」
「思い込み・・ではないよ、一人で頑張りすぎる所だよ。ハニがここで仕事をしていた時は、患者は滅多に来なくて暇つぶしに院長と世間話をしに来る老人ばかり・・・それがいけないわけじゃないし、むしろそれが『まったりクリニック』のいい所でもあり、先々代の院長の考えだから。日常の些細な事も心の中に抱え込んでいたら、それが引き金となって体調を崩す原因になる。話す事でよくなる病気もあるから、先代の院長の息子と一緒に、このクリニックを引き継ぐことにしたんだ。」

結局ハニはここで仕事をする事はしばらくは考えない事にしたが、共同経営をする先代院長の息子と先代院長が昼の休憩を終えて戻って来た。

「お~お、ハニ!元気になってよかったなぁ。」
「先生・・・パランを辞めてしまってごめんなさい。」
ハニは老医師に近づいて、涙を流しながら頭を下げた。
「またお前は泣いて・・・・美人が台無しだよ。涙を拭いて、ワシのバカ息子を紹介するよ。」
老医師に息子がいる事はハニは知らなかった。
お互いプライベートな事はそれほど話をした事はなく、ハニは父と二人でずっと過ごしていた事しか話した事はなかった。

「スヨン、ワシの大事なハニだよ、余計な事をして泣かせるな。」
「オレはクソ親父と違って、女性を泣かせたりはしない。それに、ハニは知っているよ。」
え?
ハニはその声に聞き覚えはあったが、院長の息子の存在を知らなかったから、驚いた顔をして見上げた。
長身のスンジョよりも少し背が高く、とても椅子には見えない服装と髪型に驚いた。

「会った事あるよね?」
「時々クリニックに来て、院長先生と喧嘩をしていた人・・・」
「それもあるけど、君が体調を崩していた時に、非番で少し酒を飲んでいた時にスンジョから連絡があって診察したよ。」
そうだったんだ・・・・
「ブラウスのボタンを外して聴診器を当てようとした時、スンジョが怖い顔をして立っていたから緊張したよ。まぁ、普通の男ならこれが患者じゃなかったら・・・って。」

このバカ息子!と老医師が叫んで、背の高いスヨンの頭に拳骨を落としていた。
どんな事情でクリニックに来ては喧嘩をしていたのかは知らなくても、この親子はそれでも仲の良い親子なのだ。



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