大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

小波(さざなみ)

人生は紆余曲折 32

小波が打ち寄せる力が少しずつ強くなっている。
陰から見ているだけで自分の想いを抑えきれなくなたているのは事実。
あの日に自分で心の中で決めた事を守るため、ハニの前には出ないと決めた。

『オレに関わるな』と言ったのはいつだったのかと、過去を振り向く気持ちはないが、泣かせてばかりいたのはオレだという事は他人(ひと)には分からないだろう。
もう少し、オレはハニの前に出ないようにしたい。
今の話が進めば、会う機会も減るだろう。

スンジョは机の上に乗せられているいくつかの書類を細かくチェックしながら、クリップで止められているそれぞれの書類にサインをした。
それからは穏やかな表情でハニの事を考えていた顔から、いつもの人を寄せ付けない表情に変わっていた。
なぜスンジョはハニの前に姿を現さないようにしているのか、なぜ自分を責めるようにしてそれを他人に知られないようにしているのかその心の中をおそらく知っているのは、母親のグミだけだろう。
それを知っているから、グミも小波が起きるようにスンジョの住んでいる部屋の空き部屋をこっそりと他人のふりをして契約したのかもしれない。

<あら!ハニちゃん、どうしたの?何か生活に不便があるの?>
』いいえ、快適です。」
<そう・・・良かったわ。お部屋のオーナーがね、必要な物があったら増やしてもいいし、不要だと思ったのは処分をしてもいいと言っていたわよ>
グミは電話越しだから今の気持ちを顔に表しても安心に思い、久しぶりに見せる笑顔で話をしていた。

「あの・・・病院で仲良くしている人を部屋に呼んでもいいですか?」
<いいわよ。男性の方かしら?>
「女性ですけど・・・お隣の人が変人・・・変わっている人だと言っていたから、人を部屋に呼んだら怒られるのじゃないかと思って。」
<いいわよ、部屋の中で大きな声を出してお隣の人には聞こえないから。男性だろうと女性だろうと頻繁にお部屋に招待したら?>
その方がスンジョがハニちゃんの交友関係が気になるのなら、むしろその方が今回は表立って私は二人の距離を縮めるためには動かないのだから・・・・

グミは心をごまかしているスンジョと、何も知らないハニを自然な感じで再会させたかった。
ハニが去った後のスンジョの様子を見ているから、今回は慎重に進めて行こうとしていた。


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人生は紆余曲折 31

エントランスのドアが開く寸前に映った人影は、自分の心の古い防波堤を壊してくれた波だった人。
その人を悲しませて荒波を作ったのは自分。
穏やかな波のその人は、その笑顔でどれだけ癒してくれたか。
それなのにオレは小波のハニを古い防波堤をさらに強固に修復して跳ね返した。
オレに出来るのは、その小波を優しく受け止める防波堤になる人が来るまで見守る防人でいると決めた。
だから決して自分からはハニの前に姿を現す事はしない。

スンジョは固い心とは正反対に、表情は穏やかだった。
静かな部屋の中は、生活感のない空間だった。
革張りのソファーにジャケットと鞄を置くと、手にしている携帯を耳に当てた。

「オレ・・・・お袋か?」
<スンジョ?今帰ったの・・・今日は早いのね。・・・・お袋かって・・・何を言っているのよ>
「数日前に管理人と会った時に、隣の部屋が売れたと聞いた。」
<そう?>
「お袋・・・・余計な事に首を突っ込むな。」
<突っ込まないわ。切っ掛けを作る小波を起こしただけよ。この数年、何も事を起こさなかったあなたとは違う・・・・起こしたわね。でも、何も言わない事が荒波を起こさないとは限らないのよ。あとはあなた次第・・・もう自由になっていい頃だと思うから、私はこの後は見守りに徹するわ。じゃ・・・>

グミは一方的に話をして、電話を自分の方から切った。

「何だよ・・・こっちの話を聞かないで一方的に電話を切って。親父の身体の具合も聞きたかったのに。」
スンジョは知っていた。
隣の部屋にハニが引っ越して来た事と、その部屋を買った人がグミだという事を。


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人生は紆余曲折 30

「ありがとうございましたぁ~」
袋を傾けないように、ハニは持ち手をしっかりと握った。
「無駄使いしちゃった・・・・たまにはいいかな・・・」
テイクアウトで食事を買って帰る事はしないようにしていた。
仕事に慣れ始めたこの頃は、少しずつ大学病院での仕事が楽しく思えるようになっていた。
仕事に慣れ始めたから楽しく思えても、まだ『ペク・スンジョ』と言う人物に礼が言えていない事がずっと気になっていた。

どんな人なのかをミナや同僚の看護師たちに聞いたが、その人柄はあの『ペク・スンジョ』とよく似ていた。
確かに一時期医者になると決めて医学部で弁居をしていたが、その思いは叶えられない事情が出来たため医者になっていないはずだった。
ただ、その後の事は知らなかった。
「スンジョ君が医者になったかなんて知らない。知らないけどヘラと結婚したはずだから、たとえ私をパラン大病院に入れるように取り持ってくれたとしても・・・・・何も関係ない。もう、自分の人生で泣く事はしたくない。」

マンションのエントランスでカードキーをタッチし、解錠すると静かにドアが開いた。
二基あるうちの一基のエレベーターのドアが閉まり上がって行った。
「高級マンションでエレベーターに乗るのを間に合わせるために走るのはね・・・気が引ける。」
テイクアウトで買ってきた食事が傾いていないか確認をして、残っていたエレベータに乗るとボタンをタッチした。
さすがに高級マンションのエレベーターは違うと思うくらい静かに早くハニの部屋の階に止まると、静かにドアが開いた。

静かな廊下をあるに自分の部屋の前に来た時に、隣の変人がちょうど部屋の中に入った時だった。
不思議な感じがした。
スンジョの事を考えていたからなのか、一瞬見えた後ろ姿がスンジョとよく似ていた。

まさかね・・・もしそうなら、この部屋を紹介してくれたおばさんが、隣の部屋がスンジョ君ならそう言ってくれる。
スンジョ君に会いたい気持ちは心の奥にしまったのに・・・・

小波が打ち寄せるように、ハニの心に小さな波跡を残した。



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人生は紆余曲折 29

外科病棟のスンジョと、外科外来診療のハニは、同じ職場で仕事をしていても、半月過ぎても一度も顔を合わせる事はなかった。

担当部署が違うのなら会えなくても不思議ではないが、どちらかと言うとハニが外科病棟に噂のペク医師に会いに行く心のゆとりがなかった。
反対にスンジョはハニと会う事を避けていた。
会う事を避けていても、外来近くまで行って時々ハニの様子を眺めていた。
その様子は、大切なものをも守るように暖かで穏やかな表情だった。

「ペク先生?」
声を掛けられて横を見ると、りたいといったときは、
「どうかされましたか?」
「いや・・・・・彼女はどうですか?」
「彼女・・・オ看護師ですか?」
スンジョの視線の先にいる人物がハニだという事にかんごしちょうはすぐにきがついた。

もちろん、ハニがこの病院に来た事が『まったりクリニック』の院長から頼まれてはいり、その間に発ったのがスンジョだという事は知っていた。

「覚える事に時間はかかり失敗は多いですが、とても熱心に仕事をしてくれますよ。彼女は決して優秀な看護師じゃないですが、患者の評判は悪くないですよ。」
「そうですか・・・・」
ハニが看護師になりたいと言った時は、『お前には無理だ』と冷たく言い放った。
本心からではなく、看護師になりたいと言う夢は夢で、学力的に看護師の試験に受かるどころか看護大学に受かる確率は低かった。

スンジョに意思になったらどうか、自分はそんなスンジョと一緒に仕事がしたいと言った話を聞いた時は内心嬉しかった。
一度夢を諦めたのは自分だった。

「彼女・・・先生に会いたがっていましたよ『お世話になったのだからお礼がしたい』と。呼んで来ましょうか?」
「礼を言われる必要はありません。彼女の今までの努力が報われただけですから。それでは・・・」
スンジョは看護師長に挨拶をすると、その場から離れた。
「どうして先生は会われないのかしら・・・」
看護師長はスンジョがどうしてハニと会う事を避けているのか、不思議でならなかった。




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人生は紆余曲折 28

『ペク医師』と会ってみたかった。
どんな人だろうと、ミナから話を聞いてからそう思っていた。
まさか・・・スンジョ君じゃないよね?だって、医学部で勉強をする事を諦めて、おじさんの会社を継ぐ事にしたのだから。
おばさんとこの間再会した時には何も言わなかった。

確かにあの朝の日にスンジョ君の空気を感じた。
おばさんと再会した時に医学部に戻って勉強をして医師になったのなら、あの時にそう私に話してくれたはず。

ハニは月曜日に感じたスンジョの存在がずっと気になっていた。
少ない荷物が考え事を複雑にしているのか、それとも広い部屋に一人でいるから考えなくてもいい事を考えてしまうのか。
急に寂しさを感じて、誰かと話がしたくなった。
高校時代からの親友のミナとジュリに電話をしようか。
「無理ね・・・」
子育てで忙しいと電話をするたび二人がそう話していた。
ミナは人気のウエブ漫画家として活躍し、ジュリは美容師としての仕事が順調なのに、幼い子供たちを育てているのに私の寂しさを紛らすための話し相手を頼めない。

だからと言って同じ親友でも男のジュングには話せない。
ジュングは高校時代から私の事を好きで、結婚した今でも私には特別な思いを残している。
ジュングの想いを利用してはいけない。
それならパパに・・・・・一番無理な事、店を従業員に任せて私の長話に付き合わせられない。
私って誰に自分の話を聞いてもらえるのだろう。


病院で仲良くしているミナと仕事の休みの日に初めて来てもらう事になったのに・・・・


フーッとため息を吐いて箸を置くと、カップ麺の容器を持ち上げてスープをゴクゴクと飲み干した。


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