「心配するような事じゃないよスンハが好きというのは。」
「おじさん・・・」
離れからハニとスンジョが知らない間に戻って来ていたのに気が付かず、思わず驚いて飛び上がりそうになった。
「見かけは大人びて来ていても、スンハはまだ子供だ。初めて異性として意識した相手が、兄であるユシムとオレだったというだけだよ。」
「でも心配だわ。最近、服装が派手になったというのか、暑いからと言ってるけど肌を出しすぎ。胸も見えそうだし、スカート丈も・・」
「大丈夫だよ。ハニの娘なら親を困らせないし、生まれてからずっと見てきたから後悔するようなことはしないよ。」
数ヶ月前に入籍をしても、その前とふたりは何も変わっていない。
ユシムはそれでも、自分のためにずっとイム姓として過ごしていた母が、やっとその事から解放されたようでホッとしていた。
「おじさん・・」
「ん?」
「明日、車を借りてもいいですか?」
「いいよ。どこかに出かけるのか?」
「お父さんのお墓参りに行って来ます。」
「じゃあ、私も一緒に・・・・」
ユシムは首を静かに横に振った。
「今回は僕一人で行きます。いつまでもお母さんと一緒に行かないと迷子になる子供じゃないですから。」
それでも・・・と、ハニは一歩前に出たが、スンジョはそれを止めた。
「鍵はいつもの所にあるから気を付けて行ってらっしゃい。」
「ありがとうございます。お休みなさい。」
丁寧に頭を下げると、ユシムは自分の部屋がある2階への階段を上がって行った。
「いつも一緒にお墓参りに行っていたのに・・・」
「ユシムはもう大人だ。父親に報告がしたい事があるのだろう。」
「報告したい事?・・・・」
ハニはユシムが何を報告したいのか分からず、手を離れて行く息子の考えている事が何なのかと、必死になって考えていた。
そんなハニをスンジョは優しい眼差しで見ていた。
スンジョには分かっていた。
ユシムは自分のためにずっとイム姓のままでいた母が、やっと自由になったことが嬉しくて、それをスウォンに報告しに行きたいのだ。
「まさか!ユシムが好きな女の子が出来て、結婚するって言う報告をしに行くのじゃ・・・・」
「それこそ『まさか』だよ。もしユシムに好きな女の子が出来たのなら、さきに父親ではなくて母親であるハニに報告するんじゃないか?
「そうね・・でも、ユシムはおとなしいから、変な女の子に目を付けられたら・・・あ~心配・・」
「大丈夫だよ。ユシムはスウォンさんに考えも似ているから、間違いはしないから。」
それにはスンジョは絶対という自信があった。
真剣にハニを愛したから、自分の身体を使ってハニが生んだユシムを守ったスウォン。
自分もスウォンも女性を間違って選んでいないし、ユシムは小さい頃から実の息子のように近くで見て来たから、ユシムがどれだけハニを大切に思っているのか知っている。
だから、スンハの父親が自分と違うという事を知った時に、大好きな母の女としての気持ちを理解するのに悩んでいたのだ。
年の離れた弟を可愛がり、おそらく妹の初恋の相手がユシムだという事が、いちばん3人の子供たちのお互いの想いが、ハニから受け継いだものだろう。
「ユシムが手を離れたから、もう一人子供でも考えてみるか?」
「それは・・・」
赤い顔をして俯きながら、スンジョに身体を寄せるハニをとても愛おしく感じるのは、まだどこかで乙女な所が残っているからなのだろう。

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「おじさん・・・」
離れからハニとスンジョが知らない間に戻って来ていたのに気が付かず、思わず驚いて飛び上がりそうになった。
「見かけは大人びて来ていても、スンハはまだ子供だ。初めて異性として意識した相手が、兄であるユシムとオレだったというだけだよ。」
「でも心配だわ。最近、服装が派手になったというのか、暑いからと言ってるけど肌を出しすぎ。胸も見えそうだし、スカート丈も・・」
「大丈夫だよ。ハニの娘なら親を困らせないし、生まれてからずっと見てきたから後悔するようなことはしないよ。」
数ヶ月前に入籍をしても、その前とふたりは何も変わっていない。
ユシムはそれでも、自分のためにずっとイム姓として過ごしていた母が、やっとその事から解放されたようでホッとしていた。
「おじさん・・」
「ん?」
「明日、車を借りてもいいですか?」
「いいよ。どこかに出かけるのか?」
「お父さんのお墓参りに行って来ます。」
「じゃあ、私も一緒に・・・・」
ユシムは首を静かに横に振った。
「今回は僕一人で行きます。いつまでもお母さんと一緒に行かないと迷子になる子供じゃないですから。」
それでも・・・と、ハニは一歩前に出たが、スンジョはそれを止めた。
「鍵はいつもの所にあるから気を付けて行ってらっしゃい。」
「ありがとうございます。お休みなさい。」
丁寧に頭を下げると、ユシムは自分の部屋がある2階への階段を上がって行った。
「いつも一緒にお墓参りに行っていたのに・・・」
「ユシムはもう大人だ。父親に報告がしたい事があるのだろう。」
「報告したい事?・・・・」
ハニはユシムが何を報告したいのか分からず、手を離れて行く息子の考えている事が何なのかと、必死になって考えていた。
そんなハニをスンジョは優しい眼差しで見ていた。
スンジョには分かっていた。
ユシムは自分のためにずっとイム姓のままでいた母が、やっと自由になったことが嬉しくて、それをスウォンに報告しに行きたいのだ。
「まさか!ユシムが好きな女の子が出来て、結婚するって言う報告をしに行くのじゃ・・・・」
「それこそ『まさか』だよ。もしユシムに好きな女の子が出来たのなら、さきに父親ではなくて母親であるハニに報告するんじゃないか?
「そうね・・でも、ユシムはおとなしいから、変な女の子に目を付けられたら・・・あ~心配・・」
「大丈夫だよ。ユシムはスウォンさんに考えも似ているから、間違いはしないから。」
それにはスンジョは絶対という自信があった。
真剣にハニを愛したから、自分の身体を使ってハニが生んだユシムを守ったスウォン。
自分もスウォンも女性を間違って選んでいないし、ユシムは小さい頃から実の息子のように近くで見て来たから、ユシムがどれだけハニを大切に思っているのか知っている。
だから、スンハの父親が自分と違うという事を知った時に、大好きな母の女としての気持ちを理解するのに悩んでいたのだ。
年の離れた弟を可愛がり、おそらく妹の初恋の相手がユシムだという事が、いちばん3人の子供たちのお互いの想いが、ハニから受け継いだものだろう。
「ユシムが手を離れたから、もう一人子供でも考えてみるか?」
「それは・・・」
赤い顔をして俯きながら、スンジョに身体を寄せるハニをとても愛おしく感じるのは、まだどこかで乙女な所が残っているからなのだろう。

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