大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

スノーフレークのように

スノーフレークのように 番外編6

「へへ・・・今日一日で人生が変わったような気がする。」
「変ったよ、お前の人生もオレの人生も。今まで生きてきた時間よりも長く、これからはオレとお前はずっと一緒に暮らすんだ。」
テーブルの上には、今日のサプライズ結婚式で使ったブーケがクリスタルの器にアレンジされていた。
「ずっと一緒にいられるよね。」
「あぁ、ずっと一緒だ。」
テーブルの上のアレンジフラワーの中のスノーフレークが、二人の動きに合わせて可愛らしく揺れていた。



結婚してからもう3年が経った。
大学に復学し看護学科に転科して、看護師として仕事をするようになって1年。
毎年結婚記念日には<ペンションスノーフレーク>に泊まりに行く。
今の時期に訪れると、雪が解けた場所に見える所にスノーフレークの花が咲いている。
努力をすれば、やれない事はないと、ハニの学力では到底無理な看護学科の転科試験に無事に合格した時は、これこそ夢なのかもしれないと自分自身で信じる事が出来なかった。

「また、スノーフレークのフラワーポットを持って来るのよね?」
「はい。この花を見ていると、私にはとても元気づけられるので。」
「いる場所を知っていたのに、スンジョが素直になってハニちゃんを迎えに行くまでに時間が掛かったけど、こんなに穏やかな日を迎える事が出来てよかったわ。」
ウッドデッキから庭に降りた所には、スノーフレークの可憐な花が春の香りがする風に揺れていた。
毎年増えて行くフラワーポットが、ハニの幸せどの象徴。

「コウイチさんのペンションからグランドホテルまでの道の両脇に、セヒさんの企画でスノーフレークの花を植えたそうです。」
「そうですってね。冬から春になってもまだ寒い日があるから、スノーフレークの花が彩ってくれてきれいでしょうね。セヒさんも、コウイチさんとハナちゃんと一緒に暮らして、自分の今までの仕事を自由に表現が出来るようになって、本当によかったわね。」
何もかもが、過ぎてしまえばいい思い出になる。
スノーフレークの花を見て、心が癒されるのならこの先ずっとハニは<ペンションスノーフレーク>の素のフレークをペク家の庭にも増やしていこうと思っていた。

「結婚記念日には、スンジョが休暇を取るなんて、本当にハニちゃんの力は偉大ね。」
これからはずっとハニといたいと言ってくれた結婚式の夜に、毎年記念日にはここに来ようとスンジョが言ってくれた。
夢のようなことがあれからずっと続いているが、夢なら冷めないで欲しいと思うばかりだった。



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スノーフレークのように 番外編5

「ジュングも知っていたのか?ハニがいる場所。」
テーブルに料理を並べていたジュングの手が、一瞬止まり食器がカタカタと鳴った。
「うっ・・・」
「オレだけが知らなかったわけだ。」
即結婚を考えていたグミの動きが止まり、スチャンとギドンは顔を見合わせ、ウンジョはその場に固まって動かなくなった。
怒っているのか怒っていないのかは、他人から見れば表情からは分からないが、身近にいる人たちにはその空気でスンジョの感情は分かる。

「偶然な・・・偶然なんだけど、ハニちゃんがグランドホテル近くのスノーフレークと言うペンションにいる事を知ったんだよ。接待ゴルフに行った時に、チラッと見かけて・・・ギドンに話をしたら、ホテルのレストラン厨房にギドンの知っている人がいるから時々ハニちゃんの事を連絡してもらっていたんだよ。」
これ以上隠している必要もない。
人生経験を積んだ大人よりも、スンジョの方が人の心を見透かす力はあった。
隠している理由も誰かが言わなくても、ヘラと婚約している時期にスンジョに言いだせるはずもなかった。
そんな事を『どうしてオレにだけ言わないで、自分たちだけで情報共有していたのだ』と責める気持ちにもならなかった。

結婚の意思を親たちに示してからは、ヘラとの婚約破棄についてユン会長に事情を話しスンジョの謝罪を快く受け入れてもらえた。
当然、結婚の意思を表明してからのグミは、毎日が忙しい忙しいと楽しく出歩いていた。

ハニがいなくても、ハニの名前を口に出せるようになり、グミの楽しい鼻歌が聞こえない日はなかった。
「お袋。」
「なに?」
「来週の水曜日に、ハニを迎えに行く事になった。」
水道のカランを止めて、タオルで手を拭きながらグミは振り向いた。
「来週の水曜日?」
「ああ・・・」
棚の上に置いてあるスマホを手にすると、どこかに電話を掛けた。
「もしもし、ペク・スチャンですけど・・・・・例のお願いしていた式の事、来週の水曜日に・・・・・」
「お袋?」
電話で話をしているのを遮ってしまえばいいが、それでは相手に失礼だ。
何を話しているのかも分かっているが、それを止める理由も思い当たらない。

「ホテルの支配人に話はしていたの。春からはもう学生ではないから、いつ結婚しても構わないのなら、少しでも早い方がいいでしょ?」
ハニをたくさん泣かせて傷つけた分、ハニの想いと家族の気遣いに応えようと思った。
ハニと関わりのある人との感謝の気持ちを込めた式にしようと思って、コウイチさんにも連絡をしてセヒさんが戻ってくる日を合わせてもらった。

ハニはスンジョとふたりだけの部屋で、サプライズ挙式になった経緯を聞き、嬉しさが抑えきれず涙が流れた。





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スノーフレークのように 番外編4

「忙しくなるわね。」
「忙しくなる?」
「スンジョがハニちゃんと結婚することを宣言したのだから、気が変わらないうちに準備をしなきゃいけないでしょう。式場はパパの名前を使わせていただくわね。ウエディングドレスにエステに予約をして、スンジョの部屋が新婚の部屋になるのだから、リフォームして・・・・忙しいじゃない。」
こうなる事は分かっていた。
ハニを溺愛していたグミが、スンジョが結婚宣言をしたら、夢が叶ったとのだから結婚四季を実現する事は分かっていた。

「余計な事はまだするな。お袋がそう言うだろうと思っていたから、まだハニには何も言っていない。オレが結婚したいと言っただけで、ハニからの返事がお袋が思う事と違ったらどうする?」
「それはないわ。ハニちゃんは、スンジョ以外を好きにならないから。」
凄い自信だと思わないのは、スンジョもそれは思っていたから。

「聞きたい事がある。」
「誰に?」
「お袋、本当はいつからハニがあそこにいたのを知っていたんだ?」
「えっ!」
図星だったのか、グミが一瞬たじろいだ。
「実の息子よりハニを可愛がっていたお袋が、ハニがいなくなってショックを受けたのは数日。親父にしても普通なら『ギドンに申し訳ない』と言うのに、『ハニちゃんはどこに行ったんだろう』と言うだけ。おじさんも一人娘がいなくなったのに、特別心配もしていない。ウンジョもだ。」
チラッと自分を見た兄の目が飛びあがるほど怖かったのだろう。
椅子から立ち上がって、逃げ出そうという体制を取っていた。

「ウンジョ、お前もギドンおじさんと時々何か話していただろう・・・ハニの事。」
誰が最初に話すのか。
スンジョに隠しておく事など出来ないのはみんな知っているが、気が付いていたスンジョがなぜ2年も聞かなかったのかは、ヘラとの事があるからという事も知っていた。

「スンジョ、ワシがハニちゃんがいなくなってからすぐに、居場所を知ってギドンに話したんだ。もちろん、その場にママもいたけど。」
実の親が、自分に隠し事をしていた事にはなんとなく分かっていたが、その理由を知りたかった。



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スノーフレークのように 番外編3

驚いた顔のギドンとスチャンとグミ。
厨房ではジュングが明日の仕込みをしていた手を止めた。
シンとした店内で、その空気に落ち着けないウンジョが、ストローでジュースを音を立てて飲んだ。
「ズズズズー」
「おじさん、ハニと結婚させてください。」
「あ・・・あ・・ワシは構わんが・・イヤイヤそうじゃなくて。」
「いいじゃないですかギドンさん。ハニちゃんが今でもスンジョの事が好きだったら・・・ねぇ、パパ。」
「それはそうだけど、ハニちゃんの気持ちが変わっていなければ。」
厨房にいるジュングは、聞き耳を立てながら仕込みをしているが、気持ちが仕事の仕込みに集中できない。

「子供が大人の話に入ってはいけない事は分かっているけど・・・・・」
大人たちの混乱に対し、子供のウンジョは妙に落ち着いていた。
「お兄ちゃんがハニと結婚をするのなら、ヘラさんはどうするの?」
スンジョの突然の結婚宣言に驚いていた大人たちは、ウンジョの言葉にハッとして我に返った表情に変わった。
「ヘラとはスキー旅行から帰って来てから話し合って婚約を終わらせることになった。親父にはヘラと二人で話し合う前に相談しなかった事に申し訳なく思う。勝手に見合いをして勝手に破談にして、ユン会長から今後の融資の件で迷惑をかけるかもしれない。」
スンジョが頭を下げた。
親にはもちろん人に頭を下げた事のなかったスンジョが、静かに深く頭を下げた。

「それは大丈夫だよ。ユン会長は、政略結婚のつもりでヘラさんとの見合いをさせたわけじゃないだろうし、たとえそうであっても愛情のない結婚を可愛がっている孫娘にさせないだろう。ヘラさんと婚約をしてからなかなか前に進もうとしなかったお前の気持ちが、やっと前に出て来たのだから融資額がどうだとかそんな事は大丈夫だよ。」
「親父・・・」
父親を信頼しないスンジョじゃない。
黙っていても家族を大切にしてくれている事も分かっていたし、社員やその家族の事も気にかける尊敬できる人だ。

「おじさん、ハニと結婚させていただけますか?」
「頭の悪い娘だよ。」
「気になりません。」
「器量は落ちるかもしれないけど、笑顔は世界一だ。」
「人は外見ではないです。」
「そうか・・・人に勝る物は自分の信じた道をただひたすら前に進む。努力は人一倍にするよ。ハニが黙って家を出て行った時と同じ想いなら、娘と結婚をしてくれるのはそれはとてもうれしいよ。」
「それじゃ・・・・」
「ワシはスチャンの息子だから君を信頼している。ハニが望むのなら、娘を君の妻にしてもらいたい。」
ギドンは目を潤ませて、親友の息子の両手をしっかりと握った。




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スノーフレークのように 番外編2

”ギドンさんのお店で夕食を食べるわよ!”
部屋で本を読んでいると、スンジョの携帯にグミからのメールが届いた。
机の上の時計に目をやると、夕食の時間はとっくに過ぎていた。
夕方から自分以外の家族が出かけると言っていたから、冷蔵庫の中の食材で簡単に食事を作るつもりだった。
「面倒だな・・」
面倒と思ったが、ギドンに話したい事があったし、家族がそこに行くのならその時に話してもいいかもしれない。
スンジョはホテルのスタッフに貰った小さなフラワーポットのスノーフレークを見た。
グミが家でも育てたいからと、支配人からぽフラワーポットに植えられたスノーフレークをいくつか貰って来たのだった。

「待っていろよ。」
スノーフレークが人のように、スンジョは優しく声を掛けると、机の真ん中にそのポットを移動した。
コートを羽織り、エアコンのスイッチと室内灯のスイッチを消して部屋を出ると、2年前にハニが使っていた部屋の方を見た。
ハニが出て行きギドンがひと月前にこの家から店の二階に引っ越してから、ウンジョがまたその部屋を使う事になっていた。

考えてみれば自分だけがハニがいる所を知らなかったのかもしれないが、探そうとしなかったのも自分だけだった。
ハニが出て行った理由を知っていたし気持ちも想像ついたのに、何もなかったようにひょっこりと帰って来ると高を括っていたのかもしれない。

春近いこの時期でも夜間外に出ると、まだ冷たい冬の風が吹いていた。
家からギドンの店までは徒歩で15分。
遠くはないが、この道中でスンジョは自分の言いたい事を頭の中でまとめていた。

ハニが家を出て行ってギドンも店の2階に引っ越してから、不定期に家族で食事に来ていたが、随分来ていないような気がするのはどうしてだろうか。
客が数名食事をしているが、一番奥のテーブルにスチャンとグミとウンジョが座っていた。
店のドアを開けようとした時に、スンジョの姿に気が付いたジュングがそちらの方を向いた。
「いらっしゃい!シェフ!!来ました。」
ジュングの大きな声に座っていたペク家の人が入口の方を向き、厨房からギドンが急いで出て来た。

「おい、ジュング!いくら知っている人でも『来ました』と言うものじゃないぞ。」
たしなめるように言っても、人前で怒る事はしないのがギドンだ。
スンジョは家族が座っているテーブルに近づき、家族やほかの人にも気が付かれないほど微妙に手が震えているのをごまかした。
「私たちはもう注文したわよ。ウンジョは食べたいと言っていたいギドンさんお任せのお粥ですって。」
「スチャンと奥さんは、ジュングが考えたメニューを頼んでくれたよ。少しずつ店のメニューにジュングの考えたものを入れて行こうと思っているんだ。」
店内にいた客がみんな外に行ったのを、さり気なく確認をするとスンジョは何かを決意したように顔を上げた。
「注文の前に、おじさんと親父・・・それにお袋に話したい事があります。」
「何よ・・妙に改まって。重大発表でもするみたいね。」
重大発表と言えばそうかもしれない。
緊張を知らないで今まで来たが、こういった心のざわざわした感じが緊張なのかと思った。
「オレ・・・ハニと結婚がしたい。」
その発言に、その場から音が一瞬消えたような気がした。



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