大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

四季 114


もう・・・終わった・・・
スンジョ君も、きっと嘘を吐いていたのに、裏切って他の男の人としてはいけない事をしてしまった。
スンジョ君は怒って、スンハやスンリの迎えも私にさせてくれなかった。
スンジョ君と子供たちと離れて暮らすのなら、もう私は生きていても仕方がない。
それに、生理も来ていないから・・・

ハニはドレッサーの引き出しを開けると、スンジョの生死不明でこの先の事が不安で眠れなかった時に処方された薬を取り出した。
これを大量に飲んだらどうなるのか看護師じゃなくても分かる。
いつか話そうとしていた事が、あんな風にギョルといる時に知られてしまい、何も話さないスンジョが怒っていたし怒っても仕方のない状況だった。

掌に薬を全部乗せて、ベッドの中に入るとピッチャーの水をグラスに入れた。
「大丈夫、眠るだけ・・・眠るだけだから・・・眠って起きたら、その時には・・・・」
掌に乗せた薬を全量口に入れて、グラスの水を半分ほど飲むと横になり目を閉じた。
大丈夫、ギョルの事が気になって眠れなかったからしばらく眠るだけ・・・・・スンジョ君が帰って来るまで眠るだけ・・・・・・・眠るだけだか・・・ら・・・・



音のない世界・・私はどうしたのだろう・・・・
そうだ、ちょっと眠ろうと思って、薬を飲んだ。眠ればきっと顔をあげて、スンジョ君に話せる・・
「ぅ・・・・」
「ハニちゃん?気がついたの?」
「お母さん・・私・・」
目が覚めた所は見知らぬ部屋。グミの言葉に、誰かが足早に近づいてくるといきなり強い口調で怒鳴った。
「バカヤロー!何を考えているんだ!」初めて聞くスンジョの言葉は怒りが込められ、ハニは勿論グミも驚いた。




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四季 113

強く腕を掴む力がスンジョの気持ち。
どこに行くの?
と聞かなくても、病院の中で誰も来ないところはここしかない。
まるで、今の自分の状況のようで、出来るのならこのまま死んでしまいたいとさえ思った。

「ここから誰にも見られず更衣室に行ける。着替えたら車の鍵を警備室に預けて早退しろ。」
「でも・・・・」
「今の状態じゃ仕事なんて出来ないだろう。オレが看護師長に、ハニは体調が悪くなったから早退したと伝える。スンハとスンリの保育園には延長保育を頼んで、オレの検査が終わったら迎えに行く。」
もうスンジョ君は私にスンハとスンリに会わせないようにしようとしているんだ。
でもどこに帰れば・・・・・
「話はオレが家に帰って、スンハたちを寝かしつけてからしよう。ほら、早く行くんだ。オレもまだ検査があるからいつまでもここにはいられない、またどこかであの男につかまらないうちに。」
ハニは頷くとフラフラとしながら、更衣室につながるドアを開けて歩いて行った。

複雑な想いでハニの後姿をスンジョは見ていた。
ハニを責められない事は、自分自身が一番分かっている。
この先結婚生活を続けるには、ハニだけじゃなく自分自身にもまだ言えない秘密があった。
身体に入っていた金属片を取り除いても、部分麻酔は切れるのが速く傷口が痛い。
「泌尿器科は外科に戻って、行かないといけなかったな。もう少し早く歩いてこられれば、ハニがあんなに傷ついた顔をする前に間に合ったのに・・・・オレも情けないな。」
偶然、泌尿器科に行く途中で非常口のドアの向かうから誰かが話している声が聞こえなければ、ハニが何かを隠している事が何だったのかスンジョは知る事もなかった。


「さぁ着いたぞ。オンマにただいまと言って、保育園のお手紙を渡すんだぞ。」
いつもより迎えに行くのが遅くなり、遊び疲れてスンハとスンリは居眠りをしていた。
チャイルドシートから二人をそれぞれ降ろすと、手を繋いでガレージから玄関ポーチまで歩いた。
「ばぁば、ただいま。」
いつもリビングかキッチンにいるグミが、今日は姿が見えないと思ったら2階から慌てて降りて来た。
「スンジョ!」
「何を慌てているんだよ。帰って来るのが遅くなったから子供たちに早く何か食べさせてくれるか?」
2階に目をやると、スンジョたちの寝室のドアが開き、顔を強張らせてグミの様子がおかしい。
「ハニがどうかしたのか?」
「く・・・薬を飲んだみたいなの・・・・起こしても起きなくて・・・・」
サァーッと音を立てて血の気が引くのが分かった。
スンハとスンリの手をグミに預けると、スンジョは急いで靴を脱いだ。
「ふたりをお袋の寝室に入れて、ウンジョが部屋にいたらウンジョに救急車を呼ぶように言ってくれ。子供たちに知られないように、音を大きくしてテレビを観させておいてくれ。」
子供に知られないようにしても、スンジョとグミの様子に何かが起きた事は何となく気が付いたが、手を引かれるまま何も言わずグミと一緒に祖父母の寝室に入って行った。




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四季 112

「ごめんなさい・・・隠すつもりはなかったの・・・」
スンジョの前に崩れ落ちるようにしゃがみこんだハニは、立っている事が出来なくなった。
まさかギョルと別れ話でもめている場所にスンジョが来るとは思ってもいなかったのだから。
「スンジョ君、ごめんなさい・・・」
両手を床に付いて身体を支えるのがやっとだった。
無言で自分の前に立ち見下ろしているスンジョが怖かった。
何も話さないのは、ハニが『何もなかった』と嘘を吐いていたと知って怒っているからだ。

「あんたが自分の夢のために泣かせた奥さんを、オレが慰めてあげたんだ。オレの誘いに断らなかったの嘘ではないし、あんたにも責任があるんだ。彼女を責める資格はあんたにはないよ。オレは彼女を諦めないし彼女だって、嫌な男とは関係を持つ気はない人だと知っている。」

それ以上言わないで・・・
あの時、ギョルの胸の中にいてもスンジョ君の事しか考えていなかった。
寂しくて、寂しくて、ベッドが広くて冷たいシーツに手を伸ばしてもそこにスンジョ君がいないのが寂しくて。

「行くぞ。」
そう言ってハニの腕をつかんだのはスンジョだった。
顔を見上げたいが怖くて見られなかった。
「オレはハニが君と関係を持っても、確かに責める資格はない。でも、ハニは二人の子供の母親だ。その子供のためにも、君の元に行かせるつもりはない。」
「縛るのか?彼女を!」
ここが誰も来ない非常階段でよかった。
スンジョの声は低くて響かないが、ギョルの力の入った声は大きかった。

「縛るも縛らないも、君に付いて行くか決めるのはハニだ。既婚者であるハニを、オレが行方不明だと言われている間の弱っている心に入り込んだのは君だろう。」
ギョルの拳が振り上げられるが、スンジョはそれに怯まなかった。
「既婚者のハニにこれ以上近づいたら、オレは君を訴える事が出来るし、もしそうなればパラン大どころかどこの病院でも君を雇わない。」
そう言うと、スンジョはハニの腕を引き立ち上がらせると、そのまま非常階段を抱えるようにして降りて行った。





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四季 111

もうだめ。
ずっとあれから後悔をしていた。
帰ってくると最後まで信じていたのに、私が裏切っちゃったから。
「別れて・・・・私と別れて・・・何でも言うことを聞くから・・・」
「何でも聞く?オレは別れないから。オレが旦那に全部話しても別れないから。」
キスをしようと近づいたギョルから、もう逃れられない。
許してもらうためなら、このキスを受け入れるしかないと諦めかけた時、誰かがギョルの方を引きハニの手首からギョルの手を離した。

「何をするんだよ!」
人に見られたと思ったハニは、顔を下に向けてその人の足元を見た。
検査着の短めのズボンと検査のときに使用するサンダルを履いていた。
その足元を見て全く知らない他人ならまだよかったが、体の小さなほくろまでよく知っているスンジョだった。

「もういいだろ?」
「あ・・お前・・・」
「検査番号を伝えた時は、オレがハニの夫だと知っていただろう。知らないはずはない。冠者には見せないが、受付の用紙にはオレの名前が書かれているし、パラン大病院で仕事をしているのなら、オレを知らない人はいないはずだ。」
フンっと鼻で笑うギョルに、心の余裕などなかった。
目の前にいる妻は、自分の秘密を夫に知られてしまい立っていることも出来ないほどショックを受けているのに、スンジョは顔色一つ変えていなかった。
「知っていたさ。話はどこから聞いていたんだよ。」
ハニの肩に力が入り身体全体が震えていた。
スンジョは拳を強く握り、爪が食い込むくらいに力を入れていた。

「旦那にオレたちの関係を言っていないだろ・・・ってところからかな・・・・」
身体をハニは支える事が出来なかった。
ギョルとの話をほとんど聞かれていたのだから。
「全部聞いていたのなら話は早い・・・・こいつと・・・」
こいつととギョルが言った時、スンジョはその言葉を遮った。
「こいつだとかオレの妻に言う権利は、君にはない。人の弱みに付け込んで追い詰めるのは、自分をも追い詰める事になる。話があるのなら、日を改め話し合う場所に適切なところで三人でどうするか決めればいいだろう。」
嫌・・・嫌・・・スンジョ君に、ギョルの所に言われるのは嫌。
謝って済むことじゃないけど、スンジョ君と別れてもギョルの所にはいかない。
でも、謝らなければ・・・・・

ハニは倒れそうになる身体を何とか耐えて、震えながら小さな声で囁くように言った。
「ごめんなさい・・・」





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四季 110

ハニを壁に押さえつけるとうつむいているハニの顎を、手でグイっと上げるがハニは顔を合わせようとしなかった。
「オレと別れたいのか?」
「・・・・・・・」
「そうだよな、自分を放っておいて行った最愛の旦那が帰って来たのだから。」
低く凄むようなギョルの声が怖かった。
黙っているわけにはいかないが、声を出すことができなかった。

「旦那にどうせオレたちの関係を言っていないのだろ?まぁ、オレも旦那が帰ってくるのを待っているお前の気持ちを知って、付き合ってくれと言ったしな。でも、遊びで行ったのならまだしも、2年という予定の期間を過ぎても帰ってこないのなら、誰がどう考えたって死んでいると思うけどな。だからオレの誘いにハニも断らなかったのだろ?」
非常階段をあまり廊下に人がいない上階まで上がって、ギョルはハニに強い口調で攻めるように言った。

二人が上がって行ったあとに、まさか誰かが非常階段に来るとは思ってもいない。
誰もいない非常階段は、意外と声が通る。
二人の様子とギョルの声は数階下のその場所でも、はっきりと内容まで理解できる。

「ハニが言えないのなら、オレが言ってやろうか?仕事が終わって一緒に帰ることができる時は、子供を迎えに行くまでカフェでデートして、その別れ際に何をしたか。」
「言わないで・・・・・言わないで・・・・」
「人影で抱き合ってキスをしたよな?」
「キスをしたのは一度だけ・・・・・」
「一度だけか?旦那の親に夜勤だって嘘を吐いて、一緒にホテルに行ったよな?」
ハニの手首の色が変わるくらいに強く握り、背ける顔に顔を近づけ、非常階段を誰かが上がってくるのも気が付かないで、ギョルはハニを攻め続けた。

「オレに抱いてほしいと言っただろ?」
階段を上がる人は、上がるのをやめて立ち止まった。
「違う・・・あれは・・・・」
「まぁ、違うかもしれないけど、ハニが寂しくて不安だと言った時、オレが抱いて慰めてやると言ったから、抱いてくれと言ったかもしれないけど、あの時もキスを拒まなかった。」
立ち止まった人はまた階段を静かに上がり始めた。





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