大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

四季 50

ついに朝になった。
いつもと違う朝は、普通にしていても家族全員がいつもと違っていた。
グミは同中に体調を崩さないようにいつもと同じ朝食メニューを用意し、いつもと同じ時間にスチャンが起きて来て、ギドンはいつもと同じ時間に朝食を食べ終わっていた。
ハニもいつもと同じようにしているが、今日は朝食の準備をしなくていいからスンジョのそばにいてと言われ、ずっと離れないようにしていた。
「お兄ちゃん、おはよう。」
「早いな。もう少し寝ていてもよかったのに。」
「みんなが起きているのに眠れなかった。何時に家を出て行くの?」
「もう、迎えのタクシーが来るはずだ。」

いつもと同じようにしていても、どこかいつもと違う朝の時間。
ハニもいつもと変わらず、ウンジョに世話を焼いては叱られ、それを見ているグミが二人をなだめる。
普段通りのはずなのに、それそれが普段通りとは違っていた。

「タクシーが来た。」
グミの言葉に、ハニは身体をピクンとさせてスンジョの顔を見た。
「2年は帰って来られないが、一週間に一度は休みがあるから電話で話が出来るよ。」
「本当?」
「ああ、長電話は出来ないが、簡単なあいさつ程度の会話なら出来ると思う。」
「どうしてそれをもっと前に教えてくれなかったの?手紙を書こうかどうしようか迷っていたのに・・・」
「昨日、取りまとめている団体に確認したばかりだから、ハニに言えなかったんだ。手紙は・・・・無理だな。郵便物の配達は危険が伴う。家族間の手紙でも、機密文章と間違われて大事になりかねないから、送らない方がいい。じゃ・・・行ってくるから。」
いつも仕事に行く時のように、スンジョは挨拶をして玄関を出て行った。

見送りはいらない、空港にも来なくていい。
そう言ったのも、ハニや家族を思っての事だ。
ハニや家族が悲しそうに見送られる、自分が一番辛かったのかもしれない。

大丈夫だ。
2年後の夏には、またこの玄関に絶対に帰って来るから。
自分で目指す方向を見つけるために行く転勤だから、どんな事をしてもこの家に帰って来るから。

早朝の夏の日は、少しでも外に出ていると汗ばんでくる。
この日の暑さは、ハニの自分への想いと思って、気持ちを切り替えて運転手に空港までと告げた。



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四季 49

明日、早い時間に家を出て行くスンジョは、いつもより早い時間にベッドに入っていた。
グミは早くスンジョのそばに行ったらと、片づけをしているハニを寝室に引きあがらせた。
寝室はベッドヘッドのライトだけで、薄暗いが足元が見えないほどではない。
スンジョが休んでから部屋に入ると、何かにぶつかってよく転んでいた。
今日は絶対に転んだりしない。
その思いがあればあるほど、ハニはいつもそんな時は緊張してしまい転んでいた。
明日のために早く寝たスンジョのその顔を、しばらく見る事が出来ないのなら目に焼き付けておこうと近づき、ベッドヘッドのライトの灯りの下で床に膝をつこうとしゃがむと、スンジョがパッと目を開けた。

「お・・・起きていたの?」
「寝ていたけど気配で起きたよ。」
「しばらく見る事が出来ないから、スンジョ君の顔を見て覚えておこうと思って。」
「風呂に入ってこい。ハニが来るまで起きて待っているから。」
「スンジョ君・・・・」
怒っている風でもなく、いつもハニが風呂から上がって来るのを待っているスンジョの顔だった。
「オレが眠るんじゃないかと心配になって、きれいに髪も身体も洗って来いよ。」
「うん!」
暫く会えない2年が短いか長いかは人によって違うが、ハニには一緒会えないくらいに長く感じる。
明日の朝笑顔で絶対に送り出す。
毎日スンジョの寝顔を盗み見ながら、そう心に誓っていた。


「おまたせ・・・」
長い髪を三つ編みにしながらベッドに入ると、スンジョが伸ばした腕に頭を乗せた。
期待するような顔でスンジョを見ると、スンジョは空いている方の手で三つ編みに結んであるハニの髪を解いた。
「せっかく結んだのに・・・」
「ハニの柔らかい髪の毛が好きだ。」
「え~え私の髪の毛だけ?」
何も言わないでクスッとスンジョは笑うと、覆いかぶさるようにハニの上に廻ると、真面目な表情になり目をしっかりと合わせた。

「絶対に帰って来るから、心配し泣いて待っていろよ。」
「待ってる・・・浮気はしないでね・・」
「しないよ。ハニも浮気をするなよ。」
静かな寝室に聞こえるのは、リビングでグミとスチャンとギドンが毎晩恒例となっている≪ソ・パルボクククスのマッコリ≫を飲んで過ごしている時の声と、隣の部屋のウンジョが音楽を聴きながらリズムをとっている音だけだった。






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四季 48

ホッとした顔のグミと、なにかいつもと少し違う顔で考え込んでいるスンジョ。
「よかったわね、ハ二ちゃんがショックを受けなくて。」
「だといいけど・・・・」
「だといいけどって、何か気になるの?」
「まぁ・・・・・ハニが本当にそう思っているのならそれでもいいと思うが、逆に違う風に思えてしまう。」
シンクの水道を止めて、タオルで手をふきながらスンジョのそばまで来ると、グミはニコッと笑ってスンジョの目を見た。

「大丈夫よ。本当には二ちゃんは、今仕事が楽しいのだと思うから。二年なんてあっと言う間に過ぎてしまうわ。こっちにいれば、私もパパもギドンさんもいるし、スンジョがいない間はミナちゃんやジュリちゃんが、ハニちゃんに会いに来てくれるわ。危険な地域では二ちゃんに何かあったら、みんなが悲しむわ。」
「オレに何かあってもいいのか?」
「そういうわけじゃないわ。」
「わかっているよ。じゃあ、今から病院に行ってくるよ。」
スンジョが立ち上がると、グミは驚いた顔をして見上げた。
「今日は休みでしょ?」
「休みだけど、ハニに話をして決まったから、残務整理をしてくるよ。昼食はいらないけど、夕食のみんなが食べる時間には戻ってくるから。」

ハ二の態度はグミが大丈夫だと言っても、スンジョの中ではまだどこか気になるものがあった。
気になっても、自分の気持ちは転勤の話を受けたいという考えのほうが強かった。



正式にスンジョが辞令を受ける前から、パラン大病院ではどこから漏れたのか、スンジョが紛争地域に行く事になったという話が広まった。
「掲示板に、海外に転勤としか書いてなかったから不思議だと思ったのよ。普通はどこかの病院に行くからその病院名が書いてあるのに、何か変だなと思ったわ。」
悪気で言っているわけでもないが、ハニは同僚から心配するように言われると逆に辛かった。
「ハニもそう思わない?」
「よくわかんない。よくわかんないけど、大変な場所に行くから、他の人に伝わって騒ぐのがよくなかったのかもね。じゃあ、先に行くね。」
パタンとロッカーのドアを閉めると、ハニは何事もなかったような顔をして更衣室を出て行った。



スンジョの転勤が公になってからそれほど経たないうちにその日が明日と言う日が来た。
数日前からスンジョは休暇を取っていたが、のんびりと過ごしている事はなかった。
病院側の計らいで、ハニにも休暇を取るように指示が出ていた。
「スンジョ君、これも持って行って・・・」
「いらないよ。」
「朝晩の気温差が・・・あと生水も飲んだりしたらダメだから。」
「分かっているよ。ハニ、オレに何かあった時のために持っていてくれ。」
革張りの鍵が付いた箱を、引き出しから出して机の上に乗せた。
「何かって・・・縁起でもない事を・・」
「海外の紛争地域に行くんだ。ハニがいるから行きたい気持ちもあったが迷っていた。医療班は中立的な立場だから、それほど危険ではないが万が一のためだよ。この箱の鍵は引き出しのここに入れておくから。」
数日前から何かをしていたのは知っていたが、それが何をしていたのか知らない。
紛争地域に行くのだから、それなりの覚悟をしていたが現実なものにならないように祈る事しか出来なかった。






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四季 47

言い出せなかった理由が、自分でもハニと離れたくないという気持ちと、自分のキャリアアップのためにこの転勤を断りたくないと言う思いがあったから。
ハニが落ち込むと食事も咽喉を通らなくなり、数日。
はベッドからも起き上る事が出来ない状態になるのを見なくない。

「ハニ・・・」
壊れ物に触れるように静かに手を伸ばし、膝の上に握られている拳に触れようとした時に、ハニがしっかりと顔を上げた。
その顔は、スンジョが思っていた顔とは違っていた。
「私は残る。」
驚いたのはスンジョだけじゃなく、グミもダイニングの椅子から立ち上がりそうになるくらいに驚いていた。
「残るのか?」
「うん!いけない?」
「いけなくはないけど。」
意外なハニの返事に、信じられないが逆に安心した。

「私ね、今凄く本当に仕事が面白くて、産科で頑張りたいの。あんなに外科に行きたい。外科に行ってスンジョ君の手伝いをしたいと思っていたのに、毎日通っている妊婦さんを見ていて、新しい命の誕生の瞬間を見て、人間って素晴らしい。看護師になってよかったと思っているの。いつか私もお母さんになる日が来たら、こんなに素敵な体験が出来るのかと思って、患者さんに接しているの。」
スンジョが遠い国に行ってしまう事を知っても、涙も見せないで笑顔を向けている事が、予想外の反応だった。

「心配しないで!スンジョ君が帰って来た時には、産科にオ看護師がいるから安心できるというくらいになっているから。じゃ・・・私はお昼過ぎまで寝ているから起こさないでね。」
ニコニコと笑って階段を上がって行った。
ハニの後姿を見つめながら、スンジョはハニが泣いて転勤を断ってと言わなかった事に安心をした。

パタンと部屋のドアを閉めると、ハニは両手で顔を覆った。
泣かないように本当は我慢をしていた。
掲示板に書かれていた転勤の辞令を、しっかりと見ていなかったから、まさかスンジョの名前がそこに書かれていたとは思ってもいなかった。
「泣いちゃダメ。スンジョ君が決めた事だから、スンジョ君の進む道をじゃましちゃダメ。大学受験の時みたいに、私のせいで夢を諦めたりしたら取り返しがつかない。スンジョ君の足を引っ張るのだけは絶対に・・・・・」
唇をしっかりと噛み、声を出さないようにしてベッドの中にうつぶせになって泣いた。





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四季 46

いつになく無表情のスンジョに、ハニは何を言われるのか不安になって来た。
いつもと違うのは、グミもそうだった。
午前中のこの時間にスチャンもギドンもウンジョもいないこと以外、家の中は変わっている事はないが、何かいつもと違う空気を感じた。

「ハニ・・・」
「何?真剣な顔をすると、不安になって来るよ。」
「真剣な話なんだ・・・」
フゥーッと息を吐いて、何か覚悟をし決心するように姿勢を正した。
「転勤になった。期間は2年間。」
「2年間なんてすぐだね。私は慣れるのに半年はかかるけど、スンジョ君ならきっとすぐに慣れるよ。」
あっけらかんと話すハニは、その事だけでスンジョがどうして深刻な顔をしているのか疑問にも思っていなかった。

「ハニはどうする?」
「どうするって、スンジョ君が私に付いて行ってほしいのならそれでもいいけど、やっと最近産科の仕事に慣れてすごく今やる気があるから、付いて行かなくてもいい?」
「ハニがそう言うのなら問題ない。」
「すごいでしょ?昔の私ならスンジョ君が付いてくるなと言っても、付いて行っちゃう方だったから。長期休暇とか有休休暇で、スンジョ君に会いに行けるから平気だよ。」
二人の方に背を向けているグミは、ハニが本心で言っているのではないのじゃないかと思っていた。

「長期休暇でも、いろいろ事情があってハニが会いに来ても会えないどころか、ハニが会いに来れる場所じゃないんだ。」
「えっ?」
ハニの顔色がサッと変わった。
「僻地・・・・とか?電車や高速バスで何時間とか?」
「まぁ・・それに近いかもしれないけど、国内じゃなくて海外・・だ。」
「かっ!海外?それなら、付いて行った方がいいよね?」
まだ全部を話していない。
スチャンに相談した時は、特にその事に付いて何かを言ってはいないが、後悔しないようにと言うだけだった。

「僻地や無医村に行く事は、どんな医師でもその時があるわけでもないのに、オレが行く所は海外でも危険地帯なんだ。」
「危険地帯って・・・」
危険地帯と言われてその場所が、どれほどスンジョが危険かもよく分からなかった。
「紛争地域なんだ。長期休暇でハニが来るわけにもいかないし、オレがこっちに帰って来るのも難しい。もしハニが付いてくると言ったら、オレはハニをサポートする事は難しい。」
それが一番言い難かった事だ。
危険地帯でも紛争地域から離れた所の総合病院なら、ある程度の保証はある。
うつむいてしまったハニは、何を考えているのか表情が見えなかった。



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