大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

四季 31

無言で星空を眺めているハニを、冷静な気持ちで見ている事が出来なかった。
何かを話そうと思って話した事は今までなかったが、今は何を話していいのか分からなかった。
思ったまま話しても今のハニはきっと素直に聞いてくれるという考えだけは確信できた。

「春は・・・・」
「春は?」
「出会いと思うか別れと思うか・・・ハニはどっちだ?」
スンジョが何を考えて聞いているのか、その言葉の意味を探ろうと考えていたがハニの頭では考えても答えは見つからなかった。
「出会い・・・かな?スンジョ君と初めて会った日・・・違った・・見た日に一目ぼれをしたから、春は出会いだと思う。スンジョ君は?」
そう言って横にいるスンジョの顔を見ると、自分を熱い瞳で見つめていた。
初めて見るようなスンジョのその瞳に、胸がときめいて恥ずかしくてすぐにそらしてしまった。

「オレはどっちかな?ハニがオレを見た時が出会いなら・・・・オレは、その時は別れだったかも。」
「わ・・別れ?」
驚きすぎて大きな声が出ても、ここに誰もいなくて誰かに聞かれることもない。
「別れは人との別ればかりじゃない、オレの場合は自分との別れだったかもしれない。それまでの自分と別れて、新しい自分と出会えたのがハニとの出会いだと思う。さっき、ハニがパク先生に異動届を出さないと決めたのも、パク先生と出会ってそれまでの自分との別れた。」

ん~~とうなり声を上げて考えているハニを見て、スンジョはいきなり腕を引いてハニを抱きよせた。
「あったかぁ~い!」
「寒くなったか?」
「まだ少しアルコールが残っているから、眠くなっってきちゃった。」
ハ人言葉でさらにスンジョは抱きしめている腕に力を入れ、ハニの耳もとで囁いた。
「部屋に戻ろう」
「もう少しここにいたいな・・・」
「ダメだ。ハニがオレから自立を始めた記念の出会いにしたいから。」

心が震えるように甘いスンジョの声に、ハニは頭がくらくらとして来たが、それはアルコールがまだ残っている事だけじゃなかった。
新しい自分との出会いが、スンジョとのまた違う生活の歩みの時間の始まりになるような気がした。

出会いの春と別れの春は、それが一つの季節なのかもしれない。
春が過ぎれば、暑い夏が来る。
冬から変わったばかりの春ではない、夏に近い春でも夜間のビルの屋上は肌寒い風が吹いていた。




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四季 30

遠くで誰かが話をしている。
よく耳を澄ましているとその声が、眠っているハニの耳にはスンジョの声に聞こえた。
手探りで探ると、リネンの感触に記憶がなかった。
病院の仮眠室?
病院の仮眠室のリネンとは違って、糊が聞いていた肌触りが良かった。

「ぅん・・」
布団から両手を出して大きく伸びをすると、寝ぼけた目で見えた天井は全く見覚えがなかった。
「ここはどこ?」
驚いてベッドの上に起き上ると、見知らぬ部屋の一室だった。
「朝まで寝ているかと思ったよ。」
遠くで聞こえていた声は思った通りスンジョの声だった。
呆れながらも心を許したハニにしか見せない笑顔で、部屋の窓側の椅子に座っていたスンジョがゆったりと歩いて近づいた。
「新婚旅行の時と同じだ。」
「新婚旅行の時と同じ?」
「ワインを飲んでぶっ倒れた。食事の後のデザートを部屋に運んでもらうように電話をしていたらお前が気が付いて・・・まったく食べる事には敏感なんだな。」
「あのレストランの上の部屋?」
「お前が倒れたからスタッフが用意してくれたんだ。本当は夜行列車に乗って星空。を見に行こうと思っていたんだ」
「星空を?どこに?」

「出張で行ったところに天文台があって、今日の夜に星空がきれいに見られると聞いていたから、ハニが観たかった映画を観てホテルの下のレストランで食事をしたら行くつもりでいたんだ。」
何かの記念でも何でもないのに、何があってスンジョがこんな計画を実行してくれたのかよく分からなかった。

「じゃあ、今から・・・」
「今から行っても、夜行列車も出た後で着いたころには朝日が上がる前だから見られないよ。」
残念層は顔をするハニの手を掴むと、携帯をポケットに入れて部屋のキーを掴んだ。
「屋上に出られるみたいだから、そこから星空を見るか。」
廊下に出るとひっそりとして、遅い時間であることが分かる空気が流れていた。
シーっと指を口の前で一本立てると、足音を立てないで歩き、屋上に上がる非常口のドアを開けた。

「ぅわぁーきれい・・・・」
肌寒い風がまだ残っているワインの酔いを醒まさせてくれた。
ロマンチックな山の頂上から見る星空じゃなくても、それに匹敵するくらいロマンチックな時間に感じたのはハニだけではなかった。
「ハニは知っていると思うが、外科に空きが出る。異動届を正式に出すか?」
心臓がドキドキするくらいに甘くて優しいスンジョの声に、足元から力が抜けて行きそうになった。

「ううん・・・もう少し産科にいて、パク先生のお手伝いをする。スンジョ君と相談して決めてもいいとパク先生は言ってくださったけど、まだ産科に来てからそれほど時間も経っていないし、何も身に付いたと言えないから・・・・」
「そうか・・・」
「春はスンジョ君に一目ぼれをした出会いの春だけど、一つ階段を上がる成長の春でもあると思うの。スンジョ君といつも一緒にいた看護師も、新しい場所でも生活のために一つ階段を上がるのでしょ?中途半端な状態で、スンジョ君とパク先生の推薦で移動しても、まだスンジョ君のお手伝いが出来る段階じゃないから、産科のパク先生の下でもっといろいろな体験をしたいと思う。」
自分の事は自分で決めろとスンジョによく言われていたが、冷たいと言って怒っていた自分ではまだ大好きなスンジョの手伝いは出来ないと気が付いた。
そんな、自分を向上させようとする時のハニは、スンジョが一番好きなハニで愛おしくも感じるハニだった。



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四季 29

ハニが見たがっていた映画はつまらないが、子供の用に目を輝かせて見入っている様子を見ると、妥協するのもいいかもしれないと思った。
映画館を出ると春と言うのに肌寒い風が吹いていた。
「寒い・・・・」
ぶるっと震えているハニの肩を顔を見ないでサッと抱くと、驚いたような顔でスンジョを見た。
「スンジョ君・・・・」
「何だよ。」
ぶっきらぼうに答えても、暗い時間で分かりにくいがその顔は照れていた。
「食事って歩いて行くの?」
「すぐそこのレストランだ。」
週末のこの日は恋人たちなのだろうか、男女のカップルがたくさん歩いていた。
手を繋ぐ事さえ人前では絶対にしたくないと言っていたスンジョが、自分の肩を抱いて歩いてくれているのは結婚式で誓い合った時くらいに嬉しかった。

予約をしていたレストランは、少し照明が暗くておしゃれな店だった。
緊張して案内された席に着くと、スンジョが食事も予約していてくれたのか、オーダーを取りに来る事無くすぐに前菜が目の前に並べられた。
「私もスンジョ君と同じ物が飲みたい・・・」
スンジョがワイングラスを口に運ぼうとしているのを見ながら、外ではアルコール類を飲まないと約束していたハニがニコニコとした顔で言った。
手を上げてスタッフにグラスを持って来てもらうと、ボルドー色のワインが注がれた。
「いただきます。」
「ジュースじゃないぞ。」
「分かっている、絶対に飲み過ぎないから。」
当然だといつもならそう言うが、今夜はハニが飲み過ぎた方が逆にスンジョには都合が良かった。

「ねえ、どうして今日は家に帰らないの?」
「余計な事を考えるな。」
「いいじゃない・・・病院から映画を観てレストランで食事をするのに、そんなに遅い時間にならないじゃない。」
いつもと違い落ち着かない表情をしているスンジョに、ハニはワインを飲んだからなのか急に恥ずかしくなって来た。

「お前の妄想ノートに書いてあったことを実行してやっているんだよ。」
「え・・いいの?」
「一週間近く一緒のベッドで過ごさなかったから、覚悟しておけよ。」
「こんなところで・・・」
ワインを飲んだからなのか、いつもよりもワイルド感のあるスンジョの声が、同じくワインを飲んだからなのかハニのドキドキが激しく打っていた。
「あのね・・・スンジョ君といつも一緒にいる看護師・・・どうしていつも彼女なの?」
聞きたくても聞く勇気がなく、アルコールの力を借りて聞くのは情けないが、聞かれたスンジョもアルコールの力を借りて素直になれそうな気がした。

「ハニと似ていたんだ。他の看護大学からパランに来て失敗ばかりで、一体感後の勉強を何して来たんだと怒鳴ってばかりいた。包帯を巻く事さえまともに出来ず、消毒した器具を廊下にばら撒くしで怒鳴ってばかりいた。」
スンジョが怒鳴るのは自分だけだと思っていた。
人のうわさ話とスンジョから聞く彼女の話は全く別の人のような話だった。
「オレがコツさえ教えればお前が簡単に出来るように、彼女も素直な性格なのかオレがコツを教えたら簡単に包帯も巻けるようになった。自分の足や体を実験台にして練習したと言って痣だらけの身体で出勤した時、いつかハニが外科に来た時にはオレも怒鳴らずにお前に仕事を頼めるようになる気がしたよ。」
酔っているのかスンジョがこんなに優しく話していると、ハニは気持ちを抑えきれなくなっていた。
「スンジョ君・・・」
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がると、ハニの意識はその後から急に分からなくなっていた。






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四季 28

今頃は、ハニがこっちに向かっている頃だろう。
自分で買って渡せばいいのかもしれないが、絶対に見る気もない映画のチケットを出張先で見つけて人に頼んで買ってもらったのは、情けない気持ちもあった。
言い出したら引けないのはいつになっても治らないが、ハニの前では強がらなくてもいいのにどうも強がってしまう傾向がある。

彼女が『先生にいつもお世話になっていたから、私が買って来てあげます』と言ってくれた時、この映画のチケットを買っても自分でどう渡したらいいのか情けないが分からなかった。
ハニの笑顔が見たいはずなのに、どうしても自分の人から見た目を気にしてしまう。

「スンジョ君・・・お待たせ。」
更衣室で着替えて来たハニは、通常の仕事帰りの化粧もしていない顔ではなく、奇麗に丁寧に化粧をしていた。
「気合を入れて来たのか?」
「気合・・・と言えば気合かな?スンジョ君とデートだもの。あんなに嫌がっていた映画のチケット・・・ありがとう。」
「行くぞ。」
ニコニコと笑うハニの顔に、決してそれに合わせて笑顔になったりしない。
表情を変えないですぐにハニに背を向けて助手席のドアを開けても、ハニはそんなスンジョが何を思っているのか分かっている。

「乗らないのか?」
「乗る!」
ピョン!!っと飛び跳ねるようにドアの開いている助手席に乗ると、嬉しそうにすぐにシートベルトをした。
彼女は話してくれたんだ。
どこまで話したのかは、ハニを見ているからおおよそ見当がつく。

「スンジョ君、どうして映画のチケットを自分で買わなかったの?それに買って人に頼んで渡すなんてスンジョ君らしくないよ。」
たった数日会えなかっただけで、ハニを独占したくて仕方がない。
「映画を観た後、レストランで食事をして・・・・・・」
「レストランで食事をして?」
運転をしているスンジョの方を見ると、何か緊張しているように見える。
他人から見れば、表情を変えていないように見えるが、ハニには微妙なスンジョの心の緊張は伝わっていた。

「話があるから・・・・お袋には今夜帰らないと言ってある。」
「話って?」
話があると聞いて、ハニはまた違った事を感じ取った。
ハニが勝手に思い込む性格だと分かっていたが、女性が特にハニが喜ぶと思う事をするのには勇気がいるのだった。





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四季 27

薄っぺらい封筒は、逆にハニを不安にさせる。
何か形がある物が入っていればそれはそれで二人がアリバイ工作のために買ったと思う。
良くない方向に考えるのは自分の悪い考えだと分かっているが、ものの考え方はそう簡単には治らない。
薄っぺらい封筒をすぐに開封しないで、天井灯の光に透かして見るがなんとなくわかるのは手紙のようなものとそれとは別の紙が入っているのが見えた。
封筒の端を少し破ると、スンジョに言われた事を急に思い出した。

『手でビリッと破ったら中に入っている物も破れてしまうだろう。大切なものだったらどうするんだ。』
実際に何度も大切なものを少しだけとはいえ破いてしまった事があった。
今はスンジョが不倫をしたと思っている相手からの封筒を、いい物ではないと思っているから思い切ってびりっと端から全部を破り切った。

ホテルの便せんを使ったのだろうか、三つ折りになっているからあまりはっきりとは見えないが、パランの系列のホテルのロゴがうっすらと見えた。
便せんを封筒から取り出すと、その間から映画のチケットも出て来た。
タイトルを見ると、テレビのコマーシャルで流れた時にハニが観たいと言っていた映画。
スンジョはその分野の映画は苦手だから観ないと言って、口喧嘩をした作品だった。
「これをどうして彼女が私に渡すのよ。」
映画のチケットを包む様にしていた便せんに、スンジョとは違う女性の文字で何か書かれていた。


ペク先生の奥様
結婚のためにパラン大病院を退職します。
先生にはいろいろな事を教えていただき、パラン大病院でたくさんの事を学びました。その都度先生が奥様の事を話され、とても愛していらっしゃることが伝わってきました。
結婚に不安があった私も、先生の話を聞き男の人の気持ちが少しわかるような気持になりました。
今回の出張も、先生がパランを退職して結婚後に勤める病院でも役立つからと推薦してくださいました。
ドジで失敗ばかりの私をサポートしてくださった先生が、奥様に素直に気持ちを伝えられるような映画のチケットを出張先で買われた時の様子を見て、私が代わりに渡す事になりました。誤解をされてはいけないと思い、手紙を添えさせていただきました。
いつか先生と私が嫁ぐ田舎の病院に、かわいいお子様と来てください。

よく分かるような分からないような、スンジョが不倫をしたと思う看護師の手紙だった。
子供なんてまだいないのに、どうして最後に【お子様と】と書いたのだろうか・・・
タイミングを知っているのか、映画のチケットを便せんに包み封筒に入れて鞄の中に入れようとした時に、スンジョからのメールが届いた。




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