「媽媽、これでよろしいでしょうか。」
「ありがとう。宮中でも見つけられるとは思わなかったわ。」
ハニはミナに命じて、染料になる草花を集めた。
「せっかく媽媽の指先の荒れも良くなられたのに、また荒れてしまわれます。」
ハニはふふふと、小さな声を出して笑った。
「私、何かおかしいことを申したでしょうか。」
「ううん、久しぶり・・・ミナのお小言。」
「お小言を申したのでは・・・・」
ハニはミナのお小言が心地よかった。
記憶がなかったあの島での生活は、小言を言うことも言われることもなかった。
もしかしたら、ジュング親子はハニが王族とは思わなくても高貴な女人と思って気を遣っていたのかもしれない。
「媽媽・・」
「私に何か意見を言ってくれるのはミナだけ。世子邸下は、いつも冷静で私が何かする前に行動されるから、ミナの小言はそれはそれで心地よいわ。」
「でも、媽媽が行方不明の時は、なかなか見つからない事で、私やギョンス様やギテ様に何度怒鳴ったか。」
二人でいる時は、子供の頃と同じように会話をしていた。
「媽媽、世子邸下がお見えです。」
扉から世子が部屋に訪れた事が告げられると、二人は顔を見合わせて笑った。
「楽しそうだな。何をしていたのだ?」
部屋の中程に置いてある草花を見て、スンジョは不思議そうに見ていた。
「草花を集めて染め物を作ろうかと思い、独狐尚宮に集めてもらいました。」
「染め物を・・島にいた時に行っていたのか?」
「ええ、ずっとそばにいたスンもいないので、何かしたくて。」
ハニの言葉にスンジョは、少し何かを考えていたことを言葉を選んでいた。
「スンはまもなく元子に冊封されると思う。だが、生まれた時から元子として生活をしていたのではないから、それまでの間、東宮段で一緒にいてはどうかと王様に願い出たら許された。」
ハニはその言葉に安心した。
慣れない宮中での生活に荒れていると伝えられてずっと気を病んでいたのだ。

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「ありがとう。宮中でも見つけられるとは思わなかったわ。」
ハニはミナに命じて、染料になる草花を集めた。
「せっかく媽媽の指先の荒れも良くなられたのに、また荒れてしまわれます。」
ハニはふふふと、小さな声を出して笑った。
「私、何かおかしいことを申したでしょうか。」
「ううん、久しぶり・・・ミナのお小言。」
「お小言を申したのでは・・・・」
ハニはミナのお小言が心地よかった。
記憶がなかったあの島での生活は、小言を言うことも言われることもなかった。
もしかしたら、ジュング親子はハニが王族とは思わなくても高貴な女人と思って気を遣っていたのかもしれない。
「媽媽・・」
「私に何か意見を言ってくれるのはミナだけ。世子邸下は、いつも冷静で私が何かする前に行動されるから、ミナの小言はそれはそれで心地よいわ。」
「でも、媽媽が行方不明の時は、なかなか見つからない事で、私やギョンス様やギテ様に何度怒鳴ったか。」
二人でいる時は、子供の頃と同じように会話をしていた。
「媽媽、世子邸下がお見えです。」
扉から世子が部屋に訪れた事が告げられると、二人は顔を見合わせて笑った。
「楽しそうだな。何をしていたのだ?」
部屋の中程に置いてある草花を見て、スンジョは不思議そうに見ていた。
「草花を集めて染め物を作ろうかと思い、独狐尚宮に集めてもらいました。」
「染め物を・・島にいた時に行っていたのか?」
「ええ、ずっとそばにいたスンもいないので、何かしたくて。」
ハニの言葉にスンジョは、少し何かを考えていたことを言葉を選んでいた。
「スンはまもなく元子に冊封されると思う。だが、生まれた時から元子として生活をしていたのではないから、それまでの間、東宮段で一緒にいてはどうかと王様に願い出たら許された。」
ハニはその言葉に安心した。
慣れない宮中での生活に荒れていると伝えられてずっと気を病んでいたのだ。

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