大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2024年08月

邂逅  80

媽媽、これでよろしいでしょうか。」
「ありがとう。宮中でも見つけられるとは思わなかったわ。」
ハニはミナに命じて、染料になる草花を集めた。
「せっかく媽媽の指先の荒れも良くなられたのに、また荒れてしまわれます。
ハニはふふふと、小さな声を出して笑った。
「私、何かおかしいことを申したでしょうか。」
「ううん、久しぶり・・・ミナのお小言。」
「お小言を申したのでは・・・・」

ハニはミナのお小言が心地よかった。
記憶がなかったあの島での生活は、小言を言うことも言われることもなかった。
もしかしたら、ジュング親子はハニが王族とは思わなくても高貴な女人と思って気を遣っていたのかもしれない。

「媽媽・・」
「私に何か意見を言ってくれるのはミナだけ。世子邸下は、いつも冷静で私が何かする前に行動されるから、ミナの小言はそれはそれで心地よいわ。」
「でも、媽媽が行方不明の時は、なかなか見つからない事で、私やギョンス様やギテ様に何度怒鳴ったか。」
二人でいる時は、子供の頃と同じように会話をしていた。

「媽媽、世子邸下がお見えです。」
扉から世子が部屋に訪れた事が告げられると、二人は顔を見合わせて笑った。

「楽しそうだな。何をしていたのだ?」
部屋の中程に置いてある草花を見て、スンジョは不思議そうに見ていた。
「草花を集めて染め物を作ろうかと思い、独狐尚宮に集めてもらいました。」
「染め物を・・島にいた時に行っていたのか?」
「ええ、ずっとそばにいたスンもいないので、何かしたくて。」
ハニの言葉にスンジョは、少し何かを考えていたことを言葉を選んでいた。

「スンはまもなく元子に冊封されると思う。だが、生まれた時から元子として生活をしていたのではないから、それまでの間、東宮段で一緒にいてはどうかと王様に願い出たら許された。」
ハニはその言葉に安心した。
慣れない宮中での生活に荒れていると伝えられてずっと気を病んでいたのだ。


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邂逅 79

スンジョはスンハの寂しく呟いた言葉が胸に響いた。
三歳の、まだ母が恋しい時に離れ離れになったのだから、あの逃亡生活の時に甘えたい気持ちを抑えていたのだから心に傷を持っていても仕方がない。
懐妊中、体調も優れない母をいつも幼心に気遣っていた。
逃亡生活は短かったが、ハニの行方がわからなくなり、王や臣下達から妃を迎えるよう言われ続け、母を恋しがるスンハのために側室として尹家のヘラを迎えた。
世子として皇位継承する子供がいなければ、歳の離れた弟の恩恕大君に負担がかかる。
スンハの母親代わりにという、ただそれだけの気持ちで迎えたが、それが間違っていたかもしれないが、政略結婚とはそういうものだ。

「世子邸下、そちらは・・・・」
東宮殿にいても、子どもたちと顔を合わせることどころか、会いたくて仕方のなかったハニにも、帰ってきてからほとんど会うことができなかった。
自分は両親である王とも王妃とも一緒に生活をしたことがなく、それが普通のことだと思っていたが、本心はスンハやスンのように、普通の親子と同じように暮らしたかったのかもしれない。

「一段落して落ち着いたから・・・・・・いや、嬪に聞いてからにするよ。」
ハニに聞かなくても、今日からは夜は一緒に過ごすつもりだった。
一緒にいられなかった三年間のことを話すには、一晩じゃ足りないけれど、ハニなら全てを話さなくてもわかってくれる。
ただ一つだけ女官たちの噂話を聞く前に話さないといけないことがあった。
それはいくら気にしないハニでも気にすることだ。
その秘密を知っている人は自分と恵景妃と実家から連れてきた侍女で今は尚宮になっている三人だけ。
もしかしたら、いつもそばにいる自分付きの内官も知っているかもしれない。

「孫内官は知っているか?」
「世子様が知られたくないことは、私は口にいたしません。」
「そうか・・」
やはり知っていた。
幼い頃から自分のそばにいた内官だから、こちらからなにか言わなくてもわかってくれている。
「ハニに・・・世子嬪にだけ、早く伝えたほうがいいと思う。」
「世子様が決めたことですから、私は何も申し上げません。」
両親よりも、もしかしたら自分の心の中を知っているのかもしれない。

「独孤尚宮と孫内官以外は私が部屋に入ったら、床の用意をしたら下がるようにさせてほしい。」
「かしこまりました。」
その秘密があるから、キョンを元子にすることはできなかった。
明日の朝議でスンの身分が決定するが、それに反対する人もいるが、その秘密を公にする気持ちはなかった。
自分たちが大変な時に危険を犯しても支援をしてくれたから、尹家の一人娘のヘラを側室に迎えることになったところからハニに話すつもりだった。


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邂逅 78

「あー悔しいわ。あんな乱暴な子が弟だと思うのも嫌だわ。あの子が元子として誰が認めるのかしら。」
女官に髪を整えられているスンハは怒りが鎮まらない。
「郡主様、滅多な事を口にされては・・」
「分かっているわ。どうしてあの親子が戻って来たのかしら。来なければお母様が正室になれて、キョンが元子になるはずだったのに!」
仕えている尚宮の顔が変わったが、スンハはそれに気づかなかった。

髪も衣も整った時に、スンジョが部屋に来たことが知らされた。
「父上・・・あの子の乱暴をなんとかしてください。」
「スンが怒ったのに自分は何も悪くないというのか?」
「悪くないわ。私の部屋に近づかないでと言っただけよ。」
それだけでスンが怒るようなことは、いくらハにの記憶がない時に自由に過ごしていてもあるはずはなかった。
無言の父は、自分が本当は人を傷つけることをしたのを知っているという表情に、スンハは視線を反らした。

「ごめんなさい・・・本当は、下着で木に登るなら生まれ育った島へ帰ればいいと言ったの。」
「まだここでの生活に慣れていないスンに、もう少し優しく接してあげるべきではないか?スンの家はこの宮殿なのだから。」
頭の良い娘だから分からないわけではない。
ただ継母である恵景妃に甘やかされていたから、自分の非をなかなか認めることができない性格になっていた。

スンジョは部屋に散らかっている服や装飾品を見回して、まだ7歳になった娘にしては多すぎると思った。
「また服や装飾品を新調したのか?」
「同じ物を何度も使いたくないわ。お母様も郡主はいつも綺麗にして輝いていたほうがいいとおっしゃったから。」
「贅沢をすることは王様は好ましくないと先月スンハにそう話したと思うが・・・・スンハは10歳になったら嫁ぐことになる。両班に嫁ぐ事になっても、いつまでも王の孫娘という気持ちで贅沢をしてはいけない。王族はもちろん、両班も民の血税のお陰で生活を支えてもらっていることを、もっと自覚をしていかなければいけない。母上も宮中にいるのだから、恵景妃の所にばかり行くのではなく、朝夕の挨拶はもちろん日中もできるだけ母上と過ごしなさい。」

スンハはまだハニに馴染めなかった。
今のスンくらいの年齢で母と離れ離れになった。
宮殿で一大事が起きたから仕方がないことは分かっていたが、あの時の逃げる恐怖と、見つからないようにと隠れていた不安から開放され、華やかな恵景妃を側室に迎えて、甘える人ができたの良かったのか悪かったのかそれを口にすることはできない。

「母上と過ごし、スンとも仲良く・・・・今のスンは居場所がなく不安なのだから、優しくしてあげなさい。」
その言葉に、スンハの顔は悲しそうになった。
「私だって・・・居場所がないのに・・・・」


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