大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2024年03月

邂逅 57

もう少し実家で過ごしたい
床に伏している母の傍で心配をさせたことを償いたい

一途に想っている夫と離れることは辛いが、記憶を無くしていたとはいえ苦楽をともにできなかったことが悔やまれた。
側室は娶らないと言っていた夫が、側室を娶り皇子が生まれていた。
正室のという立場は重いものだと心の中にあり、ただ一人の男性として慕いずっと一緒にいたいという想いだけでは世子嬪としているのは荷が重かった。

宰相として宮殿にいることの多い父の代わりに、お転婆な自分と違い物静かな兄がいてくれたから怪我をすることがなかった。

「お母様の病は重いのですか?」
「おそらく夏を迎えることはできない・・・・」
夏を迎えることはできない・・・・夏までそれほど日にちはない。
ハニは座っていても足から力が抜けていく気がした。
「ハニのこともあったが、ハナの残りの人生を静かに過ごしたいと思って宰相を退こうと決めた。しかし良かったよ・・・・」
「良かった?」
妻の看病と娘が行方不明になったことでやつれた父の顔に穏やかな笑みが浮かんだ。
「明日、ハナが好きな別邸に静養に行くことになっていたんだ。向こうにはギドクが家族を連れて行っているから・・そこで最期を迎えることになっている。」
父はそうハ二に伝えてから、あえて娘にを突き放すような言葉を告げた。

「父が文を届けるからいるべき場所に帰りなさい。今は呉家の娘ではなく、皇位継承者の妻だということを頭に入れなさい。父も母もそれが一番大切なことだと思う。」
きっぱりと言った父の言葉にハニ何も言葉を返すことができなかった。


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邂逅 56

「そうか・・父が宰相を退いていなければ、そんな辛い思いをしなかったのに・・・」
「いいえ、あの方は私とスンの身なりを見ておられましたから。それに、私の手は薬草を摘んで処理をしていたから、色が染みて以前の様な手と違っているから仕方がないです。」
母は娘の荒れた手先を見つめると涙を浮かべてその手を包む様に自分の細くなった指でなぞった。
10歳で入宮してからは頻繁に会うことはできなかったが、大切に育てた娘が人生できっと初めてのくろうをしたのだろうと思うと、涙を堪えることはできなかった。
細くなった腕は自分の頬を伝う涙を拭うことが精一杯なのか震えていた。

「お母様、荒れた指先はジュングとジュングの母との大切な思い出でもあります。記憶を無くした私にとても優しく暖かいお気持ちで接してくださいました。私を助けてくださっただけではなく、血の繋がりのないスンを実の息子あるいは孫のように慈しんで育ててくださいました。環境は違えど私はとても幸せでございました。」
ハ二のその言葉に母は安心したような笑みを浮かべた。

「そうなのね・・・・その方がハ二を・・スンを守ってくださったのね。」
子を思う母の気持ちは今のハニにはよく分かる。
門衛に小馬鹿にされ見下された視線を受けても、スンは間違いなく皇位継承者である。
幼いながらにも凛とした所は父である皇太子から受け継いだ、隠しようもない証拠でもある。

「ハナや・・・少し眠りなさい。妃はお元気な姿で戻られたのだから眠れるだろう。しばらくは妃もこの屋敷で休まれなさい。私は早々に宮殿に上がり世子嬪がお戻りなられていることをお伝えします。」
父は母と違い娘の名前を口にすることはなかったが、それは父として間違いなく世子嬪であることに゙敬意を払っているのだ。

「お父様・・・・・ここにいてはだめですか?世子邸下は側室を迎えられ、跡取りとなられる皇子がお生まれになったのだから・・・・」
「ハ二・・・それでいいの?あなたは幼い頃から邸下を慕っていたではないの。それにあなたは正室でスンは長子ですよ。」
ずっと慕っていたスンジョを諦めることはできないが、三年あまり何のしがらみもない場所で生活をしていると、幼い頃のように自由に行きたいという思いもあった。

「お母様がお元気になられるまで傍にいてはいけませんか?」
病気の母のそばに付いていてあげたかった。
それが、行方不明になり病気になるほど心配させた償いだと思った。


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邂逅 55

乳母は三人をの前を歩きながら時々振り返っては目頭を押さえていた。
「お父様とお母様はお元気にしておられたのでしょうか。」
「お嬢様を待っておいででした。」
元気だったとは言わず『待っていた』とだけ乳母は応えた。
元々体の弱いハ二の母は、ハ二を生んでから季節の変わり目には床に伏していた。
公務で忙しい父の代わりに、年の離れた兄がよく相手をしてくれていたが、二人を見ている母の顔は幸せに微笑んでいる顔しか記憶になかった。
10歳で入宮してからは父を通じて手紙でお互いの体をいたわる言葉をやり取りしていた。

「スン、ここにお祖父様とお祖母様がいらっしゃるのよ。ちゃんとご挨拶してね。」
乳母が室内に声をかけると、静かに戸が開いた。
そこに立っているハ二の顔を見ると父は驚いて立ち上がり、横になっていた母は急いで体を起こそうとしていた。
「お母様・・・・お父様・・・・」
ハニは両親の傍に急ぎ足で近づくと、二人の手を取りお互いに涙を流して再会を喜んでいた。

「ご無事で・・・・・」
少し心が落ち着いた母は、娘の地位を意識して凛と背筋を伸ばして座り直し、父はそんな母の方に体が冷えないようにチョゴリを肩から掛けた。
「今までどこに・・・」
部屋に入らないで立っているジュングに、中に入る用に頷くと両親に紹介をした。

「ジュングです・・・この方の家でお世話になっておりました。」
凝視しているハ二の両親の視線に緊張しながら深くお辞儀をした。
「逃げる途中でジュングと出会って、その時は記憶はあったのですが、その直後に坂から落ちて記憶を無くしておりました。あの時にお腹に宿していた子供のスンでございます。」
スンは母に教えてもらったように丁寧に祖父母に挨拶をすると、ハ二の母は嗚咽を漏らしていた。

「スン様・・・尊いお方が頭を下げては・・・さぁ顔を上げてください。」
身なりは貧しい物を着ているが、幼いながらも尊い面差しのスンに祖父母はいたたまれない思いで、涙を止めることが出来なかった。


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