大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2023年12月

邂逅 27

どうしたらいいの?
ジュングは仕事熱心で、私を大切にしてくれる。
スンを可愛がり、父親として色々な事を体験させてくれている。
でも。夫として見る頃は出来ないし愛する事は出来ない。
スンの為に、この人の妻になってた方がいいのか。

「無理強いはしない・・・・」
「すみません・・・」
ジンジュは自分が世子の側室かもしれないと思っている事を心の中に秘める事にした。
それが事実だとしても、何も知らずに家族として暮らしているジュングと母には、返す事の出来ない恩を受けている。
いい人だと分かっていても、夫として愛する事が出来ない。
それなら、遅くならないうちに、ここを出て行った方がいい。

「あの・・・都に行った時に、行きたい所があるのですけど、一緒に行ってもらえますか?」
「何か自分の事が分る大切な事を思い出したのか?」
「行ってみたい所があるだけです。」
「どこだ?」
「宮殿を見てみたいのです。」
そこに行けば、また何か思い出せる来事があるはず。
それはただの勘で、何の関係もないかもしれないが。
ジュングは、ジンジュに宮殿に行きたい理由を聞いてはいけないとなぜだか思った。
今朝までは距離を感じなかったが、今は距離が遠くなったようで、見えない硬い壁がジンジュの心の中が伝わって来なかった。


一方、宮殿では世子の側室の恵景妃に出産の気配があるとの事で、慌ただしく人が動いていた。
世子の表情は読み取れなかったっが、心の中で群主が生まれて来ることを望んでいた。


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邂逅 26

※このお話は李氏朝鮮王朝とは無関係で、参考にしている作品の特性上李氏ではなく登場人物も実在していません。地名の一部を除いて全てフィクションです。


広げた紙は上質で王か世子しか使わない物だった。
書かれている文字はとても丁寧な漢字で、その人の性格が表れていた。
『百純祖(ペク•スンジョ)は生涯 呉夏尼(オ・ハニ)と共に生きる』と書かれ私的に使う落款が押されていた。

龍と鳳凰の模様の記事に上質な紙に落款は遠く見えない暗い小さい針の穴の記憶の中にはっきりと見えた。

「世子邸下・・・」

無意識に声に出ていたが、その言葉は初めて口にした思いより言い慣れた言葉のような気がした。

まさか・・・

否定をしても、ちらつく紺色地に龍の刺繍。
その衣を着ることのできる人はたった一人しかいない。
私は世子邸下の側室だったの?
それなら、スンは庶子なのだろうか。

勿論、スンは世子の嫡子で正当な皇位継承者でもあるが、記憶がまだ完全に戻っていないジンジュ(ハ二)にはそんなことは考えつかなかった。

「ジンジュ、入ってもいいか?」
ジンジュは急いで懐刀の袋の中にその上を畳んで下のように戻して入れた。
「はい・・」
何も気がついていないジュングは、いつものように少し照れた顔でジンジュの部屋に入ってきた。
「母さんから聞いたけど・・・オレと本当の夫婦になってはと言われたのか?」
「ええ・・・・」
ジュングはジンジュの記憶が懐刀の中の紙に書かれていた事でかなり思い出したことは知らない。
ジンジュも全て思い出していなくても、側室であっても他の男性の妻になることはできないが、誰も探しに来ることがないのなら、自分は忘れられた存在であるのかもしれないと思っていた。
返事に困っているジンジュを見て、ジュングは不安そうに自分の気持ちを伝えることにした。

「スンはかわいい。血の繋がりはなくても、自分を父と呼んで慕ってくれるから可愛いくて仕方がないし、この先もジンジュがここにいてくれるのなら本当のジンジュの夫でスンの父になりたい。」
視線を外さず自分を見るジュングに、体がこわばってきた。



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邂逅 25

ジンジュは迷っていた。
迷っていたが、スンと一緒にジュングに付いて都に行ってみたい気持ちもあった。
本当は少しどころかかなり記憶が戻っていたが、ただ自分がどこに住んでいてどんな身分7日は思い出せなかった。
恐らく自分が思い出せない原因が、その身分にあるのかもしれない。

荷物をまとめながら、柳行李を開けて自分が身に着けていたというノリゲと懐刀を取り出した。
なにか思うことがあるとこのふたつの品を手にしていた。
今の生活にこのノリゲは似合わないし不必要な物だが、自分の身分を証明する物だということはわかっていたが、その持ち主が自分だと信じてもらえるとは限らない。

『嫁いでくれた記念に最上級の玉で作ってもらった』そうあの人は照れた笑みで私を見ていた。
懐刀を渡してくれた時は『必ず生きて帰ろう』と、神妙な顔をしていた。

ジンジュは胸を押さえた。
記憶が戻り始めて懐刀を渡されたときのことを思い出すと、ジンジュはいつも胸が苦しくなってくる。
呼吸を整えようと軽く叩いてもすぐには改善されないが、今日は特に息苦しさよりも頭がぐるぐると回っているように感じる。

『必ず生きて帰ろう』と言ったほどだから、余程危険な状況だったのならそれが記憶を妨げている原因なのだろう。
懐刀を入れている包は、特別に織られた布のようで、龍と鳳凰が金糸で織り込まれていた。

私は王族と関わりがあるのだろうか。
今まで疑問にならなかったが、目を凝らしてみるといくつも龍と鳳凰の模様があった。
手でそれをなぞっていると、中になにか髪のようなものが入っている感触がわかった。
取り出すことはできるのだろうかと、探していると少し太さの違う糸があり、それを引っ張ると取り出せるように見えた。
スルッと糸を抜くと中から上質な紙が入っていた。


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邂逅 24

ジンジュはジュングの母と庭の椅子に腰掛けてスンの書いた文字を見ていた。
まだ拙い字だが日々書ける数が増えていき、筆使いも上達していた。
文字を教えるのはこの家で読み書きのできるジンジュの役割だった。

「何か少しずつ思い出す事ができた?」
「思い出す事もありますが、記憶が薄れていくような気もします。もう少しお世話になってもよろしいでしょうか?」
「いつまでもいいよ。それよりジュングの本当の嫁にならんか?あいつは学もないし身分も低いが、ジンジュを好いておる。あれから3年近くなるのにあんたを探しに来る人もいないし、この辺りの人も二人は本当の夫婦だと思っている。」
わかっていた。
夫婦のふりをしていても、いつまでもそれを続けるわけにはいかない。
スンもジュングに懐いて父と呼んでいるが、本当の父ではないことを教えなければいけない。
だが、ここを出て幼いスンと世間のことを何も知らず食事も作れない自分と二人では生きていくことなどできない。

「返事は急がなくてもいいよ。スンにだってできる限りいい教育を受けさせてやりたいと思う気持ちはあるしそうさせたい。あの子は頭のいい子供だよ。」

ジュングに肩車をされて帰ってきたスンは、笑顔で手を振っていた。
降ろして欲しいと言ったのか、肩から降ろされたスンは大好きな母の方に走ってきた。
その笑顔はどこか懐かしくて愛おしい人と似ていると思ったが、それが誰なのか思い出せそうで思い出せなかった。

「母さん、父さんが今度都に行くって僕も付いていっていい?」
都の話は今まで一度も口に出したことはないが、ジュングについて出かけた時に色々と話しをして興味を持ったのだろう。
都に行きたいという気持ちが強いのか、キラキラと輝く瞳でジンジュにせがんでいるようだった。
「ジンジュも一緒に行かないか?スンが行商人の仕事に興味があるみたいだ。」
「都に・・・・」
都に行くのは少し戸惑いはあったが、なぜこれほど記憶が戻らないのかも気になった。
都に行けば消えた記憶が蘇るかもしれないが、また理由の分からない恐怖に遭う不安もあった。

「一緒に都に行くのなら、本当の夫婦になって行くほうがいいのじゃないか?」
「母さん、ジンジュは記憶がないだけだ・・・・だが、スンはまだ幼いし母親が付いていった方がいいが、ジンジュが一緒の方がいい。数日中に出発するから、その間にゆっくりと考えておいて。」
いつの間にかここでの生活に慣れていたが、ジンジュとして偽りの人生を生きていくわけにも行かない。消えている記憶がどうであれ、本当の自分を探すためにも不安のある都に行ってきっかけを作ることが大切なのかもしれない。


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邂逅 23

世子は護衛を一人連れて東宮殿の庭を歩いていた。
平穏だった子供の頃は、この庭をハ二と並んでよく歩いていた。

あの頃はまだ大君で、ハニは呉宰相の一人娘として時々王妃のもとで行儀作法を身につけていた。
行儀作法も踊りや楽器の演奏、刺繍や書の練習は好きではなく、大君だったスンジョを探して庭を走って教育係の尚宮に小言を言われていた。
活発なハ二が好きだった。
ずっと一緒にいたいと思い、世子に冊封された時に世子嬪にハ二を迎えてほしい、ハ二以外は考えられないと父である王にそう嘆願した。

王も王妃も、子供のただの想いだと思っていたかもしれないが、王が信頼していた呉宰相の一人娘なら何も問題ないと10歳の頃に妃として迎えられた。

「あの頃はお前もまだ今のように剣も弓も上手くなく腕力もなく、鍛錬が苦しく泣いていたな。」
「邸下・・・邸下を護るために努力しましたが、まだ邸下には適いません。」
「いや、お前がいてくれたから、あの時追手から身を守れた。ただ・・・・」
次の言葉が出なかった。
密かに世子嬪を探している侍女のミナと護衛二人から待っている報告が来ないことに諦めきれない想いが日々強くなっていた。

「邸下、世子嬪は見つかります。必ず見つかります。そしてお子は無事にお生まれになっていらっしゃいます。今は恵景(ヘギョン)妃を大切になさってください。」
「そうだな・・・・恵景妃は郡主をかわいがってくれる。郡主は秋には姉になると喜んでいるのだから。。

心の中でスンジョはハ二を思っていた。
あの時、ハニは孕っていた。
無事に生まれていれば、きっと言葉を話し笑っている頃だろう。
考えてはいけないことだが、側室の恵景妃の生んだ子供が女の子であってほしいと思っていた。
尹家には大変な時期に王妃と郡主を匿ってくれ、北漢派から自分も王も守ってくれた。
正妻である世子嬪が長くいない時期があれば、男児を出産したら側室から正妻にという声が大きくなる。
恵景妃は頭もよく世子が王になった時に王妃となっても、その役割を十分に果たせる能力もあった。
ただ、自分が国をまとめていくためには、そばにいる妃はハニしか考えられなかったのだ。

「恵景妃の所に寄って行く。」
好きではなくても、皇位継承者としては愛情はなくてもこの先側室を何名か迎えることを拒むことはできなかった。

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