大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2023年11月

はちみつレモン 53

スンジョとスンハと一緒の旅行に、ハニはどこに行こうか考えていた。
狭いハニの部屋で親子三人が一緒に時間を過ごすのは随分と久しぶりの事だった。
ソウルに出るまでは、広すぎる部屋、帰省のたびに使っていた時は気づかなかったが、狭い部屋でスンジョと過ごすのは少し気恥ずかしく感じた。

静かに部屋のドアが開いて、風呂から上がったスンジョとスンハが入ってくると暖かい空気が頬にあたった。
「ママ、お待たせ!パパをお返しします。」
元気にそう言うとベッドに飛び込み、ハニ達の方をニコニコと笑顔を見せていた。
「お返し?」
ハ二がスンハに聞き直すと、なにか意味ありげに笑う顔は、とても幼い子供とは思えない笑顔だった。
「ママ、パパが来てからすごく嬉しそう。スンハも嬉しいけど、一緒にお風呂に入ってお話したから返すの。」
それは『パパとママでたくさん話してね』という、スンハの言葉でもあった。
スンハは両親が仲良くしているのを見るのが好きだった。
子供の前でもスンジョはハニに心の中に秘めている思いを表していたことはなかったが、言葉で伝わらないことでも子供のスンハには伝わっていたの。

「旅行に行くってスンジョ君が言っていたけど、夏休みが近い時期だしホテルとか予約できるのかなぁ・・・」
「行き先は決まっている。」
「どこ?」
「今のハニの体では遠くへの旅行は無理だろう。」
「海外旅行じゃないなら・・・・」
ハ二が開いている旅行会社のパンフレットをスンジョは閉じると、横に椅子を持ってきてハニの肩に手を当てた。

「オレがハ二を悲しませていたから随分痩せたし、それにいつ子供が生まれてもおかしくない時期だ。よくソウルからここまでの移動にもなんともなかったけど、ここからソウルに戻るには少し心配だ。オレは多分先に渡米することになるけど、子供が生まれて落ち着いたらまた迎えに来る。向こうに行ったら帰国はいつになるのかわからないから、ハ二が生まれてからソウルに行くまでの間生活した街を見て過ごしたい。」
「つまらないよ、私の育った街って・・・・平和で静かで流れる時間がゆっくりで・・・」
「オレはそういう空間で育っていないから知りたいよ。ハ二がオレに一途に思ってくれる理由もわかる。それが分かれば、オレも素直に気持ちを伝えられるかもしれない・・・・」
スンジョはそう言うと、後ろからスンハが見ていることに気が付きながら、ハ二の唇にキスをした。
そのキスは、二人の気持ちと心がすれ違う前に味わったことのある甘くて酸っぱいキスだった。




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はちみつレモン 52

「家に帰ってもいい?」
「ハ二の家はあの家以外にどこにある?」
「ここ・・・・ここも家だけど・・」
「ソウルの家だよママ。」
ここはもう私が住む家じゃない。
ソウルの高校に憧れてここを出てから、私が住む家はペク家だった。
ここにいる時はいつも憧ればかりを口にして、ママが亡くなってから再婚もしないで一人で育てたパパの苦労も知らずにワガママばかり言っていた。
少しでも悲しいことがあるとはちみつレモンのジュースを作ってくれた。

「でも、まだかえれない。ここに帰ってきたときに、パパは何も言わず黙って迎えてくれた。気持ちが少しずつ落ち着いてきたのに、スンジョ君に電話をかけもしなかった。私の何が行けなかったのか感がることもしないで、ただスンジョ君に対する不満秤で・・・何も話をしないまま帰っても、同じことを繰り返すかもしれない。」
退屈になってきたのか、スンハは空になったグラスの中から指で氷を取り出そうとしていた。
ここに来てからのスンハは、こんなこともしないで黙ってハ二の傍に座っていた。
活発だったスンハが唯一楽しそうにしていたのは、ジュングが仕事の合間に食事に来たときに、店の前に作られていたブランコで遊んでくれていたときだけだった。

「夏休みも取ったから、ここで一所に数日泊まろうと思うがいいか?」
「もちろん!でも・・・最近少しお腹の調子がよくなくて・・・まだ生まれるには早いのだけど・・」
「どんなふうに調子が悪い?」
「なんだかね・・・・定期検診もここに来てから入っていないし・・・・」
「病院に行くか?電話をかければこの時間でも診てくれるはずだから。」
「スンジョ君、ここから一番近い病院は・・・・・」
「知っている。ハ二を迎えに来る前に調べてきたから。」

スンジョは事前に下調べをしていた。
帰国をしたら行く予定の病院だったから。
でも、まだハニにはそれを話していない。
病院に行く前に、ハニにその事を話しておく必要があった。
これからはハニに隠し事をしないことが、ハ二を安心させるために必要なことだったから。」




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はちみつレモン 51

緊張をしている両親とは対照的に、スンハは久しぶりに両親と揃って過ごす時間に嬉しくて、祖父の作ったはちみつレモンのジュースを飲んでいた。

「悪かった。」

初めて聞く気がするスンジョからの謝罪の言葉。
いや、初めてではないかもしれない。
多分謝罪の言葉は今までもあったかもしれないが、感情的になったハニにはその言葉を受け入れる心の余裕がなかったのかもしれない。

「ううん、私の方が・・・」
「オレがハニに甘え過ぎていた。一途にオレを想ってくれているから、何も言わなくても伝わると思い、ヘラに対して特別な感情が無いことも、いちいち説明しなくても構わないと考えていた。言葉じゃなくても心で何もかも伝わるはずはないのにな・・・」
「私こそ・・私を選んでくれたのだから信じなきゃと思っても、人の噂話に気持ちが揺らいで、自分に自信がなくて・・・」

スンハは飲み終わったグラスから手を離して、両親の顔を交互に見て笑顔を見せた。

「仲直りのチューでもしたら?スンハ、パパとママがキスをしているのを見るの好きなの。」
そんなに娘の前でキスをした事はなかったのに、さすがファン・グミの血を受け継いでいるスンハは幼い子供とは思えない観察力を持っていると思ったのはスンジョだけだった。
戸惑うハニとは違い、スンジョは動揺もしないいつもと変わらない娘に対する笑顔で応えた。

「スンハ、パパとママは大切な話をしているからキスはしないよ。後からたくさんパパが遊んであげるよ。」
スンジョがスンハに向けた笑顔を見て、ハニはスンジョの本当の気持ちがわかったような気がした。





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はちみつレモン 50

「さて・・・・・話も終わったのなら喉を潤すか・・・」
ギドンは飲み物が入った3つのグラスを持ってくると、スンジョ・ハ二・スンハの前に一つずつ置いた。
「おじいちゃんが作ったはちみつレモン・・・スンハ大好き!」
スンハはストローに口をつけると、美味しそうにゴクゴクと飲み始めた。

「美味しいよ。」
スンハのその声に、ハニもスンジョもストローに口をつけ一口分も喉を通らないうちに表情を変えた。
眉間にシワを寄せてストローから口を離すと、グッとつばを飲み込んでから父の方を見た。
その時、一瞬スンジョが困った顔をしていることに気がついた。

「パパ!私とスンジョ君のはちみつレモンのジュース、酸っぱくてはちみつが入っていないわ。」
「いや・・・オレのは・・・酸っぱいのではなくて・・・」
「スンハのはおいしいよ!」
ギドンは少し離れたところから、ハ二達の方を見て笑っていた。

「スンハのは普通のはちみつレモンのジュースだよ。」
「そうだ、スンハの方はおじいちゃんが作った普通のはちみつレモンのジュース。ハニの方はレモンを多くしてはちみつを少なくした。」
ハニはスンジョのグラスを見ると、自分と同じようにレモンが多いのではなく、はちみつを多くしていることに気がついた。

「なぜかって思っているだろ?ハニは、いつもわがままで自分のことしか考えられない甘ったれ。逆にスンジョ君の方ははちみつを多く入れたのだけど、理由は・・・・・」
「わかります。オレはいつも自分に厳しいだけではなく、他人にも厳しくしているから、時々自分にも他人にも甘くした方がいい・・ということですよね。」

さすがだ、とギドンは頷いたがハニはすぐにピンとこなかった。

「確かに、今回はどちらが悪いとかはないと思うが、お互いのことを思いすぎるあまりすれ違うこともある。お互いを思い合うのは必要だけど、自分の考えていること不安を言葉にして伝えた方がいい。二人の娘が日々のことを言葉にして伝えているだろ?だから、ハニもスンジョ君も自分たちの娘のように素直になるといい。」
ギドンはそう言うと、その場を離れて家族三人だけにした。





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はちみつレモン 49

「どこの国に行くの?」
「アメリカだ・・・」
「私、英語が話せない・・・・い・・今から勉強して・・・・」
スンジョは高校時代のハ二を思い出して口元が緩んだ。
「な・・・何?」
「いや・・高校時代を思い出して。あの時ハニは『一生英語を使うことはないから勉強しない』と言ったなぁと思って。」
ハニはアッと思い出して、手で口元を覆った。
高校時代に赤点を取った時、スンジョに勉強を見てもらい、単語が覚えられなくて思わず絵以後の勉強を放棄したくて叫んだ。

「あの時は・・・・・」
「大丈夫だ。現地で長く生活をしている韓国人の家政婦をお願いした。こちらで出産してからはには渡米すればいいし、現地の学校に行くことになるスンハのためにシッターも先方が頼んでくれた。」
「家政婦さんと・・・シッターも・・・・そんなに・・・お金がかかるよね。それに・・」
「お金はかからないよ。こちらからの条件だから。ハ二が気にしているのは、若くて美人だったらって思うんだろ?家政婦もシッターも50代の女性だ。」
それを聞いてはにはホッとした表情を浮かべた。
その表情を見てスンジョは真顔になった。

「ヘラのことでハニはいつも嫌な思いをしていたことを知っている。だから、海外からのいくつかの話があった時、ハ二が嫌な思いをしなくなればと考えていた頃だ。」
何も言わなくてもスンジョ君が自分のことをいつも考えていてくれていたことを知らなかった。
勉強は苦手で覚えが悪くて失敗ばかりで、自分に自身がなかった。
家柄もよく頭もよく美人なヘラに劣等感があった。
スンジョと結婚しても、影で何を言われているのかいつもビクビクしていた。
スンジョの気持ちを初めて耳にして、涙が流れて頬を伝ったが、スンハが近づいてくる気配にそっと手で涙を拭った。

「ママ、おじいちゃんを呼んできたよ。」
両親が揃って座っている様子がスンハは嬉しくて仕方がなかった。
それは、母であるハニにもよくわかっていた。
家を出る前からずっとスンジョとこうして向かい合って座っている姿を見ていなかったから。

「少しは解決したようだな。」
「お義父さん、ハニに話をしました。」
「そうか・・・良かった・・・ハ二の心のつかれが取れたようで、本当によかったよ・・・・」
ギドンの目が潤んでいた。
ハニは父のその表情に、何も言わず帰ってきたときに迎え入れてくれたことに感謝した。



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