大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2023年09月

はちみつレモン 36

「話して・・・・」
「ハニ・・・子供が生まれて落ち着いたら家族四人で旅行をしよう。」
「家族四人?」
「その頃には、オレの今行っている仕事も落ち着く。」
「どうして?新婚旅行以外、一度も旅行しなかったのに・・・それに、そんな話をするために話をしようってスンハの部屋に来たの?」
ハニの声は予想通り気が高ぶっている話し方だった。
冷静に話をしようと思っても、今のハニは聞く耳を持たないかもしれない。

「罪滅ぼしだ・・・」
スン所のその言い方がまた誤解を招いた。
「罪滅ぼし?妊娠中の妻と幼い娘と過ごさず、ヘラとの浮気の罪滅ぼしなの?」
「またその話か・・」
怒りに混じったため息が、ハニをさらに興奮させた。
「またその話か・・って、私がこの子の妊娠報告をしに行ったとき、ヘラと楽しそうに話していたじゃない。大学時代から言っていたわよね『ヘラと一番話がしやすい』って・・・」
「どうしてお前はすぐにヘラのことを持ち出すんだ。」

遅いこの時間に声を荒げては、階下で眠っている両親や、寸派の部屋の向かい側の運所にも聞こえてしまう。
それに、ハニの呼吸も少し前より変わっている。
このまま、話をしていたらハニは過呼吸でまた倒れてしまう。
二人目を妊娠してから、ハニの精神状態は安定していることは少なくなっている。
以前なら・・・・

「ハニ・・・深呼吸をして・・・本当のことを話すから。まず落ち着くために深呼吸をして・・・・」
さすがにハニも苦しかったのか、スンジョの指示通りゆっくりと深呼吸をした。
呼吸が安定して落ち着いたころに、スンジョ自身も冷静になれた。

「ハニは誤解している。本当にあの時は、ヘラとただ話をしていただけだ。差し入れにはちみつレモンのジュースを持ってきて、その感想を伝えただけだ。『悪いけど、これはあまり好きじゃない。少し甘すぎるし、好みのはちみつの味じゃないから』って言ったんだ。」
まだ肩で息をしているハニは、言葉が出ないのか黙って聞いていた。
「その時に『最愛の妻が作ったのは飲めるのね。甘い物が苦手なあなたが飲めるのは妻の愛情があるからね』と、その言葉に笑ったんだ。」
「本当?でも・・・・」
「でも?」
「私以外の女の人に笑いかけてほしくない。」

子供みたいなことを言うな、と言いたかったがそれを言ってしまうと、またハニの感情が高ぶってしまう。
「罪滅ぼしというのは、仕事が忙しくて、ハニやスンハとの時間を作れなかったことへの罪滅ぼしだ。お休みのキスをする時間さえないくらい忙しくすることはこれからはないから・・・」
スンジョは落ち着いたハニの唇に、水分久しぶりのキスをした。
だが、ハニはそのキスは受け入れても、心は受け入れてくれなかった。
静かに唇を離すと、スンジョの目を見て、低い声でつぶやいた。

「離婚して・・・・もう、スンジョ君の奥さんでいることに疲れたの・・・」





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はちみつレモン 35

「どう答えてほしい?」
敢えてオレはこう聞いてみた。
笑顔で眠っているスンハを見て、ハ二の聞いた言葉に『後ろめたくない』と答えれば、ハニはきっと感情的になって大きな声で言い返してくる。
子供に両親が言い争うのを見せたくないのはハ二も同じはずだ。
「どうって・・・・」
「後ろめたいよ・・・・」
スンジョのその言葉に、ハ二の顔の表情は暗くなった。

そうか・・・
ハニはまた思い込んでいるのだ、オレが誰かと浮気をしているのじゃないかと。
何度もオレにはハニしかいないと言っても、ハニはその思い込みをなかなか変えることはできない。
だが嘘や誤魔化しをしては、ハニは納得しない。
それなら肯定する言葉を述べながら、事実を伝えるほうがいい。

「そうなの・・・・楽しそうにしていたのは、いつか私に事実を言う決心があったのね。」
「事実・・・嘘を吐いたってそれを通せるものじゃない。オレが後ろめたいと言ったのは、仕事が忙しいことを理由にハ二を一人で病院に行かせたし、スンハと一緒に遊ぶ時間も取れなかった。家に早く帰ってきても深夜過ぎまで書斎で仕事をして、ハニと一日の話をすることもなかった。それがずっと後ろめたかった。」
「そうじゃない・・・そんな答えを聞きたいのじゃないのに・・・」
ポロポロと涙を流すハ二の手を握って、スンジョは立ち上がった。

「スンハが起きるから、話をスンハの部屋でしよう。ハ二の体に負担がかからないよう時間はかけないから。」
ハニはゆっくりとベッドから降りると立ち上がり、先に歩いていくスンジョの後ろに付いていった。
スンジョが何を話すのか、それを自分は信じられるか。
きっと、いつものようにスンジョの言葉に納得がいかなくても聞き入れるしかないのかもしれない。
病院で見たヘラと楽しそうに笑って歩いていたスンジョの顔を思い出し、拳をギュッと握って何かを決心するように小さく頷いた。




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はちみつレモン 34

寝室のドアは少し開いていた。
そこから聞こえてきたのは、スンハがハ二の頭を親が我が子を慈しんでなぜるようにして何かを話していた。
ドアノブに手が伸びたが、スンジョはしばらく様子を見ることにした。

「ママ、泣かないで・・・・パパはママが一番好きなの・・・」
「スンハは優しいね・・・・ママね・・・疲れたの・・・」
「明日になったら元気になる?」
小さなスンハの手がハ二を元気づけようとしている。
幼い子供が深夜すぎまで起きて、体調を崩している母を思って添い寝をしている姿勢で慰めていた。
考えてみれば、スンハと最近は一緒にいる時間も少なかった。
ハ二が描いていた家族の話を聞いたことがあっただろうか。

「あっ!パパ!」
寝返りを打ったスンハが、部屋の入口に立っているスンジョに気がついた。
その声は、何かを期待している声でもあった。
だがハニはスンジョが部屋に入ってくると、そちらを見ないようにスンハを胸にギュッと抱きしめた。
「パパはこっちに寝てね。」
二人目を妊娠する前は、スンハを間に挟んで三人でよく眠った。
そうだ、ハ二が描いていた家族は特別な家族ではなく、母が子供を抱き夫が妻と子供を抱きしめて眠ることだった。

「スンハ・・・子供は早く眠らないといけないよ。」
「ごめんなさい、自分の部屋で眠ろうと思ったけど、ママの泣いている声が聞こえたから。今日は前みたいにパパがママとスンハをギュッとしてくれるから、ママも泣かないよね。」
「そうね・・泣かないわ。」
スンジョはスンハが胸にピタッと体を寄せてくると、ハ二の背中に手を伸ばした。
ピクッと一瞬したような気がしたが、ハにもスンジョの背中に手を回した。
ほんの数分も経たないうちにスンハはスヤスヤと寝息が聞こえてきた。
しばらく起きないことを確認して、スンジョはハニに回していた手を離した。

「ハ二・・・起きているだろ?」
ハ二は返事をしなかったが、起きていることは分かっていた。
「少し話ができないか?謝りたいんだ・・・・」
起きないと思いながら、椅子をハ二が横になっている側の方に椅子を持っていくと、ハニはフラフラとしながら体を起こした。
「謝るって・・・後ろめたいことがあるの?」
その声は力がなかったが、棘のある物言いだった。





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はちみつレモン 33

体調が悪い、不安だからという軽いものではなかった。
仕事が忙しくて、スンハと一緒に遊ぶ時間どころか、ハニと会話らしい会話をすることもなく、帰宅して食事を取って風呂に入ったらすぐに寝室に向かわないで書斎に籠もって持ち帰った仕事ををして、就寝するのはいつも深夜過ぎてからだった。
その日は区切りがついたから多少いつもよりも早い時間に眠ろうと、書斎から出てキッチンで何かを飲もうと思ったときだった。
そこにいたのは片付け物が終わって、翌日の食事の献立を考えていたお袋だった。

「まだかかるの?」
「いや・・区切りがついたから何か飲んでから寝ようかと・・・・」
「何がいい?」
「自分でやるからいいよ・・・・」
冷蔵庫を開けるとハ二が作ったはちみつのレモン漬けの瓶がいくつも並んでいた。
作った日付をラベリングしてあるから、その中から古い日付の書かれた瓶を取り出した。

「待って!はちみつレモンを飲むのなら、扉のポケットのピッチャーを飲んで。スンハがパパのためにって作っていたの。」
子供の手でも持てる小ぶりのピッチャーに半分ほどすぐに飲めるように作ってあった。
グラスにお氷を入れてはちみつレモンのジュースを注いで、椅子に腰掛けると向かい側にグミが座った。
「ハ二ちゃんと何かあったの?」
「ハニと?何もないけど・・・・」
何を聞こうとしているのか、グミは言葉を選んでいるようだった。

「あなたは・・・ううん、仕事を少しセーブして家では家族との会話の機会を持つ気持ちはないの?」
「セーブできる仕事ではないし、それはハニだって分かっていることだ。」
「分かっていることかもしれないけど、ハ二ちゃん何かに悩んでいるみたいだから、話をしてあげて・・・・食事もあまり・・殆ど食べていないの。最近痩せたことに気が付かなかった?」
「つわりがあるから食べられないのだろ?」
「それもあるけど・・・・ここが・・・ここが一番の原因だと思うわ・・・」
グミは胸のあたりを叩いて、ハ二がなにかに悩み苦しんでいることを身振りで伝えた。
「分かった・・・明日は定時で帰ってくるよ。家出する仕事も今日で区切りがついたから一緒に食事もするよ。」
飲み終わったグラスをシンクに置くと、スンジョはグミの視線を背中に感じながら寝室へ向かった。



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はちみつレモン 32

ハニが誤解をしている事も知らず帰宅したオレは、具合が悪いと言って休んでいるハニに体調について聞く事もしなかった。
背を向けて寝ていても、妊娠初期でそっとしておけばいいと思っていた。
いつもは自分の方から『お休み』のキスも、家を出る時の笑顔の見送りも、帰って来た時のハグも無くなって少し寂しい気持ちは最初はあったが、ハニの気持ちの変化に気づかなかった。
気づかない振りをしていたのかもしれない。

「パパ、お仕事おつかれさま・・・はいどうぞ・・・・」
「ありがとう、スンハが持って来てくれたのか?」
「ママね・・・ずっと元気がないの・・・」
「ママのお腹に赤ちゃんがいるから、もう少したったら元気になるよ。」
小さな手で落とさないように持って来たガラスのコップを机の上に置こうとしていたが、蓋にして持って来たコースターを置くことも出来ずにいると、スンジョは愛娘に微笑んで自分でコースターを置いてここだよと教えると、そっとこぼす事ないのを確認するとホッとした笑顔をスンジョに見せた。
その笑顔は、ハニとよく似ていて好きな表情だ。

しかしいつまで経ってもスンジョの傍から離れようとしないスンハが、何か言いたそうにもじもじとしていた。
「パパに何か話がしたいのか?」
「ぅ・・・ん・・・スンハはよくわからないけど、ママがね・・・パパがいつも家に帰って来るのが遅くてよくお休みもお仕事に行くのはママの事が嫌いだからだって・・・・・」
「ママがそう言ったの?」
悲しそうに頷く幼い娘の目に涙が滲んでいた。
コクンと頷くとポロっと涙が頬を伝った。

「おいで・・・・」
スンハを膝の上に座らせると、自分の胸に預けて来た小さな頭をそっと包むと最近のハニの様子を思い浮かべた。
「ママはね、今お腹の中に赤ちゃんがいるから不安なんだよ。スンハが生まれる時もそうだった。」
「スンハの時も?」
「泣いたり笑ったり、ちゃんとお母さんとしてスンハの世話を出来るだろうかって・・・パパがママの事を嫌いと思ったのは、パパの仕事が今忙しくて早く家に帰って来られない時や出張で休みの日も家にいないからだよ。」
「よかった!ママに教えて来るね。」
明るい笑顔になって、スンジョの膝から降りると急いでハニが休んでいる部屋の方に走って行った。



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