大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2023年07月

はちみつレモン 22

『パパ!』
電話の向こうから聞こえた最愛の娘のスンハの声。
一週間会えなかっただけなのに、随分と長い間会っていないように思え、胸の奥から熱い物が込み上げて来た。
「スンハ、元気にしているか?」
『うん!ママとギイじいちゃんと一緒にいるよ。』
(会いたい・・・スンハとハニに会いたい)その言葉が声としてスンハに聞こえたのだろうか。
そのスンジョの心の声に応えるように小さなまるで誰かに聞こえないように、だけれどもスンジョには聞いて欲しいと伝わる声で聞こえて来た。

『パパに会いたい・・・ママが泣いているの・・・・』
「もう少し待っていて。スンハはいい子だから、パパが行くまで待てるよね。」
『うん・・・いい子にしているよ。』
わずか数分の間の会話だったが、スンハが生まれた時のことを思い出した。
予定日にはまだ早かったが、出張前日にその兆しがあった。
ハニは大丈夫だと言っていたが、オレの直感で早く生まれると思った。
不思議だった。
不確かな直感は信じないが、あの時はかなり確かな気がした。


「スンジョ君、迎えのタクシーが来たわよ。」
「あぁ・・・・じゃあ、行って来るよ。がまんするなよ。」
「がまん?」
「オレが出張だから、帰って来るまでがまんをするってお前なら言うだろう。」
「何を心配しているの。私が付いているから何かあったら連絡するわ。」
「分かった。これが連絡先だ。ホテルの電話番号を書いたから・・・」
電車の時間に遅れるわけにはいかなかったから、スンジョはメモをグミに渡して、迎えに来たタクシーに急いで乗った。

初めての子供の誕生に、時計が気になったのは初めての事だった。
あの時のように、オレはハニの電話を待っている。
かかって来たのはスンハからの電話だったが、『ママが泣いている』と言う言葉に、スンハがオレの背中を押してくれた。




人気ブログランキングへ

はちみつレモン 21

コトンと目の前によく冷えたガラスのコップにチラリと目を向けた。
「私が作ったはちみつレモンのジュースよ。ハニちゃんが作ったものと味が違うから飲みたいのなら早く探したら?」
「探さない・・・・」
「探さないって、まるでいる所を知っているみたいな口ぶりね。」
「ハ二の行き先はわかっている。」
「わかっているのなら・・・・」
一口はちみつレモンのジュースを飲むと、眉間にしわを寄せた。
その表情が、自分の思っている味と違うことを表していた。

「甘すぎる。」
「時には甘くてもいいのよ。あなたは少し冷たすぎるの。心の中では愛する妻が心配でならないのに、甘い顔を見せない。甘い言葉を言いなさいと言っても言えないだろうし、心にもないことは言っても相手に伝わらないわ。」
スンジョの眉間のしわが更に深くなった。
「今はスンハの幼稚園も夏休みに入る頃。今のハニちゃんは身軽に動けないから、スンハが幼稚園に行きたいと行ったら帰らざる負えなくなるけど、それよりも生まれてくる子供に何かがあったら困るのはあなたでしょ?」
口下手で甘い言葉をかけることもなく、誤解が生じてもいつかはわかると思っているわけでもないが、素直に自分の思いを告げることができない自分に自分自身を守っていた。

そんな時にリビングの電話が鳴った。
「ウンジョ、暇そうにしているなら出てくれる?」
暇じゃないのに・・・とぶつぶつと言いながらウンジョが電話を取ると、しばらくして表情がパッと明るくなった。

「スンハ!スンハか?」
その言葉に電話の方に顔を最初に向けたのはスンジョだった。
グミはスンジョのその様子に、期待以上の反応で嬉しかった。

「今どこにいる?・・・ん?ぁあ、パパはすぐ近くにいるよ。」
ウンジョはスンジョに手をひらひらとさせてこっちに来て電話を換わってほしいと唇を動かした。




人気ブログランキングへ

はちみつレモン 20

甘いはちみつと酸っぱいレモン
人生はいつも甘い時ばかりでもなく、目を瞑りたくなるくらいに酸っぱい時もある。
分かっている。
本当は分かっているけど、自分に自信がなくて、自信がないから信じられなくて。

「スンハ・・・髪を結び直してあげるね。」
風はあっても日当たりのいい店の窓際は、熱心に字の練習をしている子供の額に汗がにじんでいた。
その額に三つ編みからほつれた髪が貼り付いて、それが気になるのか小さな手でかきあげていた。
結んであったゴムをほどして、肩まで伸びた娘の髪を手ですいて額の髪の毛を三つ編みに編み込みながら、気が付かないうちに髪の毛が伸びていた事に気が付いた。

「髪が伸びたね・・・・切りに行こうか・・・・」
「お家に帰るの?」
「ここがスンハとママのお家だよ。」
「ぅん・・・・・」
自分の気持ちが落ち着いたのと反対にスンハの元気が日を追うごとになくなっていた。
ずっと一緒にいるのに、どうして元気がなくなるの?と聞かなくても分かっていた。

ここは環境もよくて過ごしやすいけれど、仲良しの友達はいない。
ハニの体調の悪い時に世話をしてくれていた祖母もいない。
考えたらスンハは祖父母に可愛がられ、叔父であるウンジョにも遊んでもらい、仕事から疲れて帰って来たスンジョもスンハの相手をよくしてくれていた。
自分一人でイライラとして、スンジョを疑って毎日喧嘩腰の言い方をしていた。

家を出て行ける所が、故郷のこの家しかない事は知っているのに、電話を一度もかけて来ない。
電話をかけて来ないからまたライラをして、こんな状況ではお腹の子供によくないと分かっていたがそれが分っているのにこちらから電話をかけようともしない自分に、父は何も言ってくれない。
スンハも私が怒るから、『家に帰りたい』『パパに会いたい』と一度も言わなくなった。

「パパに電話をしてみる?」
その言葉に幼いスンハの表情がパッと明るくなった。
「いいの?」
「今日はお休みだから、電話をかければお話しできるよ。その代り、スンハがかけてね。電話番号は知っているよね?」
「うん!お店の電話を使ってもいいの?」
ハニが頷くとスンハは店の電話のある場所まで転びそうになるくらいに急いで走って行った。




人気ブログランキングへ

はちみつレモン 19

『愛している』という言葉は相変わらず言ってくれないけど、日々大きくなっていくお腹に自由に動けない私にスンジョ君は優しかった。
昔を知っている人が見たら、私と結婚したことよりもきっと驚くはず。

「まだ寝ていなかったのか?」
「うん・・・あとスンジョ君の荷物をまとめるだけ。」
「オレのはいいよ、自分でできるから。」
「これは私の仕事。今は休職中だけど、妻として旦那様の出張の荷物はやらないと・・・」
「パジャマはいらないよ、ホテルに用意されているから。」
「スンジョ君は枕が変わると眠れないたちじゃない。病院にも当直用に持って行っているでしょ?さすがに枕は荷物が多くなるから用意できないからってパジャマにしたの。」

ふたりの寝室にはふたつのキャリーバックが用意されていた。
ひとつは、もうすぐ初めての出産予定日のために用意されたハ二の荷物、もう一つは明日から出張するスンジョのキャリーバック。

ハ二がバックを閉じて鍵をかけて動かそうとしたときに、スンジョはハ二を抱き上げてベッドに寝かせた。

「まだ鍵がかかっていないよ。」
「鍵は自分でかけられるから、早く体を横にして休めるんだ。」
無愛想に少し冷たい口調でいても、それがスンジョらしさだとわかっているから毎日が幸せだった。
「あっ!はちみつレモンも持っていく?会議ばかりだとつかれるから休憩の時に飲めるように・・・」
「いらないよ。帰ってきたら飲めばいいのだから。」

部屋の電気を消してスンジョがベッドに入ると、しばらく一緒に眠れないからとハ二がスンジョに抱きつくと、それに応えるようにスンジョも抱き返した。
「どうしたの?」
「もうすぐ生まれそうだな。」
「来月だよ。」
「ならいいけど・・・体調の変化があったらすぐにオレに電話をしてくれよ。」
「大丈夫だって・・・」
スンジョはハ二の体を少し離すと、大きくなったお腹を、その形を確認するようにそっと触れていた。

『早く生まれそうだ』
出張中に生まれるのではないかという不安と、親になる不安があったが、不安がハ二に伝わらないように、いつもどおりにおでこにおやすみのキスをした。




人気ブログランキングへ

はちみつレモン 18

「こ・・・これ・・・何?」
「ぁあ・・口紅が付いたんだ。」
サラッと答えたスンジョに、ハニはショックを受けなかった。
なぜショックを受けなかったのか・・・あまりにもスンジョが他人事のように言ったからかもしれない。

「私の口紅の色と違う・・・・」
「そりゃあそうだろう。これはお袋が付けたのだから。」
さすがにハニでも【お母さんと浮気】とは思わなかったが、スンジョが嘘とかごまかすとかしない人だとわかっている。
「いつ?いつ付けたの?」
「今朝・・・」
「どうして?」
「尋問みたいだなぁ・・・・」
眠気もあったが、ハ二の性格をよくわかっているから、適当なことは言って取り繕うことなどできない。
「下の洗面所でお袋と一緒になって、昨日のシャツをランドリーバスケットに入れようとして、すれ違うときにスプレイした香水がオレのシャツにかかったんだ。匂いがするものは着られないことを知っているから、着替えろ着替えないと言い合っているうちに口紅が付いたんだ。」
「そう・・・なの・・・」
「時間もなかったし、今日は会議で患者の前に出ないからそのまま行っただけだよ。」

安心したハニは大きくため息を吐いた。
「オレが浮気をしたとでも思ったのか?」
「そ・・・そんなこと・・・・」
スンジョがニヤッと笑っていた。
ハ二も自分の考えていることなど、スンジョにはお見通しで言葉にしなくても気がついている。

「女性の患者に笑いかけてもいないし、女性スタッフと二人っきりでいない・・・・ちゃんと守っているし、守らなくてもそんな気持ちにはならないよ。オレが心を許せるのはハニだけだから。」
『愛している』という言葉は言ってくれたことはないが『心を許せるのはハニだけだから』と二人のときに言ってくれる。
その言葉だけで、ハニはスンジョへの浮気疑惑はその時には消えていた。



人気ブログランキングへ
ギャラリー
  • お知らせ
アーカイブ
美容室美容院レーシックfx 口座開設美容整形キャッシング
デリヘルデリヘル 求人里親 募集求人情報美容室裏dvd保険出会い出会いエステ美容整形クレジットカード消費者金融
アクセスカウンター
キャッシング社長ブログseothink tank医薬品 買取ブログパーツお見合い結婚相談住宅ローン
アルバイト情報海外サーバー海外サーバーアクセスカウンター無料ブログカウンターオンラインカウンター借金時計ページランクアダルト動画
アダルト動画 比較裏dvd裏dvddvdレンタル 比較有料アダルト動画 比較月額アダルト動画 比較出会い系サイト 比較ライブチャット 比較裏dvd
ブログカウンター無修正dvdフェラチオキャバクラデリヘル風俗
無料カウンターデリヘル 求人高級 デリヘルキャバクラ 求人借金時計プロバイダ 比較ウォーターサーバー 比較レンタルサーバー 比較クレジットカード 比較生命保険 比較
etcカードエステ脱毛インプラントホームページ製作ドメイン取得化粧品 サンプル自動車保険 比較学資保険 比較おまとめローン 比較キャッシング 比較証券会社 比較fx 比較fx口座開設 比較
無料アクセスカウンターフレッツ光 auひかり 比較fx 初心者誕生日 プレゼント
東京 デートスポット消費者金融 一覧銀行 口座開設アクセスカウンター無料カウンターページランククレジットカード ランキング生命保険 ランキング自動車保険 ランキング学資保険 ランキング育毛剤 ランキング証券会社 ランキングプレゼント ランキングクレジットカード おすすめ
bto パソコンエアコン 工事エアコン クリーニング給湯器 交換犬 里親猫 里親エアコン 取り付けエアコン 取り外しガス給湯器 交換ホストクラブ新宿 デリヘル新宿 デリヘル歌舞伎町 キャバクラ渋谷 デリヘル


バラが降るオルゴール


  • ライブドアブログ