大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2023年01月

秋桜の丘で 144

ブーッ

講師の声が響く教室に、形態のバイブの振動がわずかに聞こえたが、授業に集中している学生たちは気にすることもなかった。
ただスンジョだけは、その音に気づくとポケットからそっと取り出して画面に表示されている内容に目を移した。

[スンジョ君、ごめんなさい。妊娠は違うかもしれない。明け方からお腹が痛くて・・・だから病院は行かなくてもいい]
やっと気づいたかという考えはまったくなかった。
それは妊娠が間違いだったというはっきりとした証拠もなかったから。
幸いなことに今日の授業は女性のメンタルの話を講師がしていた。

「ここまでで質問のある人・・・」
学生たちは、誰も挙手しなかった。
「いいですか?」
「ペク君、君が質問をするのは珍しいですね。質問を受けます。」
質問をすることのないスンジョが、静かな教室によく聞こえる声で珍しく一言一言を考えながら発した。

「女性の場合の環境の変化とメンタルはどれくらいの割合で影響をしているのでしょうか。」
結婚をしているスンジョが・・・とアチラコチラで小さな声で囁いていた。

今のスンジョはプライドはなかった。
自分にかけているものが何なのか、今日の授業の内容を聞いてわかったのだ。
素直になれない自分のために、この先もハニを泣かせることがある。
今回の大きくなった言い争いがあるから聞いたのではなく、特別授業の掲示があった時に何故か気になっていた内容だった。
ハニのためでもあり自分のために、スンジョは今日の授業をどんな事があろうとも受けるつもりでいた。


授業の途中で来たハ二のメールに返信はしなかったが、スンジョはハニはきっと約束した場所で待っているとわかっていた。



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秋桜の丘で 143

眠れないまま朝になってしまった。
起きたくないな・・・なんだか・・よくわからないけどお腹が変な感じがする・・・

「起きないのか?」
「・・・・」
返事をしないで背中を向けたハニに、スンジョはまだ前日の言い争いのことを根に持っていると思った。
「一時間目の授業は外せないから先に行くぞ。」
「・・・・・」
小さく『ふぅーっ』とハ二に聞こえないようにため息を吐いて部屋を出ようとした。
「私は二時間目からの授業だから、間に合うように学校に行く。」
「帰りは一緒に帰ろう。」
それには何も答えなかったが、きっと待ち合わせをする場所に来るだろうということはわかっていた。

気まずい・・・
スンジョ君の言うこともわかっている。
『かも』とか確実ではないのに、あんなにムキになって言うこともなかった。
やっぱりお腹が変・・・・生理が来る前みたい・・・・

ハニは不安な思いで、ゆっくりと起きて静かに二階のトイレに入った。


「ハニちゃんと仲直りをまだしていないの?」
「仲直りをするもしないも、別に喧嘩をしたわけじゃなく、食い違いなだけだ。」
「女の子の身体って、少しの環境の変化でも変わるのよ。のどかな環境で育ったハニちゃんが、時間の流れの早いソウルに来て数年。おばあさんが慈しんで育てられノビノビとしていた女の子が、血縁者は男親しかいなくて相談したくても相談できないこともあるのよ。」
「わかっている。ハニは二時間目からの授業だからもう少し眠っているつもりだ。適当な時間になったら起きてくると思う。」
ハ二の心配をしているのか心配していないのか、全くスンジョの表情が読めない。
チラッと二階の方を見ただけで、二階に上がってハニに声をかけることなく出ていくスンジョの後ろ姿を見て、グミは呆れたような表情を見せた。

スンジョが玄関を出ていったと入れ違いに、ハニが二階から青い顔をして降りてきた。
「ハニちゃん、どうしたの?顔色が悪いわ。」
「お義母さん・・・・」
ハニの様子にグミは心配そうな顔をして駆け寄ってきた。
「どうしたの?」
「昨日の夜はご迷惑をかけて・・・・」
グミの優しい顔を見て、ハニはポロッと涙が流れたが、腹部に違和感があることは昨夜のこともあり内緒にしていようと思った。



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秋桜の丘で 142

少し言い過ぎたと思ったが、お互い引くに引けない状況だった。
ふたりだけで話をしていれば、ある程度の所で収めることは出来たが、ハニにお袋が付いて話が加われば口では叶うことは出来なかった。
さすがに遅いこの時間にハ二でも声を大きくしないだろう。

スンジョは風呂から上がり寝室に入ると、ハニはすでにベッドに入りこちらに背中を向けていた。
まだ怒っているのだろう。
その背中は眠っていないがスンジョに対して抵抗している現れでもあった。
気まずいが何気なくいつものようにハ二の横に入ると、背中を向けているハニに声をかけた。

「明日一緒に病院に行こう。」
優しく声をかけたが、ハニは言葉を返さなかった。
「言い過ぎたと思う。帰ってきていきなりだったから・・・・」
「ほうって置いて・・・・疲れたの・・・眠りたいの。」
「わかった。明日授業が終わる時間に迎えに行くからいつものベンチで待っていろよ。」
ピクリとも動かないハ二の背中に、スンジョは後悔が混じった顔で心の中で『おやすみ』と言って仰向けになった。

スンジョ君・・・ごめんね。
帰ってきていきなり言ったから怒ってもおかしくないよね。
『かも』と言う前に検査薬を使えばよかったのに、お義母さんに言われて嬉しくてすぐに話したかったの。
明日、スンジョ君の授業が終わる前に検査薬を買ってきて調べてみる。
その後にスンジョ君に違っていたら謝るね。

結婚してからも小さい口喧嘩はしたが、今回のように事が大きくなるような喧嘩は初めてだった。
スンジョのきれいな横顔を見て眠りたかったが、気持ちのどこかにスンジョと喧嘩したことの後悔があっていつものようにスンジョの横顔を見る事ができなかった。



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秋桜の丘で 141

秋桜の丘の別荘でのあの告白は、今では遠い昔のようだった。

「懐かしい・・・」
と言うくらいに遠い昔ではないが、それくらいの時間が過ぎたようにあの日から目まぐるしく時が過ぎていた。
それでもあの時の時間は過去になっているのは事実だった。

別荘に行くときはそれぞれ別の交通手段で行ったが、帰路は二人揃ってだった。
偶然にも帰宅したときに、ハニの父ギドンも在宅してスチャンと晩酌をしていた。
一緒に帰ってきた二人の距離が近く、別荘で何かあったことは子供のウンジョにも気づくくらいに暖かい空気が二人を纏っていた。

『ハニと結婚がしたいので許してください』と、ハニにも相談をしないで発言したスンジョに、だれも異論を唱えることはなく、大学を卒業してから結婚するというスンジョの計画はもろくも崩れ、二週間後にグミが結婚式を執り行うことにしてしまった。
春にハニは看護学科に進み、スンジョは医学部に移り、学生結婚をした二人は幸せの絶頂だった。
それなのに最初の心のすれ違いが生じたのは、結婚してから3ヶ月を過ぎたころだった。

『妊娠したかもしれない』と言うハニに対して『かも?確実ではないだろ?』という返事だった。
結婚すれば妊娠することは自然なことで、まだ学生でも出産することは問題なかった。

「そんな言い方ある?スンジョ君の子供だよ。」
「病院に行っていないのだし、検査薬で検査もしていないのだろ?お袋の言葉だけで信じるのか?」
「うれしくないの?」
「うれしくないとは言っていないし、うれしいとも言っていないだろう。『かも』と不確定なことで帰宅して荷物も下ろさないうちに話すことか?」
二人の寝室での言い争いの言葉は当然リビングにいたグミたちにも聞こえた。

「スンジョ!奥さんに対してそんなにきつい言い方をするものじゃないでしょ?『かも』でも、『じゃあ今は診察時間が過ぎているから検査薬で見てみよう』と言えばいいじゃない。」
「お袋はオレ達夫婦のことに口出すな!」
「心当たりがないわけでもないのに、我が息子ながら許せないわ。」
ハニとの口争いにグミまで加わり、ペク家の暖かい空気は一瞬にしてとげとげしい空気に変わった。

その時の騒動は、実際には『かも』ではなかったが、ハニの心は深く傷ついていた。



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秋桜の丘で 140

身を固くしている土の様子に気づき、スンジョはハ二の腕を掴んでいる手を緩めた。
「どうして・・・・」
「お前の話を止めた方だけだ。」
「止めたって・・・・それなら口で言えば・・・ううん、口で言うじゃない・・・言葉で・・・」
顔を赤くしてスンジョにその顔を見られないようにそらしているハニの様子に、スンジョはおかしくてクスッと笑った。

「そうだな・・・・でもお前の考えにムカついたのは事実だ。」
「素直じゃないんだから・・・」
「お前もな・・・自分の気持ちに素直になれ。」
指摘をするその言葉は、厳しくはなく諭すようだった。
「私はいつだって自分の気持ちに素直だよ。それなのにどうして・・・・」
今度はスンジョはハニの体をそっと抱き寄せて、背中に回した手は優しさが伝わってきた。
「お前はジュングを好きでも結婚を決意する相手なのか迷っているだろ?」
「う・・・・ん・・・」

心の中を見透かされているその言葉に、思いをごまかすことなど出来ない。
暗い空間にはっきりと見えるまだ蕾もわからない秋桜。
優しく吹風が、心を開放しなさいと言っている亡き母の声のように聞こえた。

「お前はオレが好きなんだろ?オレ以外は好きになれないのだろ?」
そのスンジョの言葉が、ハニが隠している想いを当てた。
そうよ・・・
「そうよ・・・・私はスンジョくんのことが好き。でも、ヘラと結婚をするのなら諦めなければと思って、ここにその気持を決めるために来たの。それなのに・・・・」
「それなのに、その気持ちをごまかしてジュングのプロポーズを受けるつもりだったのか。」

スンジョに隠し事など出来ない。
素直に自分の想いを伝えなさい。
ママのように、病気を理由にパパから逃げようとしてはだめ。
そしてママのように、好きな人に付いていきなさい。

秋桜の丘には、亡くなった母の思いが沢山残されていた。
その母の思いを信じてハニはスンジョの問いに答えた。

「私はスンジョ君が好き。スンジョ君以外は好きになれない・・・・」
それだけで十分な答えだった。




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