大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2022年11月

秋桜の丘で 104

あの時の入院で人生が・・・運命が変わったと言ってもいいのかもしれない。
スンジョ君は恐らく関わる人みんなの思いとは違う大学に行く事になり、おじさんとおばさんに顔を合わせることも出来ない。
学校で履修する科目も終わっているし、卒業式までは自由登校だからその間だけ・・・・・

ハニは痛めた足をサポーターで固定し、身の回り品を摘めたバックを背負った。
荷物を背負って歩くのは、退院してから初めての事。
まず一歩足を踏み出して、痛みがないか確認をした。

「大丈夫・・・・静かに階段を降りて行けば誰にも気づかれない。」
そう思って部屋のドアを静かに開けると、早朝に起きているグミがキッチンにいるのか階段からキッチンの方を見ると、水の音も聞こえなければ漏れて来る光もなかった。

まだ眠っている・・・

物音を立てないように静かに静かに階段を降り、一階に降りると大きく深呼吸をした。
あと一番音が出やすいのは玄関の戸を開閉した時だ。
靴にそっと足を通し、玄関ドアの鍵を解錠すると、静かに開けて時間を掛けないで外に出た。
残りは門を出る時まで気を抜かない事。
一歩一歩足を滑らせないように降りて、門の外に出た。
ハニは後ろを振り向かないで、駅までの道をただ真っすぐと歩いて行った。

バカな奴・・・・

スンジョは頭の下を両手を入れて、意地悪な笑みを見せた。
ハニが朝早くから部屋の中で何かをしていた事には気が付き、物音を立てないように家を出たことにも気が付いていた。

ペク家でハニが出て行ったことに気が付いていたのはスンジョだけだった。
朝食の時間になっても降りてこないハニに、グミはただ眠っているだけだと思っていたが、昼近くになっても顔を合わせない事は今まで一度もなかった。

「スンジョ、ハニちゃんが起きて来ないから様子を見て来てくれる。」
「何でオレが・・・」
「何もする事が無いのなら、隣の部屋のハニちゃんの様子を見るだけでもいいじゃない。」
「ハニはいないよ。」
「いないって・・・おい出したの?」
「自分で出て行った。」
家出をした理由は大方分かっていたが、それをわざわざ言う気もなかったが、朝覗いた時に置手紙があったから行き先はすぐにわかるだろう。


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秋桜の丘で 103

入院かぁ・・・・・
まさかあそこで人とぶつかるなんて・・・・

痛み止めの効果で強い痛みは感じなくなっていたが、病院の個室で一人でいると、ハニを抱きかかえて病院まで連れて来てくれたスンジョの事が気になっていた。
スンヨちゃんと呼んでいたあの頃は自分と背格好は変わらないくらいだったのに、夢の中の王子様のように軽々と私をお姫様抱っこしてくれる男の人になっていた。
思い出すだけでも嬉しいより恥ずかしい気持ちで顔が赤くなるのが自分でも分かる。

バタバタと二人の足音が近づくと、病室のドアをノックされたが返事を返す前にドアが勢いよく開いた。

「ハニやぁ~」
「ハニちゃん・・・スンジョから連絡があって来たのだけど、大丈夫なの?」
目に涙を浮かべたギドンと、心配した顔のグミが入って来た。
「スンジョ君が連絡をくれて・・・大丈夫か?」
「ごめんなさい心配かけて・・・・ちょっと厄介な捻挫だって・・・動かさない方がいいから一週間の入院だって・・・」
「痛かったでしょ?」
涙を堪えながらハニの手を両手で包み込むと、その手の上に涙が落ちた。

「おばさん・・・スンジョ君は・・・」
「いなかったわ。病室に来るまでにどこかにいるかと思ったけどいなかったから面接試験会場に戻ったのだと思うわ。」
よかった・・・
私の為に大切なテハン大の面接を受けられないのは申し訳ないし、勝手に着いて来た私のせいで人生を台無しにしてしまう。

ハニは父とグミに安心するように元気な振りをしたが、足の捻挫も痛いが落ちた時に出来た体中の打撲の痛みも痛かった。

「お袋も来たのか・・・」
カチャッとドアが開いて、スンジョが病室に入って来ると、三人は大袈裟にも思えるくらいに驚いた顔をした。
当然だろう、スンジョはてっきり面接の為にテハン大に戻っていると思っていたのだから。


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秋桜の丘で 102

「大丈夫ですか?」
と聞かれても大丈夫と言えないくらいに恥ずかしかった。
階段から落ちたのに体の痛みより、スカートがめくれ上がり人の視線に耐えられないくらいの恥ずかしさだった。
こんな時なのに、そんなことを考えるのだから大したことはないのだと思えた。

「大丈夫です・・・・受験生ですよね。」
「えぇ・・・まぁ・・・」
「私は会場を見に来ただけで受験生ではないので気にしないで受付に行ってください。」
動こうとするが足が思うように動かないが、しばらくここにしゃがんでいればよくなる。
「大丈夫ですって。きっとあなたは合格しますよ。」
本当はそんなことはどうでもよかったし、警備員が走ってくるのを見たら、大げさになってしまうのでそういうしかなかった。

だが、その受験生はハニがそう言っても置いていくわけにもいかなく、ただ慌てているしかなかった。

「どいて・・・・」
聞き覚えのある声がその受験生に声をかけると、その人はしゃがんでは二の足に触れた。
「スンジョ君・・・どうして・・・」
「捻挫だと思うけど、念のために病院に行こう。」
「私は大丈夫だから、スンジョ君は受付をして・・・しばらくこうしていたから大丈夫・・・・」
そういって立ち上がろうとしたが、足に力が入らず痛みがかなり強く悲鳴と涙をこらえるしかなかった。

走って来た警備員が、ハニの様子を見てポケットから携帯を取り出していた。
「救急車を呼びます。受験生の方は受付に・・・」
ハニとぶつかったその受験生はそう言われても、自分にも非があるからととてもそのままにして行くわけにはいかないだろう。
「ここから一番近い救急病院は・・・・」
「歩いて20分ほどの所にありますが、立てないほどの痛みでは難しいです。」
スンジョはハニの体に手を入れて立ち上がった。

「な・・・なにを・・・・」
「病院に連れて行くよ。」
「そんな・・スンジョ君は面接が・・・」
「歩いて20分なら十分行ける範囲だ。救急車が来ると騒ぎになり他の人に迷惑が掛かるので、自分の知り合いなので連れていきます。」
警備員も受付に伝えておくから戻ってきたら受験票を見せるようにと言って、すぐに受付の方にスンジョの受験番号を聞くと歩いて行った。

「行くぞ・・・」
「大丈夫だって・・・歩いていくから、スンジョ君は私なんて放っておいて受付に行って。」
「もしかしたら骨折かもしれないから、歩いて行ったら卒業式どころか大学の入学式に間に合わなくなるぞ。お前を病院に連れて行ったら、おじさんとお袋に連絡しておくから。」
軽々とハニを抱きかかえて歩いていくスンジョの表情は平静に見えたが、ハニは人の視線の恥ずかしさや足の痛みより、スンジョに抱きかかえられて近い顔にただ恥ずかしかった。


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秋桜の丘で 101

テハン大に近づくと、面接試験に訪れる受験生と思われる人の数が増えて来た。
さすがにテハン大に入りたいと思っている受験生の表情は自分たちと違うと、鈍感なハニでもよく伝わっていた。
スンジョに付いて来たのは、時間が空いているからではなく、どうせ大学が別々になるのなら、どんなところでスンジョが学ぶのか見たかったのだ。
しかし、ここまで来る道中、パラン大から推薦通知書を見せてもらえば、着いて来る必要はなかったのではないかと思ったが、来る機会がないのなら両親が通った大学を見てみようと思ったのだ。

「緊張するね。」
「受験をするわけじゃないのに、どうしてお前が緊張するんだ。」
「するよ。みんな頭が良さそうじゃない。」
ハニのその言葉にスンジョはクスッと笑ったが、ハニの耳に幸いなことに聞こえていなかった。
ハニといると自然と顔が綻び心が軽くなる気がした。
その感覚は別荘のあの秋桜の花の中にいるような感覚だった。

「ここから先はお前は入れないぞ。」
テハン大の門の階段下で、スンジョはハニにそう言うと振り返らないで一段上に足を掛けた。
「ギリギリまで付いて行っていい?」
「お好きなように。」
ハニの事だから門にへばりついて、見えなくなるまでスンジョの後姿を目で追うだろう。
それが分っているから、ハニの方を見なくても大丈夫だと思った。

うわーっと言う声とキャーッという甲高い声が聞こえると、校舎の方を向いて歩いていた人たちが、門の方に顔を向けた。
其れから数分も経たないうちに、警備会社の人達が門を出て階段を降りて行った。

「女の子が階段から落ちた!」
ハニがそばにいたら、この時期に縁起でもないと言うだろう。
人の流れを気にしないで、自分の思う方向に歩いて行った。



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秋桜の丘で 100

「待ってよぉ~」
肩からショルダーの鞄がずり落ちるのを押さえながら、ハニは息を切らして走って来た。

「どうしてこんなに歩くのが速いの?」
「お前の足が短いだけだ。」
「わ・・分かっていますよ!」
スンジョの憎まれ口も、試験の当日でも出るのは、ハニのように緊張して食事も咽喉が通らないのとは違い、平常心でいる証拠だ。
その様子を知っただけで、誰もが憧れるテハン大は合格すると思った。

「何が嬉しくて一人でニヤつくんだ。」
「スンジョ君が緊張していなくて良かったと思ったの。」
「たかが面接だし、オレは緊張はしない。それに・・・」
何かを迷っているのか、言葉が途切れて話は途中で終わらせた形になった。

「どうしたの?」
少し前までの表情と、ハニから見ても変わったのが伝わった。
「面接は受けるがテハンに行くとは決めていない。」
ぶっきらぼうで突き放した言い方に、何か思いつめているようだった。

「どうして?どうしてテハン大に行くと決めていないの。頭が良ければ私が行きたいけど・・・・そんな事は無理でしょ?」
信号待ちをしている間にスンジョは鞄の中からA4サイズの封筒を取り出した。
その封筒は見覚えがあり、ハニもそれと同じ封筒を持っている。

「それって・・・・」
「パラン大推薦入学合否通知書。」
「推薦願書出していたの?」
「いや・・・・オレのはハニの推薦と違う・・・・大学から来てほしいという話を前に貰っていて、入学するにあたり条件を提示している書類だ。」
誰もがスンジョはテハン大に行くと思っている。
それは学校の先生や同級生たちだけでなく、スンジョの両親もそれを願っているはずだ。


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