大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2022年05月

紫陽花の花 16

楽しい大学生活で自分の夢を見つける・・・と思っていたのに、楽しい大学生活どころか人生が終わってしまったような大学生活。
これが運命なのかな・・・・・
恵まれている人は、何があっても恵まれている。
頭がよくて美人で金持ちで・・・・・政略結婚とはいえ、好きな人と結婚が出来るのは、羨ましいと思ってはいけないかもしれないけど、何をしても夢が叶うのは不公平。
私は反対に恵まれていない。
ごく普通の家で産まれて、幼い頃にママが亡くなって、頭が悪くてそれほど美人でもない。
経営者の娘ったって、それほど大きくない飲食店の娘。
政略結婚どころか、告白してフラれてそれ以来ずっと片想い。

「ねぇ、紫陽花の花さん・・・・私の望み少しでも叶う事は出来ないのだろうか。ううん・・・ジュングのプロポーズは私にとってたった一つの恵まれたことになるのかなぁ・・・・でも、ジュングと結婚する事は考えられない。」
大学構内のベンチに座って、紫陽花の花を相手にハニは心に思っている事を声に出した。
ヘラと違い男子学生に人気があるわけでもなく、誰から見ても平凡な女の子。
友達と思っていたジュングからでもプロポーズをされれば、普通なら複雑でも嬉しいはず。

「へぇージュングが遂にハニにプロポーズをしたんだ。」
「ジュリ・・・ミナも聞いていたの?」
「聞かなくても聞こえて来たよ・・・ハニの独り言。」
楽しい時も悲しい時も辛い時も、ハニの独り言に付き合ってくれた親友のミナとジュリ。
「ペク・スンジョはヘラと結婚するんだし、ハニも諦めるしかないんじゃない?」
「分かっているけど・・・」
分かっているけど、そう簡単に諦めきれない事は当人もミナもジュリも分かっている。

「ジュングはハニを泣かせることはしないよ。ずっと大切にしてくれていたのは知っているでしょ?今は辛いかもしれないけど、ジュングとの未来を考えてみるのもいいんじゃないかな?」
嫌いじゃないからジュングのプロポーズの返事を迷っていた。
意地悪ばかりされても、スンジョが自分に優しくしてくれる時もあった。
何度ももしかしたらという事を思った事もあったから、そう簡単に諦めきれないのだった。




人気ブログランキング

紫陽花の花 15

ゆっくりと湯に浸かっているわけにもいかず、出来る事ならスンジョと顔を合わせたくない。
「髪の毛・・・・明日の朝洗おう・・・・」
多分スンジョはまだ二階には上がって来ていない。
バスタブの栓を抜いて湯を流すとすぐに洗って、簡単に水気をふき取った。
着替えを持たずに来たからバスルームを出るのに時間はかからなかった。
そっとバスルームのドアを開けて、辺りにスンジョがいない事を確認して廊下に出た瞬間、目の前にスンジョが立っていた。

「お・・・お帰り・・・早かったのね。」
「お前も早く帰って来たんだな。」
お互いに普通に会話をしようと思っていても、数時間前の気まずい出会いが距離を作っていた。
軽い会話をしようとしても、言葉が思い浮かばず出て来ない。
だが、どんな事があってもハニはスンジョへの想いを諦めきれない。

「お前もいい男を見つけろ。」

スンジョが言ったその言葉は冷たく、ハニの心を抉るように突き刺さった。
震える身体を何とか支えて、スンジョに言葉を返すことも出来ず部屋の中に逃げるように入って行った。

「ハニ・・・・すまない・・・こんな言葉しかオレは言えない。お前が不安にならず、いつでも笑っていられる相手と幸せになれ・・・・」
スンジョは自分の心を隠す事にした。
本心ではない事を口に出せば、自分の迷いは消えると思っていた。
紫陽花の花のように、土壌が変われば色が変わるように、自分の心も変える事は容易だと信じていた。



人気ブログランキング

紫陽花の花 14

無言の時間はそれほど長くはなかったが、ハニが考え込んでいる様子にジュングは照れ笑いをした。
「考えてくれればいい・・・まだ料理人としては一人前になっていないし・・・もう帰ろうか。」
「うん・・・」
ジュングの気持ちを受け入れた方が本当はいいのかもしれないと思っていても、想いを諦めきれなかった。
ジュングからのプロポーズは家に帰っても誰にも言わなかった。

「お帰り。」
ハニを迎えてくれたのは、疲れた顔のグミだった。
入院をしているスチャンの見舞いで疲れているのもあるかもしれないが、スンジョが親にも言わないで見合いをした事に悩んで眠れない日が続いているのだろう。
「遅くなってすみません。」
「楽しかった?」
「はい、ジュングが色々と準備をしてくれて、明日からの一週間が楽しく過ごせそうです。」
「よかったわ。お風呂に入ったら早く休んでね。私もハニちゃんが帰って来たからもう休むわ。
お休み・・・」
「お休みなさい。」

おばさん、本当はスンジョ君が帰って来るまで起きているだよね。
知らない顔をしても、部屋で起きて待っている。
スンジョ君と同じように、私も家の鍵を持っているから、休んでいてもよかったのに、スンジョ君と話をしたくて、起きて待っていてくれていたのに・・・・・・

リビングからダイニングテーブルを見ると、スンジョの座る席に夕食が並べられたままだった。
ハニは事前に夕食はいらないと伝えていたが、スンジョはグミと会話もしていないのか、ポツンとその場所だけが淋しそうに暗闇に浮かんでいた。

リビングから見える庭に、ぼんやりと見える紫陽花の花。
ハニが持って来た紫陽花とは違う種類で、咲き始めた頃に比べると色が随分と鮮やかになっていた。
鮮やかな彩りの紫陽花は、夜間に見ると空しくも感じた。

「スンジョ君・・・まだ帰って来ない・・・・」
考え方が似ているから話す事が多くて帰って来ないのか、それとも二人は話ではなく別の事で遅くなるのか、不安な思いで待っていると門の扉が開く音がした。
外に足音が聞こえないように急いで二階に上がり、バスルームに逃げるように入って行った。


人気ブログランキング

紫陽花の花 13

気まずい・・・・

「あら偶然ね。あなたたちもここに来たの?」
気まずいと思ったのはハニだが、スンジョも同じように気まずい気持ちでハニとジュングが並んで立っている姿を見た。
いつも自信にあふれたヘラは、ハニに対してきつい言葉を緩めることなく発する。。
それに言い返すようにすることができるのは、ハニではなくジュングの方だった。
「来ちゃ悪いか。そっちがデートなら、こっちもデートだ。」
表情からもあからさまに二人を侮蔑しているヘラが、見せつけるようにスンジョの腕に体を近づけた。

「そう・・・今来たばかりの二人に無理に誘うつもりはないけど、これから場所を変えていい雰囲気に慣れるお店に行くのだけど一緒にいかが?」
「いい雰囲気かもしれんが、あんたら二人と行くと気分を害するから、こっちは今来たばかりだからここで楽しむよ。」
「そう?それなら失礼・・・・」
ハニの横を通り過ぎる二人は、知らない人から見てもお似合いの二人だった。
さっきまで忘れていた事が、体を密着させるようにしてい歩いていく二人を思うと、ハニの頭の中はまた『結婚する二人』の付き合いが、自分とジュング以上に深い付き合いだと思ってしまう。

「本当にあのユン・ヘラのあの態度には腹が立つ。ハニの気持ちを知っているのに許せる気にもならん。」
去っていく二人をにらむようにしているジュングの洋服の袖を、ハニはうつむいて引っ張った。
「このカフェ出ようか・・・漢江のほとりを歩こうよ。」
「そうだな・・・気分を害してまでここで過ごすこともないか・・・」
今上がってきたばかりのカフェの階段を、また降りて行きながらハニはヘラとスンジョの姿がないかジュングに気が付かれないように探したが、ヘラかスンジョの見慣れた車はその辺りにはすでになかった。

気まずいまま漢江を歩いていると、週末の遅い時間はたくさんのカップルが座っていた。
川面に映る車のライトをぼんやりと見ながら歩いていると、いきなりジュングが立ち止まってハニの方を向いた。
少しの間が開いて、ジュングの緊張が伝わってきた。

「ずっと、デートの約束をしてから考えていた・・・・・・ハニ・・・・オレと結婚しないか?いや・・結婚しよう。オレはハニを大切にするし、絶対に泣かせたりしない。」
ジュングの気持ちは知っていたが、結婚したい気持ちがあることには気が付かなかった。



人気ブログランキング

紫陽花の花 12

約束をしてからジュングは色々と計画を立てていたのか、時々ハニに気が付かれないようにポケットに忍ばせていたメモを見ていた。
時々ぼんやりとしているハニに気が付くと、気持ちを逸らせるように腕を引っ張っていた。

「アイスクリームを食うか?」
「ジュングが食べたければ買ってもいいよ。」
ハニは知っていた。
女の子に人気のある店を選んで下調べをしていた事を。
「買って来るから、ここで待ってて・・・」
アイスクリームの店のテイクアウトコーナーに向かおうとしているジュングを、ハニはジュングの洋服の袖をつかんだ。
「私が買って来るよ。ジュング、仕事のお給料そんなにないのに、デート代全部出しているでしょ。」
「デート代は男が出すもんだ。ハニは何も心配しなくてもいいよ。」

「今日は、私に払わせて。」
ハニはジュングの歩を止めて、アイスクリームを買いに行った。
気を使う事も無く、話がしやすいジュングが、初めてのデートに汗を掻きながらハニを楽しませようとしているのは、気分が塞ぎがちなハニにはとても有り難かった。
ジュングの好みのアイスクリームは知らないが、嫌いな味は知っている。
嬉しそうには荷が買ってきたアイスクリームを頬張るジュングは、高校生になってから初めて見る表情がいくつも見る事が出来た。
ジュングの自分に対する想いは、充分に知っている。
自分はスンジョの一挙手一投足に不安になったり喜んでいたりした自分とは違い、その時のハニの変化に振り回される事なくただ一途に想ってくれていた事は、親友のミナやジュリ達に言われなくてもよく分かっていた。

「今日のデートの最後に行きたい所があるんだけど・・・・いいかなぁ・・・」
「いいよ。パパにもジュングとデートするって言ってあるから。」
「そうかそうか・・・・実はな、夜の漢江を眺めるお洒落なカフェを雑誌で見て、ハニと行きたいな・・・って思ってたんだ。」
精一杯のジュングの想いに、今自分でできる事は、ジュングの提案したデートに付き合う事だ。

「ここだここだ・・・・店内じゃなくて少し肌寒いかもしれないが外の方がいいんだ。」
コツンコツンと木製の階段を上がり、広いテラス席に上がると、ライトアップされた漢江が一望できた。
「奥の方に行こうか・・・・・」
ジュングに言われて奥に向かって歩き出すと、スンジョがヘラと並んでこちらに歩いて来た。



人気ブログランキング
ギャラリー
  • お知らせ
アーカイブ
美容室美容院レーシックfx 口座開設美容整形キャッシング
デリヘルデリヘル 求人里親 募集求人情報美容室裏dvd保険出会い出会いエステ美容整形クレジットカード消費者金融
アクセスカウンター
キャッシング社長ブログseothink tank医薬品 買取ブログパーツお見合い結婚相談住宅ローン
アルバイト情報海外サーバー海外サーバーアクセスカウンター無料ブログカウンターオンラインカウンター借金時計ページランクアダルト動画
アダルト動画 比較裏dvd裏dvddvdレンタル 比較有料アダルト動画 比較月額アダルト動画 比較出会い系サイト 比較ライブチャット 比較裏dvd
ブログカウンター無修正dvdフェラチオキャバクラデリヘル風俗
無料カウンターデリヘル 求人高級 デリヘルキャバクラ 求人借金時計プロバイダ 比較ウォーターサーバー 比較レンタルサーバー 比較クレジットカード 比較生命保険 比較
etcカードエステ脱毛インプラントホームページ製作ドメイン取得化粧品 サンプル自動車保険 比較学資保険 比較おまとめローン 比較キャッシング 比較証券会社 比較fx 比較fx口座開設 比較
無料アクセスカウンターフレッツ光 auひかり 比較fx 初心者誕生日 プレゼント
東京 デートスポット消費者金融 一覧銀行 口座開設アクセスカウンター無料カウンターページランククレジットカード ランキング生命保険 ランキング自動車保険 ランキング学資保険 ランキング育毛剤 ランキング証券会社 ランキングプレゼント ランキングクレジットカード おすすめ
bto パソコンエアコン 工事エアコン クリーニング給湯器 交換犬 里親猫 里親エアコン 取り付けエアコン 取り外しガス給湯器 交換ホストクラブ新宿 デリヘル新宿 デリヘル歌舞伎町 キャバクラ渋谷 デリヘル


バラが降るオルゴール


  • ライブドアブログ