大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2021年11月

逢いたくて 61

ナ医師の読んだ声に振り向いた人とスンジョは目が合い、お互い一瞬驚いた顔をした。

「ジョンス、今度お前が三年前に赴任していた離島の診療所に行くことになった、パラン大病院のペク・スンジョだ。スンジョ、この男がさっき話していたオレの後輩のキム・ジョンスだ。」
キム・ジョンスは、あの時きっとハニに頼まれて結婚している事にしていたのだろう。
気まずそうな顔をしているジョンスを見て、スンジョは羽仁が考えそうな嘘は依然と変わっていないと思った。

「お久しぶりです。キム先生。」
「久しぶりだって?お前ら知り合いだったのか?」
何か後ろめたそうにしているジョンスは、先輩のナの前でスンジョと話しづらそうにしていた。
「キム先生、奥さんとお子さんはお元気ですか?」
オレとキム・ジョンスが知り合いだという事にナ先輩は驚いているのかもしれないが、赴任地がどこだったのか知っているくらいならキム・ジョンスが結婚をしていて子供がいる事が本当なら普通は知っているだろう。

気まずそうにしているジョンスは、この空気に耐えられなかったのだろう。
「ジョンス、お前結婚したのか?言ってくれればお祝いしたのに、それにいつの間に子供まで産まれていたんだ?大人しくて女の話にはいつも無関心だったのに手は早かったのか?」
「え・・・・いえ・・・・その・・・・先輩・・・あのペク医師と二人だけで、少し話をしたいのですが・・・・」
スンジョとジョンスの二人のやり取りに不思議そうな顔をしながら、ナ医師はスンジョの肩を叩いて合図をしてその場を二人だけにさせた。

ラウンジで向かい合って座ると、ジョンスはスンジョに頭を下げた。

「ペク・スンジョさん、申し訳ありません。僕はオ・ハニさんとは結婚していません・・・・・・」
ジョンスの言葉にハニとジョンスが結婚をしていないのではないかと思っていても、もしかしたらハニが言っている事も事実かもしれないとも思っていた。
スンジョは、ジョンスの話を聞いてみようと思った。
「どう言う事ですか?ハニはオレの家を出てから直ぐに、キム先生と結婚していてスンハちゃんという子供が産まれたのではないのですか?」
「違うんです・・・・・スンハちゃんはボクの子供ではありません。僕はスンハちゃんが産まれた時に取り上げた医師なだけで・・・・・・結婚もしていません。」
スンジョはなんとなく判ってはいたが、少しでも会えなかった時のハニの様子を知りたかった。


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逢いたくて 60

「スンジョ、とうとう行くのね。」
「ああ、仕方がないさ、これも国のために行かなければいけないのだから。医師免許があるのだから、他の人たちの様に危険な場所に行くわけじゃないんだ。そんなに涙ぐむなよ。」
あれから三年。
吹っ切るように勉学に励む事が今日を迎えるために必要な事だった。
まさか、タイミングよく行けるとは思わなかったが、今度は絶対に彼女をいるべき場所に連れて帰る。

私情を介入する事は出来ない服務であっても、自分の目指す医師としての夢はこれなのだ。
この目指す夢には、そばにハニがいなければいけない。

「スンジョ、気を付けて任務を全うして来なさい。帰って来たら、縁談を・・・・・」
「親父、オレは結婚しないよ・・・・・・・ウンジョ、お前ならテハン大は絶対に大丈夫だ。頑張れよ。」
この三年、縁談の話は幾つもあった。
会うだけでもと言われても、会う事もなく断っていた。
両親の思いは分かっていたが、相手に心がないまま縁談を進めて結婚してもお互いが不幸になるだけ。
三年前に『終わった』と言ったが、ハニを諦めたわけではなく、ハニの代わりになる人はいないのだから。
『終わった』のは、以前の自分の考えを終えただけ。
追えば逃げていくのなら、追わないでそっと見守る。
そのために、三年間必死に勉強をしたのだから。

最近一週間のスンジョは、穏やかな表情をしていた。
ある場所である人物と会ってから、スンジョはある事も知ったのだ。

指導医であるナ医師と学会に参加した時に、学会会場でキム・ジョンスに偶然に会った。
「ペク・スンジョ、その離島の診療所に行くのか?オレの後輩が三年前にそこから戻ってきたんだ。島の様子とかを聞いておくと早く島民と親しくなれると思うがどうだ?」
そう言われ学会の会場でナ医師の後輩の医師を探していた。

「ああ、あそこにいる。おい、お~い!キム・ジョンス。」
キム・ジョンス?まさか・・・・


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逢いたくて 59

ハニの後姿を見送ったが、視界にスンハを抱いたジョンスが入ると目頭が熱くなって来た。
両手を伸ばしてハニに抱き付くあの子供は、自分の娘だとスンジョは分かっていたが、今の自分にはどうする事もまだできない。
ジョンスが何かハニに話しかけ、ハニはそれに応えているがそれが自然に感じるのは、二人の間に自分の入るスキはないと言われているようにも見えた。
自分の方を見た娘はウファ大学で見た時よりも大きくなったように見えた。
あの時に感じた温もりは、二度と忘れる事はない。

ハニとこちらを見ていた幼い娘は何かを言っているように聞こえるが、耳には聞こえてこないが心の中に『アッパ、バイバ~イ』と言っている声が聞こえた。
小さな体で大きく振る娘に、父だとは名乗れなくてもそれに応えるために手を振って返した。

終わった・・・・
身体から一気に力が抜けて行き、気持ちをしっかりと持っていなければ立っていられなかった。
その後、誰と話をしてどう帰ったのか記憶になかったが、なぜか実家に帰りたい気持ちになった。

「お兄ちゃん、お帰り。顔色が悪いけど、具合が悪いの?」
スンジョはリビングのソファーに崩れるように座り込んで両手で顔を覆った。
いつも気を利かせてすぐに行動に移す母に話したって、この気持ちはどうにかなるわけでもない。

でも、自分の為に探しているようでも、愚かな息子の為に本当はハニを探していた母に伝えなければいけない。
「ハニに・・・・・ハニに会った・・・・・・」
「そう・・・・元気だった?」
「幸せそうだった。ハニは、もう結婚していたんだ・・・・・・・終わったよ。」
そう言うと、目頭から涙が滲み、それをごまかすために目頭を押さえたが、その今の気持ちを抑えきれず情けないと思いながら肩が震えて来た。
たとえハニが嘘を吐き自分を拒絶している様子を見ては、もう簡単に戻る事は出来ないのだと思った。
グミは、スンジョの泣いている姿を初めて見たような気がした。23歳になっても、母親にとってはいつまでも自分の子供には違いない。
大きな身体の息子スンジョをそっと抱いて、背中をトントンとあやすように叩いた。

「スンジョ・・・・・いつか、ハニちゃんの住んでいるところに笑顔で行けるように、あなたはハニちゃんが望んだ医者にならなければいけないわ。今は辛くても、時が経てば思い出に代わるのだから。自分を責めてはいけないわ、ね?スンジョ・・・・・・・」
お袋の言う事は分かっているが、今は大切な宝を失って自分らしくいられないが、もっと心も考えも大きく温かくなったらハニと娘を迎えに行くよ。
大きな身体を震わせて泣く息子に掛ける言葉もなく、グミも一緒になって涙を流した。


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逢いたくて 58

知り会ったきっかけを聞かれて、どうしてそんなに驚いて困った顔をするんだ?
何か言葉を探すように、ハニは瞬きをしないで一点を見ていた。

「ジョンスは、おばあちゃんの紹介でお見合いしたの・・・・・公衆衛生医師としておばあちゃんの診療所で服務していたんだけど、偶然に休暇でこっちに来ていた時にお見合いして、それで・・・スンハが出来ちゃったから・・・・・」
ハニはチラリとスンジョの方を見た。
スンジョは哀しそうな笑顔で遠くを見ていた。

ハニ・・・・どうして分る嘘を吐くんだ。
あの場にお前はいなかったが、おじさんはさっきの男性と結婚させると言っていた。
おじさんの口から一言も子供の父親の事は出なかった。
そんなにオレが憎いのか?
嘘を吐いているのに気が付かないとでも思っているのか?

「優しくしてくれるか?」
「うん・・・・すごく優しいの、彼が実家の病院を継ぐから私も看護師を目指しているの・・・・・・スンジョ君も素敵な人と結婚をして、立派なお医者様になってね。私の夢はスンジョ君が立派なお医者様になることなのは、ずっと今も変わらないから。」
ハニがオレに医者になれと言っただろ?
夢を持っていなかったオレに、医学の道に進んで見たらと話したのはハニだろ?
ハニがそばにいてくれるから、それを夢にして歩いて行こうとした。
オレがハニを裏切ったのは事実で認めるけれど、そんなに冷たく突き放さないでくれよ。

「ハニがそばにいないのに、立派な医者になるのか判らないだろう?」
「私には判るよ・・・・・・・もう行かないと、スンハはね、とっても淋しがり屋なの。私がいないと・・・・いないとダメなの・・・・・・」
突き放したのはオレだから、ハニの突き放しを素直に受けるよ。
ハニはさっき子供を連れて行った男とは結婚しない。
いやしないで欲しい願っているだけかもしれないが、今はハニが言う通り結婚した事にしておこう。
そう思う事で、オレは自分自身を追い込んで行くしかない。
拒絶したハニを、必ず自分の胸に抱ける日が来る事を信じるしかない。

「今度はハニの方が先に行ってくれ・・・・・元気で・・・幸せにな。」
立ち去っていくハニを見送るのは辛いが、ハニは結婚したと言うのならそうしておこう。
時間が掛かっても、必ずハニの心を動かすために。


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逢いたくて 57

聞きたいこと話したいことがたくさんあるのに、言葉が見つからず妙な無言の時間。
ベンチに並んで座る距離は、あの頃とは違い離れていた。
誰にも知られずに付き合っていたから、スンジョは本を読みながら無関心を装い、ハニは一方的に話をしたりしていても、見えないところで体の一部が触れていた。
スンジョは家を出ていたから、一人暮らしをしているマンションに行けばずっと人目を気にせずにいられたのに、あの頃はなぜ大学構内のベンチで並んで座って時間を過ごしていたのだろう。

抑えられない気持ちは、スンジョの一人暮らしのマンションに映れば、無関心を装っている反動でとても熱い時間を送っていた。

間が持たない・・・・何か話さなければ時間だけが過ぎていく。

「幸せか?」
つまらない一言しか浮かばないくらいに、ハニが自分以外の男性と一緒にいる時のショックで考え付かなかった。
「うん・・・・・・スンジョ君は・・・・」
「オレは・・・・・・ヘラとの縁談は無くなったんだ、その後はハニを探している間は・・・・辛かったが、ハニが受けた傷に比べたらなんて事もない、そう思った。物心ついてから挫折もなかったし、後悔もしたことのなかった人生。だから、人が傷付いてもその気持ちも判らなかった。ハニ・・・・ゴメン。いつかハニに会ったら言いたかった。結婚の約束までしたのに、簡単に捨てた男を許せないよな。」
ハニは傷付きスンジョに対して許せない気持ちがあってもいいのに、視線の端に見えるその表情は悲しそうだった。
スンジョが見ていなくても、ハニは遠くに視線を向けていた。
避けていても仕方がないと思っても、辛くて悲しくて苦しかった。

「謝らないで・・・スンジョ君が私に謝ったらダメだよ。私・・・思っていないよ、捨てられたなんて。」
目を合わせようとしないハニ。
それでも逢いたくて仕方がなかった、一番大切で愛しているハニがそこにいた。
離れて座っても風が吹かなくてもハニの香が伝わり、温もりも感じられるのは気持ちがハニに集中しているから。
集中していても人目など気にしないで抱きしめることもできない。

昨日のギドンの話を聞いてから、謝ることより一番聞きたいことがある。
他の男の妻となり母になっていたハニ。
あのギドンの話したことは真実だとは思わないが、それがもし本当のことだったらどうするのかわからない。

「彼とはどんなふうにして知り合ったんだ?」
ハニがどう答えるのか聞くのは怖かったが、ハニの微妙に震えている身体で、きっとハニは本当のことは言わないと思った。


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