大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2021年10月

逢いたくて 45

滅多に日曜日に大学に行く事はないが、同じグループの仲間が揃う日がこの日だった。
ただこの数日、大学構内は休講だった。
今年の看護師の国家試験はパラン大学で行われる。
昨年までは別の大学で行われていたが、数年毎に会場が変わる。

スンジョはハニがウファ大学にいる事には気が付いていたが、転入試験を受けて入学したのか新たに受験をしたのかは知らない。
他人の事や周囲がどうであるかはスンジョは気にする性質ではないが、ハニもいずれは看護師になるために試験を受けに来るのだろうとしか思っていなかった。

「日曜日は校内は賑やかになるだろうな。」
「自分たちは自分たちでやらなければいけない事があるから、気にしていたら他のグループに内容も負けてしまう。」
同じグループの仲間の話をいつもスンジョはその話の中に入る事なく、ただ聞いているだけだった。
「ところで・・・スンジョ・・・」
「ん?」
「教授に随行して看護大学に行って、今年試験を受ける看護学生のうち、何人くらいうちの大学病院に来ると思う?」
「さぁ・・・・」

同じグループの仲間だから話にある程度関わるが、医学部生のほとんどは大学を出たら親の病院で働く事が決まっている人間ばかり。
自分は実家が病院を経営しているわけでもなく、ましてや家族に医師がいる家庭でもない。
少しでも研究で実績を上げるか、教授に随行して学ばなければいけなかった。
いくら実家が病院を経営していたり、家族や身内に医師がいても医師の国家試験は全員が受かるわけでもない。
実科を継がないことを決めた自分には、看護学生の話をしている仲間たちの目的が別の事でもそれに関わる気持ちはなかった。

今スンジョが心に思っている事は、ハニが何時看護師の試験を受けるのかだけだった。
直接ハニに激励の言葉を贈る事は出来ないが、常にハニが頑張れるように心に秘める事だけだった。




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逢いたくて 44

ウファ看護大学は今まで教授に随行した大学の中では一番遠方だった。
日帰りの強行スケジュールで披露してもおかしくないが、身体はそれとは反対に高揚感があった。
ハニがウファ大学で看護師になるために勉強をしている事と、ハニとよく似た女の子がハニが産んだ子供だと思うと複雑な思いがした。
もうこれ以上無責任な事はしたくはない。

ハニがウファ看護大学を卒業しても、どこの病院に行ったのか探すには時間はかかる。
親父が言っていたのは、ハニのおばあさんは離島の診療所にいる。
幼い子供がいるのに、大学病院でハニは働かないだろう。
自分の事を一番よく知っているおばあさんのサポート受けながら働くには、おばあさんの診療所が一番最適だ。

自分の考えから別の方向に行かなければ、あと数年・・・・その間に自分が医師としてどういう事がしたいのか、迷いもきっと解けるはずだ。

スンジョは幼い女の子を抱いた時の感触を、両手を見つめて思い出していた。
軽くて柔らかくて温かい、ハニと別れてから心を閉ざして冷たくなっていた体を温めてくれたようだった。

「名前・・スンハと言っていたな・・・・」
その名前をハニがどう思いながら付けたのか分かるような気がした。
ハニはまだスンジョの事を忘れていない。
忘れていないどころか、スンジョへの想いは一㎜も消えていない。
それがどうしてわかるのか・・・・
スンジョの名前とハニの名前の一つずつを取っているスンハの名前。

スンジョは荷物を片付けると、早々に勉強を始めた。
今年の看護師の試験はパラン大学が会場。
ハニが今年受けるのか来年受けるのかは分からないが、来年は医師になるための試験が待っている。
今から準備をしなければ、天才的な頭脳のスンジョでも、残念な結果になりかねない。
ちらりと見えたハニの姿がスンジョの気持ちを落ち着かせ、いつも以上に頭が冴えていた。


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逢いたくて 43

「アッパ・・・・・だいしゅき。」
_____スンジョ君・・・・・・大好き_______

キラキラと輝くその大きな瞳は、純粋で心にごまかしのない瞳だった。
その心の中まで映し出す瞳は、ハニとあまりにも似ていた。
この子はハニが産んだ子供で、もしかしたらオレの娘かもしれない。
オレの娘だとはっきりと思い抱きしめたいが、自分を傷つけた相手の子供だとハニは言わないだろう。
ただ、この女の子と初めて会ったのに、愛おしくて仕方がない複雑な思いがグッと込み上げてきた。

一瞬スンジョはスンハの唇が触れた時に、ハニが自分にキスをして来た時の感触を思い出した。
駅に向かう車が待つロータリーまで、スンハを抱いて行くと、スンハは嬉しそうな顔をした。
スンジョとは初めて会ったのだから、父親だと知らないはずではあるが、二人の顔が並ぶと何となく似ていた。
保育士にスンハを返して車に乗り込むと見送りの人の後ろから、職員にスンハがここにいる事を聞き追いかけて来たハニが姿を現した。
スンハを保育士から受け取った時に、車に乗っているスンジョに気付いた。
スンジョ君・・・・・・・・
強い雨の中、車が静かに走り出した。
スンジョは、スンハを抱いているハニに気付かない。
スンジョ君・・・・・・・スンジョ君・・・・・・
声に出して、呼びたい大好きな人の名前。
心で呼ぶハニの声が聞こえたのか、スンジョは振り向いた。
「ハニ?」

ハニの心の声がスンジョに聞こえた。
車は既に走りだし、後部座席から振り返ってガラス越しにハニを探しても、スンジョを最後まで見ていたいと集まった女子学生たちに押されてハニの姿は見えない。
スンジョはそれでもハニがここにいたことを確信することが出来た。

運転席のバックミラーに映る物を見えるように少し体をずらして、離れていくウファ大学の建物の方を、教授と運転している人に気が付かれないようにスンジョは見ていた。



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逢いたくて 42

ハニという名前にこれほど敏感に反応するとは、スンジョ自身が信じられなかった。
教授の講演の準備を手伝いながら、解錠の入り口から中を伺っている看護学生の視線が自分に注がれている事を、スンジョは気が付いていたがその視線の中にハニがいる事は感じられなかった。

耳にした名前が妃と違いかもしれないと思っていても、このウファ看護大学にハニがいるのではないかという事に確信していた。
確信していても、それを証明できるものはただ一つ、ハニと誰かが言った方を見た時に見えた後ろ姿が、逢いたくて仕方のなかったハニとあまりにも似ていたから。
探し出したもう一つの看護大学はスンジョが父から聞いている辺りの場所からかけ離れていた。

教授の講演中のスンジョは、その話を聞いていたが心は別の方に向いていた。
いつもは複数の大学の教授が講演を行う事が多かったが、今回は単独公演だから演目が終われば早々に引き上げなければいけない。
ホールから外に出ようとした時に、誰かにズボンのすそを引っ張られるような感じがした。スンジョは、そちらを見ると一歳を過ぎたくらいの小さな女の子がスンジョの顔を見上げてニッコリと笑った。

「アッパ・・・抱っこ・・・」
オレに抱きついたその幼い女の子は、笑った顔がハニによく似ていて、自分とは無関係なのに、ハニともし結婚をしたらこんな子供が生まれたのかもしれないと思うと、見ず知らずの人の子供には思えなかった。
「すみません・・・スンハちゃん、こっちにおいで。アッパじゃないのよ、お兄さんでしょ。オンマがもう直ぐお迎えに来るから、託児室に戻ろうね。」
スンハはスンジョの足にしがみつぎ、離れたくないという意思を示そうと必死に抵抗した。

「いいですよ、抱っこをするくらいは。子供は嫌いじゃないですから。」
スンジョはしゃがんで、自分の子供とは知らずにスンハを抱き上げた。
「すみません・・・・父親の顔を知らないで育っている子供なので、父親に抱っこをしてもらったことがないんです。」
小さくて軽くて柔らかで・・・・自分を綺麗な瞳で見つめる顔がハニによく似ていて、なんだか不思議な感情が心の奥からあふれて来た。

「アッパ・・・・・だいしゅき。」
_____スンジョ君・・・・・・大好き_______



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逢いたくて 41

生徒の殆んどが、通学が困難な地域に住んでいるため、大学敷地内にある寮に入るか、診療所等の現場で看護技術を学びながら通信で勉強をしている。
これから教授と一緒に行く大学か、それてとももう一つの大学か。
どちらの大学でハニが勉強をしているのか判らないが、二分の一の確率でも会える事をスンジョは期待した。
ハニと挨拶も交わさず別れたあの時と同じ駅で電車に乗り込むと、外はいつの間にかあの日と同じような雨が降っていた。
今回は教授に随行だから、自分の自由になる時間も無ければ行動も出来ない。

「ペク君、この書類を先方の学生課に出して来てくれないか。」
毎年、ウファ看護大学から国家試験を終えて卒業した学生数名をパラン病院に学生を送っている。
その為の推薦状の書類が封筒に入っている。

学生課に向かいながら、どこかにハニの姿はないかと探すが、自分に注目している学生の中からハニは見つけられない。
もしここに通っていても、ハニは姿を見せないかもしれない。
高校生の時にオレに片想いだったハニは、物陰から姿を見ていたと話していた。
同居してからは喧嘩ばかりしていたハニとは、全く違う人物の用で信じなかったが、ハニは見かけよりは傷付きやすく気が小さい事もある。
オレから離れたのも、ハニの優しさだ。
ヘラと結婚するから、自分がいては迷惑が掛かると思っていただろう。

「教室で待っているからね、ハニ!」
遠くではあったがはっきりとその言葉がスンジョの耳に届いた。

ハニ・・・
スンジョはハニの名前が聞こえた方を振り向いた。
だが、人混みでハニを見つけられない。

「どうかされましたか?」
「いえ・・・・・・あの、この大学は託児所があるのですか?」
「職員用にあるのですよ。一人の学生にだけ特別に職員用の託児室を利用する許可を出しているんですよ。気の毒な学生で、結婚してすぐに旦那さんが事故で亡くなってしまったらしいんですよ。その時お腹に赤ちゃんがいたのですけど、子供の存在も知らないうちに事故に遭って・・・・ものすごく頑張り屋の学生なんですよ。身内は年老いたおばあさんと離れて暮らす実の父親だけで。小さな診療所の娘さんで、手伝いながら通学しているんですよ。」
そうですか・・・・・・・」

同じ名前でも、人違いか・・・・・・


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