ハニを見失った時に、すべての音がスンジョから消えた気がした。
どこにいるんだ・・・ハニ・・・
そう声に出して呼んだが、人が多くて声がかき消された。
見失ったハニをやっと見つけた時、スンジョが辿り着いたホームは、ハニの乗る電車の反対側のホーム。
一瞬、ハニの目と合い見つめ合ったが、ホームに入って来た電車にハニはそのまま乗ってしまった。
電車の停車時間は僅か5分。
急いで反対側のホームにスンジョは行くが、行った頃には電車は走り出していた。
ハニが乗った辺りの車両を必死に探しても、焦るだけで姿を見つからない。
声に出してハニを呼んでも、ハニがどこにいるのか判らない。
動き始めた電車のスピードが上がった時に、やっとハニを見つける事が出来てその顔を見る事が出来た。
ハニは目にいっぱい涙をためていたが、必死に堪えて笑顔でスンジョに別れの言葉を言っているのが読み取れた。
「ハニ・・・・・・・・」
「スンジョ君・・・ありがとう・・・・・」
行ってしまった。
スンジョの人生で初めて感じた絶望感だった。
生涯を共にしたいと約束をした大切なハニを失った。
諦めたくないと言う気持ちが、その時初めて感じたが手掛かりはゼロに近い。
父とハニの父が共に過ごした場所は分かっていても、ギドンの母でハニの祖母がいるのはその場所ではなく、ハニの祖母が移り住んだ場所。
親しくても知らない事はあって当たり前。
ギドンにハニの行った先を教えてもらいたいが、きっと教えてくれないだろう。
でも必ず探し出そうと決めたが、絶望感の方が強かった。

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どこにいるんだ・・・ハニ・・・
そう声に出して呼んだが、人が多くて声がかき消された。
見失ったハニをやっと見つけた時、スンジョが辿り着いたホームは、ハニの乗る電車の反対側のホーム。
一瞬、ハニの目と合い見つめ合ったが、ホームに入って来た電車にハニはそのまま乗ってしまった。
電車の停車時間は僅か5分。
急いで反対側のホームにスンジョは行くが、行った頃には電車は走り出していた。
ハニが乗った辺りの車両を必死に探しても、焦るだけで姿を見つからない。
声に出してハニを呼んでも、ハニがどこにいるのか判らない。
動き始めた電車のスピードが上がった時に、やっとハニを見つける事が出来てその顔を見る事が出来た。
ハニは目にいっぱい涙をためていたが、必死に堪えて笑顔でスンジョに別れの言葉を言っているのが読み取れた。
「ハニ・・・・・・・・」
「スンジョ君・・・ありがとう・・・・・」
行ってしまった。
スンジョの人生で初めて感じた絶望感だった。
生涯を共にしたいと約束をした大切なハニを失った。
諦めたくないと言う気持ちが、その時初めて感じたが手掛かりはゼロに近い。
父とハニの父が共に過ごした場所は分かっていても、ギドンの母でハニの祖母がいるのはその場所ではなく、ハニの祖母が移り住んだ場所。
親しくても知らない事はあって当たり前。
ギドンにハニの行った先を教えてもらいたいが、きっと教えてくれないだろう。
でも必ず探し出そうと決めたが、絶望感の方が強かった。

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