大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2021年03月

人生は紆余曲折 28

『ペク医師』と会ってみたかった。
どんな人だろうと、ミナから話を聞いてからそう思っていた。
まさか・・・スンジョ君じゃないよね?だって、医学部で勉強をする事を諦めて、おじさんの会社を継ぐ事にしたのだから。
おばさんとこの間再会した時には何も言わなかった。

確かにあの朝の日にスンジョ君の空気を感じた。
おばさんと再会した時に医学部に戻って勉強をして医師になったのなら、あの時にそう私に話してくれたはず。

ハニは月曜日に感じたスンジョの存在がずっと気になっていた。
少ない荷物が考え事を複雑にしているのか、それとも広い部屋に一人でいるから考えなくてもいい事を考えてしまうのか。
急に寂しさを感じて、誰かと話がしたくなった。
高校時代からの親友のミナとジュリに電話をしようか。
「無理ね・・・」
子育てで忙しいと電話をするたび二人がそう話していた。
ミナは人気のウエブ漫画家として活躍し、ジュリは美容師としての仕事が順調なのに、幼い子供たちを育てているのに私の寂しさを紛らすための話し相手を頼めない。

だからと言って同じ親友でも男のジュングには話せない。
ジュングは高校時代から私の事を好きで、結婚した今でも私には特別な思いを残している。
ジュングの想いを利用してはいけない。
それならパパに・・・・・一番無理な事、店を従業員に任せて私の長話に付き合わせられない。
私って誰に自分の話を聞いてもらえるのだろう。


病院で仲良くしているミナと仕事の休みの日に初めて来てもらう事になったのに・・・・


フーッとため息を吐いて箸を置くと、カップ麺の容器を持ち上げてスープをゴクゴクと飲み干した。


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人生は紆余曲折 27

申し送りが終わり、それぞれの持ち場に移動したのを確認して、スンジョは荷物をまとめて部屋を出て行った。

「あら?ペク先生?」
看護師長の声に、ハニはハッとして振り向いたが、その子人の姿は見られなかった。
「先ほどまであの部屋でペク先生がいらしたから、オ看護師に教えてあげればよかったわね。」
看護師長だけじゃなく、ハニが『まったりクリニック』のペク医師から『パラン大学病院』のペク医師に頼まれて来た看護師だと知らない人はいない。
人を介しての紹介なら挨拶をしたいだろうと思うのは、たとえハニが言葉にしなくても察する。

「次の機会でもいいわね。」
「はい、その時はよろしくお願いします。」
スンジョと同姓同名のその人が、どんな人なのかは『まったりクリニック』の院長からも聞いた事はなかった。
あの変わり者の『まったりクリニック』の院長と気が合うのだから、『パラン大学病院』野ペク医師も変わり者だろうと思っていた。
医師になる夢を捨てたスンジョ君と同じで人ではなくても、『ペク・スンジョ』と言う人と一緒に仕事をする事が出来るだけでも、私は幸せな気分になる。
でも・・・・なぜかな?
スンジョ君とよく似た空気が流れてきた気がしたのは、おばさんと再会したそんな気がしたのかも。

「今日も一日頑張ろう!」
ハニがそう言ったのがスンジョの耳に聞こえたのか聞こえていないのか分からないが、おそらく両親は勿論、病院にいるスタッフも見た事のない柔らかな笑みを浮かべていた。



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人生は紆余曲折 26

スンジョはハニだけを見ていた。
細かい仕草もはっきりと覚えていた。
少し痩せた気がするのは大人の女性になったからなのか、それともバランスの摂れた食事をしていないのか・・・・考える事はお袋と似ているのは、親子だから似て来たのか。

スンジョはそっと部屋のドアを閉めると無表情になり、鞄の中から取り出した書類と図面を広げた。
図面と書類を交互に見比べ、何枚かの書類に目を通すと、胸ポケットの中に入っていた携帯電話でどこかに電話を掛けた。

「『パラン大学のペク・スンジョ』です、ご無沙汰しています。」
自分の名前を少し強調して、電話の相手に挨拶をすると、しばらくの間が空いて納得したように応えた。
「この条件でお願いします。」
何かを計画しているのだろう。
書類に書かれている一つ一つをペンで送りながら、電話の相手と確認をすると最後の所にサインを書いた。
電話の相手が何か言ったのか、それまでの無表情から柔らかい表情に変わった。

「さっき見ましたよ。先生に頼まれた時に迷いましたけどね・・・評判はいいですよ。決して優秀な看護師ではないですけど、人の何倍も努力をして頑張っていると看護師長から聞きました。」
話の内容から電話の相手は『まったりクリニック』の院長のようだった。
まさかハニはこのふたりが知り合いだとは思ってもいないだろうし、どうしてスンジョはハニが務めている場所を知っているのに一度も表れなかったのかは知らないだろう。

スンジョは会えばいつでも行ける場所にいても、あえて合わないようにしていた。
その方がお互いのためでもあり、ハニが穏やかに過ごせる生活を壊したくなかった。

「近々息子さんと一緒に話し合いましょう。いえいえ・・・自分の考えだけで決めてしまうよりも、息子さんの考えている事も考慮しなければ。」
誰もスンジョの考えている事と『まったりクリニック』の院長が考えている事は知らない。




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人生は紆余曲折 25

淡いパステルカラーの思い出に、ハニはふっと笑うと冷蔵庫の扉を閉めた。
卵も入っているしトマトソースにケチャップもあったけど、あの時と状況は違うのは今いる場所とオムライスに必須のご飯がなかった。

「仕方がないね・・・・」
結局立派なキッチンでも、引っ越して最初の夜はカップ麺の夕食だった。
ケトルで湯を沸かして食べるカップ麺は、よくお世話になる食材でも、この高級マンションの部屋には不釣り合い。
広い室内にベランダの外を眺めながら食べるカップ麺は、不似合いで考えるだけでも涙がにじんできた。

「そういえば・・・・結局『まったりクリニック』の先生の知り合いの『ペク先生』には会えなかった。他のスタッフは一緒に仕事をしたから休憩時間に病棟に挨拶に行ったみたいだけど・・・・私は外の大学だったし、『まったりクリニック』のペク先生からの紹介のコネで入ったから、みんなに交じってあいさつに行くのも気が引ける。ミナがそのうちに会えるよと言ってくれたけど、パラン大病院に入れるよ宇にしてくれたお礼を言っていないのに『そのうち』っていうのはね・・・・」

誰もいない部屋で、病棟のほうに歩いて行ったスタッフの姿を思い出し、また視線をカップ麺の中に向けた。


数日前の月曜日 -----------------

数ヶ月国内の大学病院を回ってパラン大病院に戻ったスンジョは、ある思いを胸に出勤した。
外来診療は金曜日だけで、それ以外は大学の研究室や病棟で勤務をしていたが、久しぶりに戻ったのだから外来のスタッフに挨拶をするという表向きの行動だったが、実際には『まったりクリニック』の医師に頼んだことを気にしていた。

日勤勤務のスタッフが来る前に出勤をして、当直していた看護部長に挨拶をすると、ステーションの斜め前のカンファレンスルームに入った。
提出をしなければいけない書類をまとめながら、出勤してきた人たちの声の中から、たった一人の看護師の声だけを聴き分けた。
腕時計で時間を確認し広げた書類を取りまとめて、静かに部屋のドアを開けた。
運が良かったのか、それとも外科では新米の看護師だからなのか、ハニは一番廊下側に立っていた。

スンジョが好きだったハニの艶のある栗色の髪は、数年前に別れた時と変わっていなかった。
おくれ毛が出ていないか確認をしたハニの左の薬指には、見覚えのある安物の指輪が光っていた。

「あいつ・・・まだあれを持っていたのか。」
ハニの想いに気が付いても、スンジョは自分の気持ちを伝えるつもりはなかった。
その想いはあの頃も今も同じ。
ただ、ハニが悲しむのだけは嫌だから、偶然に知り合った『まったりクリニック』の医師に頼み込んだとは、当事者のハニも、自分のことを気にしてくれている父や母にも知られたくなかった。


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人生は紆余曲折 24

引っ越しを思いついて、不動産屋巡りをしたが予算不足で諦めかけた時、偶然に再会したグミと会ってから一気に静かな海面に小波が立ち始めたように、希望通り以上の物件に引っ越しをする事になった。
住んでいたアパートを引き払い戻って持ってきた荷物は、すでに用意されていた収納が余るくらいだった。

一人で暮らすには広すぎる一つずつの部屋。
収納も十分すぎるクローゼットに、洋服を収めてもまだ余裕があった。
荷物の片付けが終わるとホッとしたのかそれとも広すぎる部屋に淋しさを感じたのか、ハニは急に涙が流れて来た。

「何だろう・・・こんなに夢のような部屋に住めるのに涙が出るのだろう。」
憧れていた洗練された高級マンションの生活は、もしかしたら孤独な人のためにあるのだろうか。
こんなに素敵な部屋に、とても素晴らしいキッチンスペース。
相変わらず私は料理は苦手だけど・・・・一人暮らしを始めてから少しは出来るようになったから、仕事の休みの時は本格的に料理をして見ようかな・・・・・

ハニは落ち付かない気持ちでキッチンに入ると、シンク下やカップボードを開けて驚いた。
まるで新婚家庭のように真新しい最新のキッチンに関する物が揃っているのに加え、食器類は本当に新婚のカップルのために用意されたのかすべてがペアになっていた。
「よかった・・・・ガスじゃなくてIHで・・・・」

ガスコンロにはあまりいい思い出はなかった。
小さい頃に母を亡くした後、仕事で帰宅が遅い父の夕食を作ろうと思った時に火傷をした。
火を点けてはいけないと父に言われていた。
食事は賄で食べるから、ハニは父の作った弁当を食べて早く寝るのだよ。
毎日夕方少し前に家に戻った時に言われていた毎日夕方少し前に家に戻った時に言われていた。
火傷をした痛みよりも、遅く帰宅する父を待つ不安は淋しさ以上だった。

そしてもう一つ、思い出したくない出来事は、高校生の時にペク家でお世話になったあの夜。
家にはスンジョと二人だけ。
張り切って夕食を作ろうとして、あわや家事になるかと言うあの出来事は、嫌みばかり言っていたスンジョと心が通ったひとときだった。


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