大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2020年12月

あの日の思い出 67

「何を話していたの?ダイニングでお茶を用意しながら見ていたけど、親しそうに話していたわね。」
ヘラはハニが気にするのではと思っていたが、あえて自然にいつも通りスンジョの横のスペースに腰かけた。
「ハニの事を教えてくれたんだよ。」
「先生!、私の失敗した事を話したの?」
ハニの焦った顔を見てユンヒョンはクスッと笑った。
「短時間でハニの失敗談を話すのは難しいよ。」
「そうだよね・・・一番の失敗は悲しい思い出だから・・・・」
ユンヒョンはそこにスンジョやヘラがいる事は分かっていても、ハニにいつもそうしているように子供にするように頭をクシャクシャとした。

向かい合って座った二組の若い夫婦の姿を、リビングにいるグミはガラス越しに眺めてほほ笑んだ。
良かった・・・ヘラもハニちゃんに自分の気持ちを伝える事が出来て、これから少しずつ良くなっていくわね。
そして、スンジョもハニちゃんの気持ちを裏切る事になったのを気にしていたようだったけど、ハニちゃんが幸せな結婚生活を送っている事を知って安心したでしょうね。

リングの電気を一つ暗くして、グミは若い二組の封が遠慮なく過ごせるようにその場から離れて行った。


暗いウッドテラスではしゃぐ時間でも年齢でもない四人は、お茶を飲みながら誰が話し始めるのか待っているように見えた。
「ハニ・・・・」
「はい!」
スンジョに名前を行き成り呼ばれて驚いたハニは、声が思った以上に大きかったのが恥ずかしかったのか、両手で口を恥ずかしそうに抑えた。
「ありがとう・・・・」
「な・・・行き成り何を・・・」
「ユンヒョンさんから聞いたよ、お袋がハニにしていたようにユヒちゃんと接しているって・・・」
「そんな、私はおばさんにしていただいた事がとても嬉しかったから、とても同じようには出来ないけど私もユヒが可愛いからそうしようと思っただけ。自分がいいと思った事は人に伝えて行きたいの。」
「お袋もきっとユヒちゃんを見て、ハニの育て方を感じていると思う。」
「そうかなぁ・・・私は小さい時に母親を亡くしたから、こんな母親になろうとか思える人がおばさんだっただけだよ。」
「お袋が憧れた自分の娘との生活を、ハニは実現させてくれたよ。これからもユンヒョンさんと子供たちとこの家に来てくれるか?」
「でも・・・・」
「ここをハニの実家と思えばいい。そして、お袋の事を母親と思えばいいさ。」

そう・・・オレはファン・グミの息子で、ハニはファン・グミの娘・・・だから、オレはお前が幸せならオレも幸せにきっとなれる。
お前を想う気持ちはあの日からずっと変わらないが、オレはヘラとスウォンとヘスを大切にして暮らすよ。



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あの日の思い出 66

ハニがなぜこの人と結婚したのか分かるような気がする。
分かるような気がするが、オレしか見ていなかったハニがどうしてこの人と結婚したのか分からないのも事実だ。

「こちらだけ、あなたとハニとの出会いを知っていても、あなたは私とハニがどうして結婚したのか知りたいですよね。」
「別に・・・」
またオレは自分の心をごまかそうとしているのか?
この人はオレよりも人生経験がある分、相手の気持ちを感じ取る力がある。
「ハニは、私の前の妻が縁で知り合いました。」
「前の奥様とハニは知人だったとは、ハニの父親からは聞いていませんが・・・・」
「ハニと前の妻ミヒは知り合いではありません。ミヒは子供を産む事も妊娠する事も命の危険がある女性でした。身寄りのないミヒが毎日駅まで行き人間ウォッチングをすると言っては出掛けるのも、あまり賛成は出来なかったのですが、妊娠する前は看護師として私の診療所を手伝っていたのに、妊娠が分かってからは自宅で過ごす事が嫌なのだと単純に思っていたのです。」

ユンヒョンさんがなぜ、前の奥さんの話から始めたのかは聞かなくても分かっている。
ハニはオレとの事をきっと細かく話しているのだろう。
隠し事をしないハニのユンヒョンさんへの信頼と、これから付いて行く人と幸せになりたいからなのだろう。

「聞きたくないですよね?」
「いえ・・・人の話を聞くのは嫌いじゃないです。」
そうだ、オレは人の話を聞くのは嫌いじゃなく、いつも人の話を聞こうとしないだけだ。
「命と引き換えに子供を産む覚悟をしていたユヒは、ただ人間ウォッチングをしていたのではなく、子供を産んだ後に僕が悲しむ事になったら自分の代わりにそばにいてくれる人を探していたのだと思います。ハニが初めてあの町の駅に来た時に、ユヒは予定日より早かったのですが急に具合が悪くなり、苦しんでいる時にハニが見つけてくれたのです。」

フッと笑ったユンヒョンの表情は、少年のようだった。
スンジョはこの人ならきっとハニをずっと幸せにしてくれる・・・淋しい気持ちもあったが、良かったと思う安心感の方が強かった。

「今日は迷っていましたが、お招きしてくださってありがとうございます。お母様やお父様にそうお伝えください。」
「直接伝えてくださればいいですよ。オレは何もしていませんから・・・」
「いえ・・本当はあなたがこの機会を設けてくださったのでしょ?ハニは、あなたのお母様にお会いするのをとても喜んでいましたから。ハニがユヒを実の娘のようにかわいがるのは、あなたのお母様のおかげだと言っていました。あなたのお母様がしてくださったことを、ハニはそのままユヒにしてくれています。ユヒは実の母親がハニではない事を知っていますが、実の母と娘のように仲が良いのです。本当にペク家の皆さんはいい方ばかりで、きっとあなたも奥様とお子様と幸せだと知って、ハニは喜んでいると思います。」

ドアが開くとハニとヘラが、温かいお茶と軽いお菓子を持って姿を現した。
決して仲の良かった二人ではなかったが、今並んで立っている姿を見るともう蟠りは無くなったのだろうと思えた。


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あの日の思い出 65

遠くに聞こえる車の音に人の話し声や笑い声。
ここが大都市ソウルの夜とは思えないくらいに静かで空気が澄んでいるように感じるのは、初対面のハニの夫ユンヒョンさんといるからなのだろう。
オレから話し始めるのか、それともユンヒョンさんから話し始めるのを待つのか・・・
気難しく考えなくても、普通に話し始めればいいとは思っている。

「「あの・・」」
スンジョとユンヒョン二人が同時に声を掛けた。
スンジョと同じようにユンヒョンも声を掛け難かったのだ。
「どうぞ・・・」
スンジョはユンジョンに、先に話してもらう事にした。
「妻からあなたの事は聞いていました。お義父さんと新築の家が壊れた時にこの家にお世話になっていたと・・・高校時代から片想いだったけど、喧嘩もたくさんしたけどいい思い出もたくさん作ったと・・・」
「そうですか・・・」

ハニは思い出を全部ユンヒョンさんに話したのだろうか。
別にあの日ハニとは一生秘密にして行こう、誰にも話さないようにしようとは約束はしていない。
オレはヘラに、ハニは夫に対して後ろめたい事は何一つしていない。
しいて言えば、ハニにイタズラにキスをした高校の卒業式にしたキスと、昼下がりにベンチで居眠りをしていたハニにしたキスだけ。
少女趣味のハニに似たのか、あのふたつのキスだけはオレたちの思い出にしたい。

「ソウルを離れてから数年あなたの事を想い続けていました。一緒に仕事をし始めた頃はお互いに特別な感情はありませんでした。」
「なぜ、お二人のいきさつを話してくれるのですか?」
「もしかしたら、あなたもハニの事を想っていたのじゃないかと・・・ハニから聞くあなたのご様子と、ここに来てからのあなたのご様子を見てそう思いました。」
大人だ・・・
この人は穏やかでそんな風に人を見るようには見えないが、相手の心を見透かす力がある。
タイプは違うが、どこかオレと似ている気がする。


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あの日の思い出 64

高校生になったウンジョ君は、私が初めて見た時のスンジョ君と同じ年齢になり、不愛想ではあるがぎこちない笑みを私や先生に向けていても、ユヒやインヒョンにはスウォン君とヘスちゃんと同じように接してくれた。
おじさんは健康のために食べる物を気を付けて少し痩せたと話していた。

「ギドン残ればよかったのに、あいつは従業員に負担を掛けたくないと思っているからなぁ・・・」
おじさんは時々パパのお店に行っていると聞いていても、以前のように毎日でも一緒に話をしながらお酒を飲みたいのだろう。

「ママ・・・眠い・・・・」
「もう8時ね・・・」
インヒョンはいつも8時には眠っているし、ユヒも8時にはベッドに入っている時間だ。
「2階の部屋で休ませてあげたら?」
「そんな・・私が抱いていれば眠れる子なので。」
ヘスちゃんが休む部屋の事を言っているのだろうけど、身体の弱いヘスちゃんのベッドをインヒョンが使ってしまったら可哀想だ。

「客間を使えるようにしているのよ。ユヒちゃんも眠そうだし・・・・ハニちゃん達はいつ帰るの?」
「午後の診察時間前に到着予定なので、明朝発とうと思っています。」
車の運転をしないハニには、到着時間の予測ができないから代りにユンヒョンが答えた。
「それならうちに泊まって行けば?ギドンさんのお店の二階に泊まるのならユヒちゃんとインヒョン君を起こさないといけないし、それじゃあ可哀想じゃない?スンジョたちも今日はここに泊まるのだから、そうしたら滅多に会う事が出来ないからたくさん話ができるのじゃない?」

グミがそう提案をすれば、適当な理由を付けて断ろうとしても引き止める事は分かっていた。
「そんな・・ご迷惑が・・・」
「迷惑なんかじゃないの。ハニちゃん達を招く事にした時から、泊まって行ってくれるといいなって思っていたの。」
完全に眠っているインヒョンとは違い、ユヒは欠伸はしていてもまだ眠っていない。
自宅以外で眠るのはギドンの二階しかなかったユヒは、グミの話を聞いて目をキラキラとさせていた。
「ママ、お泊りするの?」
ユヒの問いに答えを困っていると、グミはニコッと笑って立ち上がった。
「そうよ、お泊りするのよ。おばさん、ユヒちゃんたちが泊まって行ってもいいように用意してあるのよ。」
グミのそういった行動にしかめっ面をするスンジョは、昔と変わらなかったがその事に対して何かを言う事はなかった。


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あの日の思い出 63

ヘラに抱かれたヘスはハニの心を見抜いたのか、それともただ人懐っこい笑顔を向けただけなのか分からないが、ハニの方に細い両腕を伸ばしていた。
「ヘスはハニが気に入ったみたいね。この子・・・滅多に笑わないの・・・母親の私にも笑顔を見せるのはごくたまに・・・家族で一番笑顔を見せるのは主人にだけ。不思議ね、この子は私にも主人にも似ていないのに、心を開くのがあなただけなんて。」
以前のヘラならこんな風に人を羨むような言葉を聞く事はなかった。
あの当時のヘラならきっとこう言ったはずだ・・・

「私と脳年齢がきっと同じなのかも・・・・」
ハニは昔を懐かしんで、自然と口から言葉が流れた。
「そうね・・・以前の私ならそう言っていたかも。」
部屋のドアを開けると、リビングから聞こえる声が賑やかだった。
何気なく見るバルコニーは、あの日最後にスンジョと話をした時のまま何も変わっていない。
あの日に話した事、あの日に触れたスンジョの温もりと香りは何一つ忘れていない大切な思い出。
誰にも言わない二人だけの秘密を、この先ずっと心に秘めて行く事は、スンジョと自分の幸せでいられるためだ。

「あ~あ~」
ヘスが手を伸ばしてスンジョを呼ぶと、スンジョがヘラに近づきヘスを受け取ると、愛おしそうに愛娘に頬ずりをした。
『あ~あ~』としか言えないが、微妙に違うアクセントに「ママ」と言っているのか「パパ」と言っているのか分かる。
ヘラと並ぶスンジョに、多少胸が苦しくなる気持ちはあったが、ヘスに頬を寄せながら自分を見つめるスンジョの瞳にホッと安心した。

「ハニと話ができたの・・・・」
「よかったな。」
ふたりの短い会話が、叶わなかった想いが叶ったような気がした。
「ハニのご主人にさっき挨拶したよ。物静かな方だけど、医師としても尊敬できる人だね。」
「うちの診療所は小さいけど、自慢だけど辺りではとても信頼されているの。私は看護師としては優秀じゃないけど、町の人達も温かく見守ってくれているのは主人の人柄。慣れたソウルを離れて暮らしていく不安もあったけど、あの町に行ってから私は幸せだよ。」

スンジョと約束した『お互いが幸せになる』という事を、言葉の中に出て来なくても気持ちで伝えたかった。
短い時間向かい合ったスンジョに、自分の幸せを伝える事が出来ていればいいとハニは思った。


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