大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2020年11月

あの日の思い出 56

変わらない玄関に通じる景色とおばさんの笑顔。
「さぁ、入って。」
変わらない玄関のドアを開けると、家の中だけは変わっていた。
幼い男の子用の靴と、看護学科の実習の時に見た小児科に入院していた子供の靴と同じ特別な靴と、その横にはグミの履く靴とは違う女性用の靴が並んでいた。
トントンと近づく軽い足音と一緒に、床を擦っている音が聞こえた。

「スウォンとヘスよ。ヘス・・・おいで。」
女の子は声を出しても言葉を話せなかったが、グミが腕を伸ばすとその手につかまって立ち上がった。
「スンジョから聞いているかもしれないけど、ヘスはまだ歩けないの・・・・同年齢の子供よりも成長が遅くて。」
「少しだけ聞きました。」
ユヒとインヒョンはスウォンとヘスに興味を持ったが、緊張した様子で同年齢の二人を見ていた。

「ユヒちゃんとインヒョン君・・・スウォンとヘスとお友達になってね。」
初めて見たスウォンは、どこかスンジョと似ていた。
きっと心の深い所に何かに傷ついた事があったのだろう。

パタパタとスリッパの音がすると、昔とは雰囲気の違うヘラが笑顔でハニを迎えた。
「ハニ・・・来てくれてありがとう。」
「えっ・・」
ヘラから『ありがとう』と言う言葉を聞くのは初めてだった。
別にジロジロと見ていたわけじゃないが、ヘラは少しだけ昔の面影のある笑顔でハニを見た。
「昨日の夜は眠れたのだけど、目の下のクマが分かるかしら。」
「ううん・・・痩せたね。」
「身体を壊したから、かなり痩せたかもしれない。でも私の主治医の指示どうりに薬を飲んでいるからよくなったのよ。」

ヘラの言う『主治医』がスンジョだと分かっていた。
それが嫌みだとかは思わない。
ハニの主治医はユンヒョンだから、夫が医師なら一番信頼できる主治医になるのだから。
「スンジョは緊急の呼び出しがあって病院に行ったけど、それほど遅くならないうちに帰って来ると言っていたの。とにかくみんな上がって・・・」

上がり端に履き心地の良いスリッパを並べられると、グミとヘラの後に続いてリビングに入った。




人気ブログランキング

あの日の思い出 55

「行って来まぁ~す。」
人の家に食事に誘われた事のないユヒとインヒョンは、朝から待ち遠しくて仕方がなかった。
「緊張するなぁ・・・・」
「先生が緊張するって・・・そんな事があるんだ。」
「あるよ。人生で4回目かもしれないくらいにかなりドキドキだよ。」
年齢の離れているユンヒョンが緊張をしているのをあまり見た事はないが、いつもどれくらい頼り切っていて安心して過ごせているのは、家族として信頼が出来るようになったからだろう。

「今まで人との会食は苦手で、参加は殆どした事がないし気の効いた話も出来ないから、ハニの夫はつまらない人だと思われるかもしれない。」
「そんな・・おじさんもおばさんもそんな人じゃないよ。」
ハニに言われなくても分かっていた。
血の繋がりのないユヒを、自分の娘のように愛情を注いで育ててくれているのは、今日の食事を誘ってくれたファン・グミがのおかげだと気が付いていた。

「しかし・・・金持ちの家がこうも並んでいると、羨ましいよりも異次元に感じるよ。」
「その中でペク家は、また豪邸なんだけどとってもアットホームなの。ほら、あの赤茶色のレンガの塀の家よ。」
ハニたちが来る時間に合わせてガレージが開いていた。
車を停めハニが助手席から降りようとすると、門の扉が開きグミが出て来た。

「いらしゃい。待っていたわよ。」
明るいグミの声に懐かしそうにハニは笑顔を向けると急いで車から降りた。
「遠慮しないで車をガレージに入れてもいいわよ。」
「ありがとうございます。」
気さくに話すグミに、ゆんひょんはあんしんしたよう会釈をして車をガレージに入れた。

「昨日からね、ヘラと今日の食事を用意したのよ。」
「気を使ってくださって・・・・」
グミはハニを見て何かに気が付いた。
「この間気が付かなかったけど・・・もしかして?」
「秋には生まれる予定です。」
「まぁまぁ・・・嬉しいわ。ギドンさんも喜んでいたでしょ?足元に気を付けて上がってね。」
車から降りて来たユンヒョンに笑顔を向け、ユヒとインヒョンにしゃがんで話しかけていた。

「スウォンとヘスといいお友達になってくれるといいわ。」
ユンヒョンはハニがグミを尊敬しているとよく話していたのが分かるような気がした。
今一番緊張しているのは、本当は食事に誘われたからではなく、ハニがずっと好きだったスンジョと初対面する事だった。




人気ブログランキング

あの日の思い出 54

『先生、約束通り食べ過ぎないで飲み過ぎませんでした。」
「よしよし・・・」
まるで子供のようにユンヒョンに甘えるハニは、スンジョの幸せには見えない表情が気になっていたが、自分がユンヒョンと幸せに暮らすことがスンジョのためでもあると知っていた。

「クラスのみんなが『ハニが母親になるのが信じられない』と言ったのは分かるけど、親友のミナやジュリまでもが同じように言ったのはすごくショックだった。」
「どうして?」
「さぁ・・・・」
「僕は分かる気がするよ。」
「どういうこと?」

自分の体に巻かれているユンヒョンの手を解いて、ハニはがばっと起き上がった。

「いつまでもハニは少女のようだから・・・」
起き上がったハニを胸に抱きよせると、ユンヒョンは優しく口づけをした。
「体形が変わったわ・・・・最初の子供は生まれなかったけど、インヒョンを生んでまた秋には生まれたら、私はすっかりとおばさんになるのよ。」
「僕は構わない。ずっとハニがそばにいてくれるだけでいい。」

ユンヒョンは同窓会でハ二が片想いだった人と再会したら、自分にだけ向けてくれていた笑顔が消えてしまうのではないかと不安に思っていた。
口に出さなかったその不安は、ハニが自分のキスをいつもと変わらずに受けてくれていると消えていた。

「秋にまた生まれるのに、誰も気が付かなかったみたい。それくらいに私は昔よりも太ったのかもしれない。」
「いいよ。ハニのふっくらした体は僕は好きだから。」
「ミヒさんは細かったものね・・・」
「彼女は身体が弱かったから。僕が彼女の命を縮めたようなものだ。」
いつまでも自分を責めているユンヒョンのそばに、ハニはずっとついていたいと思っていた。
それが、自分が幸せだとスンジョに伝えるス気持ちだと知っていた。
明日はヘラと会う不安はあるが、自分がどうして血のつながりのないユヒを実の娘のようにかわいがることが出来るようになった人との時間も一緒に過ごせることを再確認する日だと思うと、ヘラとの再会の不安も少し軽くなってくるように感じた。


人気ブログランキング

あの日の思い出 53

恋愛を引きずる・・
自分がそんな人間だとは思わなかったが、気持ちの整理がつかないままこの数年を過ごしたのは事実だ。
間違った選択を認めたくはないが、認めなければいけないのかもしれない。

「どうしたの?」
先にベッドに入っていたヘラが体を起こして、窓際で外を見ているスンジョに聞いてきた。
「同窓会から帰ってきてから、ずっと考え事をしているわね。」
適当なことを言ってもヘラには通じないが、正直に話してしまえば自分の良き妻となろうとしているヘラにを傷つけてしまう。
「ハニと会ったの?」
「会って少し話をしたよ。」
ヘラはスンジョの心の中にハ二がいつもいることを知っている。

「ハニは元気だった?明日、私が話をしたいと言ったのを伝えてくれた?」
「驚いていたよ。」
「そうよね・・・私はハニに随分と酷いことをしたし、一途にあなたを想っていたことを知りながら、自分の実家の力を利用して結婚したのだから。」
あの日、自分の結婚式の前日でハ二がペク家を出ていく前日でもあった日、誰にも言わず誰にも知られずに過ごした時間。
ハニは立ち直れないくらいに傷ついていたのに、笑顔で一日一緒に過ごしてくれた。
自分のすべてを委ねてくれたのに、オレは自分の本心を決して悟られないようにしていた。
そうしなければ、自分の起こしたことのすべてが間違いであったと認めなければいけなかったから。

「ハニの子供にも会ったよ。」
「どんな子供だった?スウォンとヘスと仲良くしてくれそうかしら。してくれるわよね、ハニの子供なら。」
「元気で明るい子供たちだったよ。」
ユヒが自分の子供ではなくても、ハニはまるで自分の娘のように接して育て、ヘスも実の母親として慕っている姿を見ると、ハニとお袋のようにも見えた。

「ハニが幸せそうだったのが悔しかったりして?」
「そんなことはないよ。」
「いいのよ、本当のことを言って。私と結婚したことを後悔して私と別れたがっていた気持ちには気が付いていたから。」
スンジョはベッドに入ると、いつも以上にヘラを強い力で抱いてきた。
「オレは別れないよ。ずっとユン・ヘラの夫でペク・スウォンとペク・ヘスの父親だ。」
ヘラは結婚した当初よりかなり痩せてしまい、強く抱きしめてしまえば折れてしまうほどになっていた。
自分がヘラを幸せにすることが、ハニの想いにも応えることになるのなら、自分のハニへの想いは今日で終わらせる方がいい。

「まって・・・」
ヘラの少し抵抗する声は、以前とは違う優しい妻の声に変わっていることはスンジョには気が付いていた。




人気ブログランキング

あの日の思い出 52

ハニは自分の後姿をスンジョが見送っている視線は感じていた。
何を思って自分を見送っているのか分かる事はなかったが、ハニが≪ソ・パルボクククス≫のドアを開けると車が走り去っていった。

「おお、帰って来たか。」
ギドンはハニが店内に入って来ると笑顔で立ち上がった。
入口の方に背を向けていた人を見るとユヒはそれまで眠かったが目が覚めたように大きな声でその人を呼んだ。
「パパ!」
仕事を片付けてハニたちの所にユンヒョンが来たのだった。
「ユヒ・・お帰り。インヒョンは疲れて眠ってしまったようだね。」
「たくさん食べたから満腹で寝ちゃったの。」
インヒョンを抱いているハニに近づくと、大きなもの音がしても起きそうもない顔を見ながら抱きか抱えた。

「お義父さんから聞いたよ。明日、以前にお世話になったペクさんの奥さんから食事の招待を受けたんだって?」
「うん・・・ごめんなさい・・・」
「謝る事はないよ。お誘いを受けたのなら、理由もなく断る事はよくない。それに、ハニは彼や彼の奥さんと話たい事が沢山あるのだろ?僕の事は気にしなくてもいいよ。」
ハニがユンヒョンと一緒に仕事をし始めた時は、まだスンジョへの想いに踏ん切りがついていなかったから、スンジョへの想いやヘラに対する気持ちをすべて話していた。
今この状況になると、あの時に話さなければよかったと少しだけ後悔していた。

「ハニ、パパが作った食べ物も明日少し持って行ってくれるか?スチャンや奥さんがいつも食べてくれていた料理を作るから。」
「パパは行かないの?」
「店を休んではいけないし、スチャンは時々店に来てくれるから行かなくてもアイツなら怒らないよ。」
奥でジュングが『自分が店を切り盛りするから・・・』と言っているのが聞こえたが、ギドンは『従業員に任せて遊んでいられない』と返していた。

ペク家を出る時のギドンは親友と離れがたい顔をしていたが、お互い店で話す事しかなくても付き合いが続けて行ける関係が羨ましくもあった。
口には出さなくてもユンヒョンはハニ以上に気まずい気持ちでいるかもしれないが、この先自分の幸せが何時までも続くのなら気持ちの区切りを付けなければいけなかった。



人気ブログランキング
ギャラリー
  • お知らせ
アーカイブ
美容室美容院レーシックfx 口座開設美容整形キャッシング
デリヘルデリヘル 求人里親 募集求人情報美容室裏dvd保険出会い出会いエステ美容整形クレジットカード消費者金融
アクセスカウンター
キャッシング社長ブログseothink tank医薬品 買取ブログパーツお見合い結婚相談住宅ローン
アルバイト情報海外サーバー海外サーバーアクセスカウンター無料ブログカウンターオンラインカウンター借金時計ページランクアダルト動画
アダルト動画 比較裏dvd裏dvddvdレンタル 比較有料アダルト動画 比較月額アダルト動画 比較出会い系サイト 比較ライブチャット 比較裏dvd
ブログカウンター無修正dvdフェラチオキャバクラデリヘル風俗
無料カウンターデリヘル 求人高級 デリヘルキャバクラ 求人借金時計プロバイダ 比較ウォーターサーバー 比較レンタルサーバー 比較クレジットカード 比較生命保険 比較
etcカードエステ脱毛インプラントホームページ製作ドメイン取得化粧品 サンプル自動車保険 比較学資保険 比較おまとめローン 比較キャッシング 比較証券会社 比較fx 比較fx口座開設 比較
無料アクセスカウンターフレッツ光 auひかり 比較fx 初心者誕生日 プレゼント
東京 デートスポット消費者金融 一覧銀行 口座開設アクセスカウンター無料カウンターページランククレジットカード ランキング生命保険 ランキング自動車保険 ランキング学資保険 ランキング育毛剤 ランキング証券会社 ランキングプレゼント ランキングクレジットカード おすすめ
bto パソコンエアコン 工事エアコン クリーニング給湯器 交換犬 里親猫 里親エアコン 取り付けエアコン 取り外しガス給湯器 交換ホストクラブ新宿 デリヘル新宿 デリヘル歌舞伎町 キャバクラ渋谷 デリヘル


バラが降るオルゴール


  • ライブドアブログ