大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2020年03月

君が月で僕が太陽 7

ハニがスンジョに出したラブレターの行方はどうなったのか。
自分の目の前で今まで通りごみ箱に捨てる所は見てはいないが、知らない所で捨てた可能性はあった。
学校の中のゴミ箱なのか、自宅のゴミ箱なのかそれともそれ以外の場所に捨てたのかは、とても探しようがなかった。

「手紙に連絡先は書いたの?」
「7クラスのオ・ハニ・・・とは書いたけど。」
「アドレスは?」
「書いていない・・・」
「それなら電話番号は?」
「書き忘れた・・・」
返事をもらえるとは思っていなかったから、携帯のアドレスや電話番号を書かなかった。
書かなければ、どんなに待っていても返事などない。

ホールの中は、休憩時間もありふざけ合っている生徒や、談笑をしている生徒であふれていた。
暗い顔をしているのはハニ一人だけと言ってもいいくらいだった。

「じゃ朝、手紙を書いたけど読んでくれた?って聞いてみたら?」
「で・・・できるわけないじゃん。それができたら手紙なんて出さないよ。」
「そりゃそうだね・・・」
三人は友達の一人が悩んだ時には、自分の事のように悩み解決策を共に見つけるほど仲が良かった。
周囲の賑わいとは対照的に、三人は真剣な顔で考え込んでいた。

「そうだ!」
「ミナ、行き成り大きな声で言わないでよ。」
周囲のにぎやかな声にも負けないで、ミナが出した声は大きかった。
「ごめん・・いい考えが浮かんだんだ。」
「いい考え?」
三人は顔を近づけてお互いの目を見合った。

「偶然を装うの。ペク・スンジョがいそうな場所に、本当に偶然に行くの。」
「どこよ、そこは・・・」
「あの本ばかり読んでいる人が一番行く所・・・校内の図書館は小さな声さえも出せないけど、あいつが行く本屋であいつが手を伸ばした本に、ハニも手を持って行くの。ハニの手とあいつの手が偶然に触れて・・・『あっ!ごめんなさい』『君もこの本を?』ハニが本を読まないのは知っているけど、多少ドラマ的と言うのか漫画みたいな出会いだけど、偶然を装うにはいいと思わない?」
「いいじゃん!そうしてみたら、オ・ハニ!」

「オ・ハニ?」
ミナやジュリとは違う声で、聞いた事があるようでないような声に三人は声のする方を見た。



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君が月で僕が太陽 6

毎日が変化のない平穏な日々。
これがオレにと手は一番心地いいのかと思えばそうでもないが、決まった自分の時間に変化も欲しいとは思った事はなかった。
毎日同じ時間に起きて、同じ時間に同じ朝食メニューで、決まった時間に家を出て、決まった時間の決まった車両の地下鉄に乗る。
学校の校門から校内に入ると、いつもと同じ顔ぶれがほとんどの時間にげた箱に到着をして挨拶をする。
何が一番いやなのかと聞かれた事はあるが、ただペースを崩されるのが嫌だった。

今朝はお袋が玄関の鍵を開け忘れて、いつもより家を出た時間が2分遅く、乗る予定の地下鉄も一本後になった。
そのたった2分が、オレの人生を変える事になるとはだれが思っただろう。

スンジョはシューズボックスのドアを開けた時に、色鮮やかな封筒に目が行った。
それを手に取ると、差出人が誰なのかを確認しないで、いつもの場所にあるゴミ箱を探した。
「スンジョ、どうかしたのか?ははぁ~ん、またラブレターか。」
「ゴミ箱がない。」
スンジョに声を掛けた同級生は、いつも置かれている方向に目を向けた。
「掃除のおばさんが片付けた後に、場所を移動したんじゃないか?たまには貰った手紙を見てやったらどうだよ。」
「靴と一緒の所にあるのなんて、衛生的にもいいとは言えないだろう。それに知らない人間からの手紙を読む気はない。」

指定場所にゴミ箱がないのも、朝グミがカギを開け忘れていた2分が影響しているのかもしれない。
あの2分がなければ、地下鉄も一本後のいつもの時間より5分後の電車に乗る事もなかった。
「トータルで7分が、ここで影響している・・・」
「7分?」
「君には関係のない事だから気にしなくてもいい。どこかのゴミ箱に捨てるよ。」
ディバックのポケットに入れると、スンジョは教室の方に向かって歩き始めた。


やった・・・持ち帰ってくれた・・・
「デリバリー成功・・だね。」
「うん、ごみ箱に捨てなかった。」
「もしかして、ハニがゴミ箱をどこかに移動したの?もしそうなら、元に戻さないとまた共闘に怒鳴られるよ。」
物陰からスンジョのシューズボックスの方を見ていた三人が、教室に向かい階段を上がって行く後姿を見送りながら振り返った。

「ゴミ箱は、本当に私は何もしていないよ。きっと運命の星が私の所に来たのかも。」
ハニは面と向かってとても告白をする勇気がないから、二日がかりで完璧なつもりの手紙を書いたのだった。





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君が月で僕が太陽 5

「はい、ここに置くわね・・・・」
「ぉお、ありがとう?どうした?」
息子の部屋から戻って来てから、妻が何か考え込んでいる様子をスチャンは気になった。
「何が原因なのかしらね。」
「原因・・・?」
小学生のウンジョは、両親が何か大切な話でもするのだと思って、黙ってお菓子を食べながらゲームの攻略本を読んでいた。

「小学校低学年のころまでは、よく笑って何でも話してくれる子供だったのに、小学校3年生くらいからあ、ありしゃべらなくなったし笑顔すら見せなくなって・・・」
「ウンジョが産まれた頃か・・・」
自分が産まれた頃から兄が変わったのなら、自分のせいなのかとウンジョは両親の顔を見ていた。
「大丈夫よ。あなたのせいじゃないから・・・ウンジョが産まれた時のスンジョの笑顔はをもう一度見たいくらい・・・」
高校3年になり、受験学年になると今まで以上にスンジョは無口になり、母親の目からは何かに苦しみもがいているように見えた。

「受験が終わればスンジョも将来の事が見えて来るから、また昔のように話もするようになるよ。ママは心配性だから・・・」
スチャンは息子を心配していないわけではないが、息子が何かに悩んでいるのなら、きっと彼ならそれを乗り越える事が出来ると信じていた。
ドラマのような家族でも、それなりに悩みがあるのかもしれない。

「お兄ちゃんは、勉強もできるしスポーツも出来る。背も高いしとにかくカッコイイから、そんなにママが心配しなくてもお兄ちゃんは人気があるし、みんなから信頼されているから大丈夫だよ。」
小学生の息子が言った言葉は、深く考えていないように聞こえるかもしれないが、心配している母親に対する励ましだった。

「そうね・・・成績を心配している親御さんも見えるのだから・・・・・そう言えばウンジョ・・・」
「!」
ウンジョは母親の表情で、言ってはいけない事を自分は言ってしまったと直感した。
「ママに黙っていたらわからないと思ったのね?この間先生から電話があって『ウンジョ君はどうも体育の実技試験の頃に、体調が悪いとよく言いますが、何かありましたか?』って聞かれたわ。あなたは風邪もひかないくらいに、とっても健康な子供でしょう。体育が苦手だからと言って、サボるのはさすがにママは怒らないわけにはいかないわ。」
「ウンジョ!」

知られないと思っていたが、そう簡単に過ぎる事はやっぱりできないと気が付いた。
「ごめんなさい・・でも、本当に体育のテストになるとお腹が痛くなって・・・・」
「気持ちの問題だよ。体育の成績が悪くても、ちゃんとテストを受けなさい。パパもママもウンジョの事はよく分かっているから、頑張った結果がどうでも気にしなくてもいいから。」
兄と違って完璧ではない自分の事を分かってくれる両親に甘える事が出来るのは、兄に比べたらまだまだだという事なのだと充分分かっていた。
大好きな兄のようになりたいのなら、体育の実技試験を体調が悪いからと見学していてはいつまで経っても追いつけない事も十分に分かっていた。




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君が月で僕が太陽 4

ペク・スンジョとオ・ハニが、同じ高校の同じ学年と言うだけの関係で接点という物が全くない二人が出会うきっかけになったのはある一つの事が始まりだった。
月が地球から見えるのは、太陽から放たれた光が月に当たり地球上から見える。
地球の位置の関係で月の形が変わって行くように、その一つの事で二人の距離も変わり始めた。



「スンジョ、入ってもいい?」
「なに?」
「もうすぐ定期テストでしょ?」
「一か月後だけど・・・」
コトンとマグカップがスンジョの目の前に置かれた。
「入試まで体調を整えるお茶を飲んで、勉強を頑張ってね。」
「それだけで来たのじゃないだろ?」
母親のグミが掃除をしなくても、ほこりも見られない奇麗に整頓された部屋は、男子高校生とは思えないくらいに片付けられていた。

「高校生活も残り一年を切ったわね・・・・何か楽しい思い出とかはあったの?」
「別に・・・変化のない落ち着いた高校生活を送れそうだ。」
どう応えるのか予想は付いたが、自分の思っている答えが聞けなかったグミは、残念そうな顔をして息子を見ていた。
「私が言っているのはそういう事じゃなくて、素敵な出会いとかなかった?」
「いい教師に巡り合ったよ。」
「あなたって・・・高校生らしくないわね。」
母親のグミが話していても、顔を見ないで机の上の本から顔を上げなかった。
いつもと同じ息子だと分かっていても、男子高校生の反抗期も無く、汗臭さも感じない息子が逆に可哀想に思えた。

「彼女が出来たって・・・一度でも聞きたかったわ。」
「そう言うのは面倒だ。」
「女の子が面倒なら、男の子なら恋愛対象になるの?」
「普通、親がそういう事を聞くのか?」
「だって、スンジョが面倒だって言うから、女の子じゃなくて男の子だったら面倒じゃないのかなって・・」
どんなに話をしていても、顔を上げない息子の頭に拳骨を当てたそうな素振りをした。

「オレは同性愛者ではない。」
「じゃあ、どんな女の子がタイプなの?」
「本を読んでいる時に、くだらない事をしつこく聞かない物静かな女性。」
母親の自分とは正反対だとでも言っているような言葉に、怒りたい気持ちもあったが息子の冷めたような心を心配していた。
「なにがいけなかったのかしらね。世の中に全く興味がない、冷めた心でこの先の人生を楽しめるのかしら・・・・」
力を抜けたようにグミは息子の部屋から静かに出て行った。




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君が月で僕が太陽 3

聞かないと分からない授業でも、聞いていたって分かるはずがない。
特に数学なんて、社会に出てから必要?
+と-、割り勘にした時に割り算ができれば・・・・

あ・・1クラスの体育の授業だ。
振り向いてくれる事がないのなら、私の視線で振り向いてくれれば・・・・

「オ・ハニ!」
「痛ぁ~い!!」
拳のような物で叩かれると、ハニはクラス中の人達が笑いだし、窓を開けていると校庭まで笑い声が聞こえているのか、体育の授業をしている1クラスの生徒たちが数人窓を開けている教室の方を見ていた。
チラッとハニは校庭の方を気にするが、自分が見ていたスンジョは全く気にもしていないのか、教師の指示に合わせていた。


フラれる・・・・
ハニは醜態をさらして恥ずかしいという気持ちよりも、分かっていてもスンジョに振られる方が辛かった。


「あの教室って、3年7クラスじゃないか?授業中に笑い声が聞こえるって、いったいどんな授業をしているのだろう。」
「授業に集中していないから、7クラスは1年からずっと6クラスに上がる人間がいないんだ。」
「別の意味で、オレら1クラスも2クラスに下がる人間はいないな。」
「必死に勉強をしているからな。必死に勉強をしていないのは、1クラスのスンジョと7クラスと言うのは、不思議な共通点だと思わないか。」
体育の授業と言っても、軽く校庭を走り身体を解すだけ。
怪我をしないように、身体が疲れすぎないようなプログラムで、雑談をする時間はあってもそれを教師は注意をしないのは1クラスだけが特別なクラスだからだ。

特別なクラスであっても、スンジョは教師の指示通りに動いていた。
どんな授業でも、それに集中するスンジョは、特別な体育の授業を行う特別な1クラスにいても、手を抜く事はなかった。




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