大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2019年08月

believe 31

もうこのマンションに移って三週間。
ようやく駐車場に車を停めるのも慣れて来た。
高級乗用車が並ぶ中に、私の車は女の子らしいとパパが言っていた。
私の横の駐車スペースは、パパが乗っている店の車。
不釣り合いかと思っていたけど、店の名前が入っているのを見て、何人かの人から食べに言った事があると話しかけてくれた。
高級マンションでも、住んでいる人は気さくで、敷地内で顔を合わせると挨拶をしてくれる。

「ハニちゃん、ちょっと・・・」
駐車場からエレベーターに乗って一階の集合ポストに郵便物を確認に行く時に、住民の一人に声を掛けられた。
「こんにちわ・・」
「知っている?」
「何かあったのですか?」

ハニに声を掛けた人は、エントランスからマンション敷地内の入り口の方を見てから、ハニに一枚のチラシを見せた。
「変質者が出たのですか?」
「みたいよ・・・数日前に、外の柱の陰からマンションのエレベーターホールの方を見ている人がいたんですって。見た感じは普通の若い男性に見えたけど、建物の外に出る人の姿を見たら、サッと隠れたって・・・防犯カメラが写らない場所に立っていたから、もしかしたらストーカーかもしれないわ。気を付けてね。」
「ありがとうございます。」
チラシをハニが受け取ると、その人は先にその場を離れてエレベーターに乗って行った。

チラシに書かれている変質者が出没した日は、ハニがギテに送って来てもらった日だった。
その日だけ変質者が出没したのなら、見かけた住民の勘違いかもしれないし、ハニ自身人に付けられるような身に覚えがなかった。

「物陰に隠れて・・・・私みたいなストーカーがいるんだ・・でも、私だったら防犯カメラに写っちゃうだろうな・・・」
気を使って渡してくれたチラシをクシャクシャにして捨てるわけにもいかず、ハニはそのチラシを丁寧に畳んで郵便物と一緒に部屋まで持って行く事にした。

まさかスンジョが来ていたとは思わないハニは、誰もいない部屋に入るとリビングの窓からペク家のある方向を眺めていた。
「スンジョ君に会いたいな・・・・でもヘラと一緒にいるのを見るのは辛い・・・大学も休学したままだし、最近ヘラもテニス部に顔を出していないから、もしかしたら結婚の話が進んでいるのだろうか・・」
ハニのために急いで見つけてくれたこのマンション。
父の想いは十分すぎるほど分かっているが、誰もいない部屋に一人でいると思い出すのはスンジョの事ばかり。
ペク家を出てから偶然にこのマンションの近くでギテと再会してから、何度かギテは遊びに来てくれたがお互いに先輩後輩としてハニとよく話をするようになった。
それでも冗談のように『デートしよう』と、よく遊びに行くのを誘ってくれるのは、スンジョがヘラと見合いをしたと言う噂を聞いて、ハニを気遣ってくれているからだった。





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believe 30

新しい高層マンションの前でギテが運転をするハニの車が地下駐車場に入って行った。
最近のマンションはセキュリティーがしっかりしているが、このマンションは一般のセキュリティーよりもしっかりとしている。
無人の駐車場入り口は、登録をしている車以外はゲートが上がらない。

「何やっているんだオレは・・・・」
付いてくるつもりはなかったが、グミが聞いても教えてもらえなかったハニの引っ越し先にスンジョは付いて来ていた。
見えなくなったハニの車の後を付いていけないのなら、車を道路に停めてゲートの下をくぐってもいいが、ゲート下をくぐるには地面を這わないと入る事が出来ないし、防犯装置が作動してしまうだろう。
幸いなことにマンション入り口からエレベーターが見える。
駐車禁止区域ではあるが、エレベーターがどの階で止まるかだけはかろうじて見えた。
ハニたちだけがエレベーターに乗るわけではないから、確信は出来ないが止まった階を確認して帰ろうと思った。

上層階から降りてきたエレベーターから一人降りると誰も乗っていない。
不審者に見られないようにスンジョは入り口に背を向けて待ち合わせをしている振りをし、降りた人が通り過ぎて自分の方を振り向かないのを確認すると、またエレベーターの方を見た。
駐車場から上がってきたエレベーターのドアが開くと、ギテが降りて二人が何かを話していた。

「タクシーを呼ぶのに・・・・」
「いいよ。近くに知人が住んでいるから送ってもらうから。今度、オレとデートしようか?」
「ダメ!先輩は司法試験があるでしょ?私のせいで落ちたらいけないから、受かったらデートしてあげる。」
冗談なのか本気なのかわからないが、ギテがマンション入り口から出て行くのをハニがいつまでも手を振って見送っていた。
その明るい笑顔が無性に腹立たしく、何か自分が傷ついたような気持になったが、ギテに気が付かれないように立っていると言っても、ギテを気にしていてはハニが何階に住んでいるのか確認する事が出来ない。
他人が見れば不審者に見えてしまうスンジョの行動。
ハニが乗ったエレベーターが停まる会を確認したかったが、表示している数字が止まったと思うと動き、結局確認をする事が出来なかった。
ハニと知り合ってから、自分らしくない行動ばかりしているのを、グミが見たらなんと言うのかと考えると苦笑いしか出て来なかった。





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believe 29

「引っ越して何日か経ったけど、もうマンション生活に慣れた?」
「慣れたけどね・・・寝相が悪い私だけど、さすがにキングサイズのベッドは大き過ぎて寝心地が悪いって言うか・・・」
「金持ちの息子が結婚したら使う予定だったマンションだものねぇ・・新婚さんは激しいからねぇ・・・」
ニヤニヤと笑いながらハニをからかうように笑うジュリは、自分だけが進学しなくてもいつまでも親友としてハニの相談相手になってくれていた。
「激しいって・・・ジュリってエッチね。」
「エッチって言うハニの想像力の方がエッチかも!」

「でもそのマンションを売った親も、息子が破談になったのが相当ショックだったんだよね。家具や電化製品付きで売りに出したくらいだから。」
「どんな人かなぁって思うけど、パパはこれも運命だから誰か知らなくてもいいんじゃないかって・・・ハウジングメーカーとの裁判もいい方向に向いたし、賠償金も予想以上に多くて車まで買ってもらっちゃって・・・あっ!・・・」
言葉を切って行き成り声を出したハニは、何かを思い出したように缶ジュースを一気に飲み干した。

「学生駐車場の一番奥に停めたの。お昼前に帰れば、そんなに車がないから大丈夫だって…道も混む前に帰りたいから・・ごめんね。今度車に乗せてあげるから。」
カバンを抱え込んでミナ達に挨拶をして学生駐車場の方に駆け出して行った。
「ミナ・・・・ハニの運転で車に乗る?」
「私はやめておく。」
「だよね・・私もまだ怪我をしたくないから遠慮したい。」
冗談でもハニのに直接その言葉を言うのは、親友として控えていたが、緊張をして運転しているハニを見ればきっと誰もがそう思うだろう。




休学していると言っても時々は大学に来ないと、慣れない仕事の気分転換が出来ない。
図書館で無駄になる医学部の勉強をする意味があるのだろうか。
そうじゃない事は本当は自分でも気が付いている。
勉強じゃなく、別の目的があって大学に来ているのだから。

スンジョが運転をする車が学生駐車場に入ると、運転席から出たり入ったりしている一人の女子学生の姿に気が付いた。
「あんなに奥に停めて・・・出られなくなったのか・・・」
運転席から出たり入ったりして、車を出すのに苦労している女子学生が誰なのかすぐに気が付いた。
「車の運転は苦手だって言っていたのに・・・・」
その様子があまりにもおかしいわけでもないのに、自然と笑みがこぼれて心からホッとする気持ちになった。
自分が変わって車を出してやろうと思い、近くの駐車スペースに車を停めて降りると、ハニの方に近づいて行く一人の学生に気が付いた。
その学生は親しげにハニに話しかけてハニの肩に軽く手を乗せると、どうやら運転を代わってくれたようだった。

「ギテ先輩、ありがとう。」
「今日オレは車で来ていないから、ハニの家まで運転して行くよ。」
「そんな・・・」
ギテ先輩が・・・・
いつだったかハニを巡ってギテとジュングと争った事があった。
いつの間にハニはギテと親しくなっていたのだろう。
自分しか見ていないハニが、自分の知らない所でギテと親しくなっていたのだと思うと気持ちがイライラとして来た。




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believe 28

グミ以外誰もいないキッチンは、食洗器が動いている音と無駄にシンクをこすっている音だけ。
その表情に笑顔はなく、苦しそうな表情だった。
バサッとリビングのソファーに怒りをぶつけるようにスンジョはジャケットを投げつけた。

「お帰りぃ~、随分と早いご帰宅ね。彼女とどこかで夜を過ごすのかと思っていたわ。」
「変な勘繰りをするな!それよりも、あの態度は何だよ。」
「あなたは、彼女と見合いをして結婚を考えているかもしれないけど、私は彼女を嫁としては受け入れられないわ。
「お袋とは同居しないからいいだろう。オレは親父がオレ名義で買ったマンションで彼女と生活をするから、顔を合わせる事はない。」
「そんなマンションはないわ。」
「買ったと言っただろう。家具も家電製品も全部あるから、いつでも住む事が出来るって言っていただろう。」

グミはエプロンを外してフックに掛けると、キッチン入り口に立っているスンジョの方を振り返った。
その顔は少し前までの苦しそうな表情でも、乙女のような笑顔でもなく、母親としての顔をしていた。
「だから、売ってしまったからないのよ。」
「誰に?」
「あなたに言う必要はないでしょ?いくらスンジョ名義でも、契約をしたのはパパとママよ。その親に逆らう人になってあげないわ。」
「だから、誰に売ったと聞いているんだよ。」
その声が部屋にいるスチャンに聞こえたのか、寝室から急ぎ足でふたりがいる所まで歩いて来た。

「スンジョ!さっきから聞いていたらお前の言い方は親に対する言い方じゃない。ママ、教えてあげなさい売った先の人の事。」
「本当に知らないの。仲介してくれた不動産会社の人に、息子の結婚がダメになったから家具電化製品付きで引き取ってもらったのだから。」
思い付きで行動を起こす事は今始まった事ではないが、それくらいグミがユン会長の孫娘との見合いに反対をしているのだとスチャンも知っていたが、自分の体調と会社の事を心配して行動を起こした息子に対して何も言えない自分が情けなく思っていた。

「スンジョ、書斎で話そう。ウンジョに聞かせたくないだろ?」
「はい。」
小学生の弟にはもめ事を聞かせたくなかった。
ウンジョも兄が会社のためという名目で、金銭が関係している相手との見合いをした事を、あまりよく思っていない事を知っていたから。

「ママも台所の事が終わっていたら、飲み物を持って来て書斎で三人で話そう。」
いつかはお互いにちゃんと話さないと、家族としてお互いを信じていけなくなりかねない。
この数週間ペク家が恐らく初めてバラバラな家族になったと、時期が来たら思い出すくらいにあまりに関係が良くない時期だろう。




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believe 27

背筋をピンと伸ばして、正面に座っているスンジョとヘラに視線を合わさないで少し斜めにグミは座っていた。
その顔は不機嫌と分かるくらいにあからさまで、それとは対照的に作り笑いであるのに自信たっぷりな笑顔のヘラ。
その様子を見ているスンジョは、いつも以上に不愛想な顔でグミを睨み、スチャンとウンジョはどうしたらいいのか分からないと言った苦笑いをしていた。

「ママ・・・お茶を入れてもらってもいいかな?」
「そうね。」
立ち上がってキッチンに向かうグミに、ヘラはすかさず立ち上がった。
「お母様、私もお手伝いをいたしますわ。」
「お母様?嫁気取り?」
「そんなつもりは・・・」
「それに、他人にキッチンに入っていただきたくないわ。」
スンジョはグミのその態度に声を上げそうになったが、スチャンがまぁまぁと手でスンジョを落ち着かせるように動かしていた。

グミが用意したお茶は6人分。
この場にいるのは5人。
また何か企んでいるのだろうと思うと、怒鳴りたい気持ちになるがそうしてしまえばヘラが気まずいだろうと、なんとか気持ちを押さえていた。
「あら!私ったら・・・ハニちゃんがいるつもりで一人分多く淹れてしまったわ。それにしてもあなたって、スンジョによく似ているわね。」
スンジョのカップを持つ手は、怒りがこみあげているのか微妙に震えていた。
それに気が付いていたのはヘラは勿論、スチャンもウンジョも話しているグミも気が付いていた。

「でも、ご存知かしら?ご存知よね?スンジョと似ているのなら、小学生低学年の理科の事くらい。磁石のプラス同士、マイナス同士は決してくっつかないの。どんなに工夫をしても絶対に一緒になれないのよ。その点、ハニちゃんはスンジョと正反対なのだけれど、一生添い遂げられる人なの。」
さすがに抑えていた怒りをスンジョは留めておく事が出来なかった。

「お袋!いい加減にしろよ。」
「いい加減にするわ・・・スンジョは外食は本当は好きじゃないのよ。スンジョの妻になるのなら、お得意のお料理は何かしら?」
「私は料理をした事がないので、お母様にこれから教えていただきたいと思っています。」
「無理ね・・・こんな事を言ったらスンジョにまた怒鳴られるけど、この子の好きな料理はお嬢様には無理ね。甘い玉子焼きにサトイモの煮物・・・豆のサラダに、こだわったコーヒー・・・コーヒーは難しいわよ。私が淹れた物は飲まないから。」
ガチャンと強めにテーブルにスンジョがカップを置くと、グミは素知らぬ顔で夕食の買い物に出かけると言ってその場から離れて行った。

気まずい空気の中、残っている4人はそれぞれ微妙な顔で無言で時間だけを過ごしていた。



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