「ふぅー」
長時間立っているのも最近は辛くなって来た。
患者が来ない時は勿論、スウォンが診察をしている時も呼ばれない時は、診察室と受付の入り口に置いた椅子に腰かけていた。
午前中最後の患者の診察が終わったのか、スウォンがカルテを持ってハニの所に来た。
「薬の処方はないよ。」
「よいしょ・・・・」
ゆっくりと立ち上がり点数表を見ながら計算をしているハニを見守りながら、薬剤の確認をしながら薬品庫に鍵を掛けた。
「午後の診察は?」
「臨時休診にするよ。」
「でも・・・・」
先に会計を済ませてとスウォンが目配せをすると、午前中最後の患者の名前を呼んだ。
スウォンは診察室の机の上を片付け、白衣を脱ぐと椅子の背に掛けた。
小走りに走ってくる足音に振り返って、両手を差し出してハニが急に止まって転んだりしないように準備をした。
「走ったらダメだよ。」
「先生、本当に一人で行けるから。」
「それこそダメだよ。みたいじゃなくて、軽い陣痛だから。」
今朝から軽い陣痛が始まっていた。
まだ間隔は開いていて、痛みを感じない時の方が長かった。
「お手伝いのおばさんも今日から夕方に来てくれるし、大体バスに乗って行くって言う方がおかしいよ。」
「予定日は来月だから、もしかしたら安静にしていれば治まるかもしれないよ。」
「6月に入った時の検診で早くなる可能性があるって言われただろ?おばさんも今朝連絡した時に、すぐに来てくれるって言うのをハニは断って・・・もし二人に何かあったらって思うとオレは・・・・」
いつもは物静かでおっとりしているスウォンは、予定日よりも早くに軽い陣痛が始まったハニが心配で、本当は午前中の診察も中止したかった。
田舎の診療所で忙しくはないと言っても、大きくなって来たお腹では立っているのも辛かった。
ソウルの施設にいるスウォンの父も、日々弱って来ているから息子の自分の事は分からなくても、初孫の顔を見せたいと思っていた。
病院に到着すると急いで参加で受付をし、診察室に一人では逝っていくハニを見送ると、ハニが無理して笑っているような気がして不安でならなかった。
数分後に診察室のドアが開いて出て来たのは看護師だった。
「今夜はまだ生まれないですが、明日中には生まれるかもしれません。ただお腹の赤ちゃんは先日お伝えしたように、標準より小さいので覚悟をしてください。」
「小さい・・・・・」
ハニは初めての子供の誕生にスウォンを心配させたくないと思って、標準よりも小さいと言われていた事を伝えていなかった。
長時間立っているのも最近は辛くなって来た。
患者が来ない時は勿論、スウォンが診察をしている時も呼ばれない時は、診察室と受付の入り口に置いた椅子に腰かけていた。
午前中最後の患者の診察が終わったのか、スウォンがカルテを持ってハニの所に来た。
「薬の処方はないよ。」
「よいしょ・・・・」
ゆっくりと立ち上がり点数表を見ながら計算をしているハニを見守りながら、薬剤の確認をしながら薬品庫に鍵を掛けた。
「午後の診察は?」
「臨時休診にするよ。」
「でも・・・・」
先に会計を済ませてとスウォンが目配せをすると、午前中最後の患者の名前を呼んだ。
スウォンは診察室の机の上を片付け、白衣を脱ぐと椅子の背に掛けた。
小走りに走ってくる足音に振り返って、両手を差し出してハニが急に止まって転んだりしないように準備をした。
「走ったらダメだよ。」
「先生、本当に一人で行けるから。」
「それこそダメだよ。みたいじゃなくて、軽い陣痛だから。」
今朝から軽い陣痛が始まっていた。
まだ間隔は開いていて、痛みを感じない時の方が長かった。
「お手伝いのおばさんも今日から夕方に来てくれるし、大体バスに乗って行くって言う方がおかしいよ。」
「予定日は来月だから、もしかしたら安静にしていれば治まるかもしれないよ。」
「6月に入った時の検診で早くなる可能性があるって言われただろ?おばさんも今朝連絡した時に、すぐに来てくれるって言うのをハニは断って・・・もし二人に何かあったらって思うとオレは・・・・」
いつもは物静かでおっとりしているスウォンは、予定日よりも早くに軽い陣痛が始まったハニが心配で、本当は午前中の診察も中止したかった。
田舎の診療所で忙しくはないと言っても、大きくなって来たお腹では立っているのも辛かった。
ソウルの施設にいるスウォンの父も、日々弱って来ているから息子の自分の事は分からなくても、初孫の顔を見せたいと思っていた。
病院に到着すると急いで参加で受付をし、診察室に一人では逝っていくハニを見送ると、ハニが無理して笑っているような気がして不安でならなかった。
数分後に診察室のドアが開いて出て来たのは看護師だった。
「今夜はまだ生まれないですが、明日中には生まれるかもしれません。ただお腹の赤ちゃんは先日お伝えしたように、標準より小さいので覚悟をしてください。」
「小さい・・・・・」
ハニは初めての子供の誕生にスウォンを心配させたくないと思って、標準よりも小さいと言われていた事を伝えていなかった。
