ダイニング一面に投げられたDVDのラベルを見て驚いたのはグミだった。
「これ・・まさか全部持って行くとは思わなかっ。たわ。」
ハニはグミが急いで集めているDVDが何なのか気になっていたが、スンジョがかなり怒っているのだという空気が伝わって来て、身体が動かなかった。
「たくさん持っているって、今まで何度写真を処分させた?DVDもオレが捨てると思って、ここにあるのはコピーだろう。」
「当り前でしょう。スンジョに場所を教えたら処分されるのを分かっているから、コピーはたくさん作っているの。」
グミが拾い集めたDVDの間から一枚の写真が床に落ちた。
ハニはそれを拾うと、そこには可愛らしくポーズをとっている3~4歳くらいの女の子が写っていた。
「これ・・・」
ハニからはスンジョの顔色が変わるのは見えなかった。
「スンジョよ、幼稚園の時のスンジョなの。」
「お袋!!」
スンジョの大きな声に、ハニは持っていた写真を落とした。
当然スンジョはその写真を素早く拾うとビリビリと細かくちぎった。
「どうせこの写真だって、どこかにまだ保管しているんだろう。」
「そうよ。当然じゃない。私の可愛い子供の写真だもの」
おろおろとハニはふたりを見ている事しか出来なかった。
「もう自分の心を解き放しなさい。そのために、ハニちゃんと一緒に一晩過ごして欲しかったの。」
「はぁ?」
「ハニちゃんは明るくて素直で、本当にいい子だから、二人だけで過ごす時間があれば、あなたの子供の頃の写真やDVDを観ながら性格が変わるきっかけになればいいと思ったの。」
「よく分からないが?」
「バカみたいに真面目な高校生じゃなくて、普通に自分と同じ年齢の女の子が近くにいたら、楽しく笑って話をして、興味を持った女の子と出会い恋をして・・・・・そんなきっかけになればと思って一晩明けたのに・・・・」
グミはハニがスンジョに片想いをしている事に気が付いているのかもしれない。
知っていてハニとスンジョだけで一晩を過ごせるように計画を立ててもおかしくない。
一週間ほど前にグミにハニは聞かれた事があった。
『スンジョが怖い?ハニちゃんはいつもスンジョの視線を避けているじゃない?それともスンジョの事が好きなのかしら』
そのことに答えなかったが、答えないから好きなのかと思われたのかもしれない。
「これ・・まさか全部持って行くとは思わなかっ。たわ。」
ハニはグミが急いで集めているDVDが何なのか気になっていたが、スンジョがかなり怒っているのだという空気が伝わって来て、身体が動かなかった。
「たくさん持っているって、今まで何度写真を処分させた?DVDもオレが捨てると思って、ここにあるのはコピーだろう。」
「当り前でしょう。スンジョに場所を教えたら処分されるのを分かっているから、コピーはたくさん作っているの。」
グミが拾い集めたDVDの間から一枚の写真が床に落ちた。
ハニはそれを拾うと、そこには可愛らしくポーズをとっている3~4歳くらいの女の子が写っていた。
「これ・・・」
ハニからはスンジョの顔色が変わるのは見えなかった。
「スンジョよ、幼稚園の時のスンジョなの。」
「お袋!!」
スンジョの大きな声に、ハニは持っていた写真を落とした。
当然スンジョはその写真を素早く拾うとビリビリと細かくちぎった。
「どうせこの写真だって、どこかにまだ保管しているんだろう。」
「そうよ。当然じゃない。私の可愛い子供の写真だもの」
おろおろとハニはふたりを見ている事しか出来なかった。
「もう自分の心を解き放しなさい。そのために、ハニちゃんと一緒に一晩過ごして欲しかったの。」
「はぁ?」
「ハニちゃんは明るくて素直で、本当にいい子だから、二人だけで過ごす時間があれば、あなたの子供の頃の写真やDVDを観ながら性格が変わるきっかけになればいいと思ったの。」
「よく分からないが?」
「バカみたいに真面目な高校生じゃなくて、普通に自分と同じ年齢の女の子が近くにいたら、楽しく笑って話をして、興味を持った女の子と出会い恋をして・・・・・そんなきっかけになればと思って一晩明けたのに・・・・」
グミはハニがスンジョに片想いをしている事に気が付いているのかもしれない。
知っていてハニとスンジョだけで一晩を過ごせるように計画を立ててもおかしくない。
一週間ほど前にグミにハニは聞かれた事があった。
『スンジョが怖い?ハニちゃんはいつもスンジョの視線を避けているじゃない?それともスンジョの事が好きなのかしら』
そのことに答えなかったが、答えないから好きなのかと思われたのかもしれない。