大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2019年03月

スノーフレークのように 30

「幸せになるんだよ。」
「コウイチさんも・・セヒさんも・・」
「今度はどんな事があってもコウイチの妻としてこのペンションを手伝って行くわ。」
コウイチとセヒの間に隠れてハナは出て来ようとしなかった。
ハニはしゃがんでハナの顔を見ようとするが、ハナは顔を隠してしまう。
無理もない。
物心ついたころからハニがずっと世話をして来たのだから。

「ハナちゃん・・また来るからね。」
そう言うと、ハニはコウイチとセヒに会釈をして、スンジョと一緒にペンションを出た。
「荷物は本当にこれだけか?」
「うん、三日分の着替えと服を数枚だけ持って家を出たの。あ・・・この袋のワンピースはセヒさんから貰ったのだけど。」
セヒから貰った白いワンピースは、きっと着る事がないだろう。
ヘラとスンジョの結婚式には、自分は行かないつもりだから。
それを思うと、ソウルに帰っても辛いだけだが、片想いをして自分は生涯誰とも結婚をしないでいようと思った。

「スンジョ君・・・麓から歩いて来たの?」
「いや・・・グランドホテルに泊まっているんだ。」
ハニが持っていた荷物をそっと受け取ると、スンジョはハニとは反対の方の手に持ち帰ると、顔を前に向けたまま手を握った。
「スンジョ君?どうしたの?」
「ヘラとの婚約を破棄したよ。」
 「どうして!そんな事をしたらおじさんの会社が・・・・」
「ユン会長はそんな事で、融資を中止する人じゃない。親父の会社も軌道に乗ったし、オレは自分の心をもう抑え込むのはやめるよ。」
期待をしてはいけないと思っているが、思えば思うほど期待をしたくなってしまう。
「片想いを続けてもいい?」
「片想いを続けるな。」
「そんな・・・・」
握っていた手をスンジョは強く握り直した。

「これからはオレだけを見ていればいい。」
「どういう事?」
「ハニはオレ意外を好きになれないだろ?」
「そりゃあ、まぁ・・・」
「結婚しよう・・・・・」
「え?」
聞き間違い、聞き間違いに決まっている。
スンジョ君は大学を出たばかりだし、そんな事を考える暇なんてないはず。

グランドホテルに着くと、そのままエレベーターホールに向かうスンジョの手をハニは離そうとした。
「今日泊まるなら、私空いている部屋があるか聞いて来る。」
「いいよ、このまま12階のホールに行くから。」
12階のホール?
まるで誰かの結婚式に参列でもするように聞こえる。
スンジョがエレベーターの12階のボタンを押すと、その理由が知りたくなったが聞けないほど狭い空間にスンジョといる事にドキドキとした。

「降りるぞ・・・ハニはホール横の部屋で着替えて。」
「え?どうして着替えるの?」
ハニとスンジョの声がホール横の部屋にいる人に聞こえたのか、ドアが勢いよく開いた。
「ハニちゃん、待っていたわよ。」
「おばさん・・・・」
ドレスアップしたグミに続いて、スチャンとギドンが出て来た。
「パパとおじさん・・・・どうして?」
「どうしてって・・パパも驚いたよ。ハニが自分からいる場所を教えてくれたと思ったら、スンジョ君がお前と結婚したいと言って。何が何だかわからないよ。」
「話は後よ。ミナちゃんやジュリちゃん、ジュング君が式場で待っているから、こっちの部屋で着替えて準備をしましょうよ。パパとギドンさんは、ホールの方で待っていて。」
スンジョの手からハニの手を取ると、グミは開いているドアの方にハニを連れて行った。
着替えをするその部屋いっぱいにスノーフレークの甘い香りと、スノーフレークの花のようなウエディングドレスが掛けられていた。
季節は冬から春に変わり、コウイチとセヒの二人の間の雪が解け、スノーフレークの花が咲き始めたと同時に、スンジョとハニの間に会った冷たくてかたい雪が解けてスノーフレークのようなドレスが温かな幸せを連れて来てくれた。

《番外編に続く》

スノーフレークのように 29

セヒを迎えに行っているコウイチの代わりに、ハニはハナに絵本を読み聞かせていた。
ここに来て2年の間、ずっとハニはこうしてコウイチがいない時に、ハナに読み聞かせをしたり絵を一緒に書いたりしていた。
「パパ・・・」
ペンションの敷地内に車の止まる音が聞こえると、ハナはハニの膝からするりと降りて、玄関のドアを開けた。
「パパのくるまだよ。あっ!ママもいる!」
ハニの方を見て大きな声でそう言うと、ドアを大きく開けて外に出て行った。
開け放たれたドアから冷たい風が入って来るが、冬の風邪とは違う冷たくても春を感じさせる風だった。
外で喜んでいるハナの声を聞こえて来ると、ハニは開いていた絵本を閉じて壁際に作られているハナの絵本を置くスペースに納めると、ハニもコウイチとセヒを出迎えるために開いているドアの方に歩いて行った。

初めて見る幸せな親子三人の姿に、ハニは声を掛けるタイミングがつかめなかった。
「ただいま。」
コウイチが嬉しそうな顔でハニに挨拶をすると、セヒが戻って来てこれからやっと親子三人での生活が始まる喜びが伝わって来た。
「お帰りなさい、コウイチさんセヒさん。何か飲み物を用意しましょうか。」
「荷物を車から出したらそれをすぐに片付けないと、宿泊客の夕食の準備に取り掛からないといけないから、駅に行った時に買って来たからいいよ。」
コウイチが上着を脱ぐとそれをセヒが自然に受け取った。
二人を見ると改めて二人は夫婦なんだと思えた。

「ハニちゃん、今までありがとう。コウイチから聞いたわ、ハナが病気になった時は本当に一生懸命に看病をしてくれたって。まだ乳飲み子だった子を、まだ若いあなたが一生懸命に面倒を見てくれたから、私がここを出て行って落ち込んでいた時に励みになったって。」
「そんな・・私も、行き成り住み込みで働きたいって言って強引にお願いをして。」
セヒが感謝の気持ちを込めてハニを抱きしめると、大人な女性の甘くて上品な香りがした。
「あなたの王子さまはいつ来るのかしら・・・」
「今日来るはずですけど・・・・」
ペンションの隅にあるスペースに、宿泊客の荷物と一緒にハニの荷物も置いてあった。

「あなたも幸せになってね。」
「はい、セヒさんも・・・」
コウイチとハニが話し合って、セヒが来る日にスンジョが迎えに来るようにしたのではない。
歯車が合い始めると、本当に何もかもがタイミングよく事が進んでいく。
コウイチとセヒに続いてハナも部屋に入って行くと、その場は静かな空間になった。
静かな空間になれば、小さな音でもよく聞こえるのは春が近づいて来たから。
ジャリジャリっと砂を踏む音が聞こえると、その足音がハニにはスンジョが迎えに来たと分かった。
小走りに玄関に行きドアを開けると、薄手のコートを着たスンジョが笑顔でハニを迎えに来た。
「迎えに来たよ。」
優しいスンジョの笑顔は、まるで夢の中であった白馬に乗った王子様のようにも見えた。



スノーフレークのように 28

地面の雪が解けて、鮮やかな緑の目が姿を見せてもスンジョは来なかった。
可愛らしいフラワーポットに、芽吹いた球根を丁寧に移植し横に置くと、また次のポットに手を伸ばして根を痛めないように掘り起こした球根を移植した。
ハニの顔は訪れる春のように明るく穏やかな笑みを浮かべていた。

「空いているフラワーポットはこれで終わりだよ。」
コウイチは倉庫から段ボール箱を持って来ると、ハニの近くに持って行った。
「二年間、ハニちゃんがこうして移植してくれているおかげで、春に来てくれるお客さんが翌年も予約してくれていたけど、来年はどうなるかなぁ・・・」
「セヒさんが来てくれるから、きっと変わらないと思いますよ。」
「彼女が土を触ってくれればいいけど・・・・」
「大丈夫ですよ。ハナちゃんと一緒に、ペンションの名前の『スノーフレーク』を毎年咲かせてくれますよ。」

セヒが今手掛けている仕事を終えたら、ここに帰って来てコウイチとハナとの生活を始める。
戻って来るまでの間、常に満室にならないが人手が必要なペンションの仕事をハニは手伝う事になっていた。

「もうすぐですよね?セヒさんが来るのは。」
「お昼には来ると言っていたから、もうそろそろ迎えに行こうかと・・・・」
「迎えに行く時にハナちゃんも連れて行くのですよね?」
「行こうと思っていたけど、昨日の夜眠れなくて今日の朝は早くから起きていたから、昼食をしながら眠ってしまって・・・」
いつもどこか違う感じがするのは、セヒが来るからなのだろうか。
「どうかした?」
「いつも洗ったままの髪の毛で、着古したTシャツにGパンだったのに・・・」
「ハナがこれを着てセヒを迎えに行って欲しいというから。戻って来たらすぐに着替えるよ。」
顔を真っ赤にしてコウイチは、ペンションの名前が書かれている車に乗って、その場から逃げるようにセヒを迎えに麓の駅に続く道を走り出した。

春の到来とともに、コウイチにも春がやって来る。
そしてハニも、まだ迎えに来てはくれないが、スンジョが病院勤務が始まる前に迎えに来ると昨日の夜の電話で話してくれた。
いつも電話を掛けても短い会話だけで、すぐに切ってしまうスンジョが、昨日の夜はいつもの倍以上の時間電話で話をしてくれた。
コウイチがセヒを迎えに行き、宿泊客が辺りを散策に出て行くと、ペンションは昨日の夜のスンジョとの会話の世界にハニは幸せそうな顔で浸っていた。



スノーフレークのように 27

少しずつ確実に春が近づいている。
季節が春に近づいているだけじゃなく、心も春に近づいているようなそんな暖かいものが感じたられた。
「何かあったの?」
都会的なヘラは、クールで無駄がなくすべてにおいて完璧だ。
ハニも都会生まれ都会育ちで、素朴という言葉は当てはまらないが、冷たさを感じないのは自分に特別な感情があるからなのか。
「特別に何かあったわけじゃない。家族でスキーに行って、一つ解決したから気持ちが楽になったのかもしれない。」
「解決?」
「ああ、親父の会社の新作商品のイメージキャラクターに、女優のイム・ランが契約をしてくれた事には驚いたよ。」
「そう?母親になったから、玩具メーカーの新商品は彼女にとって、復帰のための仕事としてはよかったのじゃない?」

ハニと話した事が自分の中でその女優との契約よりも、心が温かくなる理由の一つだ。
恐らくヘラは、スチャンの会社の事がスンジョのわずかな心の変化に関わっているとは思っていないだろう。
「まだおじ様の会社の事に関わっているの?卒業が間近だから、今は忙しいのじゃない?」
「学校の方は、どうって事ないさ。親父はどんなに大変な契約でも大変だとは思わない人だけど、今回は人気女優を起用するのは緊張するらしい。」
「まっ・・・おじ様が?」
「今までは人気女優を起用した事がないから、家族旅行に誘って彼女にどんな風にCMを作るか考えたら緊張して来たと言っていた。息子だから、会社は継がなくても助けるべきじゃないかな。」
ヘラはスンジョの微妙な心の変化に気が付いていた。

「変ったわね・・・・」
「変った?」
「表情が温かくなってる。まるで、恋人がいてくれるから心を休める場所を見つけたみたいに。私と婚約しているのに、そんな風に変わるのは・・・・なんだか複雑な気分。」
スンジョはその言葉に応えなかった。
まさかハニを見つけて、向かい合って話をしてキスをして・・・・イライラとした気持ちが消えたとは、とても婚約中のヘラに言えるわけがない。
「何も言わないのね。私が複雑な気分になっているのに、あなたは何か清々しく気持ちが晴れたようで。私が思っている事を聞いてもいい?」
ヘラの顔は笑っていたが、目はスンジョの目の奥を通り越して心の中を見ていた。

「誰か好きな女性が出来たの?」
「オレが?」
「そう、あなたが。」
「オレは人を好きになる事はない。」
「それが婚約中の私に言うなんて、そういうところは普通のあなただけど、今日のあなたみたいな感じは、まだ医学部に行く前に見せていた顔ね・・・ハニをからかって楽しんでいた時のように、現在恋をしている最中みたいな。」
ヘラの言葉はスンジョの胸に深く突き刺さった。



スノーフレークのように 26

ハニは携帯のメールアドレスを変えたのだろうか。
いつもハニの方から来るメールで、オレの方はいつも返信すらしていなかった。
話という話もあまり出来なかった。
ただ『帰って来い』とだけ言ったが、ハニが『帰る』と応えたのは聞かなかった。
でもきっとハニは帰って来る。

<スンジョ君?>
「え・・・ハニ?どうかしたのか?」
<どうかしたかって、スンジョ君が電話をかけて来たんだよ>
以前と同じ話し方をしているのなら、ハニがオレを拒んでいないという事だ。
「そうか・・ウンジョが部屋にいつ来るか分からないから、長くは話せないが、おじさんには今いる場所を話したのか?」
答える言葉を考えているのだろうか、しばらくの間を開けて言い難そうに話した。

<元気にしているから心配しないでって・・・それだけ・・・でも、時々電話はかけていたよ>
それをお袋は知っていたから、ハニが家を出て行ってから探し回る事もしないで、何もなかったように振舞っていたのか。
「じゃあ、オレがソウルに帰ったらおじさんにハニの居場所を話してもいいか?」
<それは・・・>
「2年はおじさんにとって永遠に思えるくらいに長かったと思う。一旦オレはソウルに帰るけど、すぐにハニを迎えに来る。それまでにはおじさんにハニが今いる場所を話しておくんだぞ。」
<迎えに来てくれるの?そんな事をしたら婚約者のヘラに悪いよ・・・>

ウンジョがお袋と話しながら歩いて来る。
自分のハニへの本当の気持ちをまだ伝えていない。
ハニをソウルに帰る気持ちにするには、その言葉を言わないといけない。
「ヘラの事はいい。お前はオレだけを信じて待っているんだ。コウイチさんには申し訳ない気持ちはあるかもしれないが、お前は大学も休学したままだろう。今帰れば春から復学して2年遅れてでもいいから卒業しろよ。」
うんうんと言っているハニの声が聞こえる。
ドアノブにウンジョが手をかけた音も聞こえた。

「また電話をする。」
<あ・・スンジョ君・・・>
「どうした?」
<キス・・・2回目のキスをした理由はどうして?>
「3回目だ。」
<3回目?>
ハニの言葉にスンジョは返さず、ドアが開いてウンジョが入ってくる前に携帯の通話を終えるボタンを押した。


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