大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2019年01月

四季 107

一挙手一投足父の真似をしているスンリと対照的に、ハニの陰に隠れて父を見ているスンハ。
ハニの秘密とスンジョの抱えている問題に、家族のだれも気が付く事なくやっと訪れた家族の平和な空間だと思えるくらい明るかった。

「検査をしっかりして、悪い所があったら仕事休んでもいいから治しなさい。」
「親父・・・・」
仕事の休みの今日に、明日から復帰するための検査をするために病院に行く事を聞いたスチャンはそう言った。
「ありがとうございました。では行って来ます。」
「スンリ、スンハ行こうか。」
スンジョが玄関のドアを開けると、一緒に病院に出勤するハニと、保育園に行くスンリとスンハがスンジョと一緒に靴を履いた。
それまでスンジョに対して警戒をしていたスンハが、はにかみながら小さな手をスンジョの手に触れた。

「スンハ?」
「手を繋いで・・泣かないから・・・」
スンリが繋いでいる方と反対な方の手をスンリは自分も同じようにしてもらおうと、彼女なりの勇気を振り絞るように小さな声で初めてスンジョにお願いをした。
小さな二人の子供の手をしっかりと繋ぐと、ハニはスンハが少しだけ心を開いたのだと思った。

後部座席に二人を座らせると、ハニは運転席側に廻った。
その後ろをスンジョが付いてくると、ハニが持っている車のキーに触れた。
「オレが運転して行くよ。昨日もハニが運転して家まで帰って来ただろ?」
「大丈夫。スンジョ君がいない間ずっと自分で運転していたから、だいぶ上手になったよ。それに、スンジョ君運転しても大丈夫なの?」
「運転できないわけじゃない。指先が動かしにくいのと腕が肩より上に上がらないだけで、それも無理な体制で長い間過ごしたから、動かす事によって改善される。それに、妻の運転で夫が助手席に座っているのを、オレが許せないだけだよ。」
スンジョのその優しさが夢のようでもあり、ハニの隠している秘密の重さを感じさせた。
少しずつ子供たちとスンジョの距離が近づいて行くのに、ハニの心は時々ここにあらずな事に、スンジョも気が付き始めていた。



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四季 106

家族が寝静まり、聞こえるのは眠っている人の寝息と、幼い子供たちが寝返りを打つ時の布団のガサガサという音だけ。
スンジョが帰って来ても、ハニは深い眠りに入る事が出来なかった。
隣でスンジョが眠っている事で、自分がしてしまった事に公開をしている事が一番の不安だった。
眠る時にしてくれたキスもしてくれないのは淋しいが、スンジョに身体を触れられたりしたらそれを受け入れる事が怖かった怖かったが、逆にホッとしているのは事実だ。

「ぅ・・・ん・・・っ・・・」
深い眠りについていないから、苦しそうに呻くような声にすぐに目が覚めた。
「ぅ・・・・」
「スンジョ君?スンジョ君?どうしたの?」
枕元の電気を点けて、スンジョの方を見ると汗を大量に書いて苦しそうにしていた。
「ぅう・・・う・・・」
「スンジョ君!!」
両肩を掴んでうめき声を出しているスンジョの身体を揺すり。必死に名前を何度も呼びかけていると、パッと目を開けてハニの顔を見た。

「どうしたの?すごい汗・・・」
「夢を見た・・・ずっと向こうにいる時も見ていた同じ夢だ。」
ベッドから降りてハニは着替えのパジャマとタオルを持って来ると、スンジョはそれを受け取り着替えを始めた。
昨日は背中の傷跡に気が付いたが、今日は胸や腹部にもいくつかの傷があり、赴任している所でひどい怪我をしたのだと知った。
「どんな夢なの?すごく苦しそうで、スンジョ君らしくないよ・・・」
「向こうにいた時に起きた事故というのか、攻撃されて以来その時に起きた恐怖でずっとその時の夢を見ていたんだ。家に帰ってこれば観る事が出来なくなると思って、昨日の夜は疲れすぎも会ってみる事はなかったが、少し疲れが取れたから見たのかもしれない。」
「どうしたら・・・いいの?」

「カウンセリングで解決付けられればいいが本当の事を言うと、予定通り帰って来られなかったのは怪我のせいもあるけど結構危険な状況で意識が戻らなかった時期もあった。」
その怪我をした時期は、スンジョの物と思われる荷物の確認をした頃なのだろう。
スンジョが大変な時期に、この先産まれてくる子供とこれからどうしたらいいのかと言う不安に毎日が気力を無くしていた時だ。
「同じところにいた医師で助かったのは数人。向こうに住んでいる一般人と医師で、怪我をした人の治療をする事になったけど医療品・医薬品が不足し、手術など出来ない状況で助かったのさえ奇跡だった。そんな危険な状況でも助かったのは、オレが譫言のようにハニや産まれてくる子供の事を言っていた事が、生きようという気力剤になったのかもしれない。」

そんな風に死にそうなときにも、自分と子供たちの事を考えていたのだと思うと、なおさら自分のしてしまった事の罪の重さがズシンと心に突き刺さる思いだった。




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四季 105

「スンジョ君、マッサージしようか?」
「あぁ、頼む・・・スンハは眠ったのか?」
パジャマの上着を脱ぐと、スンジョはベッドの上にうつぶせになった。
「ごめんね・・・スンハは人見知りで、すぐに懐かない子で・・でも、スンリがスンジョ君と一緒にお風呂に入ったのを気にしていたから、もう少し待っていて。」
「急がなくてもいいさ。もうどこかに行く事はないのだから。」
昨日よりは体が硬くなくなっていた。
自分のマッサージが聞いているとは思わないが、誰も見ていない所でスンジョなら自分で体をほぐしていたのだろう。

「明日から忙しくなるって・・・・」
「あぁ、今日事務局長と院長と外科部長と話して、完全復帰する前に怪我もしたし、向こうではしっかりと治療もしていないから朝から検査や場合によっては治療のプランを決めなければいけない。」

「ち・・・治療のプランって・・・」
「一応腕が上がらない事とかだけだよ。特別にどこかが悪いとは思っていないから。ただ・・・」
「ただ?」
「いや・・・マッサージもういいよ。」
クルッと仰向けに身体を向けると、スンジョはハニを胸に抱きしめた。
嬉しくて仕方がないはずなのに、気持ちが複雑だった。
ハニを抱きしめたままスンジョは暫く何も話さなかったが、顔を見なくても体中の力を抜いてほほ笑んでいるのが伝わった。

「ずっと向こうで身体を伸ばして眠った事がないから・・・・昨日一晩寝ただけで、身体の疲れは取れていないみたいだ。4年の想いをハニに返したいけど・・・眠気に勝てないよ・・・ハニをこうして胸に抱いているだけで、安心できるのか・・・・・」
そのままスンジョは眠ったのか、何も話さなくなった。
すぐにスンジョの身体から離れようと思ったが、頬に伝わる素肌のぬくもりをもう少し感じていたいと思った。

いつかはギョルとの事も話さなければいけないが、その前にギョルと納得がいくように別れを切り出さなければならなかった。





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四季 104

バスルームから聞こえるスンリの楽しそうな話声。
たった一日でスンリはスンジョが大好きになり、片時も離れようとしなかった。
夕食時もスンジョの隣がいいと言い、トイレに行くのまで付いて行き、小さなスンジョの動きでも真似をしようとしていた。
そんなスンリを見ながらウンジョはこう呟いた。
「まるで昔のオレみたいだ。お兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんのようになりたいと思うようになったのは、今のスンリくらいの年齢だったと思う。」
それに比べてスンハは、まだスンジョを警戒してハニから離れようとしなかった。

「スンハは、アッパが嫌いなの?」
ううんと首を横に振るが、もともと人見知りで保育園に馴染むのにもスンリの倍以上時間が掛かった。
「オンマがバスルームの入り口にいるから、アッパとスンリと一緒にお風呂に入ったら?」
ピタッとハニに貼り付いて動かないが、いつも一緒にいるスンリがスンジョと一緒に入っているのは気になっていた。
「ふふ・・・子供がお母さんに甘えるのは、お母さんが妊娠するって言う兆候があるとか昔の人は言ったわね。」
「そ・・そうですか?」
「そんなの関係ないよ。まぁ、どのみちお兄ちゃんが帰って来たら、そうなる確率は高いけどね・・」
ウンジョはそう言うと、グミに何か言われる前に退散すると言って自分の部屋に引き上げて行った。

「ハニちゃん、無理にスンハをスンジョに慣れさせようとしなくても、そのうちに自分の方から近づいて行くわ。」
そうと分かっていても、もし隠しているギョルとの事がスンジョに知られてしまってはこの家にはいられないかもしれない。
そのために、スンハニは早くスンジョに懐いてほしいと思っていた。

「オンマ、アッパの事好き?」
「どうしてそんな事を聞くの?」
子供部屋に入り、スンリが出て来たら自分と一緒に風呂に入るために準備をしていると、やっとスンハが話をしてくれた。
「オンマがアッパを好きだったら、スンハもスンリみたいに好きになるから。」
「好きよ。」
好きという気持ちはずっと変わらず続いているが、自分の秘密を思うとスンジョに以前のように好きという気持ちを表すのが怖かった。
大丈夫、スンハは人見知りだけどスンジョ君に慣れてくれる。
私の娘だから絶対に大丈夫。
そう自分の心に言い聞かせるようにして、風呂から上がったスンリたちと交代してハニはスンハと一緒にバスルームに入って行った。




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四季 103

「あれがハニの旦那か・・・・」
「そうよ、家族四人がこれからやっと暮らせるのだから、あんたの方からハニに別れを告げたらどう?」
「やだなって言っただろう。」
ハァーっとため息を吐くと、ギョルを見ながら困ったという顔をした。
「あの男、外科医として本当に復帰できるというのか?」
「どういう意味よ。」
「歩き方を見れば分かる。だけど、オレはその理由は誰にも教えない。絶対にハニをあの男から離してやる。」
誰も気が付いていないスンジョの秘密を、ギョルはまだ歩く後ろ姿で気が付いた。
それを誰かに話せば、ハニをスンジョから離す事が難しくなる。



「アッパ・・・髪の毛切らないの?」
写真で見るスンジョと髪の長さが違うのを、スンリは不思議そうに眺めていた。
「そうだな・・・仕事に戻る前に、身なりをきちんとしないといけないな。」
「ぼくね、ぼくね、知ってるよ。」
一晩一緒に眠って、保育園の送迎だけでスンリはスンジョに対して既に心を開いていた。
「ん?」
「いつもオンマと一緒に行く所で、髪の毛を切る事が出来るよ。ねぇ~オンマ。」
「そうだね。スンジョ君、家に帰る前に寄って行く?予約をしなくても、少し待つと入れていただけるから。」
「明日から忙しくなるから、寄って行こうか・・・スンリも髪の毛を切るか?」
うんうんと嬉しそうに微笑むスンリに、スンジョは可愛くて仕方がないと言った表情を向けた。
それを見て、スンハは羨ましそうにしているが、まだ口を開こうとしなかった。

「明日から忙しくなるって・・・もう一日お休みがもらえるのでしょ?」
「あぁ・・・家に帰ってから話すよ。」
スンジョは子供の前ではあまり詳しく話すつもりはなかった。
まだ幼い子供の耳に入れたら、また父親が自分たちの前からいなくなってしまうような気がするから。
ハニがスンリを連れて行く美容院は、グミの行きつけの美容院で勿論スンジョが以前に言っていた所だった。
風にサラサラとなびく長めのスンジョの髪。
腕が上がらないと言って、ハニが昨日シャンプーを手伝った。
明日から忙しくなると言ったのは、どうしてなのだろうと疑問に思ったが、スンジョが家に帰ってから話すという事で、何か重大な事でも含まれているのかと気になった。




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