大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2018年11月

四季 40

「終わったぁー!!」
「ハニはいつも夜勤明けは叫ぶね。」
「だって、早く帰りたいもの。」
シルクのキャミソールのすそを伸ばして、ロッカーの中に掛けてあるブラウスを取ると、鼻歌を歌いながら袖を通した。
「最近、旦那様と一緒の夜勤がないから早く帰りたいんだ。」
「早く帰りたいはいいけど、どうして夜勤明けの時にシルクのキャミソールに着替えるの?」
「ふふ・・旦那様が私に買ってくれたの。」
「あのペク先生が?」
頬を赤くしてハニは頷いた。

海外に出張した時にスンジョがお土産として買って来てくれたのだ。
どんな顔をしてランジェリーショップに行ったのかと思うだけで、その様子が目に浮かぶのだ。
「それにね、これを着ると旦那様のぬくもりを感じるの。」
「あーなんだか嫌らしいわぁ~エッチな事を妄想しているんだ。」
そんな事を話しながら、最近どうしてスンジョに夜勤がないのか気になり始めていた。
病院の事情に疎いというのかどちらかと言うとハニは無関心で気が付かないのかもしれないとは自分でも思っていた。

「夏休みはいつ取るの?」
「私は旦那様に合わせて、今年は旅行に行こうかなって・・思っているの。」
「いいなぁ~私も早く一緒に旅行に行ってくれる旦那様を見つけなきゃ。」
「それよりも、恋人を見つけなきゃね!」
毎日が楽しくて仕方がなかった。
以前は恋人期間がなくて、デートしたいと言ってスンジョにせがんでいた。
異動先が産科だと分かった時は少し残念だったけど、パク先生に付いて出産に立ち合ってから、一人の人間の誕生の瞬間にいられることが楽しいと思った。

「じゃあ、お先に!」
「旦那様にたくさん愛情をもらってね。」
更衣室で一緒に着替えていた看護師と別れてハニは通用口に向かった。
今年の夏休みはずっと言い続けていた旅行を絶対に実現させたかった。
同じ年齢のヘラが母親になると知ってから、今年は自分も妊娠したいと思った。
そのために、二人だけで長期で夏休みを取って旅行に行きたい。
数か月前から自分の体のリズムを、途中で途切れることなく記録しているから、それを見せてスンジョに今日話そうと思った。

通用口付近の掲示板をチラッと見て、管理人に挨拶をして病院を出ると、夏が近づいているのが肌で感じられるくらいに今朝は気温が高かった。
「海外派遣か・・・いったい誰が行くのだろう。」
内定者数名と書かれているだけで、まだ名前が発表されていなかった。




人気ブログランキングへ

四季 39

自分のキャリアを選ぶか、キャリアよりも今の状況を選ぶのか。
今までの人生、これほど悩んだことはなかった。
昔の自分なら、何も迷うことなくキャリアアップの道を選んでいた。

「で、スンジョはどうするつもりだ?」
「キャリアアップを選びます。」
スチャンの書斎でふたり向かい合って最近はよく話す事はなかった。
珍しく夕食後にスンジョの方からスチャンに話がしたいと言って来たのだ。
「ハニちゃんにはいつ話すんだ?」
「ギリギリまで話さない方がいいと思っている。」
「それじゃあ、ハニちゃんの準備が間に合わなくなるだろう。」
こう言ったらスチャンはきっと反対するだろうと思うと、自分の気持ちをどう伝えたらいいのか、それが一番迷うところだ。

「オレ一人で行く。」
「スンジョ、家族は一緒に暮らさないと。」
家族はいつも一緒にと言うのが、スチャンとグミの考えで、いつも家族そろって何かをするというのがペク家だった。
「分かっている。分かっているからずっと話があるという事を聞いてから悩んでいた。でも、最近のハニは仕事が面白いと自分でも言っているし、昔のハニとは別人のように自分に自信を持っているんだ。ハニはハニでキャリアアップしよと努力している今が一番成長する時期なんだ。」
一緒に行こうと言えばハニならきっと自分の事を諦めても付いてくるだろう。
それがハニのためにならないと思うのはスチャンも同じではあった。

「一緒に行って、向こうでハニが看護師として仕事をすればいいと、何も考えずにそう思えばいいのかもしれないが、自分で楽しいと言って仕事をしているのに、場所が変わればまたハニは一から覚えなければいけなくなる。どんなに自信を持っていると言っても、ハニは覚える事には人の倍もかかるというのは変えようがない事だ。」
腕組みをして目を閉じて考えているスチャンは、人との関わりが苦手な息子が、一人の女性を好きになって、これほど迷うようになったことが嬉しいようで可哀想だと思い、言葉をどう描けたらいい物かと考えていた。

「スンジョの考えが決まっているのなら、やはり早めに話してあげた方がいいのじゃないか?もし、ハニちゃんが付いて行くというのなら連れて行ってあげればいい。向こうで仕事を覚えるのに時間が掛かるのなら、それはそれで仕方のない事だろうし、ハニちゃんがスンジョに付いて異動するのなら、スンジョが夫としてサポートしてあげれば、ハニちゃんなら乗り越えられるよ。あの子は見た目と違って人の倍も頑張れる子だから、覚えるのに時間が掛かっても大丈夫じゃないか。」
スチャンにそう言われた事はスンジョにも分かっていたが、自分以外の人からそう言われると話す決心が付いて来た。

「幸いな事にまだ子供もいないし、ハニが夜勤明けの休みに話してみるよ。」

書斎のドアの外で、グミは耳をドアに付けて二人の話を聞いていた。
全部を聞いていたわけではないが、ハニがどんなふうにショックを受けるのかと、我が子の事のように心配になって来た。




人気ブログランキングへ

四季 38

今夜はゆっくりと考える事で時間が過ぎて行くだろうなりたての頃よりずいぶんと自分の職業に誇りを持っているのだと伝わって来る。
「暇がなくてもオレを探していたか・・・」
「珍しい、先生が独り言を言われてる。」
「たまにはオレだって言うよ。」
ハニと一緒にいる期間が長くなったからか、ハニのくせや特徴が似て来ている事には気が付いていた。
「いつから行く事になった?」
「行くかどうかまだ決めかねている。」
同期の外科医と二人外科部長に呼ばれ、話を聞き戻って来るところだった。

「オレは行くよ。既婚者じゃないし次男だから、実家の病院を継ぐ事もないから。でもペク先生は最愛の妻を置いて行くのを迷う理由の一つじゃないですか?」
「そう言う訳じゃない。」
はっきりとそう言う訳じゃないと言い切れない。
自分の職業に誇りを持つことになったから安心だと言っても、ハニはオレが異動する事になったと知ったら泣くだけじゃすまないだろう。
ハニが泣けばお袋が口をはさんでくる事は想定できた。

「一緒に連れて行けよ。向こうで奥さんも仕事が出来るように、看護科の方に話を付ければなんとかなるだろう?」
「そうだな・・・・」
「そう知ればいいだろう。子供もいないし新婚みたいなお前らが離れ離れになるのはよくないよ。」
子供もいないのだから、逆にハニを置いて行っても心配はない。
オレが向こうに行っている間に、もし子供でもいたらお袋のいいようにされてしまう。

「どっちにしても返事は急がないという事だから、奥さんと話し合えばいいさ。じゃ・・・オレは夜勤もあるから仮眠してくるよ。」
スンジョは同期と別れ、更衣室に向かって歩いた。
遠くで聞こえるハニの声。
日勤のスンジョと反対に、ハニは今日夜間勤務。
結論を出して答える猶予はあるから、ハニの気持ちを聞いてからそうした方がいいのか、自分で決めて結論を出してもいいか。
今夜はゆっくりと考える事で時間が過ぎて行くだろう。






人気ブログランキングへ

四季 37

ドアを開けてハニと一緒に入って来た男性を見ると、不安そうにしていた女の子ヨンヒは、驚いた顔を一瞬して涙が目に滲んでいた。
「ゴメン・・冗談だと思っていた。夏休みの間のアルバイトに来た子だから、最初は遊びのつもりで・・・」
その言葉を聞いて、ハニは部屋の中に二人だけにしておこうと思っていたが、二人が立っている方を振り向いて間に立った。
「遊び?遊びのつもりで赤ちゃんが出来る事をしたの?この子がどんなに泣いていたのかも知らないで・・・ずっとお腹が大きくなるまでどんなに辛い思いをしたのか、あなたは・・・」

他人の恋愛に口を挟むなとスンジョにいつも言われていた。
ギョンスがヘラの事が好きだから、二人を恋人同士にしようと言った時にスンジョにそう言われ、テニス部の仲間たちと時々あった時も、二人の様子が気になったが触れないでいた。
結局、結婚と言う形はとらなかったが二人は夫婦同然の付き合いをしていた。

「看護師さん・・」
「大丈夫、あなたがどんなに辛かったかを・・」
「違う・・彼は悪くないの。私が彼に勝手に片想いをしただけだから。お母さんもお父さんも生む事を許してくれたから。」
マタニティドレスを着てもlお腹のふくらみが少しだけわかる。
ヨンヒと向かい合っている男性は、拳をギュッと握りしめてから小さな声でポツンと言った。
「結婚しよう。」
「いいの、先輩の迷惑はかけないから。」
辛いのだろう。
涙を流さないように、唇をかみながら一言一言ゆっくりと話した。

「違う。ヨンヒがオレに話してからずっと考えていた。でも、あの時は遊びのつもりだったけど、気が付いたらヨンヒの事を好きになっていた。だから、どうしたらいいのか考えて家族を養うために一流企業に就職しよと思った。」
「でも、会ってくれなかったのは・・」
「うん、企業に面接に行っていたから。内定が出て君の家に会いに行こうと思って、今朝家に言ったらお母さんが見えて妊娠5ケ月だって聞いて、その時に本当だったんだと知った。ゴメン・・・」

お互いに妊娠を知って驚き、それなりに悩んでいた。
誤解が解けて、二人に戸惑いはあっても幸せな表情に変わったのを見た時、ハニはスンジョに言われた事はやっぱり本当だと思った。






人気ブログランキングへ

四季 36

「127番の方・・・」
「は・・・はい・・・」
消えそうな声で自分の番号が呼ばれて返事をした方を見ると、まだ幼い顔をした女の子が立ち上がった。
周りの視線から顔をそむけるようにして立ち上がったその子が、一瞬どこかで見たような顔だと思った。
「お母さんはどこかにいるの?」
「ひ・・・ひとりで・・・」
『エッ』と、声が出そうになったが、その子がこの間母親と来た高校生の女の子だと気が付いた。
受付番号リストに書かれている名前で、確認をする事は出来ないが、緊張で震えているその女の子をこれ以上人の視線を向けられては可哀想だと思った。


「顔色が悪いわね。空いている部屋があるからベッドで休む?」
「大丈夫・・・・」
ハニは大丈夫と言ったその子の手を取って、何も言わないでと目で合図を送り【空室】とかかっている札のドアを開けた。
「ここで休んで・・・」
震えながら上目遣いでハニを見上げると、小さくうなずき部屋の中に入った。
その子に付いているわけにはいかず、ハニはまた待ち合いに行き受付が済んだ患者の番号を読み確認をする事にした。
女の子はハニが出て行くと、不安で堪えていた涙がポロポロと流れていた。

「パク先生、確認が終わりました。」
「ありがとう・・・ところで、隣の部屋に誰かいるの?」
「この間の高校生の女の子です。周囲の人の視線で緊張していたみたいなので、順番が来るまでそこにいた方がいいと思って・・すみません独自判断をして。」
「いいわよ。ずっと不安で誰にも相談できなくて辛かったのに、生む事を決心したのだけどまだ子供だからね。でも、一人にしたままだともっと不安だと思うから、誰かと交代をしてオ看護師がその子のそばにいてあげて。
「はい。」
高校生の女の子はずっと泣いていたのか、今日見た時も目が赤かった。

廊下に出ると大学生くらいの、男性が一人気まずそうにウロウロとしていた。
「あの・・どなたの旦那様でしょうか?」
ひとりの看護師がその男性に声を掛けると、驚いたようにその場から逃げようとした。
「待って!」
そう言って呼び止めたのはハニだった。
「あなた、ソ・ヨンヒちゃんの・・・・」
「あ・・・・ヨンヒは・・」
「こっちよ。」
高校生の女の子が一人でいる部屋にハニは案内をした。







人気ブログランキングへ

ギャラリー
  • お知らせ
アーカイブ
美容室美容院レーシックfx 口座開設美容整形キャッシング
デリヘルデリヘル 求人里親 募集求人情報美容室裏dvd保険出会い出会いエステ美容整形クレジットカード消費者金融
アクセスカウンター
キャッシング社長ブログseothink tank医薬品 買取ブログパーツお見合い結婚相談住宅ローン
アルバイト情報海外サーバー海外サーバーアクセスカウンター無料ブログカウンターオンラインカウンター借金時計ページランクアダルト動画
アダルト動画 比較裏dvd裏dvddvdレンタル 比較有料アダルト動画 比較月額アダルト動画 比較出会い系サイト 比較ライブチャット 比較裏dvd
ブログカウンター無修正dvdフェラチオキャバクラデリヘル風俗
無料カウンターデリヘル 求人高級 デリヘルキャバクラ 求人借金時計プロバイダ 比較ウォーターサーバー 比較レンタルサーバー 比較クレジットカード 比較生命保険 比較
etcカードエステ脱毛インプラントホームページ製作ドメイン取得化粧品 サンプル自動車保険 比較学資保険 比較おまとめローン 比較キャッシング 比較証券会社 比較fx 比較fx口座開設 比較
無料アクセスカウンターフレッツ光 auひかり 比較fx 初心者誕生日 プレゼント
東京 デートスポット消費者金融 一覧銀行 口座開設アクセスカウンター無料カウンターページランククレジットカード ランキング生命保険 ランキング自動車保険 ランキング学資保険 ランキング育毛剤 ランキング証券会社 ランキングプレゼント ランキングクレジットカード おすすめ
bto パソコンエアコン 工事エアコン クリーニング給湯器 交換犬 里親猫 里親エアコン 取り付けエアコン 取り外しガス給湯器 交換ホストクラブ新宿 デリヘル新宿 デリヘル歌舞伎町 キャバクラ渋谷 デリヘル


バラが降るオルゴール


  • ライブドアブログ