空気の読めないハニで、自分が帰ってくる前にグミとスンジョが仲良く話をしていた様子じゃない事くらいわかる。
「どうかしたの?」
「なんでもないわ。夜勤明けだからお腹が空いているのじゃない?」
「大丈夫です。帰りに寄り道をしてカフェに寄って来ました。ナッツマフィンを食べて来ましたから。」
ほとんど手つかずで持ち帰って来たと言えば、どこか体調が悪いのかと心配をする。
暑さ負けの様だと言ってごまかせば、家事の合間にのんびりと過ごして欲しいと思っているのに、自分のためにまた手間をかけてしまう。
「いつものようにお昼過ぎまで休んで来てもいいですか?」
「も・・もちろんよ。」
ハニが感ずいたかもしれないが、何事もなかったように笑顔で応えたグミの視界に、スンジョが立ちあがったのが見えた。
スンジョが転勤の事をハニに話すのだと分かり、珍しくグミは緊張して来た。
グミ自身、家族はいつも一緒にとそう育って来た。
その習慣を結婚しても自分の家族にも続けて来ていた。
ハニがスンジョに付いて行ってしまうのは淋しいと思っていたが、スンジョが連れて行かないつもりでいる事を知って嬉しいはずが、淋しさも感じていた。
「ハニ、疲れている時に悪いが、話があるんだ。」
「話?いつも真面目な顔のスンジョ君が、さらに真面目な顔をして何の話?」
心配そうにしているグミの方をチラッと見て、スンジョは二階に行く階段を上がろうとしているハニの方に寄った。
「部屋で話そう。」
「何?私何か失敗するようなことをしたの?」
「いや・・そうじゃない。」
「そうじゃなかったら、ここで話せばいいのに。そうですよね?お母さん。」
ハニがどうスンジョからの話を聞いて落ち込むのか想像がつくだけに、どんな態度を取ればいいのか難しくて普通にしている事など簡単ではない。
「私は何も言わないからここで話せばいいじゃない。あなたの母親でもあるのだから聞く権利もあるでしょ?」
スンジョ以上にいつもと違うグミに、ハニは何か良くない事でも言われるのだろうかと、顔から笑みがサッと消えた。
「分かった。いずれお袋にも話さないといけないし、お義父さんにも話さないといけないから、ここで話すよ。ソファーに座って話そう。」
スンジョはハニと視線を合わせないように、すぐに背中を向けてソファーに向かって先に歩き出した。

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「どうかしたの?」
「なんでもないわ。夜勤明けだからお腹が空いているのじゃない?」
「大丈夫です。帰りに寄り道をしてカフェに寄って来ました。ナッツマフィンを食べて来ましたから。」
ほとんど手つかずで持ち帰って来たと言えば、どこか体調が悪いのかと心配をする。
暑さ負けの様だと言ってごまかせば、家事の合間にのんびりと過ごして欲しいと思っているのに、自分のためにまた手間をかけてしまう。
「いつものようにお昼過ぎまで休んで来てもいいですか?」
「も・・もちろんよ。」
ハニが感ずいたかもしれないが、何事もなかったように笑顔で応えたグミの視界に、スンジョが立ちあがったのが見えた。
スンジョが転勤の事をハニに話すのだと分かり、珍しくグミは緊張して来た。
グミ自身、家族はいつも一緒にとそう育って来た。
その習慣を結婚しても自分の家族にも続けて来ていた。
ハニがスンジョに付いて行ってしまうのは淋しいと思っていたが、スンジョが連れて行かないつもりでいる事を知って嬉しいはずが、淋しさも感じていた。
「ハニ、疲れている時に悪いが、話があるんだ。」
「話?いつも真面目な顔のスンジョ君が、さらに真面目な顔をして何の話?」
心配そうにしているグミの方をチラッと見て、スンジョは二階に行く階段を上がろうとしているハニの方に寄った。
「部屋で話そう。」
「何?私何か失敗するようなことをしたの?」
「いや・・そうじゃない。」
「そうじゃなかったら、ここで話せばいいのに。そうですよね?お母さん。」
ハニがどうスンジョからの話を聞いて落ち込むのか想像がつくだけに、どんな態度を取ればいいのか難しくて普通にしている事など簡単ではない。
「私は何も言わないからここで話せばいいじゃない。あなたの母親でもあるのだから聞く権利もあるでしょ?」
スンジョ以上にいつもと違うグミに、ハニは何か良くない事でも言われるのだろうかと、顔から笑みがサッと消えた。
「分かった。いずれお袋にも話さないといけないし、お義父さんにも話さないといけないから、ここで話すよ。ソファーに座って話そう。」
スンジョはハニと視線を合わせないように、すぐに背中を向けてソファーに向かって先に歩き出した。

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