大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2018年10月

四季 16

ホッとした顔のハニを見て、スンジョは無性にハニが可愛く感じた。
「お前は可愛いな・・・」
無意識に心の中で思っていた言葉が声として出ても、それに気が付かないでいるとハニがスンジョに抱き付いて来た。
「どうした?」
「ふふ・・・スンジョ君が・・・可愛い・・」
「オレが可愛い?」
頭を胸に摺り寄せてくるハニが愛おしいのか、ハニの柔らかい髪の毛がくすぐったいのか、何か不思議な気持ちになって来た。

「私の事を可愛いって言うスンジョ君が可愛いの。いつも意地悪な目で私を見ているのに、『お前は可愛いな・・』って言う時の顔が幼稚園の先生に恋をしている幼稚園児みたいで可愛かった。」
「お前の例えはいつも飛躍しすぎているな。まぁ・・・そこが・・」
そこが可愛くて好きだなんてとても言い出す気にはなれない。

「彼女・・・ソン看護師はハニよりも学年がふたつ下で、おととし結婚したんだ。事情があって結婚しても一緒に暮らす事が出来なかったが、春になって旦那さんのもとに行ける事になって、退職願を出した時に多重事故の知らせが来た。彼女には悪いが、医学生にサポートしてもらうには人手が足りないから彼女がを推薦した。」
スンジョが推薦したと聞くと、胸がチクリと痛くなる。
どうしてスンジョが推薦したのかそう聞きたいが、聞いてしまえばもっとつらい気持ちになりそう。

「彼女を推薦したと聞いて、またお前が誤解するかもしれないけど、彼女はオレの指示を的確に理解できてそれを行動する事が出来るんだよ。無理だと分かっているのに彼女に頼んだら『パラン大病院の看護師としての最後の仕事』だからって受けてもらったんだ。」
「う・・・ん・・」
スンジョを信じていても、まだどこかに自分以外の看護師と二人っきりではないが、一緒に行く事に不安があった。
「大丈夫、オレはハニが誤解するような想いは一㎜もないから。」
「本当?」
「あぁ、ハニ以外に特別な感情は沸かない。」
いつも自分に対してスンジョがどう思っているのか知るのが不安だった。
ハニ以外に特別な感情が沸かないと言われても、自分にどうしたら自信が持てるのか分からなかった。





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四季 15

スンジョの顔を睨みつけるように見開いていた大きな瞳が、ユラユラと湖の水面が揺らめくようになったと思ったら、大粒の涙がポロリポロリと流れ落ちた。
「何を言って、何が悲しくて泣くんだ。」
「あの看護師・・・ヒクッ・・・」
しゃくり上げるように泣くハニに、スンジョはまた何か誤解をしているのだろうと気が付いた。
「あの看護師って、お前何かを見たのか?」
優しいようでも、時々からかって見たくなるところはいつになっても変わらなかった。

「もしかして、オレと看護師が二人でいるところを見たのか?」
「覚悟をしているつもりだから、話しても大丈夫・・・」
大丈夫なんかじゃない。
他の人と話をしているのを見るのは、相手がグミ以外の人なら平気でいられない。
患者と話をしているのは仕事だからと割り切る事が出来るが、いつもそばでスンジョの手伝いをしている看護師には平気でいられない。
『コン』とハニの頭をげんこつで軽くたたくと、スンジョはバルコニーの方に行こうと顎を指した。

静かに部屋のドアを開け、グミに気が付かれないようにスンジョは口の前で指を1本立てた。
「静かに歩けよ。」
緊張をすると何かにぶつかったり、何もないのにつまづいたりするハニは、ドキドキしながらスンジョと一緒にバルコニーに出ると、ドアを閉めたスンジョの手元を見て静かに息を吐いた。
春になってもこの時期の夜間は気温が下がる。
リビングでくつろいでいるスチャンとグミの所まで、バルコニーで話をしても聞こえない。
ふたりでゆっくりと話をする時は、真冬でもこうしてバルコニーに出て話をする。

「あれを見ろ。」
スンジョが指すその先には、無数の星がきれいに輝いていた。
「星がきれいだね。」
そんな事をハニが言うのを聞きたかったわけじゃない。
ハニらしい言葉だと分かっているけど、何かを期待しているのでもない。
「星の数ほど人はいるというけど、星よりも人の方が少ない。それでも人間がこの地球上にいる数は、簡単に数える事は出来ない。」
スンジョのたとえ話や遠回しな言い方は考えるのが面倒で聞きたくないと思う時もある。

「その中でハニと出会い結婚をした。運命だとか言えばそれまでだけど、オレは自分が責任を持てない事は絶対にしない・・・・つもりでいる。」
「うん・・・分かっている。」
「だから、もしハニが思っているような浮気だとか不倫だとかもしない。」
「私は別に・・・・」
ニヤッとスンジョはハニの考えを見透かしたような笑みを見せた。
「彼女もオレと一緒に出張するけど、それが最後の仕事で結婚退職するよ。」
その言葉を聞き、ホッとしたような複雑な気持ちがした。





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四季 14

静かな食卓は、ペク家ではめったにない事。
楽しい会話もない、笑い声が聞こえないと、グミがいくら場を盛り上げても盛り上がらない。
「ごちそうさま。」
「あら!ハニちゃん、ほとんど食べていないじゃないの。」
「スンジョ君の出張の荷物・・・着替えを急いで用意しないといけないので。」
小さな子供ではないから、スンジョが自分でやればいいが、出張の時はハニが楽しそうにいつも用意をしていた。

スンジョ君の出張の用意をするのは妻として一番うれしい時

鼻歌で上機嫌な様子でいつも一番早く食事を完食して、荷物の用意をしている時とは今日は様子が違っていた。
また何かバカな事で落ち込んでいるのだろうと、スンジョは思っていたがそれをあえて言葉にして言う事はなかった。
グミもハニが元気がない時は、気にはなるがスンジョに任せて何も言う事はしない。
ハニが二階に上がってしばらくすると、スンジョもダイニングの椅子から立ち上がって、二階の自分たちの部屋に上がって行った。

「いい夫婦になったわね。」
「そうだな。」
「仕事が忙しいのも分かるけど、早く二人によく似た子供が出来るといいわね。」
面と向かって言う事はしないようにしていた。
もう何年前になるのだろうか。
食べ過ぎの消化不良でハニが体調を崩した時に、グミが早合点をして大騒ぎをした事があった。
それ以来、スンジョとハニの前では禁句になっていた。



「何をしているんだ?」
スンジョが掛けた言葉に振り返らずにハニは、油性マジックでスンジョの着替えに名前を書いていた。
「何って・・・名前を書いているの。」
スンジョはハニの後ろから持っている油性マジックをそっと掴んで取り上げた。
「小さな子供じゃないし、ホテルは一人部屋だから間違えて持って来る事は無い。」
そうじゃない。
そうじゃない。
「そうじゃないの、あの看護師にスンジョ君には、正式な妻がいる事を教えたいの。」
「何を言っているんだ!」
妻として役割を果たすという強い気持ちで、ハニは驚いているスンジョの顔をしっかりと見つめた。





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四季 13

「ただいま帰りました。」
頭の中で思い浮かぶのは、昼間に見た外科でのスンジョと看護師が親しげに話しをしている様子。
親しげだったんかどうかは、ハニの目でそう見えただけで本当のところはどうなのかは当人に聞いていないから分からない。
「あれ?」
見間違う事のない靴が目の前にあった。
「スンジョ君?」
「ハニちゃん、帰ったのね。ちょっと二階に来てくれる?」
グミが二階の何度からひょこっと顔を出して、玄関にいるハニに手招きをした。
スンジョが帰っているはずなのに、リビングのソファーに座っているのはスチャンだけ。
ウンジョは塾で今日も帰りが遅くなる。
ただいまとスチャンに声を掛けて、グミに呼ばれた納戸まで急いで上がって行った。

「お母さん・・スンジョ君もどうして?」
「出張だと言っただろう。その準備をしている所だ。」
昼の休憩の時に言ったのは例えの話だと思っていた。
例えの話であっても、ありもしない事をスンジョは言ったりしない事くらい分かっていた。
それならば、更衣室で同じ科の看護師が話した事が現実になるのではないだろうか。
ふと、そんな考えが頭の中で何度も沸き上がり、他に気持ちが行かなかった。
「スンジョ君だけが出張?」
「外科の人間数人だ。」

もしかして・・・

「看護師もいるの?」
「いる。」
「そんなの・・・・」
嫌と言ってしまうと、スンジョに我が儘だと言われそうだ。
言葉を途中で止めると、不機嫌な顔をハニに向けた。
「知らないのか?高速道路で多重事故が遭ったのを。」
「知らない・・・」
誰かがそう言えば何か言っていたような気がするが、ハニのいる産科には関係ない事だと聞き流していた。

「大きな手術を控えていないオレが派遣する医師の一人に選ばれたんだ。」
「他は?」
「医師はオレだけで、看護師が一人と医学生がふたり一緒に行くよ。」
「看護師って・・・看護師って誰?」
もしかしたらあの人だろうか。
スンジョ君と親しそうに話しをしていたあの人だろうか。

『不倫旅行』
その言葉が急に現実になって来たと思うと、ハニは目の前が真っ暗になって来た。




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四季 12

気持ちが入らない午後が忙しくなくてよかった気もするが、逆にそれがスンジョの口から聞いた『出張』と言う単語が頭から消えなかった。
「午後から気が入らないみたいね。」
更衣室で着替えが終わった同じ産科の看護師が、ボーッとしているハニの顔を覗き込むようにして声を掛けて来た。
「そ・・そんな事は・・」
「そんな事ないって、看護服の上を脱いだのに服を着ていないじゃない。」
「あ・・・」
ロッカーからブラウスを取り出すと、ハニは急いで袖を通した。

「オ看護師の肌って白くてきれいね。ペク先生は色白肌が好きなのかしら?」
「そんな事聞いた事がないです。」
同じ科の看護師はバタンとロッカーの扉を閉めると、行き成りハニの肩を抱きしめた。
「ペク先生はそんな事はないと思うけどね・・・・・外科でよく一緒にいる看護師・・・ハニみたいに肌の色が白くてきれいで、すっぴんなのに美人で記憶力が良くて、看護師を辞めるのは勿体ないわ。」
「はぁ・・・」
何を言いたいのか、ハニの肌が白いのとスンジョとよく一緒にいる看護師の事がどうつながるのかさっぱりと分からなかった。

「その看護師ね、どうもうちの病院の医師と不倫しているみたいで、それが公になる前に自ら辞めるって話なの・・・・」
一瞬、お昼に外科で見かけた看護師が思い浮かんだ。
スンジョが不倫をするわけがないとは思っていても、二人が一緒にいる時に見かけたスンジョの表情が自分には見せない顔だった。
「スンジョ君は大丈夫。出張だって言っていたから。」
「出張と言う不倫旅行かもよ。ドラマとかでよくあるじゃない。」
違うと思いたい。
同じ科の看護師だってハニに意地悪をしているつもりで言ってはいないはず。

確かめなきゃ・・
そんな気持ちでハニは更衣室を出ると、すれ違う人に挨拶をしても頭の中に誰とどんな挨拶をしたのか残っていなかった。




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