広い家だから余計に広く感じる。
いつものこの時間は、このリビングでおばさんと話をしたりウンジョ君とくだらない話をして過ごしていた。
おじさんもスンジョ君も特別にその話の中に入って来ないけど、そこにいるだけでも家の中が楽しく感じていた。
何も話さないでウンジョと二人だけでリビングのソファーに座っていると、何度かウンジョがあくびをしていた。
「ウンジョ君、お風呂に入って眠ったら?」
「ママとお兄ちゃんから連絡があるまで起きてる。」
無理もない。
目の前で父親が倒れて、いつも家にいてくれる母親と、信頼している兄が父親について病院に行ってしまったのだから。
「明日学校でしょ?私はパパが帰って来るまで起きていないといけないから、もしスンジョ君かおばさんから連絡があったら聞くから。」
小さくウンジョは頷くと、二階に上がって行った。
ハニもその後を追うように二階に上がり、自分たちがいつも使うバスルームのバスタブに湯を張った。
グミと同じくらいには出来なくても、出来る事をして少しでも助けをしたかった。
ギドンが帰宅をすると、ハニはスチャンの事を話した。
「そうか・・・グミさんもスンジョ君も病院に付いて行ったのなら、ウンジョ君も不安だろう。でも、ここの家の子たちは意外としっかりしているし、自分の事は自分でちゃんとできるから、ハニはグミさんがいつもしていた事をして、留守の間の家を守って行きなさい。」
「はい・・・がんばる!」
「じゃあ、パパは明日も早いからスンジョ君かおばさんから連絡が来たら、ちゃんと聞いておくように。その時に、おじさんが落ち着いたころにお見舞いに行くと伝えておいてくれよ。」
「分かってるって・・・ほら、おふろの湯を入れ替えたから入って来て。」
背中をハニに押されると、ギドンは自分が使っている客間に入って行った。
寒くない季節じゃなくてよかった。
ハニが風呂から上がってもスンジョからもグミからも連絡がなかった。
シャンプーで湿っていた髪もしっかりと渇き、気を張って眠くなかったハニもあくびが出て来た。
明日の朝のウンジョの食事の準備もあるからと、リビングのソファーから立ち上がった時にスンジョからの電話がハニの携帯にかかった。
「スンジョ君・・・大丈夫?」
<寝てたか?>
「ううん、まだ起きていた。」
<もう少し病院にいて、それから帰るから遅くなる。鍵をかけて寝ていていい。>
それだけを言ってスンジョは電話を切った。
「おじさん・・・帰って来るのかな?」
入院をするかもしれないと思ってギドンにそう言ったが、ハニはスンジョが何も言わなかったから一緒に帰って来るのだと思った。

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いつものこの時間は、このリビングでおばさんと話をしたりウンジョ君とくだらない話をして過ごしていた。
おじさんもスンジョ君も特別にその話の中に入って来ないけど、そこにいるだけでも家の中が楽しく感じていた。
何も話さないでウンジョと二人だけでリビングのソファーに座っていると、何度かウンジョがあくびをしていた。
「ウンジョ君、お風呂に入って眠ったら?」
「ママとお兄ちゃんから連絡があるまで起きてる。」
無理もない。
目の前で父親が倒れて、いつも家にいてくれる母親と、信頼している兄が父親について病院に行ってしまったのだから。
「明日学校でしょ?私はパパが帰って来るまで起きていないといけないから、もしスンジョ君かおばさんから連絡があったら聞くから。」
小さくウンジョは頷くと、二階に上がって行った。
ハニもその後を追うように二階に上がり、自分たちがいつも使うバスルームのバスタブに湯を張った。
グミと同じくらいには出来なくても、出来る事をして少しでも助けをしたかった。
ギドンが帰宅をすると、ハニはスチャンの事を話した。
「そうか・・・グミさんもスンジョ君も病院に付いて行ったのなら、ウンジョ君も不安だろう。でも、ここの家の子たちは意外としっかりしているし、自分の事は自分でちゃんとできるから、ハニはグミさんがいつもしていた事をして、留守の間の家を守って行きなさい。」
「はい・・・がんばる!」
「じゃあ、パパは明日も早いからスンジョ君かおばさんから連絡が来たら、ちゃんと聞いておくように。その時に、おじさんが落ち着いたころにお見舞いに行くと伝えておいてくれよ。」
「分かってるって・・・ほら、おふろの湯を入れ替えたから入って来て。」
背中をハニに押されると、ギドンは自分が使っている客間に入って行った。
寒くない季節じゃなくてよかった。
ハニが風呂から上がってもスンジョからもグミからも連絡がなかった。
シャンプーで湿っていた髪もしっかりと渇き、気を張って眠くなかったハニもあくびが出て来た。
明日の朝のウンジョの食事の準備もあるからと、リビングのソファーから立ち上がった時にスンジョからの電話がハニの携帯にかかった。
「スンジョ君・・・大丈夫?」
<寝てたか?>
「ううん、まだ起きていた。」
<もう少し病院にいて、それから帰るから遅くなる。鍵をかけて寝ていていい。>
それだけを言ってスンジョは電話を切った。
「おじさん・・・帰って来るのかな?」
入院をするかもしれないと思ってギドンにそう言ったが、ハニはスンジョが何も言わなかったから一緒に帰って来るのだと思った。

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