出張の荷物をまとめている自分の姿を見て、動かないでいるハニの様子にスンジョは気が付いた。
「どうかしたのか?」
「えっ!何が?」
あわてた様子ではなく、ただ驚いた様子を見てスンジョは手を休めてハニのそばに来た。
何も言わずにハニを抱き締めると、長い髪を片手に纏めた。
「ごめん、オレが気が付かなかった。ギョルと会って今日は話して来たんだよな?」
小さくビクンと体が反応した事を、スンジョは感じ取ったが特にそれに対しては疑問を持たなかった。
「大丈夫だった。火事の時の事を思い出しても、この間みたいに倒れなかったし、普通にギョルに話せたよ。」
「そうか・・で彼は何て言った?」
「私と話した事で、お母さんが言った言葉を思い出したって・・・」
「そうか・・」
スンジョの愛が伝わって来るぬくもりに、ハニは心の奥にある言葉を言い出せない。
「それから・・・」
「それから?」
一番スンジョに聞かなければいけない事を言うのが、一番言いにくく感じる。
きっとスンジョは気持ちよくそれについて応えないだろう。
言わなければいけない、自分自身もそこに行ってスンジョとこれからの人生を明るく昔みたいに冗談を言って過ごしたいから。
「全・・・全羅南道に行くって・・来週学校に行かなくてもいいからって・・」
「気持ちを切り替えるのにちょうどいい休暇だ。」
どう言おう・・・どう言おうじゃない。
ちゃんと自分の考えた言葉で、素直に言えば大丈夫。
「私も全羅南道に行って、ユン・ハニさんがすごした場所に行きたい。スンジョ君・・」
「いいよ。来週は無理だから、オレの長期休暇とハニの学校が休みだった時に一緒に行こう。今回はオレの出張が入ったから行けないけど。」
「そ・・・そうだね・・・」
結局ハニははっきりと言えなかった。
ギョルと一緒にスンジョ君も行かない?と・・
聞いたにしても、出張があるから個人的な事で取りやめるわけにはいかない。

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「どうかしたのか?」
「えっ!何が?」
あわてた様子ではなく、ただ驚いた様子を見てスンジョは手を休めてハニのそばに来た。
何も言わずにハニを抱き締めると、長い髪を片手に纏めた。
「ごめん、オレが気が付かなかった。ギョルと会って今日は話して来たんだよな?」
小さくビクンと体が反応した事を、スンジョは感じ取ったが特にそれに対しては疑問を持たなかった。
「大丈夫だった。火事の時の事を思い出しても、この間みたいに倒れなかったし、普通にギョルに話せたよ。」
「そうか・・で彼は何て言った?」
「私と話した事で、お母さんが言った言葉を思い出したって・・・」
「そうか・・」
スンジョの愛が伝わって来るぬくもりに、ハニは心の奥にある言葉を言い出せない。
「それから・・・」
「それから?」
一番スンジョに聞かなければいけない事を言うのが、一番言いにくく感じる。
きっとスンジョは気持ちよくそれについて応えないだろう。
言わなければいけない、自分自身もそこに行ってスンジョとこれからの人生を明るく昔みたいに冗談を言って過ごしたいから。
「全・・・全羅南道に行くって・・来週学校に行かなくてもいいからって・・」
「気持ちを切り替えるのにちょうどいい休暇だ。」
どう言おう・・・どう言おうじゃない。
ちゃんと自分の考えた言葉で、素直に言えば大丈夫。
「私も全羅南道に行って、ユン・ハニさんがすごした場所に行きたい。スンジョ君・・」
「いいよ。来週は無理だから、オレの長期休暇とハニの学校が休みだった時に一緒に行こう。今回はオレの出張が入ったから行けないけど。」
「そ・・・そうだね・・・」
結局ハニははっきりと言えなかった。
ギョルと一緒にスンジョ君も行かない?と・・
聞いたにしても、出張があるから個人的な事で取りやめるわけにはいかない。

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