いつも決まった席に座る。
注文もいつも同じ。
「モカ・・」
話し方は、先日家に来た時とは違い、つっけんどんな言い方。
「ちょっと!」
ミヒュンは片手を上げて、店員を呼んだ。
「灰皿、持って来て。」
え?タバコを吸うの?
店員は急いで灰皿を持って来て、それをミヒュンの前に置いた。
バックの中からシガレットケースを出すと、手慣れた感じでタバコに火を付けた。
フゥーッと吸い込んだ煙を吐くと、誰かからの連絡が来たのか携帯のメールを確認していた。
グミは、今目の前でのミヒュンの行動をタブレットに打ち込むと、バックの中から手帳を取り出すと、ミヒュンの大学時代を知っている人から聞いた話を読み返した。
「彼女、見かけは大人しそうだけど、実際は結構な遊び人。美人だし成績も昔からよかったけど、同学年の女の子とは遊ばないの。両親も姉も真面目で控え目だけど、家でも先生の前でもいい子でいるのは苦痛だと話していたわ。留学している時も、親には内緒で複数の男性と結構親密な付き合いをしていたと聞いたわ。急に親に呼び戻されて帰国したけど、どうしてなのだろうと思ったわ。」
その話をしてくれた同級生は、中学から大学までずっと同じ学校だったから、結構細かな事まで話してくれた。
グミが自分で調べた事を読み返している時、店員がすぐ横を通った。
「あの・・・」
ミヒュンに聞こえないように小さな声で、店員を呼び止めた。
「はい?」
「小さな声で話してね・・・あそこでタバコを吸っている彼女・・・・いつもああなの?」
店員は、グミが射す方を振り向いて頷いた。
「はい、うちは禁煙ではないので特に声を掛けませんが・・・待ち合わせをする相手によって、タバコを吸わない時もありますよ。お相手の方が、きっとタバコがお嫌いなのかもしれませんね。」
相手によって使い分けているの?
「最近よく会っている方は、どこかのお医者様みたいですけど、古くから待ち合わせをされている方は、恋人なのかテーブルの上で手を繋いでキスをしている時もありますよ。」
そう言うと、何も知らない店員はグミの横から離れて行った。
「何なの?恋人って・・・スンジョじゃないわね。スンジョは人前で、手を繋いだりキスをしたりする子じゃないし。どこかのお医者様・・・の方がスンジョね。」
カランカランとドアベルの音が聞こえると、遊び人風の男が入って来た。
ミヒュンはその男の方に手を振ると、その男はミヒュンに笑顔を向けて近づいて来た。
「よぉ!」
「よぉ!じゃないわよ。決まった時間に家に帰らないといけないから、先に来て待っていてよ。」
「わりぃ!あっ!コーヒーをブラックで。」
グミはふたりの様子を、動画で写し始めた。

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注文もいつも同じ。
「モカ・・」
話し方は、先日家に来た時とは違い、つっけんどんな言い方。
「ちょっと!」
ミヒュンは片手を上げて、店員を呼んだ。
「灰皿、持って来て。」
え?タバコを吸うの?
店員は急いで灰皿を持って来て、それをミヒュンの前に置いた。
バックの中からシガレットケースを出すと、手慣れた感じでタバコに火を付けた。
フゥーッと吸い込んだ煙を吐くと、誰かからの連絡が来たのか携帯のメールを確認していた。
グミは、今目の前でのミヒュンの行動をタブレットに打ち込むと、バックの中から手帳を取り出すと、ミヒュンの大学時代を知っている人から聞いた話を読み返した。
「彼女、見かけは大人しそうだけど、実際は結構な遊び人。美人だし成績も昔からよかったけど、同学年の女の子とは遊ばないの。両親も姉も真面目で控え目だけど、家でも先生の前でもいい子でいるのは苦痛だと話していたわ。留学している時も、親には内緒で複数の男性と結構親密な付き合いをしていたと聞いたわ。急に親に呼び戻されて帰国したけど、どうしてなのだろうと思ったわ。」
その話をしてくれた同級生は、中学から大学までずっと同じ学校だったから、結構細かな事まで話してくれた。
グミが自分で調べた事を読み返している時、店員がすぐ横を通った。
「あの・・・」
ミヒュンに聞こえないように小さな声で、店員を呼び止めた。
「はい?」
「小さな声で話してね・・・あそこでタバコを吸っている彼女・・・・いつもああなの?」
店員は、グミが射す方を振り向いて頷いた。
「はい、うちは禁煙ではないので特に声を掛けませんが・・・待ち合わせをする相手によって、タバコを吸わない時もありますよ。お相手の方が、きっとタバコがお嫌いなのかもしれませんね。」
相手によって使い分けているの?
「最近よく会っている方は、どこかのお医者様みたいですけど、古くから待ち合わせをされている方は、恋人なのかテーブルの上で手を繋いでキスをしている時もありますよ。」
そう言うと、何も知らない店員はグミの横から離れて行った。
「何なの?恋人って・・・スンジョじゃないわね。スンジョは人前で、手を繋いだりキスをしたりする子じゃないし。どこかのお医者様・・・の方がスンジョね。」
カランカランとドアベルの音が聞こえると、遊び人風の男が入って来た。
ミヒュンはその男の方に手を振ると、その男はミヒュンに笑顔を向けて近づいて来た。
「よぉ!」
「よぉ!じゃないわよ。決まった時間に家に帰らないといけないから、先に来て待っていてよ。」
「わりぃ!あっ!コーヒーをブラックで。」
グミはふたりの様子を、動画で写し始めた。

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