大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2017年04月

あいたい 27

「悪いな、見送りが出来なくて。」
「仕事先にオレ達が来たのだから、それは気にしない。それよりも、彼女とお前の式にはオレ達も呼んでくれるよな。」
「呼ばなくても先輩は勝手に来るんじゃないですか?」
ヘラとスンジョの見合いの話に、ギョンスは何も蟠りも無くスンジョに会いに来ているが、ハニがいなくなってから表面的には変わったようには見えないが、心の中に傷を負っている事には気が付いていた。

混雑している会計窓口。
30代後半の男性と並んでいる中学生くらいの女の子が、何か心配そうに一ヶ所を見ていた。
ギョンスとヘラがそこを通る時に聞こえた言葉は、妻を母を心配している話だった。
「お母さん、早く良くなって私の兄妹が欲しいね。」
「急がなくても大丈夫だよ。お父さんはお前さえいれば、お母さんに赤ちゃんが出来なくても平気だよ。」
「あっ!お母さんだ・・・・」
母親を見つけて駆け寄って行ったのか、近くで聞こえた女の子の声は、今度は離れた所から聞こえた。

「お母さん、どうだった?」
「どこも悪くないと言われた。」
一瞬遠くから聞こえたその声に、ギョンスとヘラは同時に振り向いた。
人混みの中で、面識のある人ならほんの隙間から探せたかもしれないが、その女の子な椅子の背もたれから出ている頭部だけしか見えていなかったから、顔も判らないしどんな服装だったのかも判らなかった。

「まさか・・・」
「まさか・・だよな。ハニはいないのだから。」
「じゃあ・・あなたも聞こえたの?ハニの声が。」
「ぁあ・・でも、もしハニが生きているのなら、父親の前かスンジョの前に出て来るはずだ。きっと良く似た声の女性だったのかもしれない。」
「そうね・・・」
ヘラとギョンスは、そのまま病院の出入り口から外に出て行った。



「どうだった?ハニ。」
「うん、頭痛の原因は判らないって・・・吐き気はそれから来る物だろうけど、取り敢えず詳しい検査は予約をしないといけないからって。」
「そうか・・予約はいつになった?」
「ひと月後の火曜日だって・・リャンさんが知り合いの人の結婚式に行く日になっちゃった。」
「ん~、結婚式が終わってからの時間だから、ホテルでハニが待っていてくれれば一緒に行けるけど、嫌じゃなかったら一緒に結婚式に行くか?」
「どこかで、待っている。人前には出たくないから。」
年齢差のある夫婦は、子供と思われる女の子と会計窓口で清算をして、病院の地下駐車場に向かった。



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あいたい 26

診察の無い時のスンジョは、いつも専門誌の症例を読んでいた。
「先生、今よろしいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「先生にお客様がいらしているのですけど・・・・」
「客?」
仕事先である病院にスンジョを訪ねて来る人は、医療関係の人物意外にはふたり・・・一組しかいない。
「ミーティングルームにお通ししましたけど。」
「ありがとう・・・」
机の上を片付けてパソコンにデータを保存して電源を落として、スンジョは来客が待っているミーティングルームに向かった。

廊下をすれ違う職員と、軽く言会釈をし吹き抜けからロビーの方を見ると、会計を待っている人で混雑をしていた。
休日前の今日は、訪れる患者も多い。
ミーティングルームのドアをノックして、中から応答の声が聞こえるとスンジョはドアを開けた。

「やっぱり来客は、先輩とヘラだったんだ。」
「お前なら何キロ離れた場所にいても、誰が来たのか判ると思ったよ。」
「それは無理ですね・・・で、今日は何の話ですか?」
ギョンスとヘラは一度顔を見合わせて頷くと、ヘラがハンドバックから一通の白い封筒を出した。
「結婚式の招待状だ。来てくれるよな?」
封筒を開けて、招待状に書かれている日付をチェックした。

「もちろん行きますよ。日曜日だし急患が入っても代わりの先生はいますから。」
「腐れ縁ね・・」
「腐れ縁?オレとヘラは腐っているのか?」
相変らず上から目線に先輩に話をするヘラは、オレとの事があって変わってもユン・ヘラのままだ。
「ある意味ね・・・・きっとあなたとは、このままいい関係のパートナーとして生涯過ごせると思うわ。私が私でいられるのは、ワン・ギョンスと言う一人の男がいるから。」
「そ・・そうか?」
ヘラがギョンスを信頼しているから、こう言ったら相手がどう思うかも判っている。
スンジョが自分らしくいられたのは、過去にいても現在も未来にもいない。

「ハニがここにいたら、大学時代と変わらないのにな・・・・・」
ギョンスの言葉に、一瞬スンジョの顔が変わったが、幸せなヘラとギョンスはそれに気が付かなかった。
「そうだな・・・過去は戻らないから・・」
しんみりとして言ったわけでもなく、三人はしばらく無言になった。
その無言の状態を変えたのは、大学時代と変わらずギョンスだった。

「スンジョ、お前も婚約したんだよな?」
「正式にはまだだけど、来年あたりに結婚をします。」
「今度会わせてくれよ、オレとヘラの結婚式にその婚約者と一緒に来てくれよ。」
「そう伝えておきます。」
いつまでも過去に縛られてはいけない、前に進まなければ何も変わらないしハニも浮かばれないだろう。
でも・・・・・会いたいよ・・・ハニにもう一度会って話がしたいよ。



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あいたい 25

「お兄ちゃん・・・・ママが淹れてくれたコーヒーを持って来たよ。」
「ここに置いてくれるか?」
「うん・・」
コーヒーを置いても、ウンジョは何か話したい事があるのか、スンジョの後ろに立っていた。
「お兄ちゃん・・・今忙しい?」
「いや・・・大丈夫だよ。」
開いていた本にペンを挟んで、スンジョはウンジョの方に身体ごと向きを変えた。

「かわいい子だったな。大丈夫だ、お袋には何も言っていないから。」
ポッと赤くなるウンジョの表情を見て、ミアと呼ばれていた女の子を大切にしているのだと思った。
「頭が悪いよ・・・・」
「人は外見や、頭がいいだとかは関係ないと思う。その人の考え方や心が、自分の波長と合えばそれが一番いいよ。」
「ミアといると、気持ちが凄く楽になって肩から力が抜けるよ。」
「それが一番だ。大切にするんだよ。」
オレはハニを大切に出来なかった。
あの時のオレは、ハニよりも自分が一番大切だったのかもしれない。
同じ親から産まれたウンジョだから、オレが出来なかった事が何なのかちゃんと判っている。

「お兄ちゃん、ミヒュンさんと・・・その・・・・キスをした?」
スンジョが黙ってウンジョの目を見ると、それを聞いてはいけなかったと思ったのか、頭をポリポリと掻いていた。
「変な事を聞いて、ごめんなさい。」
「彼女と何かあったのか?あったからお兄ちゃんに聞きたいのだろ?」
こんな会話をウンジョと出来る年齢になったのだと思うと、ハニがいなくなってからの時間が確実に過ぎているのだと証明している。

「中学の時からミアの存在は知っていたんだ。入学して二ヶ月くらい経ってから手紙を貰って・・・初めて見た時から、ハニとどこか似ていて凄く親近感があって、何だろう・・・ハニみたいな彼女は選ばないと思ったけど、一緒にいるといつも人の模範になっていなければいけないという考えが薄れて。」
「お前は、生涯大切にしないといけない相手を、早い時期に見つけたんだな。大切にしろよ。」
頷くウンジョは、まだスンジョに聞きたい事があった。

「お兄ちゃん・・・・どの角度が一番、相手が困らないのか・・・いつも上手く行かなくて。」
「角度?」
「あっ・・変な事じゃなくて、キスをする角度だよ。ミアもオレも息が出来なくて。」
「そのうちに上手くなるよ。角度がどうだとかは、その人によって違うし、数学みたいに公式があるわけじゃないから、力を抜いて自然に任せればいいよ。」
「判った!今度そうして見るよ。」
高校生になってもウンジョは別の意味で可愛い。
勉強も出来て、運動はそこそこでも結構女の子に人気があるとお袋が言っていた。

スンジョに聞きたい事が言えて満足したウンジョは、部屋に入って来た時とは変わって晴れた表情をしていた。
部屋を出る間際、スンジョにウンジョは思わぬことを聞いた。

「お兄ちゃんは、ハニと付き合っていたんだよね?どうしてハニを大切にしなかったの?」
その言葉は、スンジョ自身もずっと考えていた事だった。
お試し付き合いだと言ってハニと付き合っていた事を知る人はいなく、かといって公けに恋人として付き合っていた訳でもない。
グミもウンジョも、なんとなく二人が付き合っているのじゃないかと、ずっと思っていた事はスンジョも気が付いていた。




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あいたい 24

ウンジョが高校生になり、独りで家族の帰りを待つ事になったグミは、話す相手も無く黙ってテレビを観て待っていることが多い。
玄関ポーチから家の中を覗くと、淋しそうにお茶を飲みながら座っていた。

「ただいま。」
「お帰り、お夕食は食べるの?」
「ミヒュンと済ませて来た。」
「お付き合いも順調そうね。それよりも・・・ウンジョがまだ帰って来ないの。携帯に連絡を入れたけど、既読にならないし・・・電話を掛けても出てくれないし・・心配だわ。」
グミにしたらまだウンジョは小学生の時と変わらないくらいに、何かにつけて心配だ。
こんな姿を見ると、もしハニと大学を出ると同時に結婚をしていたら、今頃は孫の世話をして生き生きとしていたかもしれないと思った。

「もうウンジョも高校生だ。色々と、興味が湧く年齢だけど、悪い道に走ったり危険な事に巻き込まれたりしないよ。もう直ぐ帰って来るから。」
「そうね。もう少し待っているわ。」
あの女の子を駅まで送ると言っていたから、15分もすれば帰って来るはず。
ウンジョがミアと呼んでいた女の子を、大切にしたいからお袋には言わないでと言ったのだろう。
きっと、ウンジョの中でもハニの事が終わっていないのかもしれない。
オレを真似て、ハニをからかったりしていたけど、アイツもオレ程ではないが、あの頃は愛情表現が下手だったから。

「部屋に行っているから、少ししたらコーヒーを持って来て欲しい。」
「判ったわ。」
ミヒュンに言ったオペのシュミレーションなんて、本当はする予定も無かった。
ただ、疲れた時は何も考えずにベッドに横になってハニを思い出したい。

初めてのハニにしたキスは、高校の卒業式のあの日。
今考えてもあの時のオレは、本当にガキっぽかった。
二度目のキスは、あの雪の日にソファーで眠り込んでしまったハニの、無防備は寝顔が可愛くて自制が聞かなくなった時、あの柔らかな感触に頭がくらくらとして来たっけ。


「ハニ、おいハニ・・・・雪が降っているのを見ていたいと言っていたのに寝ちゃって・・・」
スンジョの方に頭を預けて、無防備な寝顔のハニに、思わずキスがしたいと言う思いが頭に浮かんだ。
「男のオレを信用して、そんな顔で寝ていたらどうなっても知らないぞ。」
寝てしまっているから、スンジョの言葉など耳に入って来ないと思っていたら、夢の中にいる時に自分に『キスをしてもいい?』と聞いて来たとハニは言っていた。

「キスをしてもいいよ・・・・・」
馬鹿な奴だと寝ているハニに、その時までは思っていたが、抱き返してベッドに連れて行こうとした時にの手の甲に感じたハニの唇に、抑えていた想いが抑えきれなくなっていた。
ここは誰もいない、ハニも眠っているからもしキスをしても、夢の中の出来事だったと思うに違いない。
ハニを静かにベッドに横たえさせると、スンジョは眠っているハニの唇にキスをした。
ほんの一瞬だけ触れたかった唇が、それに応えるように返して来た。

もうダメだ・・・・・

スンジョはあの時、眠って意識の無いハニの身体を抱きしめて暫くキスをして芽生えた自分の感情の思うままに時間(とき)が過ぎるまで続けていた。




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あいたい 23

何度か会っているうちに、ミヒュンがスンジョの前で緊張をする事なく、可愛らしい声を出して笑うようになっていた。
そんなミヒュンを見ていると、どうしてもハニを思い出してしまう。
薄暗くなった道をブレーキ音もしないで静かに、一軒の家の前で車を停めるとスンジョはミヒュンのシートベルトをはずした。
「忘れていたわ。社長から、今度夕食を家族と一緒にどうですか?と聞かれたのですが、両親まで伺ってもいいのでしょうか?」
「勿論です。いずれはミヒュンのご両親は、私の両親になるのですから。」
またミヒュンはクスクスと笑った。
「スンジョさん、私の事を今日はさん付けじゃないの気が付いていました?」

ミヒュンに言われるまで気が付かなかった。
「すみません。気が付かなくて。」
「構いません。呼び捨てじゃない方が、スンジョさんに好かれていると思ってもいいですか?」
「嫌いな人なら、いくら父の勧めでも結婚を決めませんよ。」
隙とは言えなかった。
そう言えば、ハニにも似たようなことを言った事があった。

『好きか嫌いかと聞かれたら、嫌いじゃない』
好きと言う事が判らなかったからそう応えたが、あの時【好き】と言う言葉が分かっていたら、違う言い方をしていた。
「お茶でも飲んで行かれますか?母が自分だけスンジョさんとお会いした事がないから、今度お茶に誘ってと・・・」
「また次の機会にしましょう。明日、早い時間にオペ見学があるので、家に帰ってシュミレーションをしたいので。」
本当なら遅い時間にお返しをして申し訳ありませんと、そう挨拶をするべきだがミヒュンの笑顔を見ていると家に帰って一人になりたかった。

「じゃ・・おやす・・・」
スンジョが挨拶をしようとするとミヒュンがスンジョの口を押えた。
「言葉じゃなくて・・・・キスをしてくださいませんか?私達、婚約をしているのですから。」
断る理由はなかった。
スンジョはミヒュンを引き寄せて、婚約者としてのキスをした。
他の人とキスをしても、ミヒュンとキスをしても、どうしてもハニにいたずらにキスをしたあの高校生の時を思い出してしまう。
あの頃は、女の子の気持ちも解らず、キスの経験も無い年齢だった。
ハニがいなくなってから、他の女性とも何度もしたが、思い出すのはハニとの片手でも余る数の唇の感触だった。


何も考えずにミヒュンと別れてから家の前の上り坂を走ると、ヘッドライトに照らされる一組のカップルがいた。
そのカップルは、ライトが当たったのに驚いて素早く離れた。
赤い顔をして立っているふたりの前に車を停めると、スンジョはエンジンを切らずに運転席から降りた。
「お・・・お兄ちゃん・・・」
「家に上がってもらう?」
「い・・・そうじゃなくて・・・話ながら歩いていたら、ちょうど家に着いて・・・」
ウンジョの隣に立っている女の子の顔が、暗闇でも判るほど赤くなっていた。
「家まで送って行こうか?いつまでもここにいたら、お袋が出て来るぞ。」
「駅まで送って行くから・・・ママには言わないで・・行こう、ミア・・・」
いつの間にか9歳年下の弟は高校生になり、女の子と手を繋いで歩く年齢になっていた。

駅に向かう下り坂を歩いて行くウンジョを見て、スンジョは車をガレージに収めた。




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