大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2017年01月

今でも 341

今日からリハビリだと聞いた。
私の記憶がはっきりと残っている日から数えて一週間が経過した。
お義母様とお義父様がスンハとビクトルを連れて、一日おきにお見舞いに来てくれた。
ヘラも怪我の具合はどうかと聞きに来て、パパは電話で心配をしてくれた。
スンジョ君は診療所の空いている時間に、ここの病院の先生と一緒に診察に付いて来ていた。
ミナやジュリもジュングと連名で手紙を送って来てくれた。

それなのに、ダニエルは一度も来てくれなかった。
どうしてなのだろう。
私の記憶で一番鮮明に残っているのは、赤黒い塊が苦しく蠢いて(うごめいて)いる物。
あれは何だったのだろう。
「オ・ハニさん、車椅子に乗りますよ。」
まだ全身に打ち身による痛みで、思う様に動かす事が出来ない。
でも、それを乗り越えなければよくはならない事は判っている。
「早く良くなるといいですね。ハニさんの可愛いお子さんの為にも・・・・・」
この若い看護師に聞いてみようか?
今まで来ていた看護師は、ダニエルの事を聞いても何も教えてくれないし、ダニエルの名前が出そうになると、忙しいと言って病室を出て行ってしまう。
この人なら何か知っているかもしれない。

「あの・・・・チョ・ダニエルは・・・病院に来ていますか?」
「ええ・・・まだ面会には行かれていないのですよね。」
面会・・・ダニエルは病気?ううん、どこも悪くないはず。
あの記憶に残っている最後の日の夜に触れた身体は、熱が特に高いわけではなかった。
体調が特にどこかが悪いとは言っていなかった。

「あの・・・・面接に行きたいのですけど、連れて行ってもらえますか?」
「無理ですよ。リハビリの時間は遅らせられないし、変更は出来ないですから。」
ダニエルのと話はその時はそれで終わった。
廊下ですれ違う人たちにその看護師は挨拶をしながら、今日の私の予定を教えてくれた。
決して大きくない病院でも、この当たりの中では一番人が訪れる病院。
一人の入院患者の事情については、あまり知る必要が無い。
それが、どんな事でここに運ばれて来たのかは、治療に関して必要ではないのならそれ以上は全ての看護師に教えられていないのかもしれない。
初めてのリハビリで辛いはずなのに、ダニエルに会えない理由が気になりそれどころではなかった。





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今でも 340

ここ数日の記憶がない。
覚えている事は、キョンエ園に行く日の朝は雲一つないいい天気の日だった。
春の陽射しのようなその天気は、新しい事が始まる前兆だと思っていた。
キョンエ園の門を通った所までは覚えているけど、その後の記憶がスッポリと抜けていた。

目を覚ました時に視界に入ったのは、そこが病院なのかそれともキョンエ園の中にあるスンジョ君が仕事をしている診療所なのか判らないけど、身体中が痛くて動く事が出来なかった。
ダニエルと子供たちの姿を探そうとしたけど、声すら聞こえず私は堅いベッドの上で横たわったままだった。
声を出して誰かを呼ぼうと思っても、唇を動かす事も出来ず、聞こえて来たのは私の声なのか誰の声なのか判らない呻くような声。
起きなければと思って、痛くて動かないからだをそれでも我慢をして動かして横を向いた時に見えたのは、赤黒い塊のような物。
その時の私は、確かにそれが何なのか判ったのだけれど、その後気を失って何だったのか忘れてしまった。

それからまた何日か過ぎた時に目覚めたら、前に目が覚めた所とは違う場所だった。
呼吸器が付けられて何かの機械音が『ピッピッ』と言っていた。
マスク越しに様子を見に来た看護師の姿を見た時に、ここがどこなのかやっと認識する事が出来た。

「か・・・看護・・・師・・さ・・ん・・・私・・・」
「大丈夫ですよ。手術も終わって、数日安静にしたら少しずつ社会生活に戻る為にリハビリをしましょうね。」
私が聞きたかったのはその事ではなかったけど、とても看護師に聞こえる様にはっきりと大きな声で言う事が出来ない。
病院のベッドで一人でいるのがこんなに不安だとは思わなかった。
いつもは子供たちが私の傍にいて、朝は眠っているダニエルをスンハと起こしたり、私が家事をしているとダニエルが私に甘えるように抱き付いて、それをスンハが見て焼きもちを妬く。
病室に一人と言うよりも、家でも一人でいる事はない。

「ハニ・・・」
重くて動かない身体で、顔を病室のドアの方に向く事も出来ない。
声だけでそれがジニだとハニは気が付いた。
「お・・・・・か・・・・あ・・・」
「大丈夫よ。スンハとビクトルは、キョンエ園の子供達と一緒に面倒を見てもらっているの。」
「ダ・・ダニエル・・」
ジニの顔が一瞬曇ったが、ハニがそれに気が付いてはいけないと思い直ぐにいつもの顔に変わった。
「今、ダニエルは手が離せないの・・・もう少し待っていてね。」
ダニエルはハニが体調を崩したりすると、仕事を休んででも傍に付いていてくれる。
それなのに、目覚めても来てくれないことを不審に思った。







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今でも 339

まぶしい・・・
カーテンを閉めずに寝ちゃったのかな?

朝?
肌に触れるシーツの感触が気持ちいい
子供達はお義母様と一緒に眠っているから、ここにはダニエルと二人
手を伸ばせばそこにはダニエルが・・・・

ハニは胸騒ぎを感じて勢いよく起きて、隣で寝ている人がそこにいるのか確認をした。
手を伸ばせたところに眠っているはずのダニエルがいなかった。
昨日の夜、確かに一緒に眠ったのにいなかった。
枕には、そこでダニエルが眠った形跡があるから、夢ではないことは確かだ。
スンジョに似せて髪の色を黒く染めて、短くカットしていた顔を思い出す。

「えっ!一人で行ったの?私も一緒に連れて行くはずだったでしょ?」
ベッドから勢いよく飛び降りて、今日着る予定で出して会った洋服を着ようとした時に部屋のドアが開いた。
「オンマ!」
スンハの声でドアの方を見ると、ビクトルを抱いたダニエルが不思議そうな顔をしていた。
「何を急いでいるんだ?」
「ダニエル・・・・・」
「でも、良かったよ。スンハとビクトルを迎えに行って帰って来たら、ハニが全裸でベッドの中で眠っている姿を見られなくて。」
ぶつかるようにハニに抱き付いたスンハを見て、ダニエルは子供たちをジニの所から連れて来た事を知った。

「早い時間にスンハがオレ達の所に帰りたいと言っていると、お母さんから連絡が・・・・・・ハニ?」
また大好きな人が自分から去って行ってしまうと思って、ハニは不安で涙が流れて来た。
やっと見つけた自分の幸せ。
幼い時に母を亡くし、母親代わりに育ててくれた母方の祖母。
ペク家を出る為に自分を実の娘の様に可愛がってくれたグミとスチャン。
今は時々連絡をするが、家を出る時に親友たちと別れた。
それよりも、スンジョが自分が一番苦手としていた人と結婚をして諦めた事を思い出して涙が出て来た。

「置いて行ったと思った?」
「そうよ、そうよ・・・・スンハ達を迎えに行くのなら、メモくらい置いて行ってよ。」
「置いて行っても、ハニならそのメモさえ見つけられないだろ?」
「あ・・・・・」
確かにそうかもしれない。
焦ってしまうと、メモを探そうともしないし、現に今もメモが置いてあるのか見る事はしなかった。
スンハがハニの目の前に何かを差し出した。

「メモ・・・・書いてあったの?」
「書いておいた・・・・でもさ、意外だったな。ハニがそんなに慌ててオレを探そうとしたなんてさ。めもをみなくてもこどもを連れてくるために出て行ったのかとは思わなかったんだ。」
「私はこういう人間よ。焦ると周りが見えなくなってしまうの。」
そうだ、自分はこういう人間だ。
スンジョが見合いをしたから家を出たけど、男手一つで育ててくれたギドンの気持ちも考えずに家を飛び出したのだから。


「ほら、外を見ろよ。こんなにいい天気だよ。きっといい事があるような気がしないか?」
カーテンを開けた窓から見える空は、朝から雲一つない本当に1日がいい天気で過ごせそうな日だった。







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今でも 338

ハニはダニエルを抱きしめた。
「どうしてダニエルは生き急ぐの?もっと自分を大切にして・・・・・ダニエルには私とスンハとビクトルがいるんだよ。ペク先生の身代わりにならないで。」
「オレじゃハニを幸せに出来ない。ペク先生はハニの事を本当に大切に思っている。」
「私がいつ、ダニエルといて幸せじゃないと言ったの?ずっと片想いをしていた人を諦めきれなくて死んでしまおうと思うくらいに絶望だった時に、ダニエルのあの笑顔にどれだけ救われたのか判る?『この人は少年のままの笑顔でいられる人なんだ』、結婚した振りをして過ごした数年、ダニエルは私に何もしなかった。」
「キスはした。」
「それは・・・・・でも、それ以上の事はしなかったでしょ?高校の卒業式に園長がどうして私に行かせたのか判る気がする。園の為に頑張っているダニエルが、高校でこんな扱いを受けて傷付いている。それを私に癒して欲しいと願っていたと思うの。ダニエルに癒された私だから、その園長の考えは伝わったわ。」

黒く染めた髪の毛を、子供にそうするように撫ぜられていると、ダニエルは遠い昔の母がまだイギリスに行く前に恋慕の丘でそうしてもらっていた事を思い出した。
あの時に母が言った言葉も、ずっと忘れていたのにあの時の事を全て思い出した。


ダニエルが産まれるまで、イギリスに行ってしまった彼を思って泣いてばかりだった。
あなたがお腹の中にいる事を知った時、誰に相談をしたらいいのかも判らずただあの時に両親に知られてしまったらどうしようとばかり思っていた。
仕事で忙しい両親は、一緒に居る時間も少なくて私の妊娠にも気が付かなかった。
母親に気が付かれたのは、お腹が少し膨らんで来た頃。
もうその頃にはあなたを手術によって処理する事は出来なくなっていた。
父親には怒鳴られ、母親には非難され・・・・イギリスに帰ってしまった彼にも連絡が取れず、不安の毎日を送っていた時にお腹の中であなたが動いた。
『ママ・・ママ・・・僕にはママしかいない』不思議よね。
性別なんて知らなかったのに、産まれて来る子供は男の子で彼とよく似た顔をしていると思った。
それからは、あなたが彼が去った私の心の中の空席を埋めてくれた。
産まれて初めてあなたを見た時に、彼とよく似ていたからダニエルと名付けた。
ここの孤児院に来て、時間の流れが都会とは違ってゆっくりで、空気も景色も毎日が変化の無い生活だけど、それが私が立ち直るきっかけになったのかもしれない。

でも、大学を出るまであなたをここに預けておいたのがいけなかった。
大学に行きながら彼を探していたから、頻繁に会いに来られなかった。
物心ついた時に会いに行ったら、あなたは私を忘れていた。
『お姉さんが僕のママだったらいいな』
『ママだよ・・ダニエルのママだよ』
『ママになってくれるの?』
『ママだから』

「オレ、恋慕の丘にいつもいた綺麗なお姉さんが母親だと思っていたのかもしれない。あの時のあの顔が、駅で見たハニのあの顔とよく似ていて、だから声を掛けた。でもさ・・・ハニもオレの向こうのあの人を見ていただろ?お互いに自分の心の中に閉じ込めていた相手と重ねて見ていたのかもしれない。でも、今は違う・・・ハニはオレの自分の人生で愛したただ一人の人だ。でも、ハニの居場所はオレの所じゃない。それはもうずっと前に分かっていた。短気なオレが今こうしていられるのはハニがいてくれたから、だからオレは見代わりになってキョンエ園に明日行っても、必ずハニを一生大切にするから。だから、大丈夫だよ。」

デジタル時計の日付が変わった。
二人は抱き合ったままベッドに横になった。








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今でも 337

「ペク・・・・先生が危ないって・・・・」
「ペク先生が来てから、村の人や麓の人が自分の意見をしっかりと言う様になった・・・・ホテル建設が決まった時は、目の前に金をチラつかせたり、オリエントコーポレーションの名前を出したら、直ぐに言いなりになった。先生さえ来なければ、自分達もオリエントコーポレーションの下請けとして仕事をずっと続けられた・・・って。」
「そんな・・・ペク先生の所為にするなんて・・・・」
「意見が言えるようになったのが普通なのに、向こうがそんな態度をしていること自体間違っている。逆恨みだ・・・」

逆恨み・・・ドラマの中でしか聞いた事が無いし、それを人がする事など実際にいるとは思わなかった。
私の周りにいる人は、みんな良い人で人に対してそんな風に思う人はいない。
ヘラが私に対してした事は、それとは違う事。
今は、ギョンス先輩の奥さんになって幸せそうに微笑んでいても、ヘラのスンジョ君への想いは本当だったから。
私だってヘラがスンジョ君と結婚した時はすごく悔しかったし、もし逆の立場だったら私もヘラと同じように『目の前に表れて欲しくない』ときっと思うはずだから。

下請け業者の人がスンジョ君に対して逆恨みをするから、ダニエルが髪を染めていつも長めの髪だったのに、短く切ってまるでスンジョ君と間違えてしまうくらいに似せているのは、もしかしたら・・・・・
「何かあった時の身代わりになるの?」
思わず口から出てしまった声を聞いて、ハニはハッとしてダニエルの顔を見た。
その顔は、隠し事をして見つかった子供のような顔だった。
「ハニ・・・・・寝よう。」
「ねぇ、ちゃんと私に話して。年上なのに、ドジでいつも頼りなくて任せられないと思っているかもしれないけど、私に話してくれないの?」
スンジョ君は進路で悩んでいた時に、私にだけ話してくれた。
おじさんが倒れた時も私にその時の気持ちを話してくれたけど、ヘラとお見合いをしなければいけなくなった時から私に心の中で迷っている事を話してくれなくなった。

「今しようとしている事が何なのか、私には教えてくれない。お義母様やメアリーと一緒に、子供達の世話だけしている時に、どれだけ私がダニエルの事を心配していたのか判る?結婚してからもずっと私に心配させないように・・・・・・最初に授かった子供を亡くしてから、ダニエルは私には大切な事を・・・・・」
ダニエルがハニの唇をキスで塞いだ。
ハニが言おうとしている事が判っていて、それを聞くのが怖いように。
「ハニにキスしたの久しぶりだ・・・・最近はハニが眠ってからベッドに入ったからなぁ・・・・・」
「はぐらかさないでよ。」
「はぐらかしてはいないし、ハニが頼りなくて任せられないと思ていないよ。言えなかっただけだ。ハニはスンハとビクトルに親としての愛情を沢山注いでくれているし、それを見ていたらきっとお母さんもオレと一緒に暮らしていたらそうしてくれていたと思ったら、言えなかっただけだ。」
やっぱりダニエルとスンジョ君は似ている。
顔は似ていないけど似ていると思うのは、考えている事が似ていて心の奥にその考えを人に知られないように潜めている所。
本当は誰よりも優しいのに、それを誰にも見せないようにしている。

「話し合いをしてもだめかもしれない。あの重機でキョンエ園を壊した人は、全てあの人・・・ペク・スンジョが奥さんと離婚してから、下請けに来るはずだった仕事が無くなり、キョンエ園で診療所を開いて村の人や麓の人を診察をするようになってから、色々な知識を教えたから自分たち下請けの強引な脅しにも屈しなくなった。殺してやりたいほど憎い・・・と言ったんだ。ペク先生の身代わりになると言うのじゃなくて、背格好が似ているオレの方が何かあった時にも力もあるし対抗できると思っただけだ。あの先生、勉強ばかりしていて喧嘩なんてした事がなさそうだから。」
それは本当の事かもしれないが、ダニエルが自分の身体を張ってスンジョの身代わりになるほどの事の理由ではない気がした。








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