大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2016年08月

今でも 188

終った・・・・

まだ離婚はしていないが、ヘラが納得をしてくれただけでも、オレは気持ちが楽になった。
もうこれからは一医師として、自分が目指すところに真っ直ぐに生きて行けばいい。
ハニのように、自分が目指す夢を信じて進んで行こう。
あの最後の日、オレはハニに何をしようとしていたのか。
ハニの気持ちを弄んで、思わせぶりな事をして、自分の利益の為だけに選んだ結果がこれだ。
ハニさえ幸せになればそれでいい。
オレは一生ハを傷付けたことを償って行かなければいけないと思っていた。 

明日には、この医務室に新しい医師が来て引き継ぎを終えたら、パランに戻るつもりだった。
まだ体重は戻っていないが、夜も薬を服用することなく眠れるようになったし、いつまでも弟の世話になっている訳にはいかない。
スンジョは、机の周辺や仕事内容、ハンダイ社員の健康状態を記入しているファイル等、引き継ぐ人がすぐに使う事が出来るように片付けていた。
机の中に入れてある私物を箱の中に入れていた時に、ハラリと一枚の写真が落ちた。
ハニが家を出て行った時は、何も持たずに出て行ったが、この一枚の写真はこっそりとハニの部屋に行って持って来た物だった。

意地悪く笑ったまだ子供っぽかった自分と、大きな目を見開いて驚いているハニの顔。
「あれから13年か・・・・・」
高校の卒業式の後に撮ったたった一枚の写真は、二人がこんな風に離れてしまう事など、想像もできないくらいに楽しくも見えた。
誰にも写真を撮らせないで いたのに、ハニが撮って欲しいと言って来るのを待って、シャッターが押される直前にハニを驚かせる言葉を言ったのだった。

「お客さん、レジからお釣りを持って行ってください。」
変なパーカーを着て顔を隠していたって、それがハニだと判っていた。
判っていたからあのコンビニに行ったのだ。
それが原因でクビになった時に言ったチキン屋は、 ハニだと気が付かなかった。
突拍子もない事をするハニでも、いつも真剣に頑張っているから惹かれたのだ。 

戻れない事は判っているが、もし戻れるのならどの時に戻りたいのかと聞かれれば、 あの自販機の時に戻っていたら同じ過ちをしないで、ハニの気持ちを今なら真っ直ぐに受け止めれたかもしれない。
それは無理な事だから、今のハニの幸せが永遠に続く事を願うしかない。

スンジョはその写真を封筒に入れて、ジャケットの胸ポケットの中に入れた。
最後の箱をテープで封印をした時に、後任の医師が数人入って来た。
その人たちは、スンジョが選んだパラン大医学部出身でパラン大病院で勤務をしていた優秀な若手医師たちだった。

「ペク先生、引継ぎをお願いします。」
「大体の事はこの棚にあるファイリングされた物を読んでもらえば判ると思う。保養所を利用するお客様だけではなく、従業員やその家族に対しても、同じ気持ちで接して欲しい。知り合いがその中に入れても、特別な扱いは・・・・・・・・」
引き継ぐ医師たちにスンジョは、当たり前だとは思っていたが、父の教えを受け継いでいるハンダイの社員の心得として伝えた。








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今でも 187

「あなたを失いたくない・・・・・」
「オレはいつまでも君を応援しているよ。」
「愛して・・・・私を愛してくれたことはあったの?」
ヘラはそれだけを聞きたかった。
スンジョの決心は堅く、もうやり直す事は出来なと判っていたが、本当の気持ちを聞いたら自分で終らせる決心が付くと思った。

「君を愛していると思ったことは一度もなかった・・・・・君とは考えている事が似ているから、理想としていた家庭を築けると思っていた。」
「そうね、あなたと私は考えている事が似ている・・・でも違うのよ。あなたは男で私は女。強がっていても私は人に甘えたかった。人から優秀だと言われて幼いころから育ってきたけど、私はただの女で普通に恋愛をしたかった。ハンダイへ融資の条件としてあなたとお見合いをする話が出た時、プライドも捨ててただの女の子になった。ハニに負けたくなかった。あなたをハニに渡したくなかった。人の心は他人にはどうこう出来る物でもないけど、あなたが本当に好きだったから・・・・・・・」

スンジョは何も答えなかった。
結婚したばかりの時は、自分が理想としていた静かな新婚生活を送っていたし、それなりに幸せだった。
心をどこかに置いて来たまま、ヘラと幸せになれるはずがなかった。
誰にも言わないで、ハニをずっと探し続けていた事の後ろめたさが、ヘラとの間の溝を少しづつ大きくして来ていたのだった。
ハニが自分の傍からいなくなることはないと持っていたのは、思い上がりで自惚れがあったのかもしれない。

「ハニの事は、本当はどう思っているの?」
「それは・・・・」
「聞いてもハニに何か言ったりしない。私だって弁護士よ。人が幸せな結婚生活を送っているのに、それを壊すようなことはしない。あなたがずっとハニに対して特別な感情がある事は、もうずっと前・・・・大学に入って初めてあなたとあった時から気が付いていた。」
人に自分の気持ちを言った事は今まで一度もない。
ハニへの想いをどう伝えたらいいのか、そんな事もよく判らないが、はっきり人に言えることはたった一言。

「ハニは、オレにとって自分を解き放たれることが出来る場所。」
ハニを愛していると言う言葉よりも、その言葉の方がヘラには辛かった。
それはスンジョがハニの傍で自分らしくいられると言う言葉と同じ意味だから。

「私と別れた後はどうするの?」
「ここの医務室に非常勤の医師の派遣を頼んでいるから、見つかったらパランに戻るよ。家に置いてある荷物は、君が家にいない時に少しづつ運び出すから。」
「誰かと再婚は・・・・」
「しないよ。ハニと君と言う二人の女性を傷付けた男だ。これ以上人を傷付けたくはない。」
スンジョのハニへの気持ちを聞いたら、意外と何が何でもやり直そうと言う気持ちは薄れた。
自分らしくスンジョが言うように生きて行く為には、いつまでもただの女のように去っていく夫を引き留めたくない。
ユン・ヘラらしく、キッパリと終わりにしようと決めた。

「判ったわ、私も今後は弁護士を通じて、あなたとのことを進めて行くわ。」
ヘラは一度も振り向かなかったスンジョの背中をしっかりと見つめて、静かに部屋を出て行った。








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今でも 186

「誰か来ていたの?」
「誰も・・・・・」
ヘラにスチャンが来ていると話す事もないと思った。
「ハニに子供が産まれたんですってね・・・・」
「あぁ・・・・ここの敷地内でハニが倒れていたのを、アンダーソン夫妻が見つけて医務室まで連れて来て下さった。」
「ハニもあなたを諦めて良かった・・・と思っているかもね・・・」
「どういう意味だ?」
アンダーソン氏の会社ほど大きくはないが、玩具メーカーとして海外にも進出をしてそれなりの成果は出ている。
たしかに、オレがヘラと婚姻を結んだ事が一つのきっかけかも知れないが、オリエントコーポレーションの関連会社でもないし、ヘラにこんな言われ方をする理由もない。

「チョ・ダニエル・・・・ハンダイの広報で勤めている社員よね?」
「オレはハンダイの事に付いては何も知らない。」
知らないと思いたいだけ。
ハニはもうオレとは・・・・・・・
「チョ・ダニエルは、ダニエル・アンダーソンの息子よ。アンダーソン夫人のチョ・ジニが高校生の時に産んだ子供で、私たちがキョンエ園に行って探していた子供だったのよ。」
「それを言いに態々ここに来たのか?」

「やり直さない?私、やり直したいの。」
「・・・・・」
「オリエントコーポレーションの後継者の事はもう言わないから・・・・・ペク・スンジョの妻として、今まであなたにしてあげられなかった事に付いて妻として償って行くわ。」
スンジョはヘラの話を聞きながら、医師会から届いた会報誌を読んでいた。
いつも、こうしてヘラの話を聞いていたから、特別に嫌な思いをしないが、それがヘラには気が楽だった。

「ギョンス先輩と幸せになれ・・・・・・」
「どういう事?」
「オレが家を出てからの事を責めるつもりはない。君はオレの妻として一緒に暮らした人だから、離婚が成立した後は先輩と再婚して欲しい。」
家政婦が夫婦の中が上手く行っていなくても、主人であるスンジョにヘラとギョンスの事を連絡していた。
その事に付いて、裏切られたと言う思いは一度もなかった。
それは自分の心が、もうずっと前・・・・・最初からヘラを裏切っていたのだから。

「ギョンス先輩は、10年以上君を想い続けてくれた。その想いは、結婚してしまっても続いていたのは君も判っているはずだ。オレは君を幸せに出来なかったけど、先輩なら君を幸せにしてくれる。去っていく人を君は引き留める人じゃないはずだ。それにペク・スンジョの妻として過ごすよりも、弁護士ユン・ヘラとして過ごして欲しい。」
本心だった。
ヘラと離婚をしても、ハニとは一緒になる事は出来ない。
ハニは自分の子供と夫を裏切る事が出来る人間ではないから。
例え、自分への想いがまだ残っていても、ハニは家族を捨てる事をもう二度としないはずだから。








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今でも 185

スンジョは、スチャンからグミが話した言葉を聞いて、一瞬驚いた顔をしたが思っていたよりも違う反応をした。
まさかスンジョが苦笑いをしてこんな言葉を返すとは、自分だけではなくそう考えていたグミが知っても驚くだろう。

「親子は考えも似てしまうのだろうか?お袋の突拍子もない行動に、腹を立てた事もあったし反抗した時期もあった。まさか大人になっていて分別もあるのに、似たような考えをするとは思ってもいなかった。」
「スンジョ・・・お前もハニちゃんを愛人にして・・・と・・・・」
スンジョは頭を掻きながら、苦笑いをしながら父の目をしっかりと見た。
「そう取られても仕方がないけど、ハニはどんな事があってもオレの傍にいると思っていた。親父が言うとおり、オリエントコーポレーションとの縁談を断ってもいいが、別に断らなくてもあの家でハニがいてくれれば、愛の無い結婚をしても、そのうちにそれが普通の生活になるのだろう。ハニと結婚が出来なくなっても傍にさえいてくれれば、苦痛だと思う事も乗り越えられる・・・・」

本心だった。
ハニは自分にとっては、いるのが普通でいないことが考えられない人だった。
存在の無い人間だと言うのではなく、ハニがいるから自分の人間らしい部分が目を覚ましている。
だから、どんなに辛い事がこの先あっても、きっとそれを乗り越えられるしどうってことはないと思うと思い込んでいた。
それが間違いだと気が付くのは、そんなに遅い時ではなかった。

「バカバカしいだろ?部屋のドアを開けて廊下に出てそこでハニの笑顔を見ればいいと思っていた・・・・・見合いをしたと知ったあの夜の、ハニの心臓を握りつぶされたような泣き声を聞いても、直ぐに良くなるからと自分自身に言い聞かせて、今は辛いけどそのうちにハニはいつも普通にオレに笑ってくれる。そう思っていたら、ジュングにプロポーズをされ、結婚までドンドンと話が進んで、まさか在学中どころかおじさんからハニがジュングとオレの見合いから数ヶ月経った早い時期に結婚式を挙げると聞くとは思ってもみなかった。」
ハニがジュングと結婚する事を聞いたのは、スチャンが退院して自宅で退院祝いをしたその席だった。
それをきっかけに、出来るだけ早く家を出て行く事を告げられて引き留める事も出来ず、それから数日後にハニが消えたのだった。
それも、結婚式が目前に迫った時だった。

「ハニがジュングと結婚する日が近づいた時・・・・親父にだけ話すけど・・・・・ハニに、自分の想いをぶつけようと思って・・・・・」
スンジョが何かを言いかけた時、机の上の電話から内線の着信音が聞こえた。
「はい・・・・父ですから、通してください。」
こんな遅い時間にと思ったが、それは仕方のない相手だった。
「ヘラが、来たけど親父も同席する?多分離婚に向けての話を進めるかと言う話しだと思う。」
「いない方がいいだろう。グミがハニちゃんと再会したことで興奮しているみたいだから、後からでいいが薬を部屋に届けてほしい。」
スチャンは、ヘラが来る前にここを出て行った方がいいと思い、そう言うと直ぐに椅子から立ち上がった。
スンジョとヘラが、もう元に戻る事が出来ない事は判っていた。
ここに来てやっとスンジョが体力的にも精神的にも落ち付いている事で、息子の決心は堅いと判っていた。
遠くでヘラが誰かと話しながら歩いて来る声が聞こえると、スチャンはそちらを通らないで自分たちが宿泊している部屋の方へと歩いて行った。







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今でも 184

グミの告白はスチャンにとっては衝撃的だった。
それもこれも、自分が健康管理を怠っていたから、妻や息子だけじゃなく親友の父娘にまで辛い思いをさせてしまっていた。
グミの考えとは違っているが、もしハニが早い段階で見つかったのなら、それなりに付き合いは続けて行きたいと思っていた

「グミ、着いたよ。そんなに泣かないで、部屋に行って休んでいなさい。スンジョにグミが疲れたみたいだから、栄養剤を処方してもらうように言って来るから。」
「そうね・・・・スンジョにハニちゃんの事を話すの?」
「スンジョは知っているよ。ハニちゃんが、結婚して子供を産んだ事を。」
「知っているの?」
ウンジョの所に、保養所の様子を聞きに行った時に、兄妹で話をしている事を聞いていた。



「兄貴、ハニは前回の妊娠が流産になったから、今回の妊娠には凄く不安がっている。もしもの時に出来れば兄貴が診てくれるのなら・・・・・・一社員の家族と言えばそれまでだけど、ハニは僕たちにとったらハニは家族同然だから・・・・・」
「オレは平常心でハニを診る事が出来ないよ・・・・・・親父・・・・・」
「スンジョにウンジョ、ハニちゃんと会ったのか?」
親友であるギドンからも、ハニが見つかったことを聞いていたが、10年近く経って次男のウンジョに子供が産まれて、やっと元気になって来た。
ハニが見つかったことを話せば、子供を産んで間もないウンジョの妻ミアの事を忘れても、突然姿を消したハニの所に行きたがる。
それが判っていたから、スチャンはギドンにハニが見つかったことを口止めして貰っていた。

「オレ達、別々にハニと会ったよ。ハニの結婚した相手が、ハンダイに途中入社して来たチョ・ダニエルと言う人物で、ウンジョがとても気に入っている社員だよ。そして、ハニが妊娠している事はそのチョ・ダニエルから万が一の事があるかもしれないと、事前に報告があった。」

その時に、スンジョの携帯にハンダイ施設内で、妊婦が倒れていると言う連絡を貰ったのだった。
スチャンは、その時もしギドンが許してくれるのなら、親友の娘と会う機会を作れない物だろうかと思っていた。


____ コンコン・・・

「はい。」
「ワシだけど、入ってもいいか?」
「どうぞ。」
スチャンは医務室のドアを静かに開けると、済州島に来る前に見た頃よりも少し体調が良くなったスンジョの顔を見て、息子が何かを乗り越え始めている事に気が付いた。
「ハニちゃんに会って来たよ。」
「そう・・・・・」
以前にはなかったスンジョの変化。
ハニの名前を口にすると、表情が微妙に変わる。
それを指摘することも無いと思い、グミが話していた事をスンジョにだけ話そうと思った。







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