ポルが話し終ると、助手のリャンが何か耳打ちをしていた。
「そう・・・気が付かなかった・・・今日はこの辺にしましょう。今日話したことで私が判っていることは全部です。後は今の時代に起きることがあれば、それをどう判断をして前に進むのかは、あなた達の判断です。」
「ありがとうございます。」
スンジョがカバンを持って立ち上がると、ハニも急いでカバンを持ってスンジョの後を付いて部屋の出入り口歩き始めた。
「聞きたいことがあったらいつでもいらっしゃい。この先判断に迷う事もある、その時も構わず来なさい。」
占いの館に来た時はまだ明るく、一本路地を入ってはいたが人の往来もあったが、スンジョの腕時計で指す時間は7時を過ぎていた。
「寒っ!」
流石にこの時間になれば気温もかなり低くなる、スンジョは切ってあった携帯の電源を入れた。
電源が入るとおびただしい数の着信記録と、メールの数。
その全文送信主が誰なのか見当は付く。
「ぅわっ!」
「何だよ、女の子が変な声を出すな。」
ハニは持っていた携帯の画面をスンジョに見せた。
「だって・・・着信記録とメールの数が凄いよ。」
「送り主は、お袋だろう。」
スンジョは自分の携帯の画面を、ハニに見せた。
「遅いから、お袋が電話を入れたんだろう。それにしても・・・・」
と言っている矢先に、スンジョの携帯の着信音が鳴った。
<スンジョ!どこにいるの?ハニちゃんがまだ帰って来ないのよ。冬で陽が早く陰るから、痴漢に遭ったか誘拐されたか・・・・・・・>
グミの声は隣にいるハニにまで聞こえるくらいに興奮していた。
「おばさんに連絡しないで、占いの館に来ちゃったからね。いつも私のことを心配してくれて。」
「大昔は、お前の母親だったからな・・・・・もう少し小さい声で話してくれよ。ハニと少し寄るところがあったから・・・・・馬鹿な事を言うなよ・・・・そんな気が起きる相手じゃないよ・・・もう帰るから。」
グミが話しをしている途中で電話を切って、携帯をポケットにしまうと、サッサと歩き始めた。
「待ってよ・・・片方の手袋をまだはめていないの。」
「なら、早くはめろよ。おじさんも心配しているから、のんびり歩いていたらもっと遅くなる。」
手袋をしていない方のハニの手をギュッと掴んで引き寄せると、自分のコートのポケットの中に入れた。
「歩いて帰るから、家まで入れて行ってやるよ。」
肩をすくめて笑うハニの顔は、頬をほんのり染めて恥ずかしそうにしていた。
「温かい・・・・・」

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「そう・・・気が付かなかった・・・今日はこの辺にしましょう。今日話したことで私が判っていることは全部です。後は今の時代に起きることがあれば、それをどう判断をして前に進むのかは、あなた達の判断です。」
「ありがとうございます。」
スンジョがカバンを持って立ち上がると、ハニも急いでカバンを持ってスンジョの後を付いて部屋の出入り口歩き始めた。
「聞きたいことがあったらいつでもいらっしゃい。この先判断に迷う事もある、その時も構わず来なさい。」
占いの館に来た時はまだ明るく、一本路地を入ってはいたが人の往来もあったが、スンジョの腕時計で指す時間は7時を過ぎていた。
「寒っ!」
流石にこの時間になれば気温もかなり低くなる、スンジョは切ってあった携帯の電源を入れた。
電源が入るとおびただしい数の着信記録と、メールの数。
その全文送信主が誰なのか見当は付く。
「ぅわっ!」
「何だよ、女の子が変な声を出すな。」
ハニは持っていた携帯の画面をスンジョに見せた。
「だって・・・着信記録とメールの数が凄いよ。」
「送り主は、お袋だろう。」
スンジョは自分の携帯の画面を、ハニに見せた。
「遅いから、お袋が電話を入れたんだろう。それにしても・・・・」
と言っている矢先に、スンジョの携帯の着信音が鳴った。
<スンジョ!どこにいるの?ハニちゃんがまだ帰って来ないのよ。冬で陽が早く陰るから、痴漢に遭ったか誘拐されたか・・・・・・・>
グミの声は隣にいるハニにまで聞こえるくらいに興奮していた。
「おばさんに連絡しないで、占いの館に来ちゃったからね。いつも私のことを心配してくれて。」
「大昔は、お前の母親だったからな・・・・・もう少し小さい声で話してくれよ。ハニと少し寄るところがあったから・・・・・馬鹿な事を言うなよ・・・・そんな気が起きる相手じゃないよ・・・もう帰るから。」
グミが話しをしている途中で電話を切って、携帯をポケットにしまうと、サッサと歩き始めた。
「待ってよ・・・片方の手袋をまだはめていないの。」
「なら、早くはめろよ。おじさんも心配しているから、のんびり歩いていたらもっと遅くなる。」
手袋をしていない方のハニの手をギュッと掴んで引き寄せると、自分のコートのポケットの中に入れた。
「歩いて帰るから、家まで入れて行ってやるよ。」
肩をすくめて笑うハニの顔は、頬をほんのり染めて恥ずかしそうにしていた。
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