大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2015年12月

雪が降る前に「雨雫」 112

合宿で痛めた足を固定されては、部屋から出てキッチンに立つグミを手伝う事も出来ない。
やろと思えばできるのだが、グミが階段から落ちたら危ないからとか、ねん挫したところをまた捻挫をしたら面倒だとスンジョが言って動くことを禁じられていた。
確かにスンジョの言うとおり、自分なら捻挫したところをまた痛める可能性は免れない。
それがスンジョの優しさだとハニには判っていなかった。

連日雨が降る日が多く、ねん挫で動けない上に、降り続く雨で気分が滅入って来そうだった。
「久しぶりに、七宝焼きの箱の手紙でも見て見ようか・・・・」
松葉杖をついて、机の引き出しから七宝焼きの箱を取り出して、読めもしない感じの手紙とにらめっこをして、ハングルで書きなおしてある方の手紙とにらめっこをした。
そう言えば、昔ママがまだ小さい私が判るように書いていたのがあったわよね。
一緒に入っていたはずが、どこに入れたのか七宝焼きの箱の中には入っていなかった。

「あれ?どこにしまったのだろう・・・・絶対にここに入れたはずなのに。」
バタバタとしているのが廊下まで聞こえたのか、シャワー浴び終えたスンジョがハニの部屋のドアをノックした。
「どうかしたのか?」
「あっ!スンジョ君。ママが書いてくれた手紙を探していたの。」
「手紙?幹事のこの手紙はママも私も読めないけど、まだ小さい時にママがハングルの方の手紙を判りやすく書いてくれたのがあったの・・・・それを読みたくて探していたんだけど。」
その手紙は解読しようとスンジョが持って行った中にあった記憶がある。
他の手紙には、ハニがショックを受ける可能性のある人の名前が書かれていたが、そのハニの母が書いた手紙には人の名前は書かれていない。

「オレが持っている。」
「貸してくれる?」
「他の部分を今解読しているから、その手紙はハニのお母さんがお前に書いたものだから返すよ。それよりも、先にシャワーを浴びて来いよ。」
「うん・・・じゃあ、机の上に置いておいて、急いでシャワーを浴びて来るから。」
「足首・・・・気を付けて入れよ。」
思ってもいない程に優しい言葉をスンジョが初めて自分に掛けてくれた。
合宿中から、少しづつ自分に優しくなっていた事は知っているが、気を付けて入るように言ってくれたことが嬉しかった。








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雪が降る前に「雨雫」 111

二泊三日の合宿最終日。
例年は三日目の朝には、一年生の半分は筋肉痛が・・・・とか、適当な理由を付けて半日の練習をしないで逃げ出していた。
それが、最終日の午後からスンジョとハニ対ギョンスとヘラの組み合わせで、合宿に参加をするかどうかを掛けた試合の雪辱戦を見たいからほぼ全員の一年生が残っていた。

「一年生!サーブの練習だ!」
キャプテンの合図で、スンジョとヘラ以外の一年生がボールを持って来糸に一列に並んで、サーブの練習を開始した。
最初の頃のハニは、頭でサーブを打ったり、上げた球の行方が分からなくなり、その場でクルクルと回って探していたが、合宿に来るころと比べると随分と上達をしていた。
「オ・ハニ、上手くなったじゃない。さすがね・・・・」
「まぁ・・・・・」
あたり前だ。
このペク・スンジョが教えたのだから・
実績もあるし、ハニだからオレの特訓を耐える事が出来るんだ。
まだまだほかの部員と同じレベルまでにはなっていないが、それなりの形にはなって来て入る。

それにしても、アイツ・・・・脹脛(ふくらはぎ)をどうかしたのか?
練習の後にマッサージをした時に特に筋を痛めている様子はなかったが、部屋に帰ってから温めないでいたのだろうか?

ハニが、綺麗にサーブが決まって、子供のように嬉しそうに喜んでいた。
スンジョの方を見て、大きく手を振った時にグラリと体が傾いて、バランスを崩した状態で尻餅を付いた。
キャプテンが、ハニに大丈夫かと聞いているが、尻餅を付いたのが恥ずかしかったのか、ハニは大丈夫だと言って照れ笑いをしていた。
スンジョが教えた通りにサーブが出来たから、一言褒めるために手を貸して起こそうと近づいた。
「よかったよ、サーブ・・・・」
ニッコリと笑ったスンジョの顔にハニは驚いたが、差し出された手を夢でも見ていると思っているのか、本物のスンジョの手なのだろうかと、一瞬触れて確認をした。
「大丈夫か?」
「うん・・・・一人で立ち上がれる・・・・・・痛っ・・・・」
足に力を入れて立ち上がろうとしたが、叫び声が出るほどの痛みを感じて立ち上がる事が出来なかった。

「足を痛めたのか?」
「大丈夫、お昼からの試合までに良くなるから・・・」
「見せて見ろよ。」
ハニの痛めた歩の足首に手を触れただけでも痛みを堪えられないのか、グッと唇を噛んで痛みに耐えた。
「まずいな・・・・・・・・先輩、ギョンス先輩。」
「おぅ・・・どうした?」
「ハニが足を痛めたので、昼からの試合は棄権します。また日を改めて・・・・・医者にも行って見せないといけないので、このまま連れて帰ります。」
大勢のテニス部員が見ている前、スンジョはハニを背負いコートをゆっくりと歩いて後にした。

その姿は誰が見ても、二人が目に見えない繋がりがあるように包み込むような空気が流れていた。






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雪が降る前に「雨雫」 110

夜空に満点に輝く星。
遠い昔も同じだったのかな?
ハニはスンジョ君と離れて、別の人と結婚してしまって若くして命を落とした・・・・・・
次のハニは、ひとり山奥の小屋で双子の赤ちゃんを生んだ・・・・
その時も、ハニはこうして夜空に輝く星に何を思ったのかな?

「ハニィ・・・・・窓閉めてよ・・・湿気が入って来るから・・もういい加減に寝てよ・・・・」
「ごめんごめん・・・」
そうだよね。
みんな練習でクタクタなんだから・・・私みたいに結局筋トレだけで・・・・でも、私もスンジョ君の特訓で疲れている。
それにしてもスンジョ君は鬼コーチだ。
「鬼!」
「ハニ!五月蝿いよ・・ブツブツ言ってないで早く寝てよ。」
ハニはペロッと舌を出して、窓を閉めると自分のベッドに潜り込んだ。


二日間スンジョの特訓で疲れたのか、ベッドに入ると直ぐに寝付いたが、身体が疲れすぎていたのか深い眠りにはならなかった。
日頃それほど激しい練習はしていなかった影響なのか、この二日間は今までとは違った練習をしていたせいなのだろう、ふくらはぎに寝返りを打つたびに違和感を感じた。
夜の特訓が終わった後に、スンジョがしっかりとマッサージをしてくれていたから筋肉痛にはなっていなかったが、それでも多少の疲労感は残っていた。

痛っ!
少し足を延ばした瞬間に、左足のふくらはぎがつった。
痛いと叫んでも、それは声として出る訳でもなく、唸っている声となって同室のテニス部員に訴えるが、練習の疲れで深い眠りに入り起きなかった。
痛い、痛いよ・・・・・スンジョ君痛い・・・・・

ハニ・・・ハニ・・・
その声は確かにスンジョの声だが、女子が眠っている宿泊施設にスンジョが来るはずがない。
ハニ・・・・身体の力を抜いて・・・

痛くて無理・・・

痛くても身体の力を抜いて、そっと指でふくらはぎを押してみてください
一番硬い所が、筋がつっている所です
指でその部分と周囲を押してみてください

話し方で、聞こえてくるスンジョの声は600年前のスンジョの声だと気が付いた。
優しいその声で、ハニは痛いのを我慢して釣っている箇所を押し続けた。
不思議と多少は痛みは残っているが、足がつった感覚は消えていた。

筋肉を使った時は、熱くても冷やしてはいけませんよ
短い着物を着るのではなく、足を包むようにしてください
披露には温めるのが一番いいです

優しいスンジョの声と言葉で、足の痛みも我慢できない程ではなくなると、ようやく深い眠りにつく事が出来た。







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雪が降る前に「雨雫」 109

「腕をまっすぐ上げて・・・・・腰は真っ直ぐ下に・・・・・・」
ハニがギョンス先輩と茂みからオレ達を見ていたあの時、二人がぴったりとくっついている姿を見た時、気分は良くなかった。
ギョンス先輩とハニは、テニス部にいる時はよく一緒にいる事が阿多から気にもしていなかったし、ハニのオレに対する気持ちは勿論、ギョンス先輩のヘラへの思いも十分と判っているのに、無性に腹が立って来た。
先輩は600年前も300年前もやっぱりヘラが好きだった。
600年前はその時はオレの成均館での先輩で、ペク家に仕えて親父やお袋に信頼されていた。
300年前は・・・・両班の次男ではあったが、非嫡子だから外で育っていた成果自分の本当の気持ちを伝える事が上手くなかった


「何を怒っているの?」
「いや・・・いい調子になって来たから、オレが50球打ったボールを返して、そのは後サーブの練習をしたら上がっていい。」
もう少しオレと練習がしたいみたいだけど、明日は夕方からオレとハニのリベンジの相手だった。
合宿前の一週間と、合宿のたった二日間だけでも、ハニはとりあえず形だけは何とかなって来た。
それでもまだまだギョンスやヘラにはとても叶うまでにはなっていない。
ギョンスは、普段ヘラヘラと人当たりの良さそうな顔で、とてもテニスが強くは見えないが、ああ見えても大会の準決勝まで出続けている常連選手だ。
スンジョも、勝てるとは思ってはいないが自分が打つボールのスピードに目が慣れてくれればと思っていた。

「ねぇ~スンジョ君~むりぃ~」
「オレが打ったボールを返せないことくらい、無理だと判っている。」
無理だ無理だと言っても、最初教え始めた頃は、オレが売った瞬間に目を瞑っていたのが、一週間と二日特訓しただけで、全くのど素人から初級者くらいにはなっただろう。
サーブの練習もラケットに当たるようになってからは10回に1回は相手コートに入るようになっていた。
「スンジョ君、もう籠にボールが無くなったよぉ~終わっていい?」
オレの言うとおりに動くハニは、やっぱり運命の相手なのだろう。
600年前のハニも、300年前のハニもやっぱりオレの言うとおりにして、出来なかったことが出来るようになっていた。
「いいぞ、ボールを片付けたら。マッサージだ。ボールを拾う時も普通に拾うのではなく、膝を使って拾って籠に入れろよ。」
素直すぎるくらいに素直にハニはボールをひたすら拾っていた。
毎日毎日、部活に参加してもボールを拾っていたから、片付ける時間は意外と早く終わった。
ストレッチをしながらクールダウンをしているハニの背中をスンジョは押した。

「スンジョ君?」
「ストレッチ・・・・手伝うよ。」
「いいよ・・・・・恥かし~から。」
意外と肉付きの無いハニの背中を押して、膝を立てているハニのふくらはぎを解していると、赤い顔をして恥ずかしそうにしていた。
「お前の太い足をマッサージをしても、欲情はしないから安心しろ。」
自分の心を誤魔化すように、いつも通り嫌味な事を言ってスンジョはハニが起こる声を聞いていた。
ヘラの告白を聞いても、その答えを避けるようにハニとの練習に逃げた自分。
過去のスンジョはそれをしなくてハニを悲しませた。

グミが言うように、今のこの時代に昔のスンジョとハニが何の障害も無く結ばれるのかもしれないとは、なんとなく思い始めていた。





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雪が降る前に「雨雫」 108

宿泊している等の食堂から並んで出て行くスンジョとヘラをハニは足音を忍ばせて付いて行った。
ヘラがスンジョを好きなのは判っていたが、スンジョがヘラを好きなのかどうかは判らない。
気が合う仲間だとよく家で話をしているのは聞いてはいたが、それが恋愛感情はなくてもヘラの告白を受けて恋愛に変わる事もある。
いくら遠い昔から決められた相手だと言われていても、人の心は誰にも判らないし、その時の状況で変わって行くものだ。
静まり返ったくらい裏庭を並んで歩き、満天の星空の下で聞こえるのは二人の歩く音と、風が枝を揺らす音に混じって鳴く虫の声。

古い言い方かもしれないが、ロマンチックと言う空間とはこんなものなのかもしれない。
女の子に興味が無いスンジョでも、その空気の流れとヘラの顔にかかる月灯りで、美しい顔にほんの少しでも陰りがあれば、どんな男でもムラムラと来てしまうかもしれない・・・
ムラムラと来たらスンジョ君はヘラに・・・・・・

「だめ!だめだめ、変な妄想はしちゃだめ。」
物陰に隠れて、スンジョとヘラの様子を伺ているハニは、持っていたタオルで口を押えて、勘の鋭いスンジョにばれない様に耳を澄ませていた。
「話って?」
「せっかちね・・・・いいわ。私も遠まわしに言うタイプじゃないし、率直に言うわ。私、あなたが好きよ。」
い・・・言った・・・言っちゃった・・・
「あなたの返事を聞かせてくれない?」

ハニはもっと近くに言って聞こうと思った。
バレ無いように少し遠くの気の植え込みに隠れていたが、背中を向けて話をしているから、静かな夜のこの場所で人に聞かれないようにしているからなのか、スンジョの声がよく聞こえなかった。
もう一歩近づこうとした時、誰かに肩を押さえつけられた。
ぅわっ!
声を出すな・・・・
先輩・・・どうして・・・・
どうしてって・・・・お前オレがヘラの事を好きだって知っているだろう・・・付いて来たんだよ。スンジョがヘラに?・・・・・>
ギョンスが声を潜めて喋っていたが、その話の途中で言葉を詰まらせ顔色を変えていた。
その時のギョンスの驚いた顔を見て、ハニは後ろを振り向いた。

「スンジョ君・・・・どうして・・・」
「どうしてって・・・食堂を出る時から付いて来ただろう。バレバレだ・・・・」
「バレていたんだ・・・・」
スンジョはしゃがんでいるハニの腕をギュッと引っ張った。
「先輩、ハニとお楽しみの所申し訳ありませんが。特訓があるのでお借りしますよ。」
「どうぞどうぞ・・・・・ご遠慮なく・・・」
スンジョの返事を聞く事も出来なかったヘラは、含みある笑いをハニに向けていた。








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