合宿で痛めた足を固定されては、部屋から出てキッチンに立つグミを手伝う事も出来ない。
やろと思えばできるのだが、グミが階段から落ちたら危ないからとか、ねん挫したところをまた捻挫をしたら面倒だとスンジョが言って動くことを禁じられていた。
確かにスンジョの言うとおり、自分なら捻挫したところをまた痛める可能性は免れない。
それがスンジョの優しさだとハニには判っていなかった。
連日雨が降る日が多く、ねん挫で動けない上に、降り続く雨で気分が滅入って来そうだった。
「久しぶりに、七宝焼きの箱の手紙でも見て見ようか・・・・」
松葉杖をついて、机の引き出しから七宝焼きの箱を取り出して、読めもしない感じの手紙とにらめっこをして、ハングルで書きなおしてある方の手紙とにらめっこをした。
そう言えば、昔ママがまだ小さい私が判るように書いていたのがあったわよね。
一緒に入っていたはずが、どこに入れたのか七宝焼きの箱の中には入っていなかった。
「あれ?どこにしまったのだろう・・・・絶対にここに入れたはずなのに。」
バタバタとしているのが廊下まで聞こえたのか、シャワー浴び終えたスンジョがハニの部屋のドアをノックした。
「どうかしたのか?」
「あっ!スンジョ君。ママが書いてくれた手紙を探していたの。」
「手紙?幹事のこの手紙はママも私も読めないけど、まだ小さい時にママがハングルの方の手紙を判りやすく書いてくれたのがあったの・・・・それを読みたくて探していたんだけど。」
その手紙は解読しようとスンジョが持って行った中にあった記憶がある。
他の手紙には、ハニがショックを受ける可能性のある人の名前が書かれていたが、そのハニの母が書いた手紙には人の名前は書かれていない。
「オレが持っている。」
「貸してくれる?」
「他の部分を今解読しているから、その手紙はハニのお母さんがお前に書いたものだから返すよ。それよりも、先にシャワーを浴びて来いよ。」
「うん・・・じゃあ、机の上に置いておいて、急いでシャワーを浴びて来るから。」
「足首・・・・気を付けて入れよ。」
思ってもいない程に優しい言葉をスンジョが初めて自分に掛けてくれた。
合宿中から、少しづつ自分に優しくなっていた事は知っているが、気を付けて入るように言ってくれたことが嬉しかった。

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やろと思えばできるのだが、グミが階段から落ちたら危ないからとか、ねん挫したところをまた捻挫をしたら面倒だとスンジョが言って動くことを禁じられていた。
確かにスンジョの言うとおり、自分なら捻挫したところをまた痛める可能性は免れない。
それがスンジョの優しさだとハニには判っていなかった。
連日雨が降る日が多く、ねん挫で動けない上に、降り続く雨で気分が滅入って来そうだった。
「久しぶりに、七宝焼きの箱の手紙でも見て見ようか・・・・」
松葉杖をついて、机の引き出しから七宝焼きの箱を取り出して、読めもしない感じの手紙とにらめっこをして、ハングルで書きなおしてある方の手紙とにらめっこをした。
そう言えば、昔ママがまだ小さい私が判るように書いていたのがあったわよね。
一緒に入っていたはずが、どこに入れたのか七宝焼きの箱の中には入っていなかった。
「あれ?どこにしまったのだろう・・・・絶対にここに入れたはずなのに。」
バタバタとしているのが廊下まで聞こえたのか、シャワー浴び終えたスンジョがハニの部屋のドアをノックした。
「どうかしたのか?」
「あっ!スンジョ君。ママが書いてくれた手紙を探していたの。」
「手紙?幹事のこの手紙はママも私も読めないけど、まだ小さい時にママがハングルの方の手紙を判りやすく書いてくれたのがあったの・・・・それを読みたくて探していたんだけど。」
その手紙は解読しようとスンジョが持って行った中にあった記憶がある。
他の手紙には、ハニがショックを受ける可能性のある人の名前が書かれていたが、そのハニの母が書いた手紙には人の名前は書かれていない。
「オレが持っている。」
「貸してくれる?」
「他の部分を今解読しているから、その手紙はハニのお母さんがお前に書いたものだから返すよ。それよりも、先にシャワーを浴びて来いよ。」
「うん・・・じゃあ、机の上に置いておいて、急いでシャワーを浴びて来るから。」
「足首・・・・気を付けて入れよ。」
思ってもいない程に優しい言葉をスンジョが初めて自分に掛けてくれた。
合宿中から、少しづつ自分に優しくなっていた事は知っているが、気を付けて入るように言ってくれたことが嬉しかった。

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