大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2014年11月

愛の裏返し 55

「スンハ、オンマとアッパとお家に帰ろうね。」
ウツラウツラとしているスンハは 、ハニの声にわずかに頷いてまた目を閉じた。
点滴によって幾分熱は下がったが、知らない所でハニやスンジョに会えないと言うことがで精神的に参っていた。
チャイルドシートに座らせないで、後部座席にハニに抱かれて眠っているスンハは、一時もハニの服から手を離すことがなかった。
「スンジョ君・・・・・スンジョ君が会っていた人って・・・・キム・ドンウって言う弁護士さんでしょ?」
バックミラー越しにスンジョはハニを見ていた。
「知っているのか?」
「うん・・・・・・あの・・・・・スンジョ君に言わないと・・・私ね・・・・」
「会ったのだろ?イ・インウに。」
「知っていたの?」
「お前は、会うなと言っても会うヤツだと判っていたからな。」
怒っているだろうと思いながら、顔を上げてバックミラーに映るスンジョの顔を見るが、怒っている風にも見えなかった。

「インウって・・・・高校の時の・・・」
「それも知っている。顔は随分と変わったけど、あの頃はいつもオレの傍にいたし、1クラスの女子の中では一番の成績だったから。 」
何でもスンジョ君はお見通しなんだ。
でもインウがスンジョ君のことを好きだったのは知らないよね。
スンジョ君はそう言ったことには無関心というか、興味がないのだから。

家に着くころの時間をスンジョが連絡していたのか、門の前では心配そうに待っているグミとスチャンとギドンとウンジョがいた。
「ハニちゃん、お帰り。スンハの具合はどう?」
「まだ熱があって・・・・・その・・・・話すことが出来なくなってるんです。」
「まぁ・・・・こんなに小さいのに・・・どうして・・・おばあちゃんが悪かったわ。扉が閉まっていたから安心して、可愛いスンハをそこに置いて家に入ったから。」 
グミが悪いわけではないことはスンジョもハニも判っていた。
暗証番号を開けなければ鍵は外れない。
スンハが覚えていたことが一番の原因なのだから。

ハニがスンハを抱き、スチャン達は荷物を持って家の中に入って行った。
スンハの部屋は、布団のカバーも洗い立ての物に変わり、体調を崩したスンハの為にグミは準備をしてくれていた。
「しばらくオレ達の部屋で寝かせよう。」
「いいの?スンジョ君、早くから一人で寝かせろって言っていたじゃない。」
「スンハの声が出ないのは、知らない所で知らない人といて、オレ達の所に帰ることが出来ないからと言う不安から来ている。スンハは幼いが、状況判断が出来る。他の子供みたいに、大きな声で泣いて家に帰りたいと言えば、心因性失声症にはならなか った。暫くはハニは仕事を休んでスンハに付いていてやれ。オレ達が傍にいるから大丈夫だと思えば、きっとすぐに話が出来るようになるさ。」
小さな娘の心の傷がそんなに簡単に癒せるはずはない。
自分がスンジョの言葉に従って、インウに会わなければスンハにこんな思いをさせずに済んだ。

「スンジョ君・・・・あのね・・・・・」
ハニが話そうと口を開いた時、スンジョは手でハニの口を塞いだ。
「スンハはオレと似ている。耳は聞こえているから、お袋に見てもらってから親父の書斎を借りて話そう。」




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愛の裏返し 54

「キムさん、それでは始めましょうか。」
スンジョが来るのを待っていた二人は、簡単に挨拶をして椅子に腰を落ち着かせた。
「お子さんの具合はどうですかと、最初にお尋ねをしないといけないですが、妻のしたことになんという言葉で謝罪したらいいのか・・・・・・・妻が現状をまだわかっていなくて、落ち着き益したら詳しいことをお話にお邪魔します。」
弁護士であるキム・ドンウは、自分の妻がしたことに一応謝ってはいるが、本当に申し訳ないと思っている様子でもなかった。
「娘は、インフルエンザに感染はしていますが、特に症状が重いわけでもありません。高熱があるのは脱水症状と極度の不安と緊張が原因だと思います。失語症の方は・・・・・・・専門ではないのですが、頭部外傷もないので心因性失声症だと思います。娘は他の子供の様に大きな声で泣いたりすることはしない子供なので、口に出して言和内で心にその思いを閉じ込めてしまったのだと思います。」
医師として冷静に話をしているが、大切な娘がこんな状況になってしまったことを、本当は怒鳴りたい気分だった。

「うちの秘書は医師でもありますが、もしかしたらどこかで事故が遭ったのではないかと心配していたので安心しました。」
まるで自分たちは関係ないと言ったような言い方をしたキム・ドンウにスンジョはムッとした。
「安心した?」
「ご両親の元に戻って、きっとすぐに話せると思いますよ。」
向かい側に座っている警察官は特に何か言う事をしないで、二人の会話を書きとっていた。
「そこで・・・・・示談金ですが・・・・・」
「示談金?有耶無耶(うやむや)にすると言うのですか? 娘は自分の家の敷地内にいた所を連れ去られたのですよ。示談にするってどういう意味ですか!」
押さえていた感情をコントロールできるスンジョが、声を荒げたのが廊下にも聞こえて来た。
「妻は精神の病気を持っています。その病人を犯罪者にしたいと言うのですか?私は弁護士ですが自分の妻は弁護できません。もし裁判になって困るのはお宅の方だと思いますよ。娘さんが人の好奇な目に晒されても構わないのですか?」
ハニはきっとそんなことを望まないこともスンジョには判っていたが、どうしてこうなってしまったのかの真相を知りたかった。
スンジョにしたら、幼いころのトラウマがどうなるのか判るのは本人であるスンハと、実際に子供の頃のトラウマで心を閉ざした自分だけしか、その時の気持ちは判らない。

「奥さんがどんな状態なのかは知りませんが、もうすぐ4歳になる娘の心は何とかなるとでも思っているのですか?」 
夜勤や出張などでスンハの顔を見ないこともあったが、家中が可愛いスンハを心配して過ごした一晩を考えると、何もなかったかのようにしたいキム・ドンウに腹が立った。
一見優しそうに見えるキム・ドンウの 態度を許すことが出来なかった。
「私はこれで失礼します。娘の様子も心配ですし、妻もかなり今回の件で参っていますので。」
途中退席するつもりはなかった。
当事者であるキム・ドンウの妻が精神の病気を患っているとういうのを理由にしている事が許せなかった。

「スンハの具合はどうだ?」
ハニの腕に抱かれて眠っているスンハは、最初に病院に来た時に比べて幾分落ち着いているように見えた。
ハニの洋服をグッと握っているスンハの小さな手を見ると、自分の子供の頃と同じで泣いたりして意志を伝えることの出来ない辛さを思い出した。
「抱っこしたら、安心したみたいで直ぐに眠ったの。まだ熱もあるけど、小児科のユン先生は自宅でも大丈夫だって。点滴が終わったら帰っていいって・・・・・・・・」
ベッド横のテーブルの上に置かれている袋の中をスンジョは覗いた。
ユン先生の指示で用意された点滴の用意一式。
メモ書きで、【念のため】と書かれていた。
「スンハね・・・・喋れないことをすごく気にしているの。大丈夫だよって言っても、何か私に言いたいみたいで・・・・スンジョ君の方はどうだったの?」
「話にならないよ。自分の妻がしたことを他人事のような言い方で。弁護士ならもっと他にい方があるだろうに、あまりにもスンハのことを思ったら腹が立って来たよ。」
弁護士・・・・・・やっぱりインウがスンハを連れて行ったんだ。

「点滴が終わったぞ。」
スンジョは、点滴の針を外して片付けた。
小さなスンハの細い腕にいくつかの点滴を受けた後が痛々しそうに残っていた。






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愛の裏返し 53

「ペク先生・・・・警察の方が、スンハちゃんを連れて来てくださった方と話をしたいと・・・・・・・」
病室に移動したスンハを見守っていたスンジョに、ギョルが声を掛けて来た。
「判った・・・・すぐに行く。」
「スンジョ君・・・私も言行った方がいい?」
「いや・・・・ハニはスンハに付いていてくれ。」
でも・・・・と何か言いたそうにしているハニ。
スンジョはハニが何を言いたがっているのか判っていたが、幼い子供には母親が傍に付いていてあげることがどんな薬よりも効くことも判っている。
ハニ自身、幼いころに母親を亡くしたから、その気持ちをスンジョ以上に判っている。

「どの部屋に・・・・・・」
「病院の応接室は、マスコミの目もあるので、寮長に話をして学生寮の応接室にお通ししました。」
看護師長はそれだけ言うと、スンハの病室に点滴に使う輸液を持って行った。
病棟五階の渡り廊下を通りながら、階下で取材している様子が伺えた。
外に出て学生寮に行けば、当然その姿はテレビに写されるし、事実と違うことが伝わりスンハにとっても相手にとってもいいことではない。
病院側の配慮に感謝しながら、学生寮のドアを開けて、一階にある応接室に向かった。


「ぅぅぅ・・・・・うんぁあ~・・・・・」
声に出しても言葉にならないスンハの様子にハニは泣きたくなっていた。
「オ看護師・・・・スンハちゃんのお母さん、抱いてあげなさい。今は抱いてあげることが一番ですよ。」
看護師長は輸液を交換し終えると、ハニにそう告げた。
数日前に抱いた時は、昔の出来事を思い出して怖かったが、細い腕に点滴跡が青紫になっているのを見ると、たった一日どこにいるのか判らなかった時の不安を思い出す。
差し出されたスンハの細い腕は、母に抱きしめて欲しいと言っているようだ。
「おいで・・・・・」
スンハの脇に手を入れると、まだ熱があることが判る。
インフルエンザの熱だとは診察した医師が話していたが、スンハは我慢をすると熱を出すことがあった。
小さな身体はたった一日でさらに小さくなったような気がする。
「ぁ~ぁ~ぅう~」
無理をして話そうとしているスンハは、何かをハニに伝えたいことに気が付いた。
「看護師長・・・・・あの・・・・紙と書く物を貸してもらえますか?」

看護師長から紙とペンを受け取ると、スンハはすぐに何かを書き始めた。
「おばちゃん?どこのおばちゃん?」
「この間のオンマのお友達」
インウの事だ。チラッと看護師長を見ると、それに気が付いた看護師長は病室を出て行った。



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愛の裏返し 52

スンハが見つかったと連絡があっても、まだ顔を見るまではスンジョもハニも不安だった。
早朝の病院はまだ診察に訪れる患者もそれほどいないが、警察車両とマスコミの車両が目立っていた。
マスコミもスンジョ達の車に気付くこともなく中継をしていた。
「皆にスンハの事が判っちゃう・・・・・・」
「大丈夫だ、病院側も今回の件はオレ達の為に取材を断っているから。」
職員入口の一番近い場所に車を停めて、慌てる様子を見せないようにして二人は中に入った。
いつも通り慣れている廊下が、今日ほど長く暗く感じたことはなかった。
スンジョと並んで歩いているハニが、何かに足を取られてふら付いた。

「大丈夫か?」
差し出されたスンジョの手をしっかりとハニは掴んで、ニッコリと笑った。
「大丈夫・・・・・・・・」
目の下にクマを作りゲッソリとした顔だが、朝起きた時よりもハニの表情が明るかった。
ハニはスンジョに今言おうかいつ言おうかと考えていた。
「どうかしたのか?」
「あの・・・・・あのね・・・・もしかしたら・・・・・スンハを連れて行った人だけど・・・・・・・」
「それは後からでもいい。ハニが思っている人かどうかはスンハの様子を見てからだ。それにそのハニが思ている人と違っていたら、相手にも悪いだろう。憶測や推測だけで、それを口にするという事はいいことではない。」
どんな状況でもスンジョは冷静だ 。
きっとスンジョはハニが誰の事を言いたいのか知っている。

「ハニ!こっちだ。」
ギョルが小児科外来の診察室の前に出て待っていた。
そのそばにハニは見覚えのある一人の男性の姿を確認した。
会釈をするハニにスンジョも会釈をして、小さな声でハニに聞いた。
「誰だ?」
「インウの旦那様。」
「インウの?」
同級生のインウの旦那にしては、年が離れているとスンジョは思った。
身なりのいいこの男がスンハを連れ去ったとは思わない、きっとさっきのハニはこの人物と関わりのある人だと思っているのだろう。

ギョルの案内で診察室に入ると、点滴をされているスンハがそこで眠っていた。
「ペク先生・・・・」
「どんな具合ですか?」
「インフルエンザの方はそれほど重篤ではありませんが、あまり 食事も水分も摂れていないようです。お嬢さんを連れていらした方の話では、食事に手を付けなかったそうです。唯一口にしたのはアイスクリームを半分ほどだそうです。」
「そうですか・・・・・・娘はアイスクリームが好きなので、口にしたのでしょう。」
「ぅう・・・・・ぅう・・・ 」
「 スンハ?スンハ起きたの?オンマだよ・・・・アッパもいるよ。」
静かに目を開けたスンハは、まだ熱があるせいか目がトロンとしていた。
額に貼りつくハニによく似た柔らかな髪の毛を上げて、ハンカチで汗をぬぐうと安心した顔を見せた。

「ぅ・・・・・ぅうう・・・・・ぁぁぁ・・・・・・・」
話が出来るスンハの口から言葉が出て来ない。
「スンハ?」
「話せないのか?」
父のスンジョのその言葉に、幼いスンハは出ない声で大きく泣いた。




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愛の裏返し 51

「おはよう」
「おはよう」
気が付けば、スチャンもウンジョもそれぞれの一日が始まる時間になっていた。
リビングで夜を明かした、スンジョやハニそれにギドンと同じくらいに、みんなが眠れな方のだろう。
部屋で休んでいたスチャン達も、赤い目をしやつれた顔で出て来た。
「直ぐに朝食を用意するわね。」
グミがキッチンに立つと直ぐにハニも朝食の用意に立ち上がった。
が、精神的に弱くなっているハニに、寝ないで一夜を過ごす事はかなり体力的にきついはずだ。
それでも、スンハが無事にも土手来ることをハニは信じていた。

____ RRR~RR~~

「僕が出るよ・・・・・・・はい・・・・・・え・・・・・代わります。」
「誰からなの?ウンジョ。」
「警察・・・・・お兄ちゃん、警察から電話だよ。」
その言葉にハニは勿論、全員がスンジョが電話で話すことを息を潜めて聞こうとしていた。

<パラン大病院に、捜索願届を出された、娘さんらしい子供が運ばれてきました。奥様の同僚の看護師二人に確認していただきましたが、間違いないと判断されました。一応、教えていただいた特徴は一致しましたが、着衣は着替えていたので一致しませんでした。ご両親揃ってでもよろしいですし、ご主人だけでもよろしいので、すぐに病院の方に来てください。それと・・・・・・・>
「それと?・・・・・・解りました。出来るだけ早く病院に向かいますので・・・・・・・そちらもお願いします。」
受話器を置くと、スンジョが何を話すのかを待っていた。

「スンハが見つかった。」
その一言で、眠れなかったことが信じられない程に大きな歓声が上がった。
「で・・・・お兄ちゃん、スンハはすぐに帰って来られるの?どこにいたの?」
「それはまだ今はハッキリとしたことは言えないが、スンハが高熱でパランに運ばれた。」
「熱が・・・・熱があるのスンハ・・・・・」
昨日の朝に顔を合わせた時は元気で、いつもと変わらぬ様子だった。
「今は診察をするためには両親の了解がないと何も出来ないらしいが、多分インフルエンザだと思う。警察からスンハの様子を聞いてそう思った。ハニ・・・・・・一緒に病院に行けるか?」
「行ける・・・・・行く・・・・行くわ。」
さっきまでの元気のない顔とは変わって、ハニらしい表情になっていた。

「病院に行くにも、まずは食事をしてからだ。お袋、簡単でいいからすぐに頼む。」
「判ったわ、すぐに用意をするから、ハニちゃんは着替えて食べたらすぐに出られるように用意をして来たら?」
「はい!お母さん。」
まだスンハの状況がよく判らないが、見つかってみんなの心も軽くなった。




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