大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2014年10月

愛の裏返し 30

スンジョのその言葉は、インウに言ったのかサンウに言ったのか。
今はサンウの可能した傷の治療に来ている。
サンウが、スンジョの向かい側の椅子に座るとその足にまかれている包帯を外し始めた。
「消毒薬で少し濡らしますから冷たいですよ。」
スンジョの声は優しくて、昔の片想いだった時の感情が湧き始めて来た。
サンウの傷はインウによってつくられた傷。
あのときの事はサンウは父であるドンウの前では覚えていないと言っているが、本当は覚えている。
いつも自分を可愛がってくれる母が、全く自分のことなど忘れてしまったと言う表情で見ていた。

「先生・・・・娘の傷は綺麗に治りますか?」
「化膿していますからね・・・・・多少の傷跡は残ると思います。あと・・・・担当ではありませんが、お母さんは抜糸したその後はどうですか?」
覚えていてくれた・・・・・私の事を覚えていてくれた。
「ええ・・・おかげさまで綺麗に治りました。ありがとうございます。」
頭を下げて何気なく見ると、インウはスンジョの左の薬指に気が付いた。

指輪をしている。
そうよね、私達28歳になったんだもの結婚位しているわよね。
「どうかされましたか?」
「先生・・・・ご家族は・・・・・・」
不思議そうな顔をしている。
あの、ペク・スンジョに表情がある。
「妻と娘がいます。それがなにか?」
「いえ・・・・サンウの傷を綺麗にしてくださったので、何かお礼をと思いまして。」
「仕事ですから。」
その一言はインウにとって、突き放されたように感じた。

「次の予約日は来週の水曜日で良かったですね。」
「他の曜日は・・・・あの私学校のテスト期間で。」
「そうか、君は中学生だったね。」
あの彼が、こんなににこやかな表情で子供と話してくれるなんて、こんな風に変えた奥さんはきっと素敵な人なんだろうな。
大好きだったペク・スンジョが結婚して子供もいるなんて。
会ってみたい。
彼の奥さんと子供に。

インウとサンウはスンジョの診察室から出て来た時は、お昼近くになっていた。
パラン大病院はいつも混雑している。
会計の待ちも、大勢の人がロビーで時間を潰していた。
「ママ?どうしたの?私の治療の時から急に話さなくなっ。気分でも悪いの?」
「大丈夫よ・・・・チョッと疲れただけ。ねえサンウ。」
「なあに?」
「妹・・・欲しい?」
サンウは首を横に振った。
「どっちでもいいわ。ママが薬を沢山飲んでいるから、兄妹は出来ないとパパに聞いたわ。」
そうだよね。
薬の量が減らないと、兄妹なんて望めなかった。

「インウ?」
呼ばれて振り向くと、そこには小さな女の子を抱っこしているハニが立っていた。



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愛の裏返し 29

ペク・スンジョに会える。
高校を出てから一度も会わなかったけど、結婚しても彼を忘れたことはなかった。
ドンウは嫌いではないけれど、私はペク・スンジョ、彼がいたから勉強を一生懸命やっていた。
高校に入学して、外部から来た私は緊張して1クラスの教室に入った。
三分の一は内部入学者で、彼ペク・スンジョも下からのもちあがり。
ずっと塾にいる時から全国模試の一覧表で彼の存在は知っていた。

パラン大付属中学ペク・スンジョ・・・・・5科目総合得点500点
中学三年間での全国模試9回の総合合計点4500点は、初めての出来事だと塾の先生は言っていた。
ペク・スンジョは塾生ではなくてパラン大付属中学の学校単位で受けた試験での結果。
前塾生の憧れ。
私だって悪くはなかった。
三年間通った塾での平均総合得点は470点
気になって一度だけ見に行ったことがあった。

他の生徒とは違って、大人びていていつも本を読んでいた。
分厚いメガネを掛けた、暗い感じでニキビだらけの中学生だと思っていたら、とんでもないほどに綺麗な男の子だった。 
他の難関高校を受験しないで、自由な校風のパラン高校を受験したのは、彼に一目ぼれをしたから。
高校に入ってからも、三年間同じクラスでいたくて、必死に勉強をした。
彼もハンダイに進学すると思ったら、パラン大にエスカレーター式に上がった。

それからの私は、転落の人生を送ることになった。
最初のクラス会も行かなかったし、大学は行くには行ったけど、彼と肩を並べて勉強が出来ないのならそれほど必死にやらなくもいい気持ちになっていた。
色々な男の人と付き合って、洋服類や化粧品・・・整形・・・・お金が欲しくて仕方がなくて、時給のいい水商売の仕事に就いた。
その時に出会ったのが、キム・ドンウ。

でも、ドンウはその時に結婚していた。
承知で付き合っていた時に、彼の子供を宿してしまった。
両親に打ち明けたら、勿論大反対。
そりゃあそうだよね、妻帯者で子供もいたし・・・・・・それよりも、その時の奥さんは私の年の離れた姉だったんだから。
お姉さんはショックで病気になって、結局は離婚してしまったけど、それが原因で私は両親とも縁を切られて頼るのはドンウだけ。
サンウは私がどうしてドンウと結婚したのかも知っていたが、母親に捨てられた自分を育てた私を、母として恨みもあるだろうが慕ってくれた。
このころからだ。
私が、時々自分じゃなくなることがあるのは。

流産した子供なんて嘘。
表向きはそうしていたけど、本当は私の心の治療の為に大量の薬を飲むから堕胎(おろ)した。
ドンウは、治療が終わったらまた子供を作ることが出来るからと・・・・・・それからは喧嘩の度にお腹を傷つけていた。
物で叩いたり、自分の手で叩いたり・・・・・・
今度は、どうしてドンウがお腹に刃物を・・・・

「ママ?」
「えっ?」
「大丈夫?」
私に似ていても可笑しくない。だってサンウは、姉の子供で私の姪だから。
「名前が呼ばれたの。」
ペク・スンジョに会える。
大好きなペク・スンジョに会える。

診察室をノックすると、懐かしい大好きな彼の声が聞こえた。
昔よりも優しい彼の声が。
ドアを開けて、ドキドキしながら彼を見た。
電子カルテにデータ―を打ち込んでいる姿は、昔よりもさらに綺麗になっていた。
男の人に綺麗と言う言葉は可笑しいかもしれないけど、冷たさや鋭さが無くなって、温かくて柔らかな笑顔を私達の方に向けた。
それが、医師と言う仕事の笑顔であっても、彼はそんな風に前は使い分ける性分ではなかった。

「その後の傷はどう?」




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愛の裏返し 28

「怖かったか?」
「何が?」
「昨夜のこと・・・・・」
「やだ・・・こんな所で聞かないでよ」
「車の中でしか聞けないだろう。家で聞いたら、スンハが聞いたら今朝みたいなことになるだろう。」
スンハの頭脳はスンジョの遺伝子を受け継いでいる。
もうすぐ4歳になるとは、殆どの子供はスラスラと本を読むことが出来ないが、スンジョの膝に座って読んで貰うと、耳から聞いただけでもどのページに何が書いてあったのかを覚えてしまう。

「怖かった・・・・・もしこの一回で妊娠して、もしまた流産したらって・・・・・。」
「一度で妊娠するとは限らないし、もし妊娠しても今度は絶対に大丈夫だ。同じ過ちは犯さないから、オレが前の妊娠で出来た子供の分まで、もし妊娠したら育つように守るから。」
病院の駐車場に車を停めて、二人は車から降りるといつもと変わらない・・・いや、いつもよりも幸せな顔で歩いた。

金曜日の今日は、明日が病院の休業日だと言うことで、早朝から順番待ちの人の列が出来ていた。
「今日も忙しくなりそうだな。」
「金曜日だものね。」
「泊まりになるかもしれない。定時になったら、オレを待たずに帰れよ。」
「判ったわ。今日はスンハを幼稚園にお迎えに行くって約束しているからそうするね。」
「抱っこしてやれよ。」
「大丈夫・・・・もう平気だから。」
ハニは、この二年の間拒んで来たことが克服でき、スンハを抱くことに戸惑うこともなくなった。
たった数週間だけの短い期間に宿っていた命より、今生きて成長しているスンハの温もりと柔らかさが、亡くした子供への公開で固まっていた心を解し(ほぐし)、スンジョの愛を受けて過去の出来事から前に進むことが出来た。


「ママ・・・あの先生だよ。」
「どの人?」
「ほら、背の高い男の人・・・・この間家に来てくれたママのお友達と一緒に歩いている人。」
サンウに付き添って傷の処置に来ていたインウは、娘が指を指している方を見ていた。
丁度、ハニとスンジョがそれぞれ着替えるために別れた所をサンウが見つけたのだった。
「手を挙げて挨拶をしているから、知り合いみたいね。」
その後ろ姿だけで顔は見えないが、高校生の時に好きだったスンジョの後姿だと思った。

間違いないわ。
ずっと三年間、彼の後姿を見ていたから忘れっこないわ。
「先生の名前って・・・・なんて言ってた?」
「えっと・・・・・パクだったかなペクだったかな・・・・・・」
ドクン・ドクン
片想いだった高校時代。
それでもインウは他の女子よりはスンジョと話すことが多かった。
学年全体では5~10位の間を行ったり来たり。
性別順位では毎回1位か悪くても5位だったから、特別自習室ではスンジョの席の傍。
特別に判らない問題ではなくても、理系の彼に聞くのは他の理系男子よりも判りやすい説明をしてくれる。 
理数系ばかりか、文系の問題も完ぺきだった。
「ペク・スンジョって・・・言わなかった?」
「そうそう、そう言う名前だった。でも、ママはどうして知っているの?」
「運命の人だから・・・・・」




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愛の裏返し 27

___ パタン

「ん?」
部屋のドアが閉まった音にスンジョは目を覚まして体を起こしてみたが、部屋の中には誰かが入った形跡はなかった。
「気のせいか・・・・・」
枕元の時計はまだ、早朝の4時少し前。
カーテンの隙間から外を見るが、日勤のスンジョとハニが起きて病院に行くには早い時間。
眠る時にしっかりとドアが閉められていなかったと思い、布団から肩を出しているハニを自分の方に寄せてまた眠った。


___ キィ・・・・・

ドアの軋む音にスンジョもハニも今度ば聞こえていないのか、寝息を立てて眠っている。

「ヨイショ、ヨイショ・・・・ヨイショ・・・・ヨ・・・イショッ・・・・・」
眠っているスンジョの耳にも聞こえるその声。
ドアが閉まった時の音には目が覚めたが、今度はその小さな声に目を開けることが出来ない。
二年ぶりに受け入れてくれたハニと、遅くまで起きていたから身体に疲労感がある。
ハニはハニで、疲れたのか起きる気配さえない。

___ パタン・・・・

ドアが閉まった音にも、スンジョは起きることが出来なかった。


_____ ピピッ ピピッ

「ん・・・・・・・起きなきゃ・・・・・スンジョ君・・・・腕・・・外して・・・・」
「そんな時間か?」
目を覚ましたスンジョは、自分たち夫婦の布団とは違う物が掛けられたことに、驚いて勢いよく起き上った。
「えっ?」
「スンジョ君・・・・・寒い・・・・・・」
「起きろ、ハニ起きろよ。」
「起きるわよ・・・・・・」
ハニはてを伸ばして手探りでベッド周辺に脱いだ衣類を集めた。
「身体が痛くて、すぐに動けない・・・・・・・。」
「随分前以来だからな・・・・・急いで着替えろよ。スンハがこの部屋に来たみたいだ。」
急いで下着を身につけて、ズボンを穿きシャツのボタンを止めていた。
「見られたの?」
「判らないけど、スンハはオレと同じで一度見たら記憶してしまう。先に行って様子を見てくる。」
スンジョが慌てるのは、両親が何も着ないで寝ている姿を見た事についてそれを人に話してしまうのではないかと言う事だ。

スンハの部屋喉が開いてすぐに閉まり、階段を駆け下りるスンジョの足音が聞こえた。

「そうなの。お利口ねスンハは。」
いつ起きたのか、スンハはパジャマのままでダイニングに着き、朝食を食べていた。
「スンハ・・・・起きたのか?」
「アッパ!」
グミのにやにやと笑っている様子で、スンハが何かを言ったことは間違いはない。
「いい夜だったみたいね。スンハから聞いたわ 。」
やっぱり話してしまったみたいだな。
「お母さんおはようございます。」
いつもなら髪の毛をきっちりと纏めて降りてくるハニも、スンハにパジャマを着ないで眠っていたことを見られてしまい、慌てて着替えて来たようだ。

「ハニちゃん、おはよう。ふふふ・・・今日はとても幸せそうな顔ね。」
「あの・・・・・・」
助けを求めるようにスンジョを見るが、眉間にしわを寄せた表情で、スンハが朝見た両親の様子を話してしまったことに気が付いた。

「オンマとアッパがパジャマを着ないでお眠りしていたから、スンハねお部屋に戻ってスンハのお布団を着せてあげたよ。ちゃんとパンツをは似てパジャマを着ないとダメでしょ!」

見られた。
子供には見られたくはなかった姿。もちろんグミにその事情を知られる方が一番スンジョとハニにしたら困った問題だった。



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愛の裏返し 26

「誰に会っていたって・・・・・・・」
「友達って誰だ?オレはお前がミナとジュリか看護学科からの連中しか知らないぞ。」
スンジョ君には、嘘を吐いても見抜かれてしまう。
「言えない相手か?」
低い声で話し始めた、スンジョ君。
この時のスンジョの低い言葉は、身体が硬直するようだった。

「スンジョ君が知らない人・・・・・・中学の時の、同級生。スンジョ君は知らないよね、中学はパランの付属だったから。」
ハニにそう言われればなにもスンジョには言うことも出来ない。
小学校からずっとパランできたのだから、今だけ私の嘘に気が付かないで。
「まっ。ハニの友達がミナ達意外にいたって別にいいが、今日みたいに緊急に呼び出された時に連絡したら気が付けよ。携帯に電話してもメールしても何も言ってこないと、スンハに何かあったら困るだろう。」
連絡があったんだ。
私ったら今日に限ってスマホを確認していなかった。

気まずい感じの空気が流れだったが、ハニの腕の中で眠っているスンハのお蔭で、それ以上二人はその話はすることはなかった。



その日は、スンハがハニに抱いてもらったことで興奮したのか、夜眠るまでハニの傍から離れようとしなかった。
「スンハ、これからはオンマはスンハを抱っこしてあげるね。」
やっと寝付いたスンハの小さな手は、しっかりとハニの手を握っていた。
知らない間にスンハは二年前から体重も増え成長していることに気が付いた。
ハニにしたらまだ二年しかたっていないが、スンハニしたらその二年はきっと長い二年だったはずだ。
まだあの頃は二歳になったころで、いつもどんな時でも抱いていた。
短い間でしか生きられなかったスンハの妹か弟の事を、あの現場がそのままスンハの記憶になっていることは、スンジョの頭脳を引き継いでいるのだから、想像できる。

「ゴメンね。オンマが前に進まないとね・・・いけないよね。オンマは仕事で血は沢山見ているけど、スンハニしたらきっと怖かったよね。」
ハニとよく似た柔らかな髪の毛の頭を何度も撫ぜて、小さな寝息を立てているスンハの枕元のスタンド電気を点け部屋の天井灯を消して、寝室に向かった。

「スンハは眠ったか?」
「興奮していたみたいね。」
「嬉しかったんだろう、お前に抱いてもらったことが。」
ベッドの上でいつも眠るまで読んでいる本から視線を上げずに本を読みながら、スンジョはハニと話をした。
中々ベッドに上がらないハニに、スンジョは本を閉じてハニを見た。
「寝ないのか?」
何か言いにくそうにしているハニ。
「眠るよ・・・・・・・・・・」
そう言いながら、静かにスンジョの横に入ると、枕元のスタンド電気を点けて天井灯をスンジョはリモコンで消した。
「スンジョ君・・・・・・・・スタンド電気を消していいよ。」
「いいのか?」
それは二人だけの合図で、ハニは二年ぶりにスンジョを受け入れるつもりでいた。
「前に進むから・・・・・・亡くした子供をいつまでも思っていたら・・・・・スンハが可哀想・・・・・・」
「今度は絶対にオレが、お前もそしてもし宿ることが出来たらその子供も守ってやるから。」
ミナ達の話もハニには次に進む勇気になった。

ピッと音がして、スンジョとハニ二人に部屋は真っ暗になった。





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