大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2014年06月

君だけを消せなくて・・・・・・思いは遠く離れていても 37

ハニは病院を出ると、携帯をカバンから取り出した。
着信記録に、ギテ先輩の名前が出ていた。
リダイヤルして、数回の呼び出し音ですぐに明るい声でギテ先輩が応えた。
<ハニ、今日は何時に来てくれるんだ?>
「先輩、今日は病院に行っていたから行けなくて・・・・・・ごめんなさい。これからお店を手伝わないと・・・・・・」
ふと風に懐かしい香りがして、ハニは辺りを見回した。
<・・・・・・よ・・・・ハニ?・・・・・ハニ?>
ギテ先輩の呼びかけに、ハニはその香りが気のせいかと思った。
「ごめんなさい・・・何でした?」
<気を付けて帰れよ。暗くなったら、足元が見えないだろう?ハニは片方の目だけが頼りなんだからって、言ったんだよ>
ギテ先輩は、軽い感じの人だが本気でハニが好きだと言うことは、ハニ自身は知らない。
電話を切ってハニはバンスンおばさんの店に急いだ。


「待って・・・・」
ハニは小走りで先を急いでいたら、急に誰かに呼び止められた。
その声は、心臓がドキドキとときめくほどに聞きたくて聞きたくて仕方のなかった懐かしい声。
ハニは栗色の長い髪を靡かせて振り向いた。
白い肌に反比例するように、顔の右半分に酷い痣を見てその声の持ち主は驚いた顔でハニを見ていた。
いつものように、ハニは髪の毛を取ってサッと顔の痣を隠した。

「なぁに?」
ハニは出来る限り普通に話せたことが嬉しかった。
嬉しかったけどその男性(ひと)は、ハニを初めて見るような顔をしていて、どこか不安そうにしていた。
一瞬目が合ったけど、その男性の痣を直視している。
ハニはその男性・・・・スンジョが自分の事を忘れているのが判り、直ぐに視線を外した。

スンジョ君、私の事を忘れてるの?
そんなにじっと見ないで・・・・・・・、スンジョ君は一度見たり聞いたりするだけで覚えてしまうでしょ?
スンジョは苦しそうに頭を押さえて、一度目を閉じて考えているようで、何かを思い出すように聞いて来た。
「オレの部屋の写真の女の子に似ている。会ったこと無いかな?」
「・・・ヤ・・・ヤダ・・・古いね、そのナンパの仕方。君・・・・・イケメンでもナンパの仕方も知らないんだ。・・・・・は・・・初めて会ったよ。」
気の所為か・・・・・・
「ペク・スンジョというんだけど・・・・君の名前は?」
「私?私も・・・・不思議だね、私の苗字もペクって言うの。名前はアニ・・・・ペク・アニ。母と二人暮らしなの・・・・・今から母を迎えに行かないといけないから・・・・ごめんなさい。」
ハニはクルッと向きを変えて歩き出した。

「また逢えないかな・・・・・・。」
振り向けば堪えていた涙がこぼれそうで、一度瞬きをして応えた。
「来週・・・・・来週になったらまたここに来るね。」
そう来週も、ミンさんの診察がある。
「連絡先は・・・・・・・・。」
スンジョ君から連絡先を聞かれたけど、胸が苦しくて張り裂けそうで声を出して答えたら今までの思いが爆発して私自身が可笑しくなりそう。
記憶を無くして不安そうに見ているスンジョ君が、可哀想で・・・・・・・・・。
私の所為。私がわがままを言わなかったら事故も起きなかった。
泣きたくて、声に出して、言葉にしたくて私はその場にいるのが辛くて、逃げ出してしまった。
一番近くて隠れやすい脇道に隠れるようにして入り込んだ。

行きかう人とぶつかりながら、スンジョ君が私を追って来て、脇道に入ったことに気が付かなくて通り過ぎてしまった。
「スンジョ君・・・・・・・生きていたんだ。良かった・・・でも・・・・記憶が無くなってた・・・・。ううん、きっと私はこんな顔だから・・・・・・気が付かなかったんだ。今の私は右目も良く見えないし・・・・・・。」
ハニは建物の陰に入り、声を押し殺してしゃがみ込んで泣いた。

人がたくさん歩いていても、脇道の建物の陰で泣いているハニに誰も気づかないで通って行く。
町の騒音の中でも聞こえるスンジョ君が私を探して呼んでいる声だけが聞こえる。
見つめてほしい、抱きしめてほしい、キスしてほしい。
スンジョ君が私の事を忘れていてもいいから・・・・・・・私を呼んで欲しい。



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君だけを消せなくて・・・・・・思いは遠く離れていても 36

「寒い・・・・・・・」
ビル風がチラついた雪の所為か、ハニは身震いをした。
古いコートの襟を立てて、ハニはパラン大病院の敷地内に入った。
平日でもパラン大病院は、診察を受ける患者の車が駐車場に入るために列をなしていた。

ハニの診察時間は特別枠の午後。
一番最初におばさんが用意したお弁当をミンのいる外科の看護師に渡して、午後の特別枠の診察受付をした。
それが終わると、バンスンおばさんに頼まれた薬を貰うために、呼吸器内科に向かった。
ハニの事情を知らない、診察を待つ患者たちは、気味が悪そうな顔を あからさまに向けていた。
こんな視線はどれだけ時が経っても慣れることはない。
「気にしない。いつかは消えるのだから。」
小さくつぶやいてハニは呼吸器内科の受付にバンスンの診察券を出した。
「すみません、お願いします。」
「はい、バンスンさんのお使いの方ですね。今、処方箋を用意しますのでお待ちください。」
待っている間にでも、スンジョがいないかと辺りを見回すが、ここの診療科にはスンジョの姿は見えない。

「噂だものね・・・・・それに噂じゃなくて本当でも、どこの診療科かもわからないのだから、仕方がないよね。」
バンスンのための処方箋を受け取ると、ハニはミンの診察の前に眼科に向かった。
眼科は時間予約を取ってあったため、割と早く順番が回って来た。
視力検査・眼圧・眼底写真・・・・・・いつも通りの検査。
まだ視力は改善されないが、特に問題ない。
決まったセリフにガッカリしながらハニはラウンジに向かった。
「悪くなっていないのなら、それで良しとしないとね。」
ラウンジの片隅に医学生が数人固まって話し込んでいる様子が見えた。
その学生たちの顔にハニは見覚えがあった。
全員スンジョと同じ学年だ。
ハニは見つからないようにサッと背を向けた・・・・が、一人の学生がハニに気が付いた。
「おい、あれはオ・ハニじゃないか?」
「どこだ?」
ガタンと立ち上がる音が聞こえると、ハニはカバンを持って逃げるようにしてラウンジを出た。

ミンの診察時間までまだ早い。
ミンの診察室の前のベンチで座っていると、少し開いた看護師たちの休憩室から話し声が聞こえて来た。
「ねぇ、ミン先生の担当のあの綺麗な顔をした患者さん見たことある?」
「あるある。男性であれほどきれいな顔をした人はいないわよね。」
「記憶喪失って・・・・・」
「奥さんが行方不明になった所為で記憶喪失みたい。」
「男と逃げたのかしら。」
「あんなにきれいな顔した旦那がいて、どうして逃げたのかしら。」
「さぁ、綺麗過ぎて不細工な人と逃げたんじゃない?」

酷い人がいるんだな。
私はスンジョ君のこと以外、誰も好きになれないからそんな酷いことはしない。
会いたくて仕方がないのに、この痣さえなかったら・・・・・

「ペク・アニさん?時間前ですけど、先生が入ってくださいって。」
看護師に呼ばれてハニは診察室に入った。
「元気そうね、アニ。」
病院ではミンはハニの事をアニと呼んだ。
事情を知らない看護師の前では、ハニと言わない方がいいと思ってのことだ。
「はい、おかげさまで。」
ミンは明るい表情のハニに、ニッコリと笑ってカルテの方に視線を移した。
「目は見えるようになって来た?」
「まだ・・・・でも、最近急に前よりは明るく感じるんです。」
「そう・・明るく見えると言うことは、わずかでも視力が戻って来たってことね。それに、アニの痣も先週よりもかなり薄くなって来たから・・・・・・きっと綺麗になると思うよ。頭が痛いとか、吐き気がするとかはどう?」
「ないです。ごはんもおいしく食べられるようになって来たんですけど・・・・・まだそれほど食欲は戻らなくて。」
「焦らない事よ。来週はMRIを撮りましょうね。」
ミンはクルッとハニの方に椅子を回転させて、看護師に席を外すように合図を送った。

「ハニ・・・・・聞きたいんだけど・・・・・ハニの旦那様の名前はなんていうの?」
「スンジョ・・・・・ペク・スンジョです・・・・けど、どうしてですか?」
「ペク・スンジョって言うのね?ちょっと聞きたくて・・・・・ああそれとこれ・・・・おばさんにごちそう様って言ってね。」
ハニが持って来たバンスンおばさんのお弁当が入っていたランチボックスを、ハニに渡した。
「また、来週ね。いつもの時間に予約を入れておくけど・・・おばさんの薬は今日貰ったのよね・・・・・・・。はい、予約標よ。焦らないで、ちゃんとご飯食べてね。ウエストが羨ましいくらい折れそうに細いんだものハニは・・・・・。」
ミンから予約表を貰ってハニは診察室を出た。

ミンはまた別のカルテに目を向けた。
ペク・スンジョが旦那ね・・・・・愛が二人を引き合わせているのね。
ハニの顔の痣も目の充血も急激によくなって来たのと、ペク・スンジョの記憶と体力も同じ時期から回復し始めてるわ。



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君だけを消せなくて・・・・・・思いは遠く離れていても 35

ハニ_____

ハニ_____
お前はオレが好きなんだ、オレ以外好きになれないんだ。違うか?

凄い自信ね。そうよ、スンジョ君しか好きになれないの。
でも仕方がないでしょ、スンジョ君は私の事なんて眼中にないんだもの。


「ハニ・・・ハニ・・・・・大丈夫かいハニ。」
「あっ・・・・・おばさん大丈夫です。」
「そうか、ハニが魘されて(うなされて)いたから心配になってね。何ともないのなら、もう少し寝るからハニも眠りなさい。」
枕元の時計を見ると 、まだ朝の4時過ぎ。太陽が辺りを少しづつ照らしていた。
昨日ギテ先輩の部屋に掃除をしに行く時に、感じたあの感覚はスンジョ君がそこにいるような気がする。
でも、ギテ先輩が噂があると言ったことでそう思い込んでいるのかもしれない。
今日は、病院に行かないといけない。
私の診察もあるけど、バンスンおばさんの常用している薬を貰って来ないといけない。
ハニはまたすぐに眠りについた。

____ハニ、どこにいるんだ?

スンジョ君、私はここにいるよ。

_____えっ?どこだ?

ここよ。すぐ目の前にいるよ。

____ふざけるなよ。たかが土産物を見たりもう少しどこかに行きたいからって、子供みたいに拗ねて・・・・

分からないの?ここだよ。

_____かくれんぼか?

ほら、ここよ。今スンジョ君の手を握ったでしょ?離したらもう会えなくなるから、話さないようにしっかりと握っているでしょ?スンジョ君のいない世界にいるのは嫌。


夢・・・・・・
手探りで探さなくても、そこが居場所のようにピッタリと収まるスンジョ君の腕の中。
今は、抱きしめてもくれない。
朝目が覚めると、枕がいつも濡れていた。
何時?まだ、5時・・・・・魘されておばさんが心配して見に来てくれてから一時間しか経っていない。
どうしてなのかな?
いつも同じ夢を見ているのに、今日の夢に出て来たスンジョ君がいつもよりも近くで、声も良く聞こえる。
昨日ギテ先輩から、スンジョ君がパラン大学の病院でよく見かけると言う噂があることを聞いたから?

ハニは布団から起き上がり、机の上に置かれているバンスンが買ってくれた鏡を手にとった。
不思議なことに顔の痣が昨日よりもはっきりと薄くなり、目の充血も薄くなっていた。
結婚式の前に美容院で手入れをしてもらってから二か月以上過ぎれば、髪もかなり伸びている。
分け目は以前は付けていなかったが、今は顔の痣を隠すためにきっちりと付けている。
左手の薬指は細くなった指に今にも落ちそうだが、かろうじてそこにとどまっているようだ。

身支度を整えて、布団をきちんと畳んで仕舞う。
時代遅れの洋服はバンスンおばさんの亡くなった娘さんの服を借りている。
少ないバイト代で洋服を買うように言われたが、家賃も何も取らないおばさんの為にハニは貯めていた。

おばさんの店の二階がハニとおばさんの部屋。
食事は店が開く前に、サッと食べて片付ける。
ハニが静かに店に行くと、おばさんが朝食を用意してくれていた。
「おはよう。もう少し眠っていればいいのに。」
「なんだかね、今日は目が早く覚めちゃった。」
「いつもそうだといいのにね。」
「ごめんねおばさん、今日は片付け物をしたら病院に行くね。おばさんの薬は忘れないでもらって来るから。」
「悪いねアニ・・・・・じゃなかったハニ。このお弁当はミンに渡してやってくれ。夜勤だと言っていたから早めに行って、朝食にと言って渡しておいて。」
「はい」

外はチラチラと雪が降っている。
もう冬になっちゃったんだ。スンジョ君と新婚旅行に行った時は、紅葉の季節だったのに。
不思議だ。雪が降っているのに、空は春のように温かい。
「雪が降ってるね。でもこの雪は昼には上がるから心配ないよ。」
おばさんの作った温かい朝食が、もしかしたらもうそんなに何度も食べることが無くなるような気がした。



 
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君だけを消せなくて・・・・・・思いは遠く離れていても 34

「ハニ、最近よく出かけるけど、何かいい事があったのかい?」
鼻歌を歌いながら、店の掃除をしているハニを見て、バンスンは元気が出て来たことを喜んでいた。
「いい事って、どうしてそう思うの?」
「山小屋からここに移った時もまだハニはくらい思いつめた顔をしていたのに、最近は鼻歌を歌っているし。顔の表情も明るくなっているからね。」
ハニは持っていた掃除道具を片付けると、伝票の計算をしているバンスンのテーブルに来た。

「あのね、スンジョ君の姿を見たことのある人がいるって聞いたの。」
「へぇー、良かったじゃないか。でも、噂だろ?噂を信じたら後からガッカリするから、あまり信用しないように。」
「おばさん、その人は嘘を吐くような人じゃないの、法学部に行っている人で、将来は弁護士さんになるんだから。」
「そうムキにならなくてもいいよ。ハニが信用できると言えば、それを信用するしかないが・・・・ハニは人を疑うことが出来ないからな。」
バンスンおばさんは客の中にも、ハニの顔の痣があってもいずれは消える痣なら気にしない。
気にしないし、未亡人でもいいから付き合ってほしいと下心がある客にも、分け隔てなく接しているハニを心配していた。
客にはハニの詳しい事情を話していないが、生きているのかどうかもわからない新婚の夫に再開したら、何の蟠りも無く、元に戻れるようにしてあげたいから、どんなに親切にされても客を信用していることを心配していた。

「じゃあ、おばさん行って来るね。混雑する時間には、戻ってくるから。」
いつも店の前までギテは迎えに来ていた。
店のドアを開けて、バンスンに軽く挨拶をしてハニを連れて行く。
「悪い男には見えないけどな・・・・・・・ハニに気はあるのは確かだ。」
「おばさん、久しぶり。」
「おお、ミン久しぶりだね。最近来なかったけど忙しかったのかい?」
ミンは開店前の店の中にハニがいないことに気が付いた。
「うん、ちょっとね。ところで、ハニちゃんはいないの?」
「さっき出かけたよ。」
ミンはハニが出かけたことを聞き、ほっとした顔をした。
「出かけたんだ。そっか・・・・・・」
何か言いたそうなミンの様子に気が付くと、バンスンはミンの食事を持ってテーブルに置いた。
「ハニが切った漬け物は芸術的だからね。」
ミンが繋がっている漬物を眺めていたら、バンスンが一応ハニーをフォローするように言った。

「出かけれる様になったんだ・・・・・・ハニちゃん。」
「何か用があったのか?」
「うん・・・・・・名前は出せないんだけど、事故の患者で記憶のない人がいるんだけど・・・・・・その人ね、ハニちゃんの名前をよく出すの。」
「ミン、確実にハニちゃんの旦那さんだと言うことが判らないうちは、話さない方がいいよ。ハニちゃんは口にこそ出さ無いけど、合いたくて仕方がないと思うよ。」
「そうだね、新婚なんだから。」



「?」
ハニはギテの車の助手席の窓から後ろを振り向いた。
「どうかしたのか?」
「空耳かな?スンジョ君の声が聞こえたの。」
ギテはハニの柔らかな栗色の髪をそっとなぜて、その手をまたハンドルに戻した。
「パラン大病院の近くだからな・・・・・・・この辺で、ペク・スンジョを見かけたと言う人が結構いるんだ。」
スンジョ君・・・・・助かったの?
「噂だからな。」
一旦停めた車をギテは発進させた。
噂かもしれないが、少し窓を開けると車の中に流れる風が、スンジョを運んでくるように思える。

そう言えば、パラン大病院のミンの所に診察に行った時、お母さんとお父さんの姿を見かけた。
お父さんの具合がよくないのかと思ったが、お父さんは心臓外科に行くはず。
ミンさんは心臓外科ではない、外科の医師。
噂ではなくて本当にスンジョ君の姿だったのかもしれない。
ずっと寒かった心が、急に温かく感じられるようになって来た。


 
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君だけを消せなくて・・・・・・思いは遠く離れていても 33

「ギテ先輩・・・・何を・・・何をするんですか・・・・・」
入口がカギを掛けられ外に出ることが出来ない状態になったことにハニは、信用してついて来たギテ先輩が怖くなってきた。
「何をって・・・・・・・、このマンションは用心が悪いんだよ。ここのところ、在宅しているのに侵入者があったりしていると、連絡があってさ。ちょっと待ってろよ、今道具を持って来るから。」
何も考えず付いて来たものの 、スンジョの事しか考えていな買った自分が愚かだと思った。

裏切っちゃった、スンジョ君を・・・・・

以前はいくら紳士だったと言っても、そんなにギテ先輩の事は知らない。
ハニは、もうスンジョに会う資格もないことに、自分自身に言い聞かせようとした。

「ほら!この道具を使えよ。」
「えっ?」
「ハニも結婚したんだし、元々スンジョとは一緒の家で暮らしていたんだ。それくらいは出来るだろう。」
「 出来るけど・・・・でも・・・・・」
「大丈夫だって、ハニがドジなことはオレは十分知っている。物が壊れることは考えないで、この部屋を掃除してくれ。これがオレの条件だ。」
「はい・・・・・・・。」
料理を作れと言われたら、それだけはお断りしないといけないけど、掃除なら・・・・・・
「ゴメン・・・・・大袈裟にオレがハニを連れて来たから、言った言葉を誤解したんじゃないか?」
「多少・・・・」
「多少?」
「全部・・・・・・」
ギテ先輩は大きな声でお腹を抱えながら笑った。

「ゴメンゴメン、最近実家を出てここに来たんだけど、オレさ・・・・掃除が苦手なんだ。この歳になってお袋に来て掃除を頼みにくくてさ・・・・・ハニを見かけたから声を掛けたんだ。スンジョの事で釣ったのは悪いが。」
「それじゃあ・・・・・スンジョ君の事は、嘘だったの?」
「嘘じゃない、だけど先に掃除をしてもらっていいかな?オレ、料理だけは得意だから、ハニが掃除をしている間にチャチャッと作るから。」
私、自慢じゃないけど料理だけじゃなく、掃除もあまり得意じゃないんだけど・・・・・よく物を倒して、ウンジョ君やスンジョ君に怒られてたから。
それにあった物は、あった場所に戻しておけって・・・・・・

これは・・・・ここに置いて・・・・・・
それで、これはここ
ワッ!高そうな置物

「それ、すごく高いわけじゃないけど、レア物だから気を付けてくれよ。」
「は・・・はい・・・・。あの・・・・私って、声が出ていました?」
「出てたよ。これはどこに置いてとか・・・どこに置いてあったのか、これでよかったのかなぁ・・って、多分ハニが思うよりも沢山声に出ていたようだよ。」
ギテ先輩は、笑いながら食事を作ってくれていた。


「ありがとう、綺麗になったよ。大学を休んでいるなら、時々ここに来て掃除をして欲しいな。オレは大学に行って、お前の大好きなペク・スンジョの情報を持って来るから。」
その日はスンジョを、大学付近で見かけた噂がある、という学校での話をハニに伝えた。

車椅子に乗っていたり、自力で歩いているのを見かけた人は多いが、一番みんなが気にしていたのは、スンジョの表情が全くなく、それどころか不安で怯えているようにも見える・・・・・・という話をハニに伝えた。

「今度は、いつ頃パランに来るのかの情報を得てくるから。」
ハニはギテ先輩に、バンスンおばさんの店の前で車から降り際にそう言われ、結局次にまた部屋に掃除に行く約束をしてしまった。



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