大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2014年03月

本当は好きだった 15

「お前の子供じゃないのか?ソラは・・・・・・・。」
「ああ・・・・・ペク・ソラじゃなくて本当はユン・ソラなんだ。」
子供の名字が違うことは今まで誰にも話をしたことはなかった。このことを知っているのは自分たち夫婦とその親兄弟まで。
「まさかあのプライドの高いお前の奥さんが浮気をしてできた子供とか?」
「そうじゃなくて・・・・・・遺伝子的にはオレと妻の子供だが、戸籍上はユン家の籍に入っているんだ。オレの実家は弟が継いでいるから、ソラをユン家の籍に入れても何も問題ないだろうと言われたんだ。」
「よく判らんな財閥の家系は・・・・・。オレん家みたいに、長男だからお前が跡取りだ!財産もないのに誰が継ぐか!なんて喧嘩は可愛いもんだな。」 
その時、机の上にある内線電話がコールした。

「はい。どうかしたのかな?」
<僕達、遅くなるから帰ります>
「そうか・・・・ちょっと待ってろよ、今広げた資料をすぐに片付けるから。」
<すみません>
受話器越しに聞こえるスンリの声。
ナ医師の代わりに本当は見送りも自分でしたかった。

「また今度話を聞いてやるよ。それでもお前はソラが可愛いんだろ?」
「可愛い・・・・と言うのか、オレと妻に似すぎていて、可哀想だと思うんです。自分の殻がいつか辛くなるのじゃないかと。」
「明日、やっぱり一緒に行けよ。アメリカに・・・・・幼稚園から向こうで勉強をさせるんだろ? そのための下調べに行って家族で過ごせよ。結婚して居心地が悪い家庭でも、お前はソラの父親だろ?携帯の待ち受けにソラの写真を使っているくらい可愛いのなら一緒に行ってやれよ。お前は仕事をし過ぎだ。」
ナ医師はスンジョの理解者でもあり、何でも話せる同士のような存在だった。
ユン家の姓を継いでいても、ソラは可愛い自分の娘だ。仕事で帰らない自分にたまに家に帰ると離れようとしない娘を見ると、ヘラにそっくりでも可愛い。

ただ言っていないのは、ソラを連れてヘラもアメリカに行く前には、兄弟を作るというヘラの計画がある。
そのためには、その日が来ると家に帰って妻とベッドで夜を過ごす。
納得したとはいえ計画通りにいかないのは人の心。
最初はスンジョもその計画に同意していたが、双子の存在を知ってからは、別のことを考え始めていた。

双子が帰った病室で、一人でいるハニの傍に行った。
「具合はどうだ?」
「先生・・・・・・・痛みも無くて・・・・さっきの子たちが言ってたけど、来週中に退院できるって。」
「事故の割には打ち身だけで骨折していないから、自宅療養で通院して経過を見るだけでもいいから。頭を打ったから心配していたけど、吐き気もないだろ?」
双子はハニに退院の話をしたんだな。でも、家に帰って一人でハニがいることになるのなら、この部屋を使ってもいいとナ医師から聞いているはずだ。言わなかったのはオレと会いたくないからなのか。
「ないけど・・・・・・・・・」
退院なんてさせたくない。家に帰ってしまえば会うことも出来ないし、こうして話をすることも出来ない。
「 退院したくないな・・・・・・・・・。」
「家に帰りたくないのか?」
ゆっくりとハニは首を振った。
「さっきの子供たち・・・・・・先生の子供でしょ?」
えっ?
ハニはスンジョの左手の薬指に光る指輪を見ていた。
「あの子たち・・・・・先生によく似ていたから・・・・・だから私がここにいたらいけないって・・・・・ そう思ったの。」
そうか・・・・・・子供たちがオレの子供と言ったのじゃなくてハニがそう思っただけなのか。

「私ね・・・・・スンジョ君の赤ちゃんがお腹にいるのに・・・・・先生に・・・・一目ぼれしちゃったみたい・・・・・。」
 

本当は好きだった 14

「先生・・・・お願いします。おじいちゃんもきっとそれでいいと言ってくれると思います。」
ナ医師は太った手でスンハの頭を撫ぜて、スンリの肩をポンポンと叩いて笑った。
「そうか・・・・じゃあ、先生は隣の部屋でカルテを書いたり調べ物をしているから、何かあったらベッド横のボタンを押してくれればすぐに来るから。スンリ君だったかな?」
「はい。」
「君は、先生の知っている人に良く似てる。お母さんも君を頼りにしていたんだろうね。」
成人男性の褒められることに慣れていないスンリは、顔を赤くして照れ笑いをした。 
この病院に来てからスンリが初めて笑ったことに、隣の部屋にいたスンジョは気が付いた。

ナ医師がスンジョがいる部屋に来る間、モニター画面で見る双子の姿を見ながら、不器用で怖がりのハニがこんなに素直な子供を育てたのかと思うと、自然と目が潤んで来た。
モニターを通してだけしか、9年も経って 対面したわが子を見ることしかできない自分のした罪を後悔した。

「おい、ペク先生・・・・もう話してくれないか?あの親子との関係を。女の子もそうだが、男の子はお前にそっくりなだけじゃなくて、すごく心が綺麗な子だよ。あんなに綺麗で母親を思っている子供は珍しいよ。」
スンジョは椅子をナ医師に勧めて自分も向かい側に座った。

「昔、父親の親友家族と同居していたことが有るのは知っていますよね?」
「ああ・・・・お前が一度休学して復学した時まで一緒に住んでいたと聞いた。」
「彼女・・・・・オ・ハニはその時の父の親友の娘なんです。」
「まさか・・・・・お前あの子に無理やり・・・・」
「無理やりではないですが、オレがいけないんです。ずっと彼女はオレに片想いをしていて、でもいつ頃からだろうか、人を好きになるどころか興味もなかったオレが初めて興味を持つことが出来た女性(ひと)なんです。」
スンジョは時々モニター越しに三人の様子を見ていた。

意地悪をしたりからかったりして、生まれて初めてと言っていいくらいに怒ったり笑ったりと人なら当たり前のことを教えてくれた。
その感情を表すことのできるのはハニだけで、他の人にはそんな感情も湧かない。
父親の会社を継ぐことをしないで医学の路に進むことを ハニが教えてくれなければ、つまらない人生を送っていたはずだ。
生まれて初めてのことはハニに出逢ってから沢山あった。
進路のことで親父と言い争ったのも初めて。それが原因ではないが、親父は倒れて一時だが会社の仕事をした。資金繰りに大変な時に、妻の祖父の会長と出会って見合いをして・・・・・・。
妻は最初はオレと同じ理工学部で一緒で、同じテニス部でオレに好意を持っていた。
ハニはそんな妻を苦手でにしていた。
見合いをするのは結婚を前提だ。妻と婚約をした時にハニは家を出ることになった。その最後の夜に、ハニに誘われて・・・・・・関係を持った。

「で・・・その時にできた子供があの双子なのか?」
「はい・・ ・・。」
考えるような顔を見せて、しばらく黙っていたナ医師はスンジョに聞いた。
「お前は対策なしに抱くやつじゃないだろ。避妊はしなかったのか?」
「しなかった・・・・と言うか、それまで女と付き合ったことも無いし、彼女とそういう関係にならないようにしていたから・・・・・・・」
「好きだったのか?あの女性を。」
「 好きでした・・・・・結婚してソラが生まれてから気が付いたんですよ。妻はずっと前から・・・・大学でオレと出会った時にはオレが彼女の事が好きだと知っていたらしいんです。」

「そうか・・・・・・・、じゃあ今更彼女とよりを戻すこともできないし、結婚前にできた子供がいることも奥さんには言えないのか・・・・・・。ソラには別の女性との間にできた兄弟がいるとは・・・・・・。」

「ソラは・・・・・・ソラはオレの子供じゃないです。」
スンジョの告白に、ナ医師は飛び上がりそうに驚いた。 

本当は好きだった 13

「赤ちゃんが出来ちゃった・・・・」
ハニのその声が嬉しい様には聞こえない。
そりゃあそうだろう。あの頃は、オレの結婚話もかなり進み、式場の話や新居について大詰めだった。
と言っても、お袋はハニ以外考えられないと言ってヘラを認めていないから、準備は親父と二人でしていた。

「彼氏には話したの?」
分かりきったことだが、あの時のハニの気持ちが知りたかった。
「言えない・・・・」
「どうして言わないの?」
グッと唇を噛んで、ハニは今ある勇気を振り絞る様に言った。

「彼氏じゃないし、スンジョ君は・・・・結婚をするから・・・・・」
「言えば喜んでくれるかも知れないよ。」
首を振るハニも、昔のまま。
「スンジョ君は・・・私の事は好きじゃないの。思い出に、一度だけ・・・・私はスンジョ君以外は好きになれないし、今もこの先もスンジョ君以外は嫌だったから・・・」
あの頃はハニへの思いにまだ気が付いていなかった。
ただ、嫌いではないということだけで、人を好きになったことがなかったから、ハニの事が好きだということに気づかないでいた。
今なら好きだということは自覚しているが、ただ妻子がいるからそれを言うこともできない。

「きっと、好きだともうよ。男だって好きな女の子に無責任なことは出来ないから。」
「そうかな・・・・・・でも、結婚するから内緒で生んでもいいかなぁ・・・・・。」
「生んでもいいと思うよ。子供というのは神様がくださった大切な宝物だろ?その子はこの世に生まれる為に君の所に来たのだから。」
きっとハニならそう言うだろう。
ハニはいつも夢を見ているようなことを考えていたのだから、きっと妊娠したことを知った時そう思っていたはずだ。
スンジョはまるで片想いの少年が、好きな女の子がまた片想いをしている恋愛話を聞くような気分で、相談に乗っているようだった。


一方、特別個室で母が戻ってくるのを待っているスンハとスンリは、母の検査が気になって仕方がなかった。
「遅いね・・・・・・。」
「うん・・・・・。」
「お母さんを、迎えに行こうか・・・・・。」
スンハに聞かれて顔を上げたスンリは、本棚の奥に隠すように置かれているフォトスタンドに目が行った。
「スンハ・・・あれ・・・・」
立ち上がって本棚の中に有るフォトスタンドを取ろうとするが、高いところに置かれているからまだ身長が平均より高く140センチ近くもあるが、それでも台になる物がないと取ることが出来ない。

「ダメだ・・・・・・取れないよ・・・・・・。」
「何があったの?」
「写真・・・・・・母さんが持っていたものと同じ写真が・・・・・ほら・・パラン高校の制服を着たアイツと母さんが写っている写真だ・・・・・・。」
どんなに頑張っても取ることが出来なくて、諦めてスンリはスンハの横に座った。
「アイツ・・・・・・どうしてこの部屋に写真を隠しているんだろう・・・・・・」
「奥さんに内緒にしているにしても、この病室は誰が使うのか判らないのにね。」

_____ドアがカチャッと開き、車椅子に乗った母が戻って来た。

「お帰り。母さん・・・・・・・」
黙って双子のスンハとスンリを見て笑った母の後ろで、車椅子を押している看護師が、首を横に振った。
それが、今の母が昔の記憶の時間で起きていることの合図だ。
スンリが母さんと言おうとしたとき、この病室に来る時に話をしたナ先生が一緒に入って来た。

看護師がハニをベッドに移乗させている間、熊のような笑顔のナ医師はスンハ達の傍まで来た。
「座って話そうか・・・・・ああ・・・心配せんでもいいよ。頭の中は、異常もなかったし経過が良ければ来週くらいに退院してもいいけど、どうして記憶が飛んでいる原因は判らないから検査の為に通院はしないといけない。君たちが学校に行っている時に、見てくれる人はいるのかな?」
二人は首を横に振った。
「おじいちゃんは店をやっているから、母さんを見てくれる人はいない。」
「そうか・・・・・・・。実はな、この病室はある財閥の援助で作った個人の病室なんだ。他の病室に比べて静かで時間の流れもゆっくりだから、もう少しこの病院で経過を見ることもできる。そこのドアの向こうがちょっとした診察もできる部屋になっているから、心配もないからどうかなっと思ってる。」
「でも・・・・・・この部屋高そうだし・・・・・うちには払えない。」
「ああ・・・・それは心配ないよ。この部屋は個人の持ち主から了解を得ているから支払いは気にしなくていい。もう少し先生たちにお母さんの様子を見させてくれないかな。」

寂しがり屋で、スンハ達が学校から帰ってくるだけでも、安心したように二人を見ている母を知っているから、ここにいれば、家に帰っても誰もいなくて寂しい思いをさせなくてもいい。
元の母に戻るのなら、ここで母の様子を見ながら見て行こうと思って返事をした。


本当は好きだった 12

初めて見る機材に緊張していると、技師がハニを安心させるように説明に来た。
「何も心配はないですよ。主治医の先生の指示で、写真を撮るだけです。」
「写真って・・・・・・・。」
「詳しいことは担当の先生から聞いてください。オ・ハニさんは頭を打ったので、念のためにほかに異常がないか調べるだけです。痛みを感じることも無いので、何も心配はないですよ。」
「はい・・・・・・。」
心配が無いと言われても、事故を起こしてから今日までの事が何も覚えていない。
気が付いたら高級ホテルのような一室で眠っていて、学校帰りに寄ったのか二人の子供が心配そうに見舞いに来ていた。

「オ・ハニさんは閉所恐怖症ですか?」
「いえ・・・・・暗いところが苦手なくらいで・・・・・・・」
「30分くらいで終わりますが、目をつむっていただいても構いませんよ。動かないでじっとしているだけでいいので。」
「はい・・・・・・。」
ハニは技師に手を添えられて、横になった。
全身に痛みが有って、躰全体が強張って横になっても違和感があり落ち着かなかった。
頭を固定されると、打ったのだろうおでこに痛みを感じたがなんとか我慢できそうだった。

ドンドン・・・・ドンドン・・・・ドドドドッ
その音が眠気を誘うのか、知らない間に眠ってしまった。

「ペク先生・・・この写真は先生の診察室でよかったですか?」
「特別個室の方の診察室までお願いします。」
技師は終わったことを告げにハニの所まで行ったかと思うと、すぐに戻ってきた。
「眠ってしまったみたいですが・・・・・・ストレッチャーを持って来ましょうか?」
「車椅子で・・・・・・・・オレが連れて行きますから。」
起きたらハニはいつの頃のハニになっているのか判らない。
レントゲン技師に、詳しい事情を話す必要もないが、覚悟を決めて眠っているハニをそっと抱き上げて車椅子に乗せた。

特別個室には専用のエレベーターがある。
この病室は、ユン会長がスンジョの実家を含む一族専用の病室としてパラン大学病院に寄付として作らせた病室。
ほとんど使うことのないこの病室をスンジョは泊まり込んで調べ物をするときに使っていた。
つい最近病室として使ったのは、ヘラがソラを出産する時。
その後は、妊娠しにくい体質のヘラが定期的に検診に来る時に休憩するくらいにしか使わない。
明日旅行に行くからしばらくは来る予定がないが、旅行に合流しないと言ったからソラが挨拶に来るかもしれない。
そんなことを考えていたら、ハニが目を覚ました。

「う・・・・・ん・・・・・・・」
「目が覚めたのか?」
この瞬間にオレはドキドキした。ハニがいつのハニの記憶になっているのか。
ゆっくりと辺りを見回しておれの方に振り返ろうとしたとき、エレベーターのドアが開いた。
「エレベーターに乗るぞ。」
ハニが振り返る前に急いで乗り込んで、最上階のボタンを押した。
「先生・・・・・・」
そう言ったままハニは何か困った時の記憶の中にいるようだ。
「どうした?」
「私・・・・・・大学で貧血で倒れたんだよね。」
大学?大学生の時貧血で倒れて、病院に運ばれたことが有ったか?
「ああ・・・でも大丈夫だ。何ともないから。」
「嘘・・・・・・」
「嘘?嘘じゃないぞ?」

何か言いにくそうに赤い顔をして、もじもじとしているハニにオレは特別室に戻れば双子が待っていることを思い出して、途中の階でエレベーターを降りた、
「ここの階?」
「まだ上だけど、そこの自販機に美味しいカフェオレが売っているんだ。飲むだろ?」
あのカフェオレはハニが好きだった。
自販機でハニのカフェオレを一本買って、手渡した。
「先生は飲まないの?」
「仕事中だからな。話してみないか?困ったことが有ったんだろ?」
「は・・・・恥ずかしいな・・・・・先生は男性だし・・・・・メガネを取ると片想いの子に似ているみたいだから。」
「そうか?そんなに似ているんだ。」

「私ね・・・・・・・来ないの・・・・・・。」
来ない・・・・・妊娠した時のことだろうか。
「パパには言わないでね。」
「言わないでね。」
「あぁ絶対に言わないよ。」
「赤ちゃんが・・・・・赤ちゃんが出来たみたいなの・・・・・・。」
オレと別れてからのことで一番知りたかった時のことをハニは思い出した。
ハニはオレ以外を好きになれないから、絶対にあの双子はオレの子供だ。
どうして双子がオレを憎んでいるのか、その原因が判るかもしれない。

本当は好きだった 11

「いらっしゃい、スンハとスンリ。」
昨晩は自分たち双子の事を認識していなかった母が、いつもと変わらず温かな笑顔で迎えてくれたことが嬉しかった。
「お母さん・・・・・・スンハ達の事が判るの?」
「判るよ・・・・・スンリ・・・・怪我はしなかった?」
いつもと変わらない母の声と、自分を心配している言葉に、不安と緊張が溶けてスンリはしゃくりあげて泣き出した。
「母さん・・・・母さん・・・・・・・母さん・・・・・。」
ベッドにいる母に抱きついてなくスンリを見て、スンハはまた母が眠って起きたら自分たちの事を覚えてくれていられるのか不安だった。

特別個室の前で、中の様子をうかがっている看護師にハニの様子を見に来たスンジョが声を掛けた。
「どうかしたのか?」
「子供さんたちがいらしてるんです・・・・・・先ほどまで眠って見えていたんですけど・・・・・すみま・・せん・・・・。」
看護師は病室内の親子三人の姿に涙が出て止まらない様子だった。
三人の会話からスンジョは今のハニは現実の世界にいる状況だと思った。
そんな中に入って行けば、長い間ハニに会うことも無く過ごしていたのに、混乱させてしまうことが判っていたし、自分を憎んでいる二人の子供たちと顔を合わせる勇気もなかった。

「先に放射線部に行っているから、連れて来てくれるか?」
「先生は患者さんの様子を見に来たのじゃないのですか?」
「いや・・・・・・MRIの時間だからそれを告げに来ただけだ。」
初めて見る母親として子供と話をしているハニの姿に、そこには自分の入る隙がないことにスンジョは時の流れが壁を作っているように思えた。


「今からMRIを撮りに行くのでお母さんが戻ってくるまで、ここで待っていてくださいね。オ・ハニさん・・・何も心配はないので気を楽にしてくださいね。」
「じゃあスンハとスンリ、行って来るね。」
普段と変わらない母の姿に、二人はホッとして、部屋の中のソファーに座りこんだ。

心配することも無かった母だが、また眠ったら自分たちを理解している母が、別の母になってしまうのかと思うと話す言葉の出てこなかった。
「スンリ・・・・・お父さんの事をお母さんに言う?」
「あんな奴、お父さんなんかじゃない!僕達には母さんしかいないんだから。」
「うん・・・・・・ 」
事故に遭う直前のことが有るからスンリはスンジョを父親だと認めたくなかったが、スンハは口にこそ今まで出したことがなかったが、父親と四人での暮らしに憧れていた。
「入院費さ・・・・・・あのお金を使おうか・・・・・。」
「使うなよ、あのお金を使ったら僕達がみじめになるだろう。 毎月お金だけを母さんに渡しに来るんだ。そんなお金がなくたって、困る生活じゃないのに。母さんがアイツに何をしたんだよ。母さんは人を困らせることは絶対にしないんだから。」
「そうだね・・・・・・子供の私たちじゃどうにもできないから、お母さんが良くなったら慶尚南道のおばあちゃんのところに帰ろうか。ソウルにいたらお母さんが可哀想だもの。」
「そうだな、おじいちゃんに話をして帰ろうか。」
 
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