いたた・・・
冷えたかなぁ

顔面蒼白のハニは、ブランケットを腰にしっかりと巻いてトイレから出てきた。
廊下にはハニの体調を心配して待っていた。

「大丈夫?」
「さっき薬を飲んだからもう少ししたらよくなると思います。」
ハニの体を支えるようにして部屋まで連れて行き、ベッドに横になったハニの体に布団を掛けた。
「びっくりしたわよ。運転していたらハニちゃんがしゃがみこんでいる姿を見かけて・・・・今朝は元気に出かけたのに・・・・・湯たんぽでおなかを温めるのもいいわよ・・・」
小さな湯たんぽを掛布団の中から差し込むと、ハニはその優しい気遣いがありがたくて涙が出てきた。

「泣かなくても・・・・」
「今まではこんな時に誰にも相談ができなくて・・・嬉しくて・・・・」
布団で顔を隠すハニの頭を、グミの優しい手が触れると温かくて体調もすぐに良くなるような気がした。

「家は帰る場所・・・そこで家族を迎えるのが妻であり母なの。今までは、ハニちゃんはお父様に心配かけたくないから一人では悩んでいたと思うけど、私をお母様だと思って頼ってくれていいのよ。」
「おばさん・・・・」
いつになく静かに話してくれていたグミだったが、すぐに気楽で明るい子供のようないつものグミの表情に変わった。

「いっそのことうちの娘にならない?」
とんでもない言葉に、体調が悪いことを忘れかけた。
「お・・おばさん・・・」
「本気よ。もちろんハニちゃんのお父様に許可を得てからだけど、うちには息子二人しかいないけど、その一人はスンジョで年齢も同じでちょうどよくない?」

な・・なに・・え?
おばさんは何を言っているの?

その心の声がグミに聞こえたのか、意外と真剣な眼差しで顔を近づけた。

「だって・・ハニちゃん、スンジョのことを好きでしょ?結婚してしまえば娘ではないけど、ペク家の嫁として本当の家族の一員になるじゃない。そうすれば、私もハニちゃんと楽しみたいことが堂々とできるわ。」
返す言葉も出ないうちに、グミはフフフと笑いながら部屋から出て行った。

いつの間にか体調が悪くてバイトから帰ってきたことを忘れていた
おばさんは、体調が悪くつらい私の気持ちを和らげるために言ってくれたのだけど、もしかしたらやっぱり本当にあの時呟いた言葉が聞こえていたのかもしれない

薬が効いてきたのか、グミと話をしたことで気持ちが和らいだのか、ウトウトと眠り始めた。



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