眠れないまま朝になってしまった。
起きたくないな・・・なんだか・・よくわからないけどお腹が変な感じがする・・・

「起きないのか?」
「・・・・」
返事をしないで背中を向けたハニに、スンジョはまだ前日の言い争いのことを根に持っていると思った。
「一時間目の授業は外せないから先に行くぞ。」
「・・・・・」
小さく『ふぅーっ』とハ二に聞こえないようにため息を吐いて部屋を出ようとした。
「私は二時間目からの授業だから、間に合うように学校に行く。」
「帰りは一緒に帰ろう。」
それには何も答えなかったが、きっと待ち合わせをする場所に来るだろうということはわかっていた。

気まずい・・・
スンジョ君の言うこともわかっている。
『かも』とか確実ではないのに、あんなにムキになって言うこともなかった。
やっぱりお腹が変・・・・生理が来る前みたい・・・・

ハニは不安な思いで、ゆっくりと起きて静かに二階のトイレに入った。


「ハニちゃんと仲直りをまだしていないの?」
「仲直りをするもしないも、別に喧嘩をしたわけじゃなく、食い違いなだけだ。」
「女の子の身体って、少しの環境の変化でも変わるのよ。のどかな環境で育ったハニちゃんが、時間の流れの早いソウルに来て数年。おばあさんが慈しんで育てられノビノビとしていた女の子が、血縁者は男親しかいなくて相談したくても相談できないこともあるのよ。」
「わかっている。ハニは二時間目からの授業だからもう少し眠っているつもりだ。適当な時間になったら起きてくると思う。」
ハ二の心配をしているのか心配していないのか、全くスンジョの表情が読めない。
チラッと二階の方を見ただけで、二階に上がってハニに声をかけることなく出ていくスンジョの後ろ姿を見て、グミは呆れたような表情を見せた。

スンジョが玄関を出ていったと入れ違いに、ハニが二階から青い顔をして降りてきた。
「ハニちゃん、どうしたの?顔色が悪いわ。」
「お義母さん・・・・」
ハニの様子にグミは心配そうな顔をして駆け寄ってきた。
「どうしたの?」
「昨日の夜はご迷惑をかけて・・・・」
グミの優しい顔を見て、ハニはポロッと涙が流れたが、腹部に違和感があることは昨夜のこともあり内緒にしていようと思った。



👆フォローお願いします。


人気ブログランキング

👆こちらもお願いします。